1962年 日立製作所の化学部門から分離独立した材料メーカーの出発
- 1962年日立化成工業株式会社を設立。
- 1963年株式会社日立製作所の化学製品部門の営業資産を譲り受け、同時に日立化工株式会社を吸収合併して営業を開始。
- 1965年神奈川工場のコンデンサ部門を分離独立させ、日立コンデンサ株式会社(後の日立エーアイシー)を設立。
- 1967年事業目的に「医薬品の製造及び販売」を追加。
- 1970年東京・大阪両証券取引所市場第二部に上場。
- 1972年新神戸電機株式会社の株式の過半数を取得。
- 1982年事業目的に「電子材料並びに電子部品の製造及び販売」を追加。
日立化成の業績推移:単体
出所:有価証券報告書・会社四季報等
赤字の化学品事業部を母体とした分離独立
日立化成の技術的な源流は、1912年に日立製作所が電気絶縁ワニスの国産化へ向けて研究開発に着手したところにさかのぼる。その化学製品事業部を母体として、およそ50年後の1962年10月10日に日立化成工業株式会社が設立された。翌1963年4月には日立製作所の化学製品部門の営業資産を譲り受け、同時に日立化工株式会社を吸収合併して営業を開始している。もともと日立製作所のなかで赤字だった化学品事業が独立し、外部の多様な産業へ材料を供給するメーカーとして歩み出した点に、この会社の性格が表れていた。 [1][2][3]
- 有価証券報告書【沿革】
- [1]1962年10月10日に日立化成工業株式会社が設立された
- [2]1963年4月に日立製作所の化学製品部門の営業資産を譲り受け、日立化工を吸収合併して営業を開始した
- 週刊東洋経済 2013年1月25日号
- [3]技術的な源流は1912年の日立製作所による電気絶縁ワニスの国産化研究にある
会社を支えたのは、絶縁ワニス、積層板、絶縁ガイシ、カーボンブラシという四つの源流製品だった。いずれも電機・電気機器の内部で絶縁や導電を担う地味な部材だが、日立製作所という大口需要家を足がかりに外部の顧客へも広げやすく、技術革新と新製品創出の足場になった。加えて独立の初期に収益面で会社を支えたのは、むしろプラスチック浴槽や家庭用浄化槽といった住宅設備機器関連の製品であり、日立の名を離れた一般消費者向けの商品まで手がけた。素材と住宅設備という二つの顔を併せ持つかたちで、会社は独立当初の経営基盤を固めていった。 [4][5]
- 週刊東洋経済 2013年1月25日号
- [4]絶縁ワニス・積層板・絶縁ガイシ・カーボンブラシが四つの源流製品である
- [5]独立初期の収益はプラスチック浴槽や家庭用浄化槽など住宅設備機器関連製品が支えた
- 有価証券報告書【沿革】
- [1]1962年10月10日に日立化成工業株式会社が設立された
- [2]1963年4月に日立製作所の化学製品部門の営業資産を譲り受け、日立化工を吸収合併して営業を開始した
- 週刊東洋経済 2013年1月25日号
- [3]技術的な源流は1912年の日立製作所による電気絶縁ワニスの国産化研究にある
- [4]絶縁ワニス・積層板・絶縁ガイシ・カーボンブラシが四つの源流製品である
- [5]独立初期の収益はプラスチック浴槽や家庭用浄化槽など住宅設備機器関連製品が支えた
上場と親子上場によるグループの形成
事業の幅は設立から間もなく広がった。1965年に神奈川工場のコンデンサ部門を分離して日立コンデンサ(後の日立エーアイシー)を設立し、1967年には事業目的へ医薬品や建設工事を、1968年には住宅機器を加えている。同じ1968年には松戸工場の粉末冶金部門を分離して日立粉末冶金を設立した。ひとつの工場や部門が育つと切り出して専業会社にする手法を重ね、中核の電子材料から住宅設備、粉末冶金までを傘下の専業会社に分けて持つ、後年まで続くグループの骨格がこの時期にかたちづくられた。専業会社ごとに市場と向き合わせることで、それぞれの事業に規律を持たせる狙いもあった。 [6][7]
- 有価証券報告書【沿革】
- [6]1965年に日立コンデンサ(後の日立エーアイシー)を設立した
- [7]1968年に日立粉末冶金を設立した
1970年10月に東京・大阪両証券取引所の市場第二部へ、翌1971年8月には第一部へ上場した。1972年には蓄電池を得意とする新神戸電機の株式の過半数を取得し、同社も同年に一部上場している。以後、日立粉末冶金が1987年に、日立エーアイシーが2000年に上場するなど、親会社である日立化成のもとに複数の上場子会社がぶら下がる親子上場のグループが形成された。1982年には事業目的へ電子材料および電子部品の製造販売を加え、絶縁材料の会社から半導体やディスプレー向けの部材を担う会社へと、次の収益の柱に向けた布石を打っている。 [8][9][10]
- 有価証券報告書【沿革】
- [8]1970年10月に東京・大阪両証券取引所市場第二部へ、1971年8月に第一部へ上場した
- [9]1972年に新神戸電機の株式の過半数を取得した
- [10]1982年に事業目的へ電子材料および電子部品の製造販売を加えた
- 有価証券報告書【沿革】
- [6]1965年に日立コンデンサ(後の日立エーアイシー)を設立した
- [7]1968年に日立粉末冶金を設立した
- [8]1970年10月に東京・大阪両証券取引所市場第二部へ、1971年8月に第一部へ上場した
- [9]1972年に新神戸電機の株式の過半数を取得した
- [10]1982年に事業目的へ電子材料および電子部品の製造販売を加えた