製薬会社ランキング(国内8社・2025年度)

売上高ランキング 1位 武田薬品工業

製薬会社の売上高ランキング

武田薬品工業の4.51兆円が首位だが、8社中で唯一前年から減らしている。伸び率では塩野義製薬の+14.0%、住友ファーマの+13.7%、第一三共の+12.6%が上位に並ぶ。武田は米国2.16兆円・欧州およびカナダ1.15兆円に対し日本は4,331億円と1割にすぎず、売上の順位はそのまま海外での販売力の順位でもある。

1位 武田薬品工業 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上収益 4.51兆円 -1.7%
2位 大塚HD 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 売上収益 2.47兆円 +6.0%
3位 アステラス製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上収益 2.14兆円 +11.9%
4位 第一三共 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上収益 2.12兆円 +12.6%
5位 中外製薬 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 売上収益 1.26兆円 +7.5%
6位 エーザイ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上収益 8,254億円 +4.6%
7位 塩野義製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上収益 4,997億円 +14.0%
8位 住友ファーマ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上収益 4,533億円 +13.7%

損益計算書の売上高(売上収益を含む)。大きい順。

売上原価率ランキング 1位 塩野義製薬

製薬会社の売上原価率ランキング

塩野義製薬の16.5%を筆頭に、8社中5社が3割を割る。薬は製造原価そのものが軽く、費用が研究開発と販売に寄るためである。最も高い住友ファーマの43.3%とは26.8ポイント開くが、これは自社で創った薬を売るか、他社から導入した薬を売るかの差であり、製造の巧拙を示すものではない。

1位 塩野義製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上原価 16.5% +1.9pt
2位 アステラス製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上原価 19.1% +0.8pt
3位 エーザイ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上原価 23.2% +1.8pt
4位 大塚HD 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 売上原価 28.3% -0.0pt
5位 中外製薬 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 売上原価 28.9% -0.1pt
6位 第一三共 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上原価 31.5% +9.5pt
7位 武田薬品工業 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上原価 34.9% +0.4pt
8位 住友ファーマ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 売上原価 43.3% +4.9pt

売上原価 ÷ 売上高。低い順。

販管費率ランキング 1位 中外製薬

製薬会社の販管費率ランキング

エーザイの52.7%は売上の半分を超え、最も低い中外製薬の9.3%とは43.4ポイント開く。この幅は研究開発費をどの科目に置くかで生じる部分が大きく、率だけを取り出して比べられない。中外製薬はロシュとの提携で自社販売の負担が軽く、エーザイはアルツハイマー病薬の販売体制を自前で抱える。

1位 中外製薬 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 販管費 9.3% -0.1pt
2位 武田薬品工業 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 販管費 24.1% -0.1pt
3位 塩野義製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 販管費 25.4% +2.2pt
4位 住友ファーマ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 販管費 35.9% -9.4pt
5位 第一三共 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 販管費 36.8% -2.0pt
6位 アステラス製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 販管費 40.2% -3.9pt
7位 大塚HD 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 販管費 40.7% -0.4pt
8位 エーザイ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 販管費 52.7% +1.1pt

販売費及び一般管理費 ÷ 売上高。低い順。

営業利益率ランキング 1位 中外製薬

製薬会社の営業利益率ランキング

中外製薬の47.6%と塩野義製薬の33.4%が飛び抜け、売上首位の武田薬品工業は0.1%で最下位となる。売上4.51兆円の武田がほぼ利益を残せないのは、買収で積み上げた無形資産の償却と減損が重いためである。売上1.26兆円の中外が6,000億円規模の営業利益を出す構図は、規模と利益が結び付かないことを示す。

1位 中外製薬 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 営業利益 47.6% +1.3pt
2位 塩野義製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 営業利益 33.4% -2.4pt
3位 住友ファーマ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 営業利益 23.7% +16.5pt
4位 大塚HD 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 営業利益 19.4% +5.5pt
5位 アステラス製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 営業利益 17.9% +15.7pt
6位 第一三共 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 営業利益 10.8% -6.8pt
7位 エーザイ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 営業利益 5.3% -1.5pt
8位 武田薬品工業 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 営業利益 0.1% -7.3pt

営業利益 ÷ 売上高。高い順。

当期純利益率ランキング 1位 塩野義製薬

製薬会社の当期純利益率ランキング

塩野義製薬の41.1%が首位で、営業利益率33.4%を上回る。持分法で取り込む海外提携先の利益が乗るためである。武田薬品工業は-3.4%で唯一の赤字となり、営業段階でほぼゼロだった利益が純損益では沈む。医薬品では、自社で売るより他社へ導出して対価を受け取る形のほうが率は高く出る。

1位 塩野義製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 当期純利益 41.1% +2.2pt
2位 中外製薬 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 当期純利益 34.5% +1.4pt
3位 住友ファーマ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 当期純利益 23.6% +17.6pt
4位 大塚HD 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 当期純利益 14.7% -0.0pt
5位 アステラス製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 当期純利益 13.6% +11.0pt
6位 第一三共 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 当期純利益 12.2% -3.4pt
7位 エーザイ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 当期純利益 4.7% -1.2pt
8位 武田薬品工業 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 当期純利益 -3.4% -5.7pt

親会社株主に帰属する当期純利益 ÷ 売上高。高い順。

自己資本比率ランキング 1位 中外製薬

製薬会社の自己資本比率ランキング

中外製薬の82.1%を筆頭に、7社中4社が6割を超える。大きな設備を持たず、稼いだ利益を現預金で積む業態だからである。最も低い住友ファーマの36.4%との差は45.7ポイントで、買収と開発の失敗が資本を削った社ほど下に来る。武田薬品工業は自己資本の開示が揃わないため、この表には入っていない。

1位 中外製薬 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 自己資本 82.1% -4.0pt
2位 大塚HD 業績を見る 2025年12月期 連結 IFRS 自己資本 70.7% -1.2pt
3位 塩野義製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 自己資本 65.4% -23.3pt
4位 エーザイ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 自己資本 60.2% +1.3pt
5位 アステラス製薬 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 自己資本 51.2% +5.9pt
6位 第一三共 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 自己資本 41.5% -5.4pt
7位 住友ファーマ 業績を見る 2026年3月期 連結 IFRS 自己資本 36.4% +13.5pt

自己資本 ÷ 総資産額。高い順。自己資本は純資産から新株予約権と非支配株主持分を除いた額。銀行の自己資本比率規制(BIS 比率)とは別の指標。

平均年収ランキング 1位 中外製薬

製薬会社の平均年収ランキング

中外製薬の1,351万円が首位で、8社中6社が1,000万円を超える。上場企業全体で見れば最上位の層にあたる。最も低い住友ファーマの906万円との差は445万円で、営業利益率が47.6%から0.1%まで開くのに比べれば幅は狭い。大塚ホールディングスの単体人員は224人にすぎず、持株会社の数字である点に注意がいる。

1位 中外製薬 年収を見る 2025年12月期 単体 1,351万円 +11.9%
2位 武田薬品工業 年収を見る 2026年3月期 単体 1,145万円 +3.7%
3位 アステラス製薬 年収を見る 2026年3月期 単体 1,132万円 +8.2%
4位 エーザイ 年収を見る 2026年3月期 単体 1,123万円 +6.4%
5位 第一三共 年収を見る 2026年3月期 単体 1,098万円 -1.5%
6位 塩野義製薬 年収を見る 2026年3月期 単体 1,030万円 +2.7%
7位 大塚HD 年収を見る 2025年12月期 単体 1,000万円 -5.9%
8位 住友ファーマ 年収を見る 2026年3月期 単体 906万円 +27.0%

有価証券報告書「従業員の状況」の平均年間給与。高い順。提出会社(単体)の就業人員が対象で、賞与・基準外賃金を含み、臨時従業員を含まない。連結の従業員数とは母数が違う。

連結従業員数ランキング 1位 武田薬品工業

製薬会社の連結従業員数ランキング

武田薬品工業の4.7万人は2位大塚ホールディングスの1.2倍、最下位住友ファーマの15倍にあたる。売上首位と人員首位は一致する一方、営業利益率で首位の中外製薬は7,872人の6位である。研究開発と製造に絞り、販売を提携先に委ねる社は人を抱えない。単体人員も大塚の224人から第一三共の8,009人まで開く。

1位 武田薬品工業 従業員数を見る 2026年3月期 連結 47,029人 -0.9%
2位 大塚HD 従業員数を見る 2025年12月期 連結 37,758人 +6.8%
3位 第一三共 従業員数を見る 2026年3月期 連結 20,171人 +2.1%
4位 アステラス製薬 従業員数を見る 2026年3月期 連結 14,099人 +3.3%
5位 エーザイ 従業員数を見る 2026年3月期 連結 10,543人 -3.4%
6位 中外製薬 従業員数を見る 2025年12月期 連結 7,872人 +1.2%
7位 塩野義製薬 従業員数を見る 2026年3月期 連結 6,223人 +25.6%
8位 住友ファーマ 従業員数を見る 2026年3月期 連結 3,123人 -18.5%

有価証券報告書「従業員の状況」の連結会社の従業員数。多い順。就業人員であり、臨時従業員(平均年収の母数にも入らない)を含まない。