- 創業
- 1963年11月、久保徳雄氏と小高敏夫氏が東京放送から500万円の出資を受け、東京エレクトロン研究所を設立した。久保徳雄氏が1974年11月から6年、小高敏夫氏が1980年12月から4年、いったん会長へ退いたのち1986年10月に復帰して4年、社長を務めている。創業者の社長は1990年12月で途切れた。
- 登用
- 直近20年の社長は佐藤潔氏・竹中博司氏・東哲郎氏・河合利樹氏の4人で、全員が新卒入社の生え抜きである。入社から最初の社長就任までは19年から30年かかり、営業か装置事業の責任者を通っている。日商出身の井上皓氏が1990年に就いたのを最後に、外から迎えた社長は出ていない。
- 任期
- 1996年に46歳で社長となった東哲郎氏は、会長兼CEO、そして社長への復帰を挟み、2016年まで20年トップに居続けた。直近3代は竹中博司氏が4年、復帰した東哲郎氏が3年、河合利樹氏は2016年1月から10年を超える。2兆円規模の売上と30%近い営業利益率が並ぶかぎり、交代を促す力は働かないと思われる。
- 含意
- 入社から二十数年を営業と装置事業で過ごした生え抜きが、副社長COOを短く挟んで社長CEOへ上がる形が定着しているように見える。河合利樹氏は2015年6月にCOOへ就いて7か月後に社長となり、2026年6月には石田博之氏が代表取締役副社長に就いた。指名委員会にCEOは加われないが、決めるのは取締役会である。
1974〜1979年・6年/創業家
1980〜1983年・1986〜1989年・通算8年/創業家
1984〜1985年・2年
1990〜1994年・5年/外部出身
1995〜2001年・2012〜2014年・通算10年/生え抜き
2002〜2007年・6年/生え抜き
2008〜2011年・4年/生え抜き
河合利樹現任
2015年〜現在・12年/生え抜き
河合利樹
かわい としき
生え抜き(1986年入社)。営業畑が長く2001年から欧州子会社で英国・ドイツに駐在。アプライドマテリアルズとの統合中止直後の2015年6月に副社長兼COO、2016年1月に社長兼CEOへ
竹中博司
たけなか ひろし
生え抜き(1984年入社)。枚葉成膜・サーマルプロセスシステムの事業責任者を経て社長就任。就任時のCEOは会長の東哲郎氏で、2010年4月に自らCEOを兼務した
佐藤潔
さとう きよし
生え抜き(1979年入社)。半導体製造装置の営業を長く務め、クリーントラック事業の責任者から指名委員会の抜擢で46歳(就任時47歳)で社長へ。就任時は東哲郎氏が会長兼CEOを務めた
東哲郎
ひがし てつろう
生え抜き(1977年入社)。拡散システム部長などを経て1996年に46歳で社長。2003年に会長兼CEOへ退いた後、2013年4月に会長のまま社長を兼務して復帰した
井上皓
いのうえ あきら
外部出身(1960年日商入社、1978年に東京エレクトロン取締役)。専務を経て1990年12月に社長就任、1994年の海外直販体制への全面転換期に経営を率いた
小高敏夫
こたか としお
創業者(1963年創業)。日商から久保徳雄氏に合流して設立に参加し、米フェアチャイルド社のICテスター導入で技術商社の型をつくった。1984年12月に48歳で会長へ退いたが、業績悪化の責任をとった吉田稔社長の辞任を受けて1986年10月に社長へ復帰した
久保徳雄
くぼ とくお
創業者(1963年創業)。日商から独立して東京エレクトロン研究所を設立し、1974年に社長就任。石油ショック後に売上の約6割を占めた消費財輸出からの全面撤退を決断し、IC製造装置専業への転換を主導した