塗料の市場規模の推移 | 1985〜2024年

市場規模がどう推移したか?

拡大期(1985〜1991年)量と金額がそろって伸び、ともに山をつけた。塗料の生産量は1985年の184.9万トンから1990年の220.1万トンへ増え、販売額は1985年の7,270億円から1991年の8,870億円へ伸びた。

縮小期(1992〜2020年)量と金額がそろって減った。生産量は2000年に191.0万トン、2010年に160.0万トンへ減り、2020年には148.6万トンと山から32%減った。販売額は2020年に6,219.8億円まで落ち、山から30%減った。

金額の回復(2021年〜)量は減り続けたが、金額は戻した。生産量は2024年に142.6万トンと期間中の底をつけた一方、販売額は2024年に7,304.1億円まで戻し、1985年の水準を上回った。

上場企業はどう意思決定したか?

国内市場が伸びていた時期に、各社は国内工場の増強と並行して海外拠点を整えた。日本ペイントは1962年、シンガポールで出資30%・技術は本社、販売は現地という非対称な分業の合弁を受け入れ、国内では1981年に栃木工場、1984年に岡山工場を新設した。関西ペイントは1985年に台湾へ出資し、1986年にはインドの上場企業ネロラックを取得して新興国市場を成長の軸に据えた。中国塗料は1983年に英国と台湾、1988年にインドネシアと韓国、1990年に米国に子会社を設立した。

国内が縮小すると、国内は販売網を集約し、海外は連結と買収に経営資源を集中した。関西ペイントは2002年に地域別販売会社を統合し、日本ペイントは2004年に販売会社5社を合併した。日本ペイントは2014年にアジア合弁8社を連結化し、関西ペイントは2017年にHelios Group38社の一括取得で欧州に参入した。

2017年以降、日本ペイントは大型買収と資本政策の組み替えで規模を拡大した。2017年にDE社を約687億円、2019年にDulux社を約3,000億円で買収し、2018年には筆頭株主ウットラムに取締役会の過半数を渡した。2021年には合弁相手を支配株主に迎えてアジア合弁を完全子会社化し、2022年にCromology HDを1,506億円で買収した。関西ペイントは同年、赤字が続いたアフリカ事業のアクゾ・ノーベルへの売却を決めたが、当局の不承認で事業継続に転じた。

塗料 | 国内市場規模・販売額・生産量

最新の年 2024年
販売額 7,304.1億円
生産量 1,426.4千トン
販売額(億円・左)生産量(千トン・右)
年月 販売額単位生産量単位
1985年1月〜12月 7,270億円1,849千トン
1986年1月〜12月 6,990億円1,823千トン
1987年1月〜12月 7,060億円1,894千トン
1988年1月〜12月 7,510億円2,032千トン
1989年1月〜12月 7,970億円2,127千トン
1990年1月〜12月 8,610億円2,201千トン
1991年1月〜12月 8,870億円2,116千トン
1992年1月〜12月 8,720億円2,063千トン
1993年1月〜12月 8,120億円1,956千トン
1994年1月〜12月 8,070億円2,007千トン
1995年1月〜12月 7,850億円1,993千トン
1996年1月〜12月 8,090億円2,068千トン
1997年1月〜12月 8,120億円2,082千トン
1998年1月〜12月 7,380億円1,891千トン
1999年1月〜12月 7,190億円1,868千トン
2000年1月〜12月 7,320億円1,910千トン
2001年1月〜12月 6,950億円1,812千トン
2002年1月〜12月 6,740億円1,784千トン
2003年1月〜12月 6,720億円1,784千トン
2004年注11月〜12月 6,851.7億円1,833.7千トン
2005年1月〜12月 7,013億円1,902.4千トン
2006年1月〜12月 7,416億円1,950.9千トン
2007年1月〜12月 7,689.4億円1,940千トン
2008年1月〜12月 7,745.9億円1,838.8千トン
2009年1月〜12月 6,331.6億円1,475.3千トン
2010年1月〜12月 6,725.5億円1,600.1千トン
2011年1月〜12月 6,531億円1,563.7千トン
2012年1月〜12月 6,758.9億円1,611.4千トン
2013年1月〜12月 6,792.3億円1,605.1千トン
2014年1月〜12月 6,962.3億円1,619.3千トン
2015年1月〜12月 6,778.7億円1,644.9千トン
2016年1月〜12月 6,696.9億円1,650.4千トン
2017年1月〜12月 6,838.6億円1,674.6千トン
2018年1月〜12月 6,980.8億円1,650.2千トン
2019年1月〜12月 6,823.1億円1,646.1千トン
2020年1月〜12月 6,219.8億円1,486.4千トン
2021年1月〜12月 6,534.6億円1,528.2千トン
2022年1月〜12月 6,973.7億円1,479千トン
2023年1月〜12月 7,381.1億円1,470.2千トン
2024年1月〜12月 7,304.1億円1,426.4千トン

主な企業

調査中

注釈

  • 注12004 年から経済産業省「生産動態統計」に切り替え(2003 年までは総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-j)。定義・範囲の違いで前後が段差になることがある
  • 塗料: 塗料合計

出典

期間統計表・資料
1985〜2003 年総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-j「主要品目の生産量及び生産額 - 化学製品の生産量及び販売額(昭和60年~平成15年)」
2004〜2024 年経済産業省「生産動態統計」年報・時系列表(品目ごとの対応は注釈)
考察経済産業省「生産動態統計」・総務省統計局「日本の長期統計系列」(このページの数字)、各社の経営判断の各ページと有価証券報告書の沿革