決断
賛成が多い事業には着手しない、という基準で新しい仕事を選んできた。1950年11月に国産技術の合成繊維ビニロンを企業化した。当初は風合いと染色性で市場が開けず、1954年の高強力タイプでようやく漁網・ロープ・セメント補強材へ用途が広がる。1956年の業界にはなお社長の道楽という評があった。1960年代に天然ガス法のポバールと人工皮革クラリーノ、1972年にガスバリア樹脂エバールと自社研究の素材が続き、2001年2月にはレーヨンの生産停止と同時にクラリアントからポバール・PVB事業を取得し、73年続けた祖業を止めた年に欧州の生産拠点を得ている。
2018年 米カルゴン・カーボン取得
米カルゴン・カーボン取得ビニルアセテートに寄りきった収益構造を是正するため、自前の技術開発ではなく買収によって活性炭という第3の事業領域を外から獲得する判断同じ経営論点に直面した企業 | M&A・買収のれんと無形固定資産2017 2018 2023 のれん(百万円) 24,567 66,485 55,386 のれん以外の無形固定資産(百万円) 52,457 77,665 65,115 2001年2月 クラリアントから事業取得
クラリアントから事業取得市況で殴り合う汎用繊維から降り、世界で寡占できる機能素材へ資源を配分するため、祖業の生産を止めて同時に海外の同種事業を買収する事業構成の組み替え同じ経営論点に直面した企業 | 事業売却・撤退業績の推移2000 2001 2006 売上高(億円) 3,164 3,137 3,750 純利益率(%) 2.4 1.3 5.6 1994年 非繊維事業への構造転換
業績の推移1993 1994 1999 売上高(億円) 3,532 3,268 3,365 経常利益率(%) 6.0 6.0 8.1 1950年 ビニロンの企業化