決断
自分の優位を先に壊し、壊した先の技術を他社へ開いた。機械式の精度で世界と競っていた1969年12月、諏訪精工舎の開発した世界初のクオーツウオッチ"アストロン"を発売した。機械式の百倍を超える精度を製品にしたうえで関連特許を公開し、クオーツを一社の製品から世界共通の駆動方式へ広げている。対応の遅れたスイス勢は市場の首位から転落した。開いた技術は事業の多極化も呼び、1983年の服部セイコーへの改称以降、水晶振動子・電子部品・半導体・プリンタが時計に次ぐ事業へ育つ。1996年から続けた事業別の分社の総仕上げとして、2001年7月には祖業のウオッチ事業まで切り出し、本体を持株会社へ移行した。祖業まで子会社へ差し出したことが、単一メーカーからグループ経営への切り替えを決めた。
2017年3月 グランドセイコーの独立ブランド化
業績の推移2016 2017 2022 売上高(億円) 2,967 2,571 2,374 経常利益率(%) 4.0 2.6 4.2 2010年4月 村野晃一氏の解任と服部真二氏への継承
村野晃一氏の解任と服部真二氏への継承金融危機後の2期連続の当期純損失と7年ぶりの無配のもと、取締役会がコーポレートガバナンスの問題と業績不振を理由に現職の会長兼社長を解任し、創業家出身の副社長を社長へ昇格させて、統治と内部統制の再構築へ踏み切った経営体制の転換同じ経営論点に直面した企業 | 経営体制・承継売上高と経常利益率2010 2011 2016 売上高(億円) 2,308 3,139 2,967 経常利益率(%) -0.8 2.1 4.0