決断
借りた名前を失ったあと、この会社は売上規模のほうを3分の1へ縮めた。1965年に英国バーバリーの国内独占ライセンスを取得し、日本専用のブラックレーベルとブルーレーベルを百貨店紳士服売場の中核に据えて、2000年代には連結売上1,400億円前後を保った。2015年6月に契約は延長されず、自社企画ブランドで売場を埋め直す。後継ブランドは規模を代替できず、2016年12月期の営業損失84億円を皮切りに6期連続の営業赤字となる。2020年5月に外部から迎えた大江伸治社長は不採算ブランドと遊休資産を整理し、粗利率を最重要の指標に据えた。規模を守ろうとした4年が赤字を長引かせ、規模を捨てた2年が営業黒字を取り戻した。
2020年4月 再生プランによる粗利率への転換
再生プランによる粗利率への転換売上規模の追求を捨て、粗利率と販管費を経営の物差しに据え、不採算売場の撤退・希望退職・保有不動産の譲渡によって赤字体質を利益の出る体質へ転換した構造改革同じ経営論点に直面した企業 | 構造改革・リストラ売上高と売上総利益2020 2021 2026 売上総利益(百万円) 31,934 14,515 35,595 売上原価(百万円) 36,934 23,424 22,853 2020年4月 RMBファンドの取締役選任提案
株主提案と議決の条件提案株主 アールエムビー・ジャパン・オポチュニティーズ・ファンド,エル・ピー 提案時の所有比率 6.32%(765千株) 株主提案書面の日付 2020年3月28日 対象の総会 2020年5月26日開催の第77期定時株主総会 2017年2月 2度の希望退職と新経営計画
2度の希望退職と新経営計画バーバリーの契約満了で過去最大の赤字に沈んだ三陽商会が、3ヵ年の新経営計画を掲げて2度の希望退職と不採算売場の撤退を進め、直営店とEコマースへ資源を移そうとした再建判断同じ経営論点に直面した企業 | 構造改革・リストラ売上高と販売費及び一般管理費2016 2017 2023 販売費及び一般管理費(百万円) 36,660 31,057 33,874 販売費及び一般管理費以外(百万円) 30,951 31,492 24,399 2015年 バーバリーライセンス喪失
売上高と売上総利益2013 2014 2020 売上総利益(百万円) 51,558 53,623 31,934 売上原価(百万円) 54,792 57,373 36,934