界面活性剤の市場規模の推移 | 1985〜2024年

市場規模がどう推移したか?

成長期(1985〜1995年)生産量・販売額ともに伸びた。生産量は1985年の89.4万トンから1995年の116.6万トンへ、販売額は1,850億円から2,330億円へ増えた。

縮小期(1996〜2009年)生産量・販売額ともに減り、2009年に底を打った。生産量は2000年に108.3万トン、2009年に88.8万トンと1985年の水準まで戻り、販売額も2009年に1,846.7億円まで減った。

回復期(2010年〜)生産量は2021年に125.9万トンで山を付けたあと2024年に104.2万トンへ減ったが、販売額は2010年の2,075億円から2024年の3,099.7億円へ伸び、山を更新した。2021年以降は量が減るなかで金額が増えており、単価の上昇が販売額を押し上げた。

上場企業はどう意思決定したか?

洗剤大手は1980年代、家庭用品の競争に備えて投資と組織を積み増した。花王は1978年に設備投資・工場自動化・研究開発を一気に積み増し、ライオンは1980年に歯磨と油脂の2社を対等合併して総合家庭用品メーカーへ転換した。ライオンは花王「アタック」への対応が遅れ、1988年12月期に合併以来初の減収減益となり、収益重視の経営指針へ転換した。

生産が縮小した1990年代末から、各社は本業と海外へ経営資源を移した。花王は1998年に情報事業から全面撤退してコア事業へ資源を戻し、1999年にEVAを導入した。三洋化成工業は1997年にタイ、2003年に中国、2005年に米国テキサスで子会社を設立した。

回復期には、ライオンが化学品事業の再編に動いた。2014年にアクゾノーベル社から株式を譲り受けてライオン・スペシャリティ・ケミカルズを子会社化し、2015年に化学品事業を統合、2018年にWilmar Internationalと合弁会社を設立したが、2026年に同社の全株式を譲渡した。家庭用品でも2018年から非注力ブランドを譲渡し高価格帯ブランドへ経営資源を集中した。三洋化成工業は2024年に高吸水性樹脂事業からの撤退を発表した。

界面活性剤 | 国内市場規模・販売額・生産量

最新の年 2024年
販売額 3,099.7億円
生産量 1,042.4千トン
販売額(億円・左)生産量(千トン・右)
年月 販売額単位生産量単位
1985年1月〜12月 1,850億円894千トン
1986年1月〜12月 1,870億円919千トン
1987年1月〜12月 1,900億円971千トン
1988年1月〜12月 1,990億円990千トン
1989年1月〜12月 2,150億円1,065千トン
1990年1月〜12月 2,210億円1,127千トン
1991年1月〜12月 2,320億円1,176千トン
1992年1月〜12月 2,340億円1,207千トン
1993年1月〜12月 2,210億円1,142千トン
1994年1月〜12月 2,280億円1,177千トン
1995年1月〜12月 2,330億円1,166千トン
1996年1月〜12月 2,270億円1,117千トン
1997年1月〜12月 2,330億円1,148千トン
1998年1月〜12月 2,120億円1,070千トン
1999年1月〜12月 2,110億円1,104千トン
2000年1月〜12月 2,110億円1,083千トン
2001年1月〜12月 1,990億円1,029千トン
2002年1月〜12月 1,980億円1,049千トン
2003年1月〜12月 1,930億円1,036千トン
2004年注11月〜12月 1,898.9億円1,004.7千トン
2005年1月〜12月 1,948.8億円1,011.3千トン
2006年1月〜12月 2,013.9億円1,016.1千トン
2007年1月〜12月 2,129.3億円1,081.6千トン
2008年1月〜12月 2,148.9億円1,048.4千トン
2009年1月〜12月 1,846.7億円888千トン
2010年1月〜12月 2,075.4億円958.1千トン
2011年1月〜12月 2,146.7億円952.7千トン
2012年1月〜12月 2,167.9億円940.7千トン
2013年1月〜12月 2,275.7億円984.5千トン
2014年1月〜12月 2,660.5億円1,124.6千トン
2015年1月〜12月 2,639.8億円1,108.1千トン
2016年1月〜12月 2,644.6億円1,114.4千トン
2017年1月〜12月 2,620.7億円1,155.4千トン
2018年1月〜12月 2,723億円1,209.6千トン
2019年1月〜12月 2,539億円1,104.9千トン
2020年1月〜12月 2,471.6億円1,101.8千トン
2021年1月〜12月 2,881.7億円1,259千トン
2022年1月〜12月 3,051億円1,220.5千トン
2023年1月〜12月 3,061.3億円1,073.8千トン
2024年1月〜12月 3,099.7億円1,042.4千トン

主な企業

調査中

注釈

  • 注12004 年から経済産業省「生産動態統計」に切り替え(2003 年までは総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-j)。定義・範囲の違いで前後が段差になることがある
  • 界面活性剤: 界面活性剤合計(陰イオン・陽イオン・非イオン・両性・調合)

出典

期間統計表・資料
1985〜2003 年総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-j「主要品目の生産量及び生産額 - 化学製品の生産量及び販売額(昭和60年~平成15年)」
2004〜2024 年経済産業省「生産動態統計」年報・時系列表(品目ごとの対応は注釈)
考察経済産業省「生産動態統計」(このページの数字)、各社の経営判断の各ページと有価証券報告書の沿革