ソフトバンクグループ:Yahoo! BBによるブロードバンド参入とボーダフォン日本法人の買収
2000年〜投資先400社からYahoo! BBの営業赤字919億円へ
2000年3月期、ソフトバンクはインターネット産業へ経営資源を寄せ、純粋持株会社・事業統括会社・事業会社の3層構造を敷いた。米国で芽を出した事業モデルを合弁で各国へ移す手法を会社は「タイムマシーン経営」と名づけ、ファンドの投資先を含むグループは400社を超えた。2000年9月にはオリックスや東京海上火災保険と組み、日本債券信用銀行の48.9%を持つ最大株主となっている。ところが同じ2000年春に米ナスダック市場の調整が始まり、日本のネット関連株と事業環境にも波及した。会社自身も、事業モデルに難のある新興ネット企業は淘汰が進んでいると株主へ認めた。投資先の数で存在感を示す経営は、保有株式の値が崩れた時点で支えを失ったとみられる。
- ソフトバンク アニュアルレポート 2000
- [1]2000年3月期、インターネット産業への集中を進め、純粋持株会社・事業統括会社・事業会社の3層の組織構造を導入
- [2]米国で発掘したビジネスモデルを全世界でインキュベーションする「タイムマシーン経営」。ファンドの投資先を含めグループは400社超
- ソフトバンク 平成13年3月期 事業報告書
- [3]2000年9月、オリックス・東京海上火災保険などとコンソーシアムを組み日本債券信用銀行(2001年1月にあおぞら銀行へ改称)の株式を取得、48.9%を出資する最大株主に
- [4]2000年春以降の米ナスダック市場の調整が、日本のインターネット関連株と事業環境に影響
- [5]ここ数年に立ち上がったインターネットビジネスのうち事業モデルに問題があるものなどは整理淘汰が進んでいるとの会社の認識
次の収益源として、ソフトバンクは2001年6月にヤフーと組んでADSLの常時接続サービスへの参入を決め、同年9月に商用サービスを始めた。社長の孫正義氏は、日本でネットの普及が遅れた原因を通信速度の遅さ・料金の高さ・常時接続の欠如に求めた。そのうえで、規制緩和と2005年までに4,000万世帯をブロードバンド化する政府目標によって、環境は好転すると見込んだ。人口あたりの普及率で韓国が短期間に米国を抜いたことも、日本で急拡大が起こりうる根拠に挙げている。孫氏はジフ・デービス買収のころのネットへの懐疑を引き、同じ転換がブロードバンドで起こるとして経営資源を集めた。出資を主業としてきた会社が、回線と設備を自ら抱える事業会社へ転じる判断であった。
- ソフトバンク アニュアルレポート 2001
- [6]2001年6月、ヤフーをパートナーとしてADSL技術を活用した高速インターネット常時接続サービス事業に参入
- [8]通信速度の遅さと利用料金の高さ、常時接続の欠如が日本のインターネット普及を遅らせてきたとの孫正義の認識
- [9]2000年以降の規制緩和と、2005年までに4,000万世帯をブロードバンド化する政府目標で事業環境は改善に向かうとの見通し
- [10]ブロードバンドの人口当たり普及率で韓国が短期間で米国を追い越したとの指摘
- ソフトバンク 平成14年3月期 事業報告書(2002年6月)
- [7]2001年9月にYahoo! BBの商用サービスを開始
- [11]約6年前のジフ・デービス買収当時はインターネットへの懐疑が強かったが、今度はブロードバンドで同じことが起ころうとしているとして、経営資源をブロードバンドへ集中
参入の代償は連結損益にすぐ表れ、営業損益は2001年3月期の164億円の黒字から、2003年3月期には919億円の赤字へ転じた。当期純損失も2002年3月期887億円、2003年3月期999億円、2004年3月期1,070億円と3期続いた。会社はブロードバンド・インフラ事業を除けば営業損益は黒字だと示し、赤字の出どころを一つの事業の先行投資に限って説明した。投資の中身は、未使用の光ファイバーを借りて全国に張ったIPの基幹網で、敷設工事を省いて料金を低く抑える設計であった。同事業の営業赤字は2003年度に800億円を超えており、利益より先に回線数を取りにいく順序が意図して選ばれていた。
- ソフトバンク 平成19年3月期決算説明会資料(2007年5月8日)
- [12]連結営業損益 2001年3月期164億円・2002年3月期△239億円・2003年3月期△919億円
- ソフトバンク アニュアルレポート
- [13]連結当期純損失 2002年3月期887億円・2003年3月期999億円・2004年3月期1,070億円
- ソフトバンク 平成15年3月期 事業報告書(2003年6月)
- [14]業績ハイライトで「ブロードバンド・インフラ事業の先行投資による赤字計上」「ブロードバンド・インフラ事業を除いた営業損益は黒字」と説明
- ソフトバンク アニュアルレポート 2003
- [15]ダークファイバーを利用したIPバックボーンネットワークを構築し、敷設工事の費用を節減して関連サービスの料金を低く抑えた
- ソフトバンク アニュアルレポート 2006
- [16]ブロードバンド・インフラ事業は2003年度に800億円を超える営業赤字を記録
参考文献[1]-[16]
- ソフトバンク アニュアルレポート 2000
- [1]2000年3月期、インターネット産業への集中を進め、純粋持株会社・事業統括会社・事業会社の3層の組織構造を導入
- [2]米国で発掘したビジネスモデルを全世界でインキュベーションする「タイムマシーン経営」。ファンドの投資先を含めグループは400社超
- ソフトバンク 平成13年3月期 事業報告書
- [3]2000年9月、オリックス・東京海上火災保険などとコンソーシアムを組み日本債券信用銀行(2001年1月にあおぞら銀行へ改称)の株式を取得、48.9%を出資する最大株主に
- [4]2000年春以降の米ナスダック市場の調整が、日本のインターネット関連株と事業環境に影響
- [5]ここ数年に立ち上がったインターネットビジネスのうち事業モデルに問題があるものなどは整理淘汰が進んでいるとの会社の認識
- ソフトバンク アニュアルレポート 2001
- [6]2001年6月、ヤフーをパートナーとしてADSL技術を活用した高速インターネット常時接続サービス事業に参入
- [8]通信速度の遅さと利用料金の高さ、常時接続の欠如が日本のインターネット普及を遅らせてきたとの孫正義の認識
- [9]2000年以降の規制緩和と、2005年までに4,000万世帯をブロードバンド化する政府目標で事業環境は改善に向かうとの見通し
- [10]ブロードバンドの人口当たり普及率で韓国が短期間で米国を追い越したとの指摘
- ソフトバンク 平成14年3月期 事業報告書(2002年6月)
- [7]2001年9月にYahoo! BBの商用サービスを開始
- [11]約6年前のジフ・デービス買収当時はインターネットへの懐疑が強かったが、今度はブロードバンドで同じことが起ころうとしているとして、経営資源をブロードバンドへ集中
- ソフトバンク 平成19年3月期決算説明会資料(2007年5月8日)
- [12]連結営業損益 2001年3月期164億円・2002年3月期△239億円・2003年3月期△919億円
- ソフトバンク アニュアルレポート
- [13]連結当期純損失 2002年3月期887億円・2003年3月期999億円・2004年3月期1,070億円
- ソフトバンク 平成15年3月期 事業報告書(2003年6月)
- [14]業績ハイライトで「ブロードバンド・インフラ事業の先行投資による赤字計上」「ブロードバンド・インフラ事業を除いた営業損益は黒字」と説明
- ソフトバンク アニュアルレポート 2003
- [15]ダークファイバーを利用したIPバックボーンネットワークを構築し、敷設工事の費用を節減して関連サービスの料金を低く抑えた
- ソフトバンク アニュアルレポート 2006
- [16]ブロードバンド・インフラ事業は2003年度に800億円を超える営業赤字を記録
2004年〜日本テレコムとホークスの取得、ボーダフォン日本法人1.75兆円のLBO
ADSLの次に向かったのは法人と固定電話であった。2004年7月30日、ソフトバンクは日本テレコムの発行済普通株式の100%を取得し、それまで個人中心だったインフラ事業に法人部門を加えた。この連結で連結総資産は5,408億円増えて約2兆円となった。2005年2月にはケーブル・アンド・ワイヤレス・アイディーシーも買い、グループ通信3社の回線数は約1,100万に届いた。一方のYahoo! BBは、2004年度第4四半期にサービス開始から3年半余りで営業黒字へ達している。2005年5月の決算説明会で会社は、ADSLを投資回収期、2004年12月に始めた直収型固定電話「おとくライン」を先行投資段階と位置づけた。回収に入った事業の資金で次の赤字事業を支える循環が、この時点で組まれたといえる。
- ソフトバンク 平成17年3月期 事業報告書
- [17]2004年7月30日付で日本テレコムの発行済普通株式を100%取得
- [18]日本テレコムなどの買収で、個人中心だったインフラ事業の法人部門を強化
- [20]2005年2月にケーブル・アンド・ワイヤレス・アイディーシーを買収し、グループ通信3社の回線数は約1,100万規模に
- [21]Yahoo! BB ADSL事業は平成16年度第4四半期に、サービス開始から3年半余りで営業損益の黒字化を達成
- ソフトバンク 平成17年3月期第2四半期決算説明会資料(2004年11月10日)
- [19]日本テレコムの連結による連結総資産の増加5,408億円、ソフトバンク連結総資産は約2兆円
- ソフトバンク 平成17年3月期決算説明会資料(2005年5月10日)
- [22]2005年3月期の財務総括で「ADSL事業:投資回収期へ」「おとくライン:先行投資段階」。おとくラインは2004年12月に提供開始
2004年10月18日、ソフトバンクは福岡ダイエーホークスの買収希望を表明し、取得に伴って連結調整勘定が40億5,400万円増えた。孫氏は野球をブロードバンドの主力コンテンツと位置づけた。球団を持つ狙いについては、新規参入で終わらせず『球界の歴史を変える、そこで何か1つ貢献できればというのが我々の思いですね』と語っている。球団の試合は、パソコン向け動画配信の実験サービスにも専用チャンネルとして載せた。この間に損益は好転し、2006年3月期の連結売上高は1兆1,086億円と初めて1兆円を超え、営業利益は創業来最高の622億円となった。当期純損益も前期の598億円の損失から575億円の黒字へ転じている。黒字化の翌期を待たずに、会社はさらに大きな買収へ進んだ。
- ソフトバンク 平成17年3月期 中間事業報告書(2004年11月)
- [23]2004年10月18日、ソフトバンクが福岡ダイエーホークスの買収希望を表明
- ソフトバンク 平成17年3月期 事業報告書
- [24]福岡ダイエーホークスの買収に伴い連結調整勘定が4,054百万円増加
- [25]孫正義は野球をブロードバンドのキラーコンテンツと位置づけた
- [26]やる以上は単なる新規参入ではなく、球界の歴史を変えることに貢献したいとの孫正義の発言
- ソフトバンク 平成18年3月期 中間事業報告書
- [27]インターネット動画サービス「TV Bank(仮称)」の実証実験に「福岡ソフトバンクホークスチャンネル」を用意
- ソフトバンク アニュアルレポート 2006
- [28]2005年度の連結売上高1兆1,086億円(前年度比32%増)で1兆円を突破、営業利益は創業来最高の622億円
- [29]当期純損益は2004年度の598億円の損失から575億円の黒字へ
2006年3月17日、ソフトバンクはボーダフォン株式会社の株式97.7%を子会社経由で取得する最終契約を結んだ。相手は2006年2月時点で1,514万回線を持つ携帯電話会社であった。株式価値は約1.75兆円で、うち1.1兆〜1.2兆円を買収先の資産を担保とするLBOの銀行借入でまかなった。借入は親会社の信用に頼らないノンリコース型で、返済原資は年3,000億円規模のボーダフォンのEBITDAに限った。孫氏は固定のブロードバンドで得た技術とノウハウを携帯へ移すと述べた。ADSL参入を振り返っては『ブロードバンド・インフラ事業を開始したときは、まさにゼロからの出発でした』とし、今度は実績と経験があると違いを示した。移動体通信の顧客基盤を借入で一挙に買う判断は、その経験への自信を前提にしていた。
- ソフトバンク 説明会資料「~To the Next Stage~ 更なる成長に向けた携帯事業への取り組み」(2006年3月17日)
- [30]2006年3月17日、全額出資子会社によるボーダフォン株式会社普通株式97.7%取得の最終契約を締結
- [31]ボーダフォン株式会社の加入者数1,514万回線(2006年2月現在)
- [32]株式価値約1.75兆円。資金調達のうち銀行借入(LBO:買収先の資産などを担保とする借入)1.1〜1.2兆円
- [33]LBOによるノンリコースローンで親会社の信用力に依存せず、返済原資をボーダフォンのEBITDA(年間3,000億円規模)に分離
- ソフトバンク アニュアルレポート 2006
- [34]固定ブロードバンドで培った技術・ノウハウ・サービス・コンテンツを固定からモバイルへ、日本から世界へ広げるとの孫正義の説明
- [35]ブロードバンド・インフラ事業の開始時はゼロからの出発だったが、今度は実績と経験、成功につなげた自信があるとの孫正義の説明
参考文献[17]-[35]
- ソフトバンク 平成17年3月期 事業報告書
- [17]2004年7月30日付で日本テレコムの発行済普通株式を100%取得
- [18]日本テレコムなどの買収で、個人中心だったインフラ事業の法人部門を強化
- [20]2005年2月にケーブル・アンド・ワイヤレス・アイディーシーを買収し、グループ通信3社の回線数は約1,100万規模に
- [21]Yahoo! BB ADSL事業は平成16年度第4四半期に、サービス開始から3年半余りで営業損益の黒字化を達成
- [24]福岡ダイエーホークスの買収に伴い連結調整勘定が4,054百万円増加
- [25]孫正義は野球をブロードバンドのキラーコンテンツと位置づけた
- [26]やる以上は単なる新規参入ではなく、球界の歴史を変えることに貢献したいとの孫正義の発言
- ソフトバンク 平成17年3月期第2四半期決算説明会資料(2004年11月10日)
- [19]日本テレコムの連結による連結総資産の増加5,408億円、ソフトバンク連結総資産は約2兆円
- ソフトバンク 平成17年3月期決算説明会資料(2005年5月10日)
- [22]2005年3月期の財務総括で「ADSL事業:投資回収期へ」「おとくライン:先行投資段階」。おとくラインは2004年12月に提供開始
- ソフトバンク 平成17年3月期 中間事業報告書(2004年11月)
- [23]2004年10月18日、ソフトバンクが福岡ダイエーホークスの買収希望を表明
- ソフトバンク 平成18年3月期 中間事業報告書
- [27]インターネット動画サービス「TV Bank(仮称)」の実証実験に「福岡ソフトバンクホークスチャンネル」を用意
- ソフトバンク アニュアルレポート 2006
- [28]2005年度の連結売上高1兆1,086億円(前年度比32%増)で1兆円を突破、営業利益は創業来最高の622億円
- [29]当期純損益は2004年度の598億円の損失から575億円の黒字へ
- [34]固定ブロードバンドで培った技術・ノウハウ・サービス・コンテンツを固定からモバイルへ、日本から世界へ広げるとの孫正義の説明
- [35]ブロードバンド・インフラ事業の開始時はゼロからの出発だったが、今度は実績と経験、成功につなげた自信があるとの孫正義の説明
- ソフトバンク 説明会資料「~To the Next Stage~ 更なる成長に向けた携帯事業への取り組み」(2006年3月17日)
- [30]2006年3月17日、全額出資子会社によるボーダフォン株式会社普通株式97.7%取得の最終契約を締結
- [31]ボーダフォン株式会社の加入者数1,514万回線(2006年2月現在)
- [32]株式価値約1.75兆円。資金調達のうち銀行借入(LBO:買収先の資産などを担保とする借入)1.1〜1.2兆円
- [33]LBOによるノンリコースローンで親会社の信用力に依存せず、返済原資をボーダフォンのEBITDA(年間3,000億円規模)に分離
2006年〜iPhone 3Gの販売と純有利子負債2兆3,870億円からの削減
2007年5月の決算説明会で会社は買収前の懸念に対し、1.45兆円の借り換え完了、前年の約1.8倍の営業利益、約4倍の年間純増数を示した。2007年3月期の連結売上高は2兆5,442億円、営業利益は2,710億円に伸びた。国内携帯電話の純増数に占めるシェアは、2005年度の3.5%から2006年度に14.2%へ上がった。孫氏はこの伸びを『決してボーダフォンの経営数値が単純に上乗せされただけではありません』と説明した。3Gの基地局は買収前の2倍以上となる46,000局まで増やす計画を立て、端末の割賦販売で端末代を通信料から切り離した。買った顧客基盤の上に、設備と料金の差別化を重ねる手順であった。
- ソフトバンク 平成19年3月期決算説明会資料(2007年5月8日)
- [36]買収前の懸念(資金・収益性・ユーザー・ブランド力)に対し、1.45兆円のリファイナンス完了、営業利益前年の約1.8倍、年間純増数前年の約4倍と説明
- ソフトバンク アニュアルレポート 2007
- [37]2006年度の連結売上高2兆5,442億円、営業利益2,710億円
- [38]国内携帯電話契約数の純増分に占めるシェアは2005年度3.5%から2006年度14.2%へ
- [39]業績伸長はボーダフォンの経営数値の単純な上乗せではないとの孫正義の説明
- [40]3G携帯電話の基地局を買収前の2006年3月末から2倍以上にあたる46,000局まで、2007年度上期中に開局する見込み
- [41]携帯電話端末の割賦販売制度を導入し、端末料金を他の料金から切り離した
2008年7月、ソフトバンクモバイルはアップル社製の「iPhone 3G」を日本で発売した。前年の2007年度には純増数で首位に立ち、有利子負債のEBITDA倍率は2004年度末の19.4倍から4.0倍へ下がっていた。2009年度の連結営業利益は4,658億円で5期続けて最高益となり、会社はiPhoneによる市場開拓を増益の要因に挙げた。同年度には3,908億円のフリー・キャッシュ・フローを生み、純有利子負債を4,384億円減らした。孫氏は純有利子負債を2011年度末までに2008年度末の半分に、2014年度末にはゼロにする目標を掲げた。成長の旗を降ろさずに返済の期限を自ら区切ったのは、LBOへの疑念に数字で答えるためであったのだろう。
- ソフトバンク アニュアルレポート 2008
- [42]2008年7月、ソフトバンクモバイルがアップル社製「iPhone 3G」の日本での発売を開始
- [43]2007年度の携帯電話純増数No.1。有利子負債/EBITDA倍率は2004年度末19.4倍から2007年度末4.0倍へ
- ソフトバンク アニュアルレポート 2010
- [44]2009年度の連結営業利益4,658億円(前年度比29.7%増)で5期連続の営業最高益。iPhoneなどが新しい市場を開拓し携帯電話契約数が増加
- [45]2009年度のフリー・キャッシュ・フロー3,908億円、純有利子負債を2008年度末比4,384億円削減
- [46]2009〜2011年度累計でフリー・キャッシュ・フロー1兆円以上を創出し、純有利子負債を2011年度末までに2008年度末比で半減、2014年度末までにゼロとする目標
純有利子負債は、ボーダフォン買収時の2兆3,870億円から2010年12月末に1兆4,299億円まで減った。2011年7月、ソフトバンクモバイルの金利約5%の借入6,539億円を、本体の無担保・金利約1.4%の借入5,500億円へ移す案を示した。東日本大震災では翌朝に3,786局の基地局が止まり、4月14日にほぼ震災前の範囲までサービスを戻した。孫氏は株主へ、『ソフトバンクグループのネットワークの災害時の耐久性・信頼性が必ずしも十分なものではなかった』と認めた。同じ7月の説明会で孫氏は、2006年3月の買収会見での『通信会社になったとか、言わないでいただきたい』という発言を示し直した。流通から携帯電話までの全事業は、インターネットで首位に立つための手段とされた。通信会社の規模を得た後も、会社は自らをインターネットの会社と定義した。
- ソフトバンク 平成23年3月期第3四半期決算説明会資料(2011年2月3日)
- [47]純有利子負債はボーダフォン日本法人買収時の2兆3,870億円から2010年12月末1兆4,299億円へ、約9,600億円削減
- ソフトバンク 平成24年3月期第1四半期決算説明会資料(2011年7月28日)
- [48]携帯事業買収資金のリファイナンス。ソフトバンクモバイルの事業証券化による借入は2011年6月末残高6,539億円・金利(加重平均)約5%・移動体通信事業の保有資産等を担保
- [49]リファイナンス後の借入主体はソフトバンク、シンジケートローン5,500億円、当初金利約1.4%、担保なし
- [52]2011年7月の決算説明会で、2006年3月のボーダフォンジャパン買収記者会見での発言を示した
- [53]流通・出版・ポータル・ブロードバンド・固定通信・携帯電話のすべての事業はインターネットNo.1のためと位置づけた
- ソフトバンク アニュアルレポート 2011
- [50]東日本大震災の翌日(3月12日)朝に3,786局の基地局が不通となり、4月14日には震災前とほぼ同等のサービスエリアを回復
- [51]震災で通信がつながりにくい状況が発生したことを株主・投資家へ詫び、ネットワークの災害時の耐久性・信頼性が十分でなかったと認めた孫正義のメッセージ
参考文献[36]-[53]
- ソフトバンク 平成19年3月期決算説明会資料(2007年5月8日)
- [36]買収前の懸念(資金・収益性・ユーザー・ブランド力)に対し、1.45兆円のリファイナンス完了、営業利益前年の約1.8倍、年間純増数前年の約4倍と説明
- ソフトバンク アニュアルレポート 2007
- [37]2006年度の連結売上高2兆5,442億円、営業利益2,710億円
- [38]国内携帯電話契約数の純増分に占めるシェアは2005年度3.5%から2006年度14.2%へ
- [39]業績伸長はボーダフォンの経営数値の単純な上乗せではないとの孫正義の説明
- [40]3G携帯電話の基地局を買収前の2006年3月末から2倍以上にあたる46,000局まで、2007年度上期中に開局する見込み
- [41]携帯電話端末の割賦販売制度を導入し、端末料金を他の料金から切り離した
- ソフトバンク アニュアルレポート 2008
- [42]2008年7月、ソフトバンクモバイルがアップル社製「iPhone 3G」の日本での発売を開始
- [43]2007年度の携帯電話純増数No.1。有利子負債/EBITDA倍率は2004年度末19.4倍から2007年度末4.0倍へ
- ソフトバンク アニュアルレポート 2010
- [44]2009年度の連結営業利益4,658億円(前年度比29.7%増)で5期連続の営業最高益。iPhoneなどが新しい市場を開拓し携帯電話契約数が増加
- [45]2009年度のフリー・キャッシュ・フロー3,908億円、純有利子負債を2008年度末比4,384億円削減
- [46]2009〜2011年度累計でフリー・キャッシュ・フロー1兆円以上を創出し、純有利子負債を2011年度末までに2008年度末比で半減、2014年度末までにゼロとする目標
- ソフトバンク 平成23年3月期第3四半期決算説明会資料(2011年2月3日)
- [47]純有利子負債はボーダフォン日本法人買収時の2兆3,870億円から2010年12月末1兆4,299億円へ、約9,600億円削減
- ソフトバンク 平成24年3月期第1四半期決算説明会資料(2011年7月28日)
- [48]携帯事業買収資金のリファイナンス。ソフトバンクモバイルの事業証券化による借入は2011年6月末残高6,539億円・金利(加重平均)約5%・移動体通信事業の保有資産等を担保
- [49]リファイナンス後の借入主体はソフトバンク、シンジケートローン5,500億円、当初金利約1.4%、担保なし
- [52]2011年7月の決算説明会で、2006年3月のボーダフォンジャパン買収記者会見での発言を示した
- [53]流通・出版・ポータル・ブロードバンド・固定通信・携帯電話のすべての事業はインターネットNo.1のためと位置づけた
- ソフトバンク アニュアルレポート 2011
- [50]東日本大震災の翌日(3月12日)朝に3,786局の基地局が不通となり、4月14日には震災前とほぼ同等のサービスエリアを回復
- [51]震災で通信がつながりにくい状況が発生したことを株主・投資家へ詫び、ネットワークの災害時の耐久性・信頼性が十分でなかったと認めた孫正義のメッセージ
2000年〜2011年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 億円 | 利益率 | |||
| 2000年03月期 | 連結 | 4,232 | n/a | n/a | n/a | 84 | 2.0% | n/a |
| 2001年03月期 | 連結 | 3,971 | ▲6.2% | n/a | n/a | 366 | 9.2% | n/a |
| 2002年03月期 | 連結 | 4,053 | +2.1% | n/a | n/a | ▲887 | ▲21.9% | n/a |
| 2003年03月期 | 連結 | 4,068 | +0.4% | n/a | n/a | ▲999 | ▲24.6% | n/a |
| 2004年03月期 | 連結 | 5,173 | +27.2% | n/a | n/a | ▲1,070 | ▲20.7% | n/a |
| 2005年03月期 | 連結 | 8,370 | +61.8% | ▲254 | ▲452 | ▲598 | ▲7.1% | n/a |
| 2006年03月期 | 連結 | 11,086 | +32.4% | 623 | 275 | 575 | 5.2% | n/a |
| 2007年03月期 | 連結 | 25,442 | +129.5% | 2,711 | 1,534 | 288 | 1.1% | n/a |
| 2008年03月期 | 連結 | 27,761 | +9.1% | 3,243 | 2,586 | 1,086 | 3.9% | n/a |
| 2009年03月期 | 連結 | 26,730 | ▲3.7% | 3,591 | 2,257 | 431 | 1.6% | n/a |
| 2010年03月期 | 連結 | 27,634 | +3.4% | 4,659 | 3,410 | 967 | 3.5% | n/a |
| 2011年03月期 | 連結 | 30,046 | +8.7% | 6,292 | 5,204 | 1,897 | 6.3% | n/a |
出所:アニュアルレポート
出典・参考
21件
- ソフトバンク アニュアルレポート 2000
- ソフトバンク アニュアルレポート 2001
- ソフトバンク アニュアルレポート 2003
- ソフトバンク 平成17年3月期第2四半期決算説明会資料(2004年11月10日)
- ソフトバンク 平成17年3月期決算説明会資料(2005年5月10日)
- ソフトバンク アニュアルレポート 2006
- ソフトバンク 平成19年3月期決算説明会資料(2007年5月8日)
- ソフトバンク アニュアルレポート 2007
- ソフトバンク アニュアルレポート 2008
- ソフトバンク アニュアルレポート 2010
- ソフトバンク 平成23年3月期第3四半期決算説明会資料(2011年2月3日)
- ソフトバンク 平成24年3月期第1四半期決算説明会資料(2011年7月28日)
- ソフトバンク アニュアルレポート 2011
- ソフトバンク アニュアルレポート
- ソフトバンク 平成14年3月期 事業報告書(2002年6月)
- ソフトバンク 平成15年3月期 事業報告書(2003年6月)
- ソフトバンク 平成17年3月期 中間事業報告書(2004年11月)
- ソフトバンク 説明会資料「~To the Next Stage~ 更なる成長に向けた携帯事業への取り組み」(2006年3月17日)
- ソフトバンク 平成13年3月期 事業報告書
- ソフトバンク 平成17年3月期 事業報告書
- ソフトバンク 平成18年3月期 中間事業報告書