上場企業の経営論点

事業モデル転換

祖業は、外部の条件が成立を許した事業である。条件が消えれば、設備と熟練工を手元に残したまま需要だけが失われる。販路と収益の形も外部の慣行に従っていた。明治期の製造業は販売を商社と問屋に委ね、機器メーカーは出荷の時点で売上を計上して保守を付帯業務と位置づけた。

1950年代から1970年代には、エネルギー革命や二百カイリ規制で需要が消え、祖業の転換が相次いだ。1964年には花王が自社の販売会社を置いて問屋を外し、メーカーが小売まで経路を収める販路の転換が進んだ。1970年代から1980年代には保守料や試薬で回収する収益モデルの転換が現れ、時計と録画機では規格を他社へ供与するプラットフォームの構築が先行した。1990年代末からのインターネットの普及で、事業のデジタル化の対象は販売方法へ広がった。

いま売上を計上する時点は、代金を受け取る瞬間から契約が続く期間へ移っている。転換した年の決算は縮小して見え、蓄積したシステムの刷新は新規の導入より大規模になる。売上高の増減だけでは、転換の進み具合を判別できない。

論点と年代

論点事例切り口〜194019501960197019801990200020102020
祖業の転換2444252724292724382624
収益モデルの転換1461549101321303816
販路の転換960146101215131457
事業のデジタル化400112310914
プラットフォームの構築6703368915194

祖業の転換

新技術による祖業の転換

52件を見る

主力事業の隣接移行

40件を見る

選択と集中での祖業転換

34件を見る

祖業の売却

25件を見る
祖業の転換の244件を見る

収益モデルの転換

収益モデルの転換の146件を見る

販路の転換

販路の転換の96件を見る

事業のデジタル化

事業のデジタル化の40件を見る

プラットフォームの構築

プラットフォームの構築の67件を見る