- データで追える田中和夫氏(FY92〜FY05)、杉浦昌彦氏(FY06〜FY15)、岩田功氏(FY16〜FY18)の3代はいずれも社内昇格で、紳士服・婦人服の事業現場から社長へ上がる内製の系譜が続いた。一代あたりの在任はおおむね3〜14年と幅があり、バーバリー license を軸に高収益を続けた時期の社長交代は社内承継で完結している。
- 2020年5月就任の大江伸治氏(FY19〜FY24現任)で、その内部昇格の系譜が切れる。同氏は三井物産に入社し繊維部門からゴールドウイン副社長を務めた外部出身で、2020年3月に副社長執行役員として三陽商会へ迎えられ、就任から2か月で代表取締役社長へ就いた。
- 大江氏の招聘は、バーバリーの独占販売権喪失後に6期連続営業赤字へ沈んだ局面での外部からの立て直し人事にあたる。社内プロパーで埋めず商社・繊維畑のキャリアを持つ外部者を頂点に据えた点に、過去の社内承継からの断絶が表れている。
- 現任の大江氏は1947年生まれで、就任時点で70代に入っていた。創業家の系譜は本データの範囲では取締役会に確認できず、トップは事業現場たたき上げの内製型から、商社出身の外部招聘型へ重心を移した。