ステレオセットの市場規模の推移 | 1985〜2004年

市場規模がどう推移したか?

拡大期(1985〜1991年)生産は台数・金額とも伸びた。生産量は1985年の270.5万台から1991年の417.8万台へ、生産額は860億円から2,190億円へ増え、ともにこの年が山となった。

縮小期(1992〜2000年)台数は半減前後で下げ止まったが、金額は下がり続けた。1995年は213.7万台・720億円、2000年は238.0万台と台数が持ち直した一方、生産額は650億円に減り、1台当たりの金額は1991年の約5.2万円から約2.7万円へ下がった。

急減期(2001〜2004年)生産が一段と細った。2004年は62.1万台・150億円で、山に比べ台数は15%、金額は7%の水準となった。

上場企業はどう意思決定したか?

市場が縮小に転じた1990年代、輸出や映像機器に依存した音響メーカーは財務危機に陥り、資本の支え手を求めた。赤井電機は1990年に三菱電機の資本・事業支援を受け入れ、日本ビクターは1993年に上場以来初の無配へ至り、大規模なリストラと個性派開発へ転換した。赤井は2000年に香港資本の下での再建が破綻し民事再生に至った。

生産が急減した2000年代、各社は音響以外の事業へ経営資源を移した。ケンウッド(現JVCケンウッド)は2002年に携帯電話から撤退し、業務用無線・車載へ経営資源を集中した。パイオニアは2004年にNECのプラズマ事業を約400億円で買収したが、2008年にプラズマテレビから撤退した。

縮小が続くと、残った音響各社は統合と事業の売却に進んだ。日本ビクターは2007年にケンウッドなどへの第三者割当増資で松下電器の連結から外れ、2008年にケンウッドと株式移転で共同持株会社を設立した。パイオニアは2015年にホームAV事業をオンキヨーへ売却した。

ステレオセット | 国内市場規模・生産額・生産量

最新の年 2004年
生産額 150億円
生産量 621千台
生産額(億円・左)生産量(千台・右)
年月 生産額単位生産量単位
1985年1月〜12月 860億円2,705千台
1986年1月〜12月 1,330億円2,803千台
1987年1月〜12月 1,310億円2,221千台
1988年1月〜12月 1,410億円2,347千台
1989年1月〜12月 1,690億円2,825千台
1990年1月〜12月 1,670億円3,356千台
1991年1月〜12月 2,190億円4,178千台
1992年1月〜12月 1,720億円3,336千台
1993年1月〜12月 1,310億円2,795千台
1994年1月〜12月 1,090億円2,616千台
1995年1月〜12月 720億円2,137千台
1996年1月〜12月 430億円1,394千台
1997年1月〜12月 430億円1,597千台
1998年1月〜12月 670億円2,402千台
1999年1月〜12月 790億円2,467千台
2000年1月〜12月 650億円2,380千台
2001年1月〜12月 460億円1,708千台
2002年1月〜12月 330億円1,335千台
2003年1月〜12月 290億円1,328千台
2004年1月〜12月 150億円621千台

主な企業

調査中

出典

期間統計表・資料
1985〜2004 年総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-f「主要品目の生産量及び生産額 - 電気機械器具の生産量及び生産額(昭和60年~平成16年)」
考察経済産業省「生産動態統計」(このページの数字)、各社の経営判断の各ページと有価証券報告書の沿革