液晶パネルの市場規模の推移 | 1985〜2024年

市場規模がどう推移したか?

拡大期(1985〜2000年)液晶パネルの生産は量も額も伸びた。生産量は1985年の2.5億個から2000年の5.7億個へ、生産額は520億円から1兆4,540億円へ増え、額の伸びが量を大きく上回った。

高付加価値期(2001〜2015年)量は2008年に山を越えたが、額は2015年まで増えた。生産量は2008年の7.2億個が山で、2015年には5.0億個まで減った。一方で生産額は2015年に2兆1,807億円と山をつけ、1個あたりの金額が上がった。

縮小期(2016年〜)量も額も急速に縮んだ。生産額は2020年に1兆283億円、2024年に6,087億円へ減り、生産量は2024年に1.1億個と山から85%減った。

上場企業はどう意思決定したか?

拡大期に国内の液晶生産を主導したのはシャープで、電卓から大型パネルへ段階的に設備を積み上げた。シャープは1973年に電卓の価格競争から独自デバイスへ技術と資金を寄せ、1991年に天理工場、1995年に三重工場を液晶パネル工場として新設した。

生産額が伸びた2000年代には、大型パネルへの集中投資と提携が進んだ。シャープは2004年にパネルからテレビまでを亀山工場へ集約する一貫生産に投資し、2009年には堺に第10世代の外販前提の巨大工場を新設した。ソニーは2004年にSamsung Electronicsと合弁のS-LCD Corporationを設立した。パナソニックは液晶の大型化・低価格化に押され、2013年にプラズマの内製から撤退した。

縮小期には、各社が生産拠点を閉鎖・売却した。シャープは液晶の巨額赤字で債務超過に陥り、2016年に鴻海精密工業グループの出資を受けて子会社となり、2024年に大型液晶パネルの生産を停止して撤退した。日立・東芝・ソニーの中小型事業を2013年に統合したジャパンディスプレイは、2018年に能美工場、2020年に白山工場を売却し、2025年に茂原工場の生産を終えて同工場を売却した。

液晶パネル | 国内市場規模・生産額・生産量

最新の年 2024年
生産額 6,087.2億円
生産量 110.9百万個
生産額(億円・左)生産量(百万個・右)
年月 生産額単位生産量単位
1985年1月〜12月 520億円254百万個
1986年1月〜12月 630億円212百万個
1987年1月〜12月 860億円239百万個
1988年1月〜12月 1,020億円230百万個
1989年1月〜12月 1,490億円228百万個
1990年1月〜12月 1,830億円223百万個
1991年1月〜12月 2,550億円217百万個
1992年1月〜12月 3,260億円423百万個
1993年1月〜12月 4,020億円456百万個
1994年1月〜12月 5,580億円451百万個
1995年1月〜12月 6,010億円436百万個
1996年1月〜12月 6,990億円368百万個
1997年1月〜12月 8,710億円450百万個
1998年1月〜12月 8,770億円440百万個
1999年1月〜12月 12,440億円506百万個
2000年1月〜12月 14,540億円572百万個
2001年1月〜12月 12,280億円420百万個
2002年1月〜12月 12,600億円369百万個
2003年1月〜12月 15,360億円482百万個
2004年1月〜12月 18,000億円556百万個
2005年注11月〜12月 15,952.5億円557.7百万個
2006年1月〜12月 16,750.6億円668.3百万個
2007年1月〜12月 17,142.5億円671.8百万個
2008年1月〜12月 18,357.2億円724百万個
2009年1月〜12月 12,442.9億円495百万個
2010年1月〜12月 15,457.4億円564百万個
2011年1月〜12月 14,489億円533.2百万個
2012年1月〜12月 12,491億円444百万個
2013年1月〜12月 15,105.4億円461.5百万個
2014年1月〜12月 17,831.3億円513.4百万個
2015年1月〜12月 21,810.7億円496.5百万個
2016年1月〜12月 15,896.2億円407.3百万個
2017年1月〜12月 16,926.9億円405.8百万個
2018年1月〜12月 13,332.6億円326.2百万個
2019年1月〜12月 12,082.5億円285.1百万個
2020年1月〜12月 10,283.3億円263.3百万個
2021年1月〜12月 10,727.3億円271.9百万個
2022年1月〜12月 9,252.9億円228.1百万個
2023年1月〜12月 6,802.4億円133.1百万個
2024年1月〜12月 6,087.2億円110.9百万個

主な企業

調査中

正式名: 液晶素子

注釈

  • 注12005 年から経済産業省「生産動態統計」に切り替え(2004 年までは総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-f)。定義・範囲の違いで前後が段差になることがある
  • 液晶素子: 2021 年以降は年報時系列表の品目の和(2017〜2020 年の重なりで旧計比 -4%)

出典

期間統計表・資料
1985〜2004 年総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-f「主要品目の生産量及び生産額 - 電気機械器具の生産量及び生産額(昭和60年~平成16年)」
2005〜2024 年経済産業省「生産動態統計」年報・時系列表(品目ごとの対応は注釈)
考察経済産業省「生産動態統計」(このページの数字)、各社の経営判断の各ページと有価証券報告書・臨時報告書の沿革