医薬品業界の市場規模の推移 | 1985〜2024年
医薬品の市場規模(生産額)は、1985年の4.0兆円から伸び、1995年に6.2兆円、2011年に7.0兆円に達した。2000年代は6兆円台で横ばいが続き、2019年に調査の方式が変わって9.3兆円へ切り上がったのち、2024年は10.2兆円。薬効別では、腫瘍用薬が1985年の1,390億円から1.3兆円へ9.5倍、血液・体液用薬が5.6倍、化学療法剤が6.9倍に伸びた。一方、抗生物質製剤は6,910億円から1,715億円へ4分の1に縮み、ビタミン剤も2,390億円から1,932億円へ減った。いまの主な担い手は、武田薬品工業・大塚ホールディングス・アステラス製薬・第一三共で、武田の売上高は4兆5,057億円(2026年3月期)に達する。
市場規模 | 医薬品の生産額 億円
| 年 | 月 | 医薬品の生産額 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 1985年 | 1月〜12月 | 40,020 | 億円 |
| 1986年 | 1月〜12月 | 42,810 | 億円 |
| 1987年 | 1月〜12月 | 48,250 | 億円 |
| 1988年 | 1月〜12月 | 50,590 | 億円 |
| 1989年 | 1月〜12月 | 55,020 | 億円 |
| 1990年 | 1月〜12月 | 55,950 | 億円 |
| 1991年 | 1月〜12月 | 56,970 | 億円 |
| 1992年 | 1月〜12月 | 55,740 | 億円 |
| 1993年 | 1月〜12月 | 56,950 | 億円 |
| 1994年 | 1月〜12月 | 57,500 | 億円 |
| 1995年 | 1月〜12月 | 61,680 | 億円 |
| 1996年 | 1月〜12月 | 61,000 | 億円 |
| 1997年 | 1月〜12月 | 61,480 | 億円 |
| 1998年 | 1月〜12月 | 58,420 | 億円 |
| 1999年 | 1月〜12月 | 62,900 | 億円 |
| 2000年 | 1月〜12月 | 61,830 | 億円 |
| 2001年 | 1月〜12月 | 65,040 | 億円 |
| 2002年 | 1月〜12月 | 64,890 | 億円 |
| 2003年 | 1月〜12月 | 65,330 | 億円 |
| 2004年注1 | 1月〜12月 | 65,253 | 億円 |
| 2005年 | 1月〜12月 | 63,907 | 億円 |
| 2006年 | 1月〜12月 | 64,381 | 億円 |
| 2007年 | 1月〜12月 | 64,522 | 億円 |
| 2008年 | 1月〜12月 | 66,201 | 億円 |
| 2009年 | 1月〜12月 | 68,196 | 億円 |
| 2010年 | 1月〜12月 | 67,791 | 億円 |
| 2011年 | 1月〜12月 | 69,874 | 億円 |
| 2012年 | 1月〜12月 | 69,767 | 億円 |
| 2013年 | 1月〜12月 | 68,940 | 億円 |
| 2014年 | 1月〜12月 | 65,898 | 億円 |
| 2015年 | 1月〜12月 | 67,481 | 億円 |
| 2016年 | 1月〜12月 | 66,239 | 億円 |
| 2017年 | 1月〜12月 | 67,213 | 億円 |
| 2018年 | 1月〜12月 | 69,077 | 億円 |
| 2019年注2 | 1月〜12月 | 92,815 | 億円 |
| 2020年 | 1月〜12月 | 90,296 | 億円 |
| 2021年 | 1月〜12月 | 89,383 | 億円 |
| 2022年 | 1月〜12月 | 98,332 | 億円 |
| 2023年 | 1月〜12月 | 100,332 | 億円 |
| 2024年 | 1月〜12月 | 102,485 | 億円 |
品目別の市場規模
- 医薬品 10.25兆円 CAGR +4.5%/10年
- 中枢神経系用薬 1.13兆円 CAGR +3.6%/10年
- 末梢神経系用薬 475億円 CAGR +5.5%/10年
- 感覚器官用薬 3,502億円 CAGR +2.9%/10年
- アレルギー用薬 1,698億円 CAGR -2.5%/10年
- 循環器官用薬 7,332億円 CAGR -4.5%/10年
- 呼吸器官用薬 1,538億円 CAGR +4.6%/10年
- 消化器官用薬 5,594億円 CAGR +1.5%/10年
- ホルモン剤 3,386億円 CAGR +7.9%/10年
- 泌尿生殖器・肛門用薬 1,508億円 CAGR -0.1%/10年
- 外皮用薬 4,444億円 CAGR +1.6%/10年
- ビタミン剤 1,932億円 CAGR +0.5%/10年
- 滋養強壮薬 1,850億円 CAGR +2.3%/10年
- 血液・体液用薬 6,765億円 CAGR +4.2%/10年
- 過去データ 細胞賦活用薬 14億円
- 腫瘍用薬 1.32兆円 CAGR +23.4%/10年
- 抗生物質製剤 1,715億円 CAGR -3.2%/10年
- 化学療法剤 4,078億円 CAGR +13.3%/10年
- 生物学的製剤 7,139億円 CAGR +9.2%/10年
- 過去データ 寄生動物用薬 5億円
- 過去データ 調剤用薬 140億円
- 診断用薬 377億円 CAGR -4.2%/10年
- 公衆衛生用薬 213億円 CAGR +2.4%/10年
- 過去データ 麻薬 170億円
- その他の医薬品 2.45兆円 CAGR +7.5%/10年
主な企業 直近の売上高(連結)と、そのうち日本の売上
- 武田薬品工業 4.51兆円 日本 4,331億円(9.6%)
- 大塚HD 2.47兆円 日本 7,181億円(29.1%)
- アステラス製薬 2.14兆円 日本 3,171億円(14.8%)
- 第一三共 2.12兆円 日本 5,838億円(31%)
- 中外製薬 1.26兆円 日本 3,413億円(87.2%)
- エーザイ 8,254億円 日本 2,370億円(28.7%)
- 興和 5,323億円 日本 2,469億円(60%)
- 小野薬品工業 5,158億円 日本 2,871億円(55.7%)
日本の売上は、有価証券報告書の地域別の売上の「日本」(最新の期)。会社によって顧客の所在地で分けるものと、拠点の所在地で分けるもの(日本からの輸出を含む)がある。( )は地域の合計に占める割合。
関連する経営判断
- 2003年 非医薬事業の切り離し 医薬品が化学の柱になる流れを先取りした集中
- 2011年 米BMSと抗PD-1抗体提携 腫瘍用薬が1.3兆円へ伸びる起点の一つ
- 2019年 アストラゼネカと提携 抗がん剤が医薬の伸びを牽引する転換
注釈
- 市場規模=国内で生産された医薬品の金額(生産額)。厚生労働省「薬事工業生産動態統計」の数字
- 輸出向けの生産は入り、輸入した医薬品は入らない
- 製造業計に占める割合は、工業統計の製造品出荷額等の製造業計に対する比で、物差しが違うので目安
- 注12004 年: 平成 16 年から厚生労働省「薬事工業生産動態統計」の年報(平成 15 年までは総務省統計局「日本の長期統計系列」表 8-11)
- 注22019 年: 令和元年から調査の方式が変わり、総数が前年から約 34% 増えた(平成 30 年以前と連続しない)
出典
| 期間 | 統計 | 集計の範囲 |
|---|---|---|
| 1985〜2003 年 | 総務省統計局「日本の長期統計系列」表 8-11(原資料: 厚生省「薬事工業生産動態統計年報」) | 医薬品の生産額(薬効大分類別) |
| 2004〜2024 年 | 厚生労働省「薬事工業生産動態統計」年報 第 2 表 | 医薬品の生産額(薬効大分類別) |
- 単位: 金額は億円にそろえた