第3章 年〜年

東京エレクトロン:Supercritical・Timbre買収と太陽光パネル製造装置への参入

2000年〜洗浄と計測を補ったSupercritical・Timbreの買収と、純損失416億円

2000年10月、東京エレクトロンは米国のSupercritical Systemsの全株式を取得した。東哲郎社長は2000年6月の株主向けの書簡で、参入障壁が高く技術で長く先行できる市場に絞る製品戦略を示した。同じ書簡では、中核製品を軸に他社との提携も視野に入れ、工程をまたぐ技術を提供するとした。2001年3月期の年報は、買収の狙いを『The acquisition of Supercritical Systems gives Tokyo Electron a breakthrough cleaning technology for sub-100nm nodes.』(訳:買収で100nm未満の世代に向けた新しい洗浄技術を得る)と記した。2000年3月期には、売上高に占める自社製品の比率が94.9%に達していた。自前の開発を待つより、技術を持つ米国のベンチャーを取り込む方が次世代品を早く出せると判断したとみられる。

  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第43期(2006年3月期)「沿革」
    • [1]2000年10月、米国法人Supercritical Systems, Inc.の全株式を取得
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2000「株主の皆様へ」
    • [2]製品戦略の根幹は、高い成長が期待でき参入障壁が高く、技術の先行を長期に維持できる市場を狙う方針(2000年6月・東哲郎社長)
    • [3]固有のコアプロダクトを中心に、業界他社とのアライアンスも視野に入れた統合技術の提供を実現する
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「To Our Shareholders」
    • [4]Supercritical Systemsの買収は100nm未満の世代向けの新しい洗浄技術をもたらす(2001年3月期の年報)
  • 日経ビジネス 2000年10月9日号
    • [5]売上高に占める自社製品の比率は1994年3月期55.8%、2000年3月期94.9%

2001年2月、東京エレクトロンは米国のTimbre Technologiesの全株式を取得した。2001年3月期の年報は、Timbreの買収で先進的プロセス制御(APC)向けの計測を製品群に加えられると説明した。東哲郎社長は、装置の中と装置の間に組み込む工程制御が、安定した高い歩留まりを支えると語った。そのうえで『The ability to deliver integrated process control capability will be a key factor differentiating suppliers of semiconductor production equipment.』(訳:統合した工程制御の能力を提供できるかどうかが、半導体製造装置メーカーを分ける鍵になる)と見通した。2001年4月には半導体製造装置部門を製品別の事業単位から3つのグループに組み替え、計測と工程制御を担うグループを置いた。単体装置の性能より、複数の工程をつないで歩留まりを上げる提案力に競争の焦点が移ると見た買収と考えられる。

  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第43期(2006年3月期)「沿革」
    • [6]2001年2月、米国法人Timbre Technologies, Inc.の全株式を取得
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「To Our Shareholders」
    • [7]Timbre Technologiesの買収で、Advanced Process Control向けの計測ソリューションにより製品群の付加価値を高める
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「Interview with President Tetsuro Higashi」
    • [8]装置内・装置間に組み込むプロセス制御が安定した高い歩留まりを支える(東哲郎社長)
    • [9]統合したプロセス制御能力の提供が、半導体製造装置メーカーを差別化する鍵になる
    • [10]2001年4月、半導体製造装置部門を製品別事業単位からLitho-Cell、Test & Integrated Process Control、Thin Film & Cleaningの3グループに再編

2002年3月期の連結売上高は前期比42.3%減の4,178億円となり、純損失199億円を計上した。東哲郎社長は、ITバブルの崩壊と米国景気の後退で業界史上最悪の市況になったと説明した。そのうえで『In fact, it has made us realize that we have to change to a more responsive and efficient organization.』(訳:実のところ、より即応できる効率的な組織へ変わらなければならないと思い知らされた)と振り返った。期中には設計・製造の外注人員3,000人を7割以上削減し、東京エレクトロン東北の2工場を1つに集約した。固定費は前期より300億円超を削減したが、研究開発費は前期と同じ水準を保った。2003年3月期は構造改革費用206億円と繰延税金資産の見直しが重なり、純損失416億円を計上した。

  • Tokyo Electron Annual Report 2002「To Our Shareholders」
    • [11]2002年3月期、連結売上高4,178億円(前期比42.3%減)、営業損失183億円、純損失199億円
    • [12]ITバブルの崩壊と米国経済の後退で、業界史上最悪の市況となった
    • [14]期初3,000人の外注人員を期末までに70%超削減し、東京エレクトロン東北の2工場を1工場に統合、米国でTokyo Electron Oregonを閉鎖
    • [15]固定費を前期比300億円超削減し、研究開発費は前期と同水準を維持
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「Market Review with President Tetsuro Higashi」
    • [13]最も困難な年となり、より即応性が高く効率的な組織に変わる必要を認識した(東哲郎社長)
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「社長メッセージ」
    • [16]2003年3月期、売上高4,606億円・営業利益11億円、事業構造改革費用206億円の計上と繰延税金資産の見直しで当期純損失416億円
参考文献[1]-[16]
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第43期(2006年3月期)「沿革」
    • [1]2000年10月、米国法人Supercritical Systems, Inc.の全株式を取得
    • [6]2001年2月、米国法人Timbre Technologies, Inc.の全株式を取得
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2000「株主の皆様へ」
    • [2]製品戦略の根幹は、高い成長が期待でき参入障壁が高く、技術の先行を長期に維持できる市場を狙う方針(2000年6月・東哲郎社長)
    • [3]固有のコアプロダクトを中心に、業界他社とのアライアンスも視野に入れた統合技術の提供を実現する
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「To Our Shareholders」
    • [4]Supercritical Systemsの買収は100nm未満の世代向けの新しい洗浄技術をもたらす(2001年3月期の年報)
    • [7]Timbre Technologiesの買収で、Advanced Process Control向けの計測ソリューションにより製品群の付加価値を高める
  • 日経ビジネス 2000年10月9日号
    • [5]売上高に占める自社製品の比率は1994年3月期55.8%、2000年3月期94.9%
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「Interview with President Tetsuro Higashi」
    • [8]装置内・装置間に組み込むプロセス制御が安定した高い歩留まりを支える(東哲郎社長)
    • [9]統合したプロセス制御能力の提供が、半導体製造装置メーカーを差別化する鍵になる
    • [10]2001年4月、半導体製造装置部門を製品別事業単位からLitho-Cell、Test & Integrated Process Control、Thin Film & Cleaningの3グループに再編
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「To Our Shareholders」
    • [11]2002年3月期、連結売上高4,178億円(前期比42.3%減)、営業損失183億円、純損失199億円
    • [12]ITバブルの崩壊と米国経済の後退で、業界史上最悪の市況となった
    • [14]期初3,000人の外注人員を期末までに70%超削減し、東京エレクトロン東北の2工場を1工場に統合、米国でTokyo Electron Oregonを閉鎖
    • [15]固定費を前期比300億円超削減し、研究開発費は前期と同水準を維持
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「Market Review with President Tetsuro Higashi」
    • [13]最も困難な年となり、より即応性が高く効率的な組織に変わる必要を認識した(東哲郎社長)
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「社長メッセージ」
    • [16]2003年3月期、売上高4,606億円・営業利益11億円、事業構造改革費用206億円の計上と繰延税金資産の見直しで当期純損失416億円

2003年〜東京エレクトロンデバイスの東証二部上場と、指名委員会が選んだ佐藤潔社長

2003年3月、東京エレクトロンは子会社の東京エレクトロンデバイスを東京証券取引所市場第二部に上場させた。東京エレクトロンデバイスは、海外の半導体製品やボード製品を国内で販売する電子部品部門の事業を担っていた。電子部品部門の売上高は、2002年3月期に国内の半導体需要の停滞で17.4%減の737億円となった。2003年3月期の財務活動によるキャッシュ・フローは、前期のマイナス572億円からマイナス99億円に改善した。年報は改善の要因に、東京エレクトロンデバイスの上場に伴う公募増資を挙げた。赤字が続くなかで商社機能の子会社に市場から資金を調達させ、本体の経営資源を装置事業に集中させる狙いがあったと推察される。

  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第43期(2006年3月期)「沿革」
    • [17]2003年3月、東京エレクトロンデバイス株式会社を東京証券取引所市場第二部に上場
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「電子部品部門」
    • [18]電子部品部門は世界の電子部品(半導体製品・ボード製品など)を扱い、子会社の東京エレクトロンデバイスが事業を運営
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「To Our Shareholders」
    • [19]2002年3月期、電子部品部門の売上高は国内の半導体需要停滞により17.4%減の737億円
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「財務の概況」
    • [20]2003年3月期の財務活動によるキャッシュ・フローは前期のマイナス572億円からマイナス99億円
    • [21]財務キャッシュ・フロー改善の要因として、コマーシャルペーパーの発行と連結子会社東京エレクトロンデバイスの上場に伴う公募増資を挙げる

2002年1月、東京エレクトロンは上海に中国現地法人を設立した。東哲郎社長は、中国を成長市場と位置づけ、2002年4月に上海で中国での直接の事業を始めたと説明した。上海の人員は当初の約70名から、2003年3月末には約150名に増えた。2003年4月には、中国現地法人Tokyo Electron (Shanghai)を新たに設立した。同年8月には、米国でTEL Technology Center, Americaを設立した。2003年の年報は、ニューヨーク州立大学のオールバニー・ナノテック・プロジェクトを核に、海外の研究開発拠点を再編すると記した。国内の顧客が投資を絞るなかで、工場建設が見込める中国と、先端研究が集まる米国に先回りして拠点を置いたのだろう。

  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第43期(2006年3月期)「沿革」
    • [22]2002年1月、中国現地法人TOKYO ELECTRON (SHANGHAI) LTD.(のちTOKYO ELECTRON (SHANGHAI) LOGISTIC CENTER LTD.)を設立
    • [25]2003年4月、中国現地法人TOKYO ELECTRON (SHANGHAI) LTD.を設立
    • [26]2003年8月、米国現地法人TEL TECHNOLOGY CENTER, AMERICA, LLCを設立
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「Market Review with President Tetsuro Higashi」
    • [23]2002年4月、中国の成長市場としての重要性を踏まえ上海にサービス支援拠点を設け、中国での直接事業を開始(東哲郎社長)
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「社長メッセージ」
    • [24]東京エレクトロン上海は2002年4月に約70名で業務を開始し、2003年3月末に約150名体制
    • [27]ニューヨーク州立大学のオールバニー・ナノテック・プロジェクトをコアに海外の研究開発拠点を再編する

2003年6月、佐藤潔氏が社長に就任し、東哲郎社長は代表取締役会長に就任した。後任は取締役3人で構成する指名委員会が選び、3月10日の取締役会で決まった。指名委員会は、取締役と最高経営責任者の候補を選ぶ組織として、2001年3月期に取締役会の中に設けられていた。佐藤潔氏は当時46歳で役員の経験がなく、レジストの塗布・現像装置の事業の責任者だった。東京エレクトロンには、2期続けて赤字を出した経営陣は交代するという不文律があった。連結経常損益は、2002年3月期が194億円、2003年3月期が2億円の損失だった。東哲郎会長は後に、指名委員会の意見に拘束力はなく続投もできたとしたうえで、『でも僕が退いた方が、会社を変えようというメッセージが伝わる。』と語った。

  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「会長メッセージ」
    • [28]2003年6月の株主総会後、佐藤潔が代表取締役社長に就任し、東哲郎は代表取締役会長として新体制を支える
  • 日経ビジネス 2003年7月21日号
    • [29]新社長は取締役3人で構成する指名委員会が選び、2003年3月10日の取締役会で決定
    • [31]佐藤潔は指名当時46歳、執行役員相当職からの抜擢で役員経験なし、レジスト塗布・現像装置事業の責任者
    • [32]赤字を出す経営陣は不可とする不文律があり、2期連続なら交代
    • [33]連結経常損失は2002年3月期194億円、2003年3月期2億円
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「To Our Shareholders」
    • [30]2001年3月期、取締役および最高経営責任者の候補を選ぶ指名委員会を取締役会内に設置
  • 日経ビジネス 2004年10月18日号
    • [34]指名委員会の意見に拘束力はなく続投も可能だったが、退く方が会社を変えるメッセージが伝わると判断した(東哲郎会長の談)
参考文献[17]-[34]
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第43期(2006年3月期)「沿革」
    • [17]2003年3月、東京エレクトロンデバイス株式会社を東京証券取引所市場第二部に上場
    • [22]2002年1月、中国現地法人TOKYO ELECTRON (SHANGHAI) LTD.(のちTOKYO ELECTRON (SHANGHAI) LOGISTIC CENTER LTD.)を設立
    • [25]2003年4月、中国現地法人TOKYO ELECTRON (SHANGHAI) LTD.を設立
    • [26]2003年8月、米国現地法人TEL TECHNOLOGY CENTER, AMERICA, LLCを設立
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「電子部品部門」
    • [18]電子部品部門は世界の電子部品(半導体製品・ボード製品など)を扱い、子会社の東京エレクトロンデバイスが事業を運営
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「To Our Shareholders」
    • [19]2002年3月期、電子部品部門の売上高は国内の半導体需要停滞により17.4%減の737億円
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「財務の概況」
    • [20]2003年3月期の財務活動によるキャッシュ・フローは前期のマイナス572億円からマイナス99億円
    • [21]財務キャッシュ・フロー改善の要因として、コマーシャルペーパーの発行と連結子会社東京エレクトロンデバイスの上場に伴う公募増資を挙げる
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「Market Review with President Tetsuro Higashi」
    • [23]2002年4月、中国の成長市場としての重要性を踏まえ上海にサービス支援拠点を設け、中国での直接事業を開始(東哲郎社長)
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「社長メッセージ」
    • [24]東京エレクトロン上海は2002年4月に約70名で業務を開始し、2003年3月末に約150名体制
    • [27]ニューヨーク州立大学のオールバニー・ナノテック・プロジェクトをコアに海外の研究開発拠点を再編する
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「会長メッセージ」
    • [28]2003年6月の株主総会後、佐藤潔が代表取締役社長に就任し、東哲郎は代表取締役会長として新体制を支える
  • 日経ビジネス 2003年7月21日号
    • [29]新社長は取締役3人で構成する指名委員会が選び、2003年3月10日の取締役会で決定
    • [31]佐藤潔は指名当時46歳、執行役員相当職からの抜擢で役員経験なし、レジスト塗布・現像装置事業の責任者
    • [32]赤字を出す経営陣は不可とする不文律があり、2期連続なら交代
    • [33]連結経常損失は2002年3月期194億円、2003年3月期2億円
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「To Our Shareholders」
    • [30]2001年3月期、取締役および最高経営責任者の候補を選ぶ指名委員会を取締役会内に設置
  • 日経ビジネス 2004年10月18日号
    • [34]指名委員会の意見に拘束力はなく続投も可能だったが、退く方が会社を変えるメッセージが伝わると判断した(東哲郎会長の談)

2004年〜リーマン・ショック後の営業赤字22億円と、宮城新工場・太陽光パネル装置への参入

2010年3月期、東京エレクトロンは売上高4,186億円で、営業損失22億円と純損失90億円を計上した。竹中博司社長は、世界同時不況で半導体メーカーの設備投資が大幅に抑えられたことを要因に挙げた。2年前の2008年3月期は、売上高9,060億円・営業利益1,684億円だった。2009年3月期には、売上高5,080億円・営業利益147億円まで減少した。2009年6月の定時株主総会では、2010年3月期を売上高3,000億円・営業損失630億円と見通していた。竹中博司社長は、不要不急の固定費を全社で削減する一方、技術開発投資は従来と同じ高い水準で続けたと説明した。

  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2010「ステークホルダーの皆様へ 代表取締役社長 竹中博司」
    • [35]2010年3月期、売上高4,186億円・営業損失22億円・当期純損失90億円
    • [36]一昨年来の世界同時不況の影響で半導体メーカーの設備投資が大幅に抑制された
    • [40]短期的には全社で不要不急の固定費を削減し、将来の成長に不可欠な技術開発投資は従来と変わらぬ高い水準で実施
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第45期(2008年3月期)
    • [37]2008年3月期、連結売上高9,060億円・営業利益1,684億円
  • 東京エレクトロン 第46期定時株主総会 資料(2009年6月19日)
    • [38]第46期(2009年3月期)通期、売上高5,080億円・営業利益147億円
    • [39]第47期(2010年3月期)見通しは売上高3,000億円・営業損失630億円・当期純損失380億円(2009年6月19日)

東京エレクトロンは2010年7月に東京エレクトロン宮城を設立し、2011年4月に東京エレクトロンATの事業の一部を承継させた。宮城県大和町では250億円を投じ、プラズマエッチング装置の開発から製造までを担う一貫工場を建設した。東日本大震災で工事が遅れ、開発棟と事務棟は2011年7月、生産棟は11月の稼働を予定した。東京エレクトロン宮城の北山博文社長は、約50億ドルのエッチング装置市場で3〜5年のうちに売上規模を2倍程度にする目標を示した。国内に建てた理由を問われると、『技術革新の激しい市場の中で勝ち抜くためには、商品開発力での差別化が最も重要です。』と答えた。開発と製造を同じ敷地に置いて新製品の投入を早めることが、微細化の競争で優位を保つ条件だと見定めたと思われる。

  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第50期(2013年3月期)「沿革」
    • [41]2010年7月に東京エレクトロン宮城を設立し、2011年4月に東京エレクトロンATの事業の一部を吸収分割で承継
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2011「世界No.1を目指して-宮城新工場の挑戦」
    • [42]250億円を投じ、プラズマエッチング装置の開発から製造までの一貫工場を宮城県大和町に建設
    • [43]東日本大震災の影響で建設が遅れ、開発棟・事務棟は2011年7月稼働、生産棟は11月稼働に向け準備
    • [44]エッチング装置の市場規模は約50億ドル、3〜5年で現在の売上規模を2倍程度に伸ばしたい(北山博文・東京エレクトロン宮城社長)
    • [45]国内生産を選んだ理由として、商品開発力での差別化が最も重要であることを挙げる

2012年11月、東京エレクトロンはスイスの太陽電池製造装置会社Oerlikon Solar Holdingの全株式を取得した。太陽電池の分野には、2008年2月にシャープとの合弁会社で薄膜シリコン太陽電池用CVD装置の共同開発を始め、参入していた。2009年6月の定時株主総会では、太陽電池製造装置を売上高1,000億円超の3本目の収益源に育てる目標を掲げた。同じ総会で、太陽電池の市場は世界経済の悪化と政府援助の縮小で減速したと説明した。2012年3月期の営業利益は604億円で、前期の978億円から減少した。半導体装置の利益が再び減少するなか、政府援助に左右される太陽電池装置の製造を自社で抱えたことが、次の重荷になったと読める。

  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第50期(2013年3月期)「沿革」
    • [46]2012年11月、スイス法人Oerlikon Solar Holding AGの全株式を取得(新会社名TEL Solar Holding AG)
  • 東京エレクトロン 環境・社会報告書2009「太陽電池製造装置事業の展開に向けて」
    • [47]2008年2月にシャープと合弁会社を設立し、薄膜シリコン太陽電池用プラズマCVD装置の共同開発を開始。2009年2月にはエリコン・ソーラーとアジア・オセアニアの独占販売代理店契約
  • 東京エレクトロン 第46期定時株主総会 資料(2009年6月19日)
    • [48]中期事業戦略で、太陽電池製造装置(PVE)を売上高1,000億円を超える3本目の柱に育成する
    • [49]太陽電池製造装置の市場は世界経済悪化と政府援助の縮小により減速、将来的には大きな成長を期待
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第49期(2012年3月期)
    • [50]2012年3月期の連結営業利益604億円(2011年3月期978億円)
参考文献[35]-[50]
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2010「ステークホルダーの皆様へ 代表取締役社長 竹中博司」
    • [35]2010年3月期、売上高4,186億円・営業損失22億円・当期純損失90億円
    • [36]一昨年来の世界同時不況の影響で半導体メーカーの設備投資が大幅に抑制された
    • [40]短期的には全社で不要不急の固定費を削減し、将来の成長に不可欠な技術開発投資は従来と変わらぬ高い水準で実施
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第45期(2008年3月期)
    • [37]2008年3月期、連結売上高9,060億円・営業利益1,684億円
  • 東京エレクトロン 第46期定時株主総会 資料(2009年6月19日)
    • [38]第46期(2009年3月期)通期、売上高5,080億円・営業利益147億円
    • [39]第47期(2010年3月期)見通しは売上高3,000億円・営業損失630億円・当期純損失380億円(2009年6月19日)
    • [48]中期事業戦略で、太陽電池製造装置(PVE)を売上高1,000億円を超える3本目の柱に育成する
    • [49]太陽電池製造装置の市場は世界経済悪化と政府援助の縮小により減速、将来的には大きな成長を期待
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第50期(2013年3月期)「沿革」
    • [41]2010年7月に東京エレクトロン宮城を設立し、2011年4月に東京エレクトロンATの事業の一部を吸収分割で承継
    • [46]2012年11月、スイス法人Oerlikon Solar Holding AGの全株式を取得(新会社名TEL Solar Holding AG)
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2011「世界No.1を目指して-宮城新工場の挑戦」
    • [42]250億円を投じ、プラズマエッチング装置の開発から製造までの一貫工場を宮城県大和町に建設
    • [43]東日本大震災の影響で建設が遅れ、開発棟・事務棟は2011年7月稼働、生産棟は11月稼働に向け準備
    • [44]エッチング装置の市場規模は約50億ドル、3〜5年で現在の売上規模を2倍程度に伸ばしたい(北山博文・東京エレクトロン宮城社長)
    • [45]国内生産を選んだ理由として、商品開発力での差別化が最も重要であることを挙げる
  • 東京エレクトロン 環境・社会報告書2009「太陽電池製造装置事業の展開に向けて」
    • [47]2008年2月にシャープと合弁会社を設立し、薄膜シリコン太陽電池用プラズマCVD装置の共同開発を開始。2009年2月にはエリコン・ソーラーとアジア・オセアニアの独占販売代理店契約
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第49期(2012年3月期)
    • [50]2012年3月期の連結営業利益604億円(2011年3月期978億円)

2000年〜2012年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 億円 利益率
2000年03月期 連結 4,407 n/a n/a n/a 198 4.5% n/a
2001年03月期 連結 7,238 +64.2% n/a n/a 620 8.6% n/a
2002年03月期 連結 4,178 ▲42.3% n/a n/a ▲199 ▲4.8% n/a
2003年03月期 連結 4,605 +10.2% n/a ▲2 ▲415 ▲9.0% n/a
2004年03月期 連結 5,296 +15.0% n/a 212 82 1.5% n/a
2005年03月期 連結 6,357 +20.0% n/a 656 616 9.7% n/a
2006年03月期 連結 6,736 +6.0% 757 760 480 7.1% n/a
2007年03月期 連結 8,519 +26.5% 1,440 1,439 912 10.7% n/a
2008年03月期 連結 9,060 +6.4% 1,685 1,727 1,062 11.7% n/a
2009年03月期 連結 5,080 ▲43.9% 147 206 75 1.5% n/a
2010年03月期 連結 4,186 ▲17.6% ▲22 26 ▲90 ▲2.2% n/a
2011年03月期 連結 6,687 +59.7% 979 1,019 719 10.8% n/a
2012年03月期 連結 6,330 ▲5.3% 604 640 367 5.8% n/a

出所:会社年鑑、有価証券報告書

出典・参考

20件
出典・参考
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2000「株主の皆様へ」
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「社長メッセージ」
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「電子部品部門」
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「財務の概況」
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2003「会長メッセージ」
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第43期(2006年3月期)「沿革」
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第45期(2008年3月期)
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2010「ステークホルダーの皆様へ 代表取締役社長 竹中博司」
  • 東京エレクトロン アニュアルレポート2011「世界No.1を目指して-宮城新工場の挑戦」
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第49期(2012年3月期)
  • 東京エレクトロン 有価証券報告書 第50期(2013年3月期)「沿革」
  • 日経ビジネス 2000年10月9日号
  • 日経ビジネス 2003年7月21日号
  • 日経ビジネス 2004年10月18日号
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「To Our Shareholders」
  • Tokyo Electron Annual Report 2001「Interview with President Tetsuro Higashi」
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「To Our Shareholders」
  • Tokyo Electron Annual Report 2002「Market Review with President Tetsuro Higashi」
  • 東京エレクトロン 第46期定時株主総会 資料(2009年6月19日)
  • 東京エレクトロン 環境・社会報告書2009「太陽電池製造装置事業の展開に向けて」

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