ポリスチレンの市場規模の推移 | 1985〜2024年

市場規模がどう推移したか?

成長期(1985〜1997年)生産量は12年で4割近く増えた。1985年の159.9万トンから1990年に209.2万トンとなり、1997年の220.1万トンが最大だった。販売額は1991年の4,960億円が最大だった。

値下がり期(1998〜2008年)量より先に金額が縮んだ。2000年の生産量は202.4万トンと1990年並みだったが、販売額は3,060億円と1991年から4割近く減った。生産量も2008年には159.4万トンまで下がった。

縮小期(2009年〜)生産量は2009年に124.5万トンへ落ち、2010年代は116万〜124万トンで推移した。2020年は105.7万トン、2024年は60.9万トンで、山の3割弱になった。2024年の販売額は1,323.1億円だった。

上場企業はどう意思決定したか?

市場の成長期に先立って、各社は石油化学の基礎原料を自社で持つ体制を整えた。旭化成は1968年に基礎原料の自社生産に参入し、石油危機後の1980年には「油漬け」の企業構造の転換に着手した。三井化学は1985年にエチレン生産を浮島石油化学に集約し、汎用品依存から特殊品・機能材へ事業構造を転換した。

販売額が縮んだ1990年代には、各社が事業の統合に動いた。旭化成は1993年に拡大路線から選択と集中へ経営方針を転換した。三井化学は1997年に三井東圧化学と合併した。デンカは1992年に千葉スチレンモノマーを設立し、1999年にポリスチレン事業を新日鐵化学・ダイセル化学と統合した。

2000年代以降は、上流の設備と事業の集約が続いた。出光興産は2004年に出光石油化学を吸収合併した。生産量が120万トン前後に落ちたあとの2016年、旭化成は国内需要の縮小と中東・中国の設備増強を受けて水島に2基並ぶエチレン設備の体制を見直した。デンカは2026年に東洋スチレンを連結子会社化した。

ポリスチレン | 国内市場規模・販売額・生産量

最新の年 2024年
販売額 1,323.1億円
生産量 609.3千トン
販売額(億円・左)生産量(千トン・右)
年月 販売額単位生産量単位
1985年1月〜12月 4,400億円1,599千トン
1986年1月〜12月 4,020億円1,598千トン
1987年1月〜12月 4,070億円1,735千トン
1988年1月〜12月 4,510億円1,891千トン
1989年1月〜12月 4,750億円1,997千トン
1990年1月〜12月 4,950億円2,092千トン
1991年1月〜12月 4,960億円2,121千トン
1992年1月〜12月 4,460億円2,005千トン
1993年1月〜12月 4,100億円1,966千トン
1994年1月〜12月 4,020億円2,099千トン
1995年1月〜12月 4,100億円2,149千トン
1996年1月〜12月 4,090億円2,178千トン
1997年1月〜12月 3,900億円2,201千トン
1998年1月〜12月 3,330億円1,975千トン
1999年1月〜12月 3,170億円2,038千トン
2000年1月〜12月 3,060億円2,024千トン
2001年1月〜12月 2,690億円1,810千トン
2002年1月〜12月 2,710億円1,837千トン
2003年1月〜12月 2,670億円1,801千トン
2004年注11月〜12月 2,873.1億円1,824.4千トン
2005年1月〜12月 2,945.9億円1,734.2千トン
2006年1月〜12月 3,137.2億円1,745.5千トン
2007年1月〜12月 3,466.6億円1,748.8千トン
2008年1月〜12月 3,385.9億円1,593.8千トン
2009年1月〜12月 2,378.2億円1,244.8千トン
2010年1月〜12月 2,574.8億円1,384.7千トン
2011年1月〜12月 2,458.7億円1,275.5千トン
2012年1月〜12月 2,293.3億円1,167.7千トン
2013年1月〜12月 2,474.3億円1,189.1千トン
2014年1月〜12月 2,569.7億円1,162.6千トン
2015年1月〜12月 2,457.6億円1,210.5千トン
2016年1月〜12月 2,247.3億円1,183.3千トン
2017年1月〜12月 2,437.7億円1,240.8千トン
2018年1月〜12月 2,524.7億円1,236.9千トン
2019年1月〜12月 2,335.7億円1,172.6千トン
2020年1月〜12月 1,932.3億円1,057.2千トン
2021年1月〜12月 n/a億円n/a千トン
2022年1月〜12月 n/a億円n/a千トン
2023年1月〜12月 n/a億円n/a千トン
2024年1月〜12月 1,323.1億円609.3千トン

主な企業

調査中

注釈

  • 注12004 年から経済産業省「生産動態統計」に切り替え(2003 年までは総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-j)。定義・範囲の違いで前後が段差になることがある
  • ポリスチレン: ポリスチレン計=成形材料+発泡用+AS樹脂+ABS樹脂

出典

期間統計表・資料
1985〜2003 年総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-j「主要品目の生産量及び生産額 - 化学製品の生産量及び販売額(昭和60年~平成15年)」
2004〜2024 年経済産業省「生産動態統計」年報・時系列表(品目ごとの対応は注釈)
考察経済産業省「生産動態統計」・総務省統計局「日本の長期統計系列」表8-9-j(このページの数字)、各社の経営判断の各ページと有価証券報告書の沿革