シャープ:亀山工場の液晶一点集中と大型液晶パネルからの撤退
1998年〜町田勝彦氏の液晶テレビ宣言と、亀山工場で一貫生産したAQUOS
町田勝彦氏がテレビ事業部長に就任した1984年、国内のテレビ市場でシャープの占める順位は6位どまりだった。1985年前後に中国で技術提携を持ちかけた際も、ブラウン管の自社生産がないことを先方からたびたび指摘されたという。その町田勝彦氏が1998年6月に社長となり、就任してすぐ、国内のカラーテレビを2005年までに残らず液晶へ切り替える方針を掲げた。店頭でも、同じ大きさ・機能のブラウン管テレビに松下電器産業の製品より1段低い価格が付いた。町田勝彦氏は2004年の年次報告で、液晶テレビについて『液晶テレビは、テレビの薄型フラットディスプレイ化を予見し、ブラウン管から液晶への転換にいち早く取り組んできた結果、当社を代表する商品に育っています。』と振り返った。基幹部品を外部から調達する競争劣位を、自社の液晶で覆す狙いだったとみられる。
- 日経ビジネス 2001年2月26日号
- [1]町田勝彦氏は1984年にテレビ事業部長に就任し、当時の国内シェアは6位だった
- [2]1985年前後の中国での技術提携の打診で、ブラウン管を自社生産していない点を問われた
- [3]1998年6月の社長就任直後に「2005年までに国内のカラーテレビをすべて液晶に置き換える」方針を打ち出した
- 日経ビジネス 2002年1月21日号
- [4]ブラウン管テレビは同じ大きさ・機能でも松下電器産業の製品より1ランク下の店頭価格が付いたと町田勝彦氏が説明
- シャープ アニュアルレポート 2004「Crystal-Clear Vision」
- [5]株主の皆様へ(取締役社長 町田勝彦)で、ブラウン管から液晶への転換に早く取り組んだ結果、液晶テレビが代表商品に育ったと記述
宣言を商品で裏づけたのが、2001年に発売した液晶テレビの新シリーズ「AQUOS」だった。20型と15型を1月1日に、13型を2月1日に発売し、13型の希望小売価格を8万8000円(税別)とした。20型は従来品の35万円から22万円へ、約40%引き下げた。液晶テレビの普及を阻んでいたのはブラウン管テレビとの価格差で、業界では1インチ1万円が普及の目安とされた。値下げの原資は、2000年8月に稼働した三重第2工場による液晶の15〜20%のコスト削減だった。会社は2001年度に世界で85万台を販売し、シェア53%を得る計画を立てた。需要が育つのを待たず、価格を先に普及の水準へ下げて市場をつくる判断だったのだろう。
- シャープ アニュアルレポート 2003
- [6]「カラーテレビをブラウン管から液晶に変えていく」ビジョンのもと、2001年に新シリーズ「AQUOS」を発売
- 日経ビジネス 2001年1月29日号
- [7]20型・15型を2001年1月1日、13型を2月1日に発売。13型の希望小売価格は8万8000円(税別)
- [8]20型の希望小売価格は従来品35万円から22万円へ、40%近い値下げ
- [9]普及を阻んだのはブラウン管テレビとの価格差で、1インチ1万円が普及価格の目安とされた
- [10]2000年8月稼働の三重第2工場(テレビ用・大型パネル専用)で液晶を15〜20%コストダウン。液晶は原価の約50%
- [11]2001年度に世界で85万台・シェア53%を狙う計画
液晶テレビの需要が広がると、会社はパネルからテレビまでを一貫生産する亀山工場(三重県亀山市)を2004年1月に稼働させた。亀山工場は第6世代のガラス基板を採用し、32型換算で月10万枚のテレビ用液晶を量産する計画で立ち上がった。町田勝彦氏は同じ時期、韓国・台湾の液晶メーカーに対し生産技術で2年の差があるとの認識を示した。町田勝彦氏はあわせて、第3次投資で月30万枚へ能力を上げ、パネルの半分を他のテレビメーカーへ販売する構想を示した。隣接地には2006年5月に第2工場を建設し、世界で初めて第8世代のマザーガラスを採用した。製造ノウハウを1か所に集めれば、海外メーカーとの差を保てると見た判断と推察される。
- シャープ アニュアルレポート 2004「Crystal-Clear Vision」
- [12]亀山工場は当初予定を前倒しし2004年1月に生産を開始した(液晶テレビを一貫生産する工場)
- 日経ビジネス 2004年1月5日号
- [13]亀山工場は第6世代(1500mm×1800mm)のガラス基板を採用し、32インチ換算で月10万枚を1月から量産
- [14]町田勝彦氏は韓国・台湾メーカーとの差を生産技術で2年、開発力でそれ以上と認識
- [15]第3次までの投資で月産30万枚へ引き上げ、パネルの半分は他のテレビメーカーへ販売する構想
- シャープ 有価証券報告書 第113期(2007年3月期)
- [16]【沿革】【設備の状況】亀山第二工場を2006年5月に建設、世界で初めて第8世代マザーガラスを採用
参考文献[1]-[16]
- 日経ビジネス 2001年2月26日号
- [1]町田勝彦氏は1984年にテレビ事業部長に就任し、当時の国内シェアは6位だった
- [2]1985年前後の中国での技術提携の打診で、ブラウン管を自社生産していない点を問われた
- [3]1998年6月の社長就任直後に「2005年までに国内のカラーテレビをすべて液晶に置き換える」方針を打ち出した
- 日経ビジネス 2002年1月21日号
- [4]ブラウン管テレビは同じ大きさ・機能でも松下電器産業の製品より1ランク下の店頭価格が付いたと町田勝彦氏が説明
- シャープ アニュアルレポート 2004「Crystal-Clear Vision」
- [5]株主の皆様へ(取締役社長 町田勝彦)で、ブラウン管から液晶への転換に早く取り組んだ結果、液晶テレビが代表商品に育ったと記述
- [12]亀山工場は当初予定を前倒しし2004年1月に生産を開始した(液晶テレビを一貫生産する工場)
- シャープ アニュアルレポート 2003
- [6]「カラーテレビをブラウン管から液晶に変えていく」ビジョンのもと、2001年に新シリーズ「AQUOS」を発売
- 日経ビジネス 2001年1月29日号
- [7]20型・15型を2001年1月1日、13型を2月1日に発売。13型の希望小売価格は8万8000円(税別)
- [8]20型の希望小売価格は従来品35万円から22万円へ、40%近い値下げ
- [9]普及を阻んだのはブラウン管テレビとの価格差で、1インチ1万円が普及価格の目安とされた
- [10]2000年8月稼働の三重第2工場(テレビ用・大型パネル専用)で液晶を15〜20%コストダウン。液晶は原価の約50%
- [11]2001年度に世界で85万台・シェア53%を狙う計画
- 日経ビジネス 2004年1月5日号
- [13]亀山工場は第6世代(1500mm×1800mm)のガラス基板を採用し、32インチ換算で月10万枚を1月から量産
- [14]町田勝彦氏は韓国・台湾メーカーとの差を生産技術で2年、開発力でそれ以上と認識
- [15]第3次までの投資で月産30万枚へ引き上げ、パネルの半分は他のテレビメーカーへ販売する構想
- シャープ 有価証券報告書 第113期(2007年3月期)
- [16]【沿革】【設備の状況】亀山第二工場を2006年5月に建設、世界で初めて第8世代マザーガラスを採用
2007年〜片山幹雄氏の堺工場と、2期で計9200億円を超えた最終赤字
社長の片山幹雄氏の下で、会社は2007年7月の亀山第2工場の増産に合わせ、メキシコとポーランドでも液晶テレビの一貫生産を始めた。会社は2008年度の液晶テレビの世界需要を、前年度の1.3倍の1億台と見込んだ。次の工場は大阪府堺市に置き、世界初の第10世代マザーガラスを採用して2009年10月に稼働させた。会社は新工場の狙いを『液晶パネル工場では、世界で初めて第10世代マザーガラスを採用し、その優位性を最大限に活かすとともに、進出企業各社のノウハウや英知を結集させ、品質、コスト及び性能において業界最高水準のテレビ用液晶パネルを生産します。』と説明した。堺の液晶パネル事業は2009年7月にシャープディスプレイプロダクトへ承継され、同月にソニーと合弁契約を締結した。テレビ用パネルの需要拡大と他社への供給を前提に、亀山を上回る規模を選んだと思われる。
- シャープ アニュアルレポート 2008「Performance Enhanced」
- [17]社長インタビュー: 2007年7月の亀山第2工場の増産に合わせ、メキシコとポーランドの新工場で液晶モジュールから液晶テレビまでの一貫生産を開始
- [18]社長インタビュー: 2008年度の液晶テレビ世界需要を2007年度の1.3倍の1億台と見通す
- [20]社長インタビュー: 21世紀型コンビナートの液晶パネル工場で第10世代を採用し、業界最高水準のテレビ用液晶パネルを生産すると説明
- シャープ 有価証券報告書 第116期(2010年3月期)
- [19]【設備の状況】堺の液晶パネル工場は世界初の第10世代マザーガラスを採用し2009年10月に稼働
- [21]【関係会社の状況】【経営上の重要な契約等】2009年7月1日に吸収分割でシャープディスプレイプロダクトが承継、同月ソニーと合弁契約を締結
堺の稼働から2年余りで、2012年3月期の連結当期純損失は3,760億円に達した。会社は要因に、国内液晶テレビ市場の需要の急減と大型液晶パネルの需給悪化を挙げた。会社は2012年3月27日に鴻海グループとの資本・業務提携を発表し、翌4月に奥田隆司氏が社長に就任した。提携の第1の柱はシャープディスプレイプロダクトの共同運営で、同社株式の一部を鴻海グループへ譲渡して経営に参画させた。会社は純損失の大半が大型液晶に起因すると説明し、『まず、不採算事業であった大型液晶事業をシャープから切り離し、鴻海グループと共同運営を行う堺ディスプレイプロダクト株式会社に移管します。』とした。垂直統合の中核だった大型パネルを、自社だけで抱えない方針への転換だったと考えられる。
- シャープ 有価証券報告書 第118期(2012年3月期)
- [22]【主要な経営指標等の推移】2012年3月期の連結当期純損失3,760億円
- [25]【役員の状況】奥田隆司氏が2012年4月に取締役社長に就任
- シャープ アニュアルレポート 2012
- [23]株主の皆様へ(取締役社長 奥田隆司): 国内液晶テレビ市場の需要急減、大型液晶パネルの需給悪化などで過去最大の赤字
- [24]社長インタビュー: 2012年3月27日に鴻海グループとの資本・業務提携を発表
- [26]社長インタビュー: 提携の第1はシャープディスプレイプロダクトの共同運営、株式の一部を鴻海グループに譲渡
- [27]社長インタビュー: 2011年度の当期純損失の大半は大型液晶に起因、大型液晶事業を切り離して堺ディスプレイプロダクトに移管
切り離しの後も、2013年3月期の連結当期純損失は5,453億円に達した。2013年6月に社長に就任した髙橋興三氏は、2013年度を構造改革、2014・2015年度を再成長と位置づけ、『安定的な利益成長とキャッシュ創出を果たす「新生シャープ」の実現に向け「中期経営計画」を策定しました。』と記した。資金面では、2013年6月に期日を迎えたシンジケートローン3,600億円について、主力2行を含む参加行が継続に応じた。2014年3月期の連結当期純利益は11,559百万円だったが、2015年3月期は222,347百万円の純損失に転じた。会社は2015年5月14日に2015〜2017年度の中期経営計画を発表した。2015年度には希望退職を実施し、連結の従業員は5,585人減った。銀行の支援に依存したまま、需要の変動を吸収できる資本を自力で積み増せなかったとみえる。
- シャープ 有価証券報告書 第119期(2013年3月期)
- [28]【主要な経営指標等の推移】2013年3月期の連結当期純損失5,453億円
- シャープ アニュアルレポート 2013
- [29]株主の皆様へ(取締役社長 髙橋興三): 2013年度を構造改革ステージ、2014・2015年度を再成長ステージとする中期経営計画を策定
- [30]株主の皆様へ: 2013年6月期日のシンジケートローン3,600億円を主力2行と参加行が継続、追加資金枠1,500億円を主力2行と契約
- シャープ 有価証券報告書 第121期(2015年3月期)
- [31]【主要な経営指標等の推移】2014年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益11,559百万円、2015年3月期は△222,347百万円
- シャープ 第122期 定時株主総会 招集通知(2016年)
- [32]株主総会参考書類: 平成27年5月14日に「2015~2017年度 中期経営計画」を発表
- シャープ 有価証券報告書 第122期(2016年3月期)
- [33]【従業員の状況】前期に希望退職を実施し、連結従業員が5,585人減少
参考文献[17]-[33]
- シャープ アニュアルレポート 2008「Performance Enhanced」
- [17]社長インタビュー: 2007年7月の亀山第2工場の増産に合わせ、メキシコとポーランドの新工場で液晶モジュールから液晶テレビまでの一貫生産を開始
- [18]社長インタビュー: 2008年度の液晶テレビ世界需要を2007年度の1.3倍の1億台と見通す
- [20]社長インタビュー: 21世紀型コンビナートの液晶パネル工場で第10世代を採用し、業界最高水準のテレビ用液晶パネルを生産すると説明
- シャープ 有価証券報告書 第116期(2010年3月期)
- [19]【設備の状況】堺の液晶パネル工場は世界初の第10世代マザーガラスを採用し2009年10月に稼働
- [21]【関係会社の状況】【経営上の重要な契約等】2009年7月1日に吸収分割でシャープディスプレイプロダクトが承継、同月ソニーと合弁契約を締結
- シャープ 有価証券報告書 第118期(2012年3月期)
- [22]【主要な経営指標等の推移】2012年3月期の連結当期純損失3,760億円
- [25]【役員の状況】奥田隆司氏が2012年4月に取締役社長に就任
- シャープ アニュアルレポート 2012
- [23]株主の皆様へ(取締役社長 奥田隆司): 国内液晶テレビ市場の需要急減、大型液晶パネルの需給悪化などで過去最大の赤字
- [24]社長インタビュー: 2012年3月27日に鴻海グループとの資本・業務提携を発表
- [26]社長インタビュー: 提携の第1はシャープディスプレイプロダクトの共同運営、株式の一部を鴻海グループに譲渡
- [27]社長インタビュー: 2011年度の当期純損失の大半は大型液晶に起因、大型液晶事業を切り離して堺ディスプレイプロダクトに移管
- シャープ 有価証券報告書 第119期(2013年3月期)
- [28]【主要な経営指標等の推移】2013年3月期の連結当期純損失5,453億円
- シャープ アニュアルレポート 2013
- [29]株主の皆様へ(取締役社長 髙橋興三): 2013年度を構造改革ステージ、2014・2015年度を再成長ステージとする中期経営計画を策定
- [30]株主の皆様へ: 2013年6月期日のシンジケートローン3,600億円を主力2行と参加行が継続、追加資金枠1,500億円を主力2行と契約
- シャープ 有価証券報告書 第121期(2015年3月期)
- [31]【主要な経営指標等の推移】2014年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益11,559百万円、2015年3月期は△222,347百万円
- シャープ 第122期 定時株主総会 招集通知(2016年)
- [32]株主総会参考書類: 平成27年5月14日に「2015~2017年度 中期経営計画」を発表
- シャープ 有価証券報告書 第122期(2016年3月期)
- [33]【従業員の状況】前期に希望退職を実施し、連結従業員が5,585人減少
2016年〜鴻海精密工業の3888億円の出資と、堺ディスプレイプロダクトの生産停止
2016年3月期も連結当期純損失は255,972百万円となり、2期連続の赤字となった。会社は、中国市場向けスマートフォン用液晶の販売減と単価下落で投資を抑える状況が続いたと説明した。取締役会は2016年2月25日、鴻海精密工業グループ4社への普通株式とC種種類株式の第三者割当増資を決議した。会社は、液晶事業で鴻海と相互補完の関係にあり、他の事業でもEMSの製造技術を活用できる点を挙げ、『鴻海精密工業股份有限公司他3社に対して普通株式及びC種種類株式を発行することにより資金を調達することがベストであると判断しました』と記した。払込は2016年8月12日で総額388,811百万円となり、同月に鴻海精密工業出身の戴正呉氏が社長に就任した。液晶事業を切り離さず、一体で再建できる出資者を優先した選択だったとうかがえる。
- シャープ 有価証券報告書 第122期(2016年3月期)
- [34]【主要な経営指標等の推移】2016年3月期の親会社株主に帰属する当期純損失255,972百万円
- [36]【重要な後発事象】2016年2月25日の取締役会で普通株式とC種種類株式の第三者割当を決議、引受人は鴻海精密工業グループ4社
- シャープ 第122期 定時株主総会 招集通知(2016年)
- [35]株主総会参考書類(C種種類株式を発行する理由): 中国市場向けスマートフォン用液晶の販売減・単価ダウンで2期連続赤字、投資抑制で財務悪化の懸念
- [37]株主総会参考書類: 液晶事業での相互補完、EMSの製造技術によるシナジーを理由に鴻海精密工業他3社への発行による資金調達をベストと判断
- シャープ 有価証券報告書 第123期(2017年3月期)
- [38]【発行済株式総数、資本金等の推移】【役員の状況】2016年8月12日払込、総額388,811百万円。同月戴正呉氏が社長に就任
戴正呉氏の下で、会社は経営資源の最適化など3つの構造改革を早期黒字化の手段に掲げた。新株発行により、2017年3月期に連結・単体とも債務超過を解消した。2016年度は下期に当期純利益を黒字化し、2017年5月の中期経営計画で構造改革から事業拡大へ軸足を移すと定めた。2017年12月7日には東証第一部へ復帰し、2011年度以来6年ぶりの配当を実施した。2018年3月期の連結当期純利益は70,225百万円となった。2018年10月には東芝クライアントソリューションを子会社化し、パソコン事業を取り込んだ。黒字化の後は、液晶の外にある家電やパソコンへ事業を広げる段階に移ったと読める。
- シャープ 有価証券報告書 第123期(2017年3月期)
- [39]【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】早期黒字化に向けた3つの構造改革(経営資源の最適化・責任ある事業推進体制・成果に報いる人事制度)
- [40]【事業等のリスク】総額3,888億円の新株式発行により2017年3月期に連結・単体とも債務超過を解消
- シャープ アニュアルレポート 2017
- [41]株主の皆様へ(代表取締役社長): 2016年度下期に当期純利益を黒字化、2017年5月策定の中期経営計画で構造改革から事業拡大へ軸足を移す
- シャープ アニュアルレポート 2018
- [42]株主の皆様へ(代表取締役会長兼社長): 2017年12月7日に東証一部へ復帰、2011年度以来6年ぶりの配当
- シャープ 有価証券報告書 第124期(2018年3月期)
- [43]【主要な経営指標等の推移】2018年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益70,225百万円
- シャープ 有価証券報告書 第125期(2019年3月期)
- [44]【従業員の状況】2018年10月に東芝クライアントソリューションを子会社化
会社は2022年6月27日、株式交換で堺ディスプレイプロダクト(SDP)を完全子会社化した。狙いは高品位な大型液晶パネルの安定調達と、ディスプレイデバイス事業の用途拡大だった。しかしSDPは2023年度に115,608百万円の純損失を計上し、2024年5月14日に堺工場のパネル生産停止を決めた。理由は市況低迷の長期化に加え、部材や人件費の高騰で損失が拡大するおそれがあったことだった。2024年6月27日に社長に就任した沖津雅浩氏は、『大きなアセットを抱え、競争力強化に多額の投資が不可欠なデバイス事業については、工場の最適化や他社の力を活用した事業展開へと舵を切っています。』とし、ブランド事業に集中する事業構造を掲げた。生産は2024年8月に停止し、2026年4月1日には河村哲治氏がCEOに就任した。ただし亀山第2工場は鴻海への譲渡が成立せず、2026年3月期に生産停止の費用13,730百万円を計上した。
- シャープ 有価証券報告書 第129期(2023年3月期)
- [45]【企業結合等関係】2022年6月27日に株式交換で堺ディスプレイプロダクトを完全子会社化(議決権100%)
- シャープ 適時開示「堺ディスプレイプロダクト株式会社堺工場の生産停止に関するお知らせ」2024年5月14日
- [46]決定の理由: 高品位な大型液晶パネルの安定的調達、ディスプレイデバイス事業のアプリケーション拡大等を目的に2022年6月に子会社化
- [47]SDP社の2023年度当期純利益△115,608百万円。2024年5月14日にSDP社が堺工場のパネル生産停止を決定
- [48]決定の理由: パネル市況の低迷の長期化、需要・価格変動リスク、部材・人件費の高騰で損失拡大のおそれ
- シャープ 有価証券報告書 第130期(2024年3月期)
- [49]【役員の状況】沖津雅浩氏が2024年6月27日に代表取締役社長執行役員に就任
- シャープ 統合報告書 2024「信頼の日本ブランド“SHARP”の確立に向けて」
- [50]トップメッセージ(代表取締役社長兼CEO 沖津雅浩): デバイス事業のアセットライト化で「ブランド事業に集中した事業構造」を確立
- [51]トップメッセージ: SDPは2024年8月にパネル生産を停止
- シャープ 有価証券報告書 第132期(2026年3月期)
- [52]【役員の状況】2026年4月1日に河村哲治氏がCEOに就任
- [53]【連結損益計算書関係】亀山第2工場の鴻海への譲渡が不成立、生産停止に伴う費用13,730百万円を計上
参考文献[34]-[53]
- シャープ 有価証券報告書 第122期(2016年3月期)
- [34]【主要な経営指標等の推移】2016年3月期の親会社株主に帰属する当期純損失255,972百万円
- [36]【重要な後発事象】2016年2月25日の取締役会で普通株式とC種種類株式の第三者割当を決議、引受人は鴻海精密工業グループ4社
- シャープ 第122期 定時株主総会 招集通知(2016年)
- [35]株主総会参考書類(C種種類株式を発行する理由): 中国市場向けスマートフォン用液晶の販売減・単価ダウンで2期連続赤字、投資抑制で財務悪化の懸念
- [37]株主総会参考書類: 液晶事業での相互補完、EMSの製造技術によるシナジーを理由に鴻海精密工業他3社への発行による資金調達をベストと判断
- シャープ 有価証券報告書 第123期(2017年3月期)
- [38]【発行済株式総数、資本金等の推移】【役員の状況】2016年8月12日払込、総額388,811百万円。同月戴正呉氏が社長に就任
- [39]【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】早期黒字化に向けた3つの構造改革(経営資源の最適化・責任ある事業推進体制・成果に報いる人事制度)
- [40]【事業等のリスク】総額3,888億円の新株式発行により2017年3月期に連結・単体とも債務超過を解消
- シャープ アニュアルレポート 2017
- [41]株主の皆様へ(代表取締役社長): 2016年度下期に当期純利益を黒字化、2017年5月策定の中期経営計画で構造改革から事業拡大へ軸足を移す
- シャープ アニュアルレポート 2018
- [42]株主の皆様へ(代表取締役会長兼社長): 2017年12月7日に東証一部へ復帰、2011年度以来6年ぶりの配当
- シャープ 有価証券報告書 第124期(2018年3月期)
- [43]【主要な経営指標等の推移】2018年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益70,225百万円
- シャープ 有価証券報告書 第125期(2019年3月期)
- [44]【従業員の状況】2018年10月に東芝クライアントソリューションを子会社化
- シャープ 有価証券報告書 第129期(2023年3月期)
- [45]【企業結合等関係】2022年6月27日に株式交換で堺ディスプレイプロダクトを完全子会社化(議決権100%)
- シャープ 適時開示「堺ディスプレイプロダクト株式会社堺工場の生産停止に関するお知らせ」2024年5月14日
- [46]決定の理由: 高品位な大型液晶パネルの安定的調達、ディスプレイデバイス事業のアプリケーション拡大等を目的に2022年6月に子会社化
- [47]SDP社の2023年度当期純利益△115,608百万円。2024年5月14日にSDP社が堺工場のパネル生産停止を決定
- [48]決定の理由: パネル市況の低迷の長期化、需要・価格変動リスク、部材・人件費の高騰で損失拡大のおそれ
- シャープ 有価証券報告書 第130期(2024年3月期)
- [49]【役員の状況】沖津雅浩氏が2024年6月27日に代表取締役社長執行役員に就任
- シャープ 統合報告書 2024「信頼の日本ブランド“SHARP”の確立に向けて」
- [50]トップメッセージ(代表取締役社長兼CEO 沖津雅浩): デバイス事業のアセットライト化で「ブランド事業に集中した事業構造」を確立
- [51]トップメッセージ: SDPは2024年8月にパネル生産を停止
- シャープ 有価証券報告書 第132期(2026年3月期)
- [52]【役員の状況】2026年4月1日に河村哲治氏がCEOに就任
- [53]【連結損益計算書関係】亀山第2工場の鴻海への譲渡が不成立、生産停止に伴う費用13,730百万円を計上
1998年〜2026年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 億円 | 利益率 | |||
| 1998年03月期 | 連結 | 17,905 | n/a | n/a | n/a | 247 | 1.4% | n/a |
| 1999年03月期 | 連結 | 17,455 | ▲2.5% | n/a | n/a | 46 | 0.3% | n/a |
| 2000年03月期 | 連結 | 18,547 | +6.3% | n/a | n/a | 281 | 1.5% | n/a |
| 2001年03月期 | 連結 | 20,128 | +8.5% | n/a | n/a | 385 | 1.9% | n/a |
| 2002年03月期 | 連結 | 18,037 | ▲10.4% | n/a | 489 | 113 | 0.6% | n/a |
| 2003年03月期 | 連結 | 20,032 | +11.1% | n/a | 819 | 325 | 1.6% | n/a |
| 2004年03月期 | 連結 | 22,572 | +12.7% | n/a | 1,116 | 607 | 2.7% | n/a |
| 2005年03月期 | 連結 | 25,398 | +12.5% | n/a | 1,405 | 768 | 3.0% | n/a |
| 2006年03月期 | 連結 | 27,971 | +10.1% | 1,637 | 1,509 | 886 | 3.2% | n/a |
| 2007年03月期 | 連結 | 31,277 | +11.8% | 1,865 | 1,706 | 1,582 | 5.1% | n/a |
| 2008年03月期 | 連結 | 34,177 | +9.3% | 1,837 | 1,684 | 1,019 | 3.0% | n/a |
| 2009年03月期 | 連結 | 28,472 | ▲16.7% | ▲555 | ▲824 | ▲1,258 | ▲4.4% | n/a |
| 2010年03月期 | 連結 | 27,559 | ▲3.2% | 519 | 310 | 43 | 0.2% | n/a |
| 2011年03月期 | 連結 | 30,219 | +9.7% | 789 | 591 | 194 | 0.6% | n/a |
| 2012年03月期 | 連結 | 24,558 | ▲18.7% | ▲376 | ▲654 | ▲3,760 | ▲15.3% | n/a |
| 2013年03月期 | 連結 | 24,785 | +0.9% | ▲1,463 | ▲2,065 | ▲5,453 | ▲22.0% | n/a |
| 2014年03月期 | 連結 | 29,271 | +18.1% | 1,086 | 533 | 115 | 0.4% | n/a |
| 2015年03月期 | 連結 | 27,862 | ▲4.8% | ▲481 | ▲965 | ▲2,223 | ▲8.0% | n/a |
| 2016年03月期 | 連結 | 24,615 | ▲11.7% | ▲1,620 | ▲1,925 | ▲2,559 | ▲10.4% | n/a |
| 2017年03月期 | 連結 | 20,506 | ▲16.7% | 625 | 251 | ▲248 | ▲1.2% | n/a |
| 2018年03月期 | 連結 | 24,272 | +18.4% | 901 | 893 | 702 | 2.9% | n/a |
| 2019年03月期 | 連結 | 23,947 | ▲1.3% | 841 | 628 | 640 | 2.7% | n/a |
| 2020年03月期 | 連結 | 22,622 | ▲5.5% | 515 | 502 | 137 | 0.6% | n/a |
| 2021年03月期 | 連結 | 24,259 | +7.2% | 831 | 632 | 532 | 2.2% | n/a |
| 2022年03月期 | 連結 | 24,955 | +2.9% | 847 | 1,150 | 739 | 3.0% | n/a |
| 2023年03月期 | 連結 | 25,481 | +2.1% | ▲257 | ▲305 | ▲2,608 | ▲10.2% | n/a |
| 2024年03月期 | 連結 | 23,219 | ▲8.9% | ▲203 | ▲71 | ▲1,499 | ▲6.5% | n/a |
| 2025年03月期 | 連結 | 21,601 | ▲7.0% | 273 | 177 | 360 | 1.7% | n/a |
| 2026年03月期 | 連結 | 18,928 | ▲12.4% | 486 | 580 | 474 | 2.5% | n/a |
出所:会社年鑑、有価証券報告書
出典・参考
26件
- シャープ アニュアルレポート 2003
- シャープ アニュアルレポート 2004「Crystal-Clear Vision」
- シャープ 有価証券報告書 第113期(2007年3月期)
- シャープ アニュアルレポート 2008「Performance Enhanced」
- シャープ 有価証券報告書 第116期(2010年3月期)
- シャープ 有価証券報告書 第118期(2012年3月期)
- シャープ アニュアルレポート 2012
- シャープ 有価証券報告書 第119期(2013年3月期)
- シャープ アニュアルレポート 2013
- シャープ 有価証券報告書 第121期(2015年3月期)
- シャープ 第122期 定時株主総会 招集通知(2016年)
- シャープ 有価証券報告書 第122期(2016年3月期)
- シャープ 有価証券報告書 第123期(2017年3月期)
- シャープ アニュアルレポート 2017
- シャープ アニュアルレポート 2018
- シャープ 有価証券報告書 第124期(2018年3月期)
- シャープ 有価証券報告書 第125期(2019年3月期)
- シャープ 有価証券報告書 第129期(2023年3月期)
- シャープ 有価証券報告書 第130期(2024年3月期)
- シャープ 統合報告書 2024「信頼の日本ブランド“SHARP”の確立に向けて」
- シャープ 有価証券報告書 第132期(2026年3月期)
- 日経ビジネス 2001年2月26日号
- 日経ビジネス 2001年1月29日号
- 日経ビジネス 2002年1月21日号
- 日経ビジネス 2004年1月5日号
- シャープ 適時開示「堺ディスプレイプロダクト株式会社堺工場の生産停止に関するお知らせ」2024年5月14日