御幸毛織の決断社史:経営の意思決定を振り返る

更新:

決断

紡績を持たず、原糸を買い続けた織屋である。一般の毛織会社が紡績から織布までを一貫させたのに対し、御幸毛織は東洋紡績と中央毛織から毛糸を仕入れ、自社には染色・準備・製織・補修・仕上の5工程だけを置いた。1957年10月に空襲で焼けた庄内川工場を再建したときも、毛紡績には戻さず製織工場とした。販売先もミユキ販売と鷹岡の2社に限り、テーラーからの注文だけに応じる受注生産で製品在庫を持たない。1978年4月期は売上高102億円に対し経常利益35億円、売上高経常利益率は約34%、自己資本比率85.5%で借入金も支払手形もゼロだった。工程も販路も広げなかったことが、上場1537社で自己資本比率2位という貸借対照表を作った。

免責事項およびポリシー