ファクシミリの市場規模の推移 | 1985〜2018年

市場規模がどう推移したか?

拡大期(1985〜1989年)生産額が台数とともに伸びた。生産量は1985年の86.6万台から1990年の435万台へ5倍に増え、生産額は1985年の3,130億円から1989年に5,020億円の山をつけた。

単価下落期(1989〜1997年)台数は伸び続けたが、生産額は減った。生産量は1997年に654.1万台の山をつけた一方、生産額は1995年に2,940億円まで下がった。1台当たりの生産額は1985年の約36万円から1995年の約5万円へ下がった。

縮小期(1997〜2018年)台数・金額ともに縮小が続いた。生産量は2000年に321.2万台、2005年に33.9万台、2018年に2.1万台となった。2018年の生産額は14.2億円で、山の0.3%にとどまる。

上場企業はどう意思決定したか?

市場が拡大する前後に、事務機・通信機を手がける各社は主力を情報機器へ移した。NECは1978年、コンピュータと通信の融合を掲げ、通信機・半導体・コンピュータの多角化を一つの事業ビジョンに統合した。キヤノンは1977年に多角化を整理し、事務機へ研究開発を集中させた。ブラザー工業は生産額が山をつけた1989年、円高と貿易摩擦で輸出タイプライターが行き詰まるなかで、情報通信機器へ主力を移行した。

生産が縮小した2000年代以降は、事務機の成熟を前に事業の範囲を組み替えた。リコーは2008年にIKON Office Solutionsを買収し、2018年に非注力事業から撤退した。キヤノンは2009年に商業印刷のオセを買収し、2016年には東芝メディカルを6,655億円で買収して医療を次の主力事業に据えた。2024年にはリコーが東芝テックと合弁会社エトリアを設立した。

ファクシミリ | 国内市場規模・生産額・生産量

最新の年 2018年
生産額 14.2億円
生産量 21.3千台
生産額(億円・左)生産量(千台・右)
年月 生産額単位生産量単位
1985年1月〜12月 3,130億円866千台
1986年1月〜12月 3,030億円1,234千台
1987年1月〜12月 3,650億円2,411千台
1988年1月〜12月 4,660億円4,328千台
1989年1月〜12月 5,020億円4,857千台
1990年1月〜12月 4,450億円4,350千台
1991年1月〜12月 4,170億円4,547千台
1992年1月〜12月 3,910億円4,961千台
1993年1月〜12月 3,550億円5,109千台
1994年1月〜12月 3,100億円5,288千台
1995年1月〜12月 2,940億円5,747千台
1996年1月〜12月 2,860億円5,634千台
1997年1月〜12月 2,960億円6,541千台
1998年1月〜12月 2,640億円6,056千台
1999年1月〜12月 1,920億円4,233千台
2000年1月〜12月 1,380億円3,212千台
2001年1月〜12月 810億円1,915千台
2002年1月〜12月 580億円1,429千台
2003年1月〜12月 480億円1,103千台
2004年1月〜12月 380億円402千台
2005年注11月〜12月 328.1億円338.8千台
2006年1月〜12月 301.4億円249.5千台
2007年1月〜12月 171.5億円129.9千台
2008年1月〜12月 158.7億円115.4千台
2009年1月〜12月 94.2億円82.8千台
2010年1月〜12月 82.1億円96.4千台
2011年1月〜12月 n/a億円82.8千台
2012年1月〜12月 n/a億円57.8千台
2013年1月〜12月 30.9億円34.4千台
2014年1月〜12月 17億円28千台
2015年1月〜12月 17.6億円26.6千台
2016年1月〜12月 14.5億円17.3千台
2017年1月〜12月 13億円18.3千台
2018年1月〜12月 14.2億円21.3千台

主な企業

調査中

注釈

  • 注12005 年から経済産業省「生産動態統計」に切り替え(2004 年までは総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-f)。定義・範囲の違いで前後が段差になることがある
  • ファクシミリ: 2011・2012 年の金額と 2019 年以降は秘匿。2021 年以降の年報時系列表に品目なし

出典

期間統計表・資料
1985〜2004 年総務省統計局「日本の長期統計系列」表 08-09-f「主要品目の生産量及び生産額 - 電気機械器具の生産量及び生産額(昭和60年~平成16年)」
2005〜2018 年経済産業省「生産動態統計」年報・時系列表(品目ごとの対応は注釈)
考察経済産業省「生産動態統計」(このページの数字)、各社の経営判断の各ページと有価証券報告書の沿革