第5章 年〜年

NEC:新野隆体制でのITサービスと社会インフラへの集中

2016年〜新野隆氏の社長就任と、1年で取り下げた2018中期経営計画

2016年4月、副社長の新野隆氏が代表取締役執行役員社長兼CEOに就任した。直前の2015中期経営計画は、最終年度の2016年3月期に売上高と営業利益がともに計画を大きく下回った。新野隆社長はその原因を『当年度の営業利益目標と実績を比較すると、テレコムキャリア事業とスマートエネルギー事業の未達幅が大きく、それぞれにおける市場への過度な期待や、計画値を達成するための実行力の不足が要因であると考えています。』と総括した。そのうえで2019年3月期を最終年度とする「2018中期経営計画」を掲げ、営業利益率を3.2%から5%へ引き上げる目標を置いた。方針の先頭は「収益構造の立て直し」で、不採算案件の抑制、スタフ業務の効率化、開発・生産機能の統合で費用を減らすとした。成長の源はセーフティ、グローバルキャリア向けネットワーク、リテール向けITサービスの3事業に絞った。成長より先に利益率の目標を置いたのは、前計画の未達を市場の読み違いと実行の不足に帰したためだろう。

  • NEC アニュアルレポート 2016 社長メッセージ
    • [1]新野隆は2012年4月に代表取締役執行役員副社長、2016年4月に代表取締役執行役員社長兼CEOに就任した
    • [2]2015中期経営計画の最終年度(2016年3月期)の売上高・営業利益は当初の計画値に対して大きな未達となった
    • [3]未達幅はテレコムキャリア事業とスマートエネルギー事業で大きく、市場への過度な期待と実行力の不足が要因と総括した
  • NEC アニュアルレポート 2016「2018中期経営計画について」
    • [4]2019年3月期目標として営業利益率5%(2016年3月期実績3.2%)を掲げた
    • [5]収益構造の立て直しは課題事業・不採算案件への対応、業務改革推進プロジェクト、開発・生産機能の最適化の3点
    • [6]セーフティ事業、グローバルキャリア向けネットワーク事業、リテール向けITサービス事業の3つを注力事業とした

計画初年度の2017年3月期、NECは2017年1月に業績予想を下方修正した。売上収益は期初計画の2兆8,800億円に対し2兆6,650億円、営業利益率は3.5%に対し1.6%にとどまった。計画は国内の既存事業が横ばいで推移し、海外中心の注力3事業で売上を拡大する前提だったが、既存事業が目標を下回り、注力3事業の立ち上げも遅れた。新野隆社長は『この最大の原因は、市場環境や顧客動向の変化に対応したマネジメントの実行力が不足していたことだと考えています。』と記した。NECは2017年7月の年報で、新たな中期経営計画を年内に策定し、計画の策定プロセスも改める方針を示した。のちの統合レポートは、営業利益1,500億円の目標の実現が困難になったため中計期間の途中で目標を見直したと説明した。

  • NEC アニュアルレポート 2017「2018中期経営計画の進捗と新たな中期経営計画の策定について」
    • [7]当年度の経営成績は2017年1月の下方修正により期初計画を大きく下回った
    • [9]国内既存事業が横ばいのなか海外中心の注力3事業で売上を伸ばす計画だったが、既存事業が目標に届かず注力3事業の立ち上げが遅れた
    • [11]新たな中期経営計画を年内で検討・策定し、中期経営計画・年度計画の策定プロセスを変更する(2017年7月)
  • NEC アニュアルレポート 2017 CFOメッセージ
    • [8]2017年3月期の売上収益は期初計画28,800億円に対し26,650億円、営業利益率は期初計画3.5%に対し1.6%
  • NEC アニュアルレポート 2017 社長メッセージ
    • [10]期初計画未達の最大の原因を、市場環境や顧客動向の変化に対応したマネジメントの実行力の不足とした
  • NEC 統合レポート 2018 社長メッセージ
    • [12]既存事業の想定以上の落ち込みで営業利益1,500億円の実現が困難となり、中計期間の途中で目標を見直した

2016年7月、公正取引委員会は東京電力との電力保安通信用機器の取引について、NECに独占禁止法違反行為があったと認定した。2017年2月には消防救急デジタル無線機器の取引と、中部電力との光通信装置などの取引で、排除措置命令と課徴金納付命令を受けた。NECは2017年3月期に偶発損失引当金繰入などを計上した。2018年3月期の業績見通しには、命令に伴う指名停止による減収を織り込んだ。新野隆社長は全従業員にコンプライアンスのメッセージを繰り返し発信し、公正取引教育と社内審査・モニタリングの制度を見直した。官公庁と電力会社は社会インフラ事業の中核顧客であり、計画の作り直しと並行して受注基盤の信頼回復が課題になったと考えられる。

  • NEC アニュアルレポート 2017 社長メッセージ
    • [13]2016年7月、東京電力との電力保安通信用機器の取引について公正取引委員会から独占禁止法違反行為の認定を受けた
    • [14]2017年2月、消防救急デジタル無線機器の取引と中部電力とのハイブリッド光通信装置・伝送路用装置の取引で排除措置命令・課徴金納付命令を受けた
    • [17]社長から全従業員にコンプライアンスのメッセージを繰り返し発信し、公正取引教育の見直しと社内審査・モニタリング制度の強化を行った
  • NEC アニュアルレポート 2017「2018中期経営計画の進捗と新たな中期経営計画の策定について」
    • [15]3件の事案で違法行為の認定・排除措置命令・課徴金納付命令を受け、2017年3月期に偶発損失引当金繰入等を計上した
  • NEC アニュアルレポート 2017 CFOメッセージ
    • [16]次年度の売上収益には排除措置命令・課徴金納付命令に伴う指名停止によるマイナス要因がある
参考文献[1]-[17]
  • NEC アニュアルレポート 2016 社長メッセージ
    • [1]新野隆は2012年4月に代表取締役執行役員副社長、2016年4月に代表取締役執行役員社長兼CEOに就任した
    • [2]2015中期経営計画の最終年度(2016年3月期)の売上高・営業利益は当初の計画値に対して大きな未達となった
    • [3]未達幅はテレコムキャリア事業とスマートエネルギー事業で大きく、市場への過度な期待と実行力の不足が要因と総括した
  • NEC アニュアルレポート 2016「2018中期経営計画について」
    • [4]2019年3月期目標として営業利益率5%(2016年3月期実績3.2%)を掲げた
    • [5]収益構造の立て直しは課題事業・不採算案件への対応、業務改革推進プロジェクト、開発・生産機能の最適化の3点
    • [6]セーフティ事業、グローバルキャリア向けネットワーク事業、リテール向けITサービス事業の3つを注力事業とした
  • NEC アニュアルレポート 2017「2018中期経営計画の進捗と新たな中期経営計画の策定について」
    • [7]当年度の経営成績は2017年1月の下方修正により期初計画を大きく下回った
    • [9]国内既存事業が横ばいのなか海外中心の注力3事業で売上を伸ばす計画だったが、既存事業が目標に届かず注力3事業の立ち上げが遅れた
    • [11]新たな中期経営計画を年内で検討・策定し、中期経営計画・年度計画の策定プロセスを変更する(2017年7月)
    • [15]3件の事案で違法行為の認定・排除措置命令・課徴金納付命令を受け、2017年3月期に偶発損失引当金繰入等を計上した
  • NEC アニュアルレポート 2017 CFOメッセージ
    • [8]2017年3月期の売上収益は期初計画28,800億円に対し26,650億円、営業利益率は期初計画3.5%に対し1.6%
    • [16]次年度の売上収益には排除措置命令・課徴金納付命令に伴う指名停止によるマイナス要因がある
  • NEC アニュアルレポート 2017 社長メッセージ
    • [10]期初計画未達の最大の原因を、市場環境や顧客動向の変化に対応したマネジメントの実行力の不足とした
    • [13]2016年7月、東京電力との電力保安通信用機器の取引について公正取引委員会から独占禁止法違反行為の認定を受けた
    • [14]2017年2月、消防救急デジタル無線機器の取引と中部電力とのハイブリッド光通信装置・伝送路用装置の取引で排除措置命令・課徴金納付命令を受けた
    • [17]社長から全従業員にコンプライアンスのメッセージを繰り返し発信し、公正取引教育の見直しと社内審査・モニタリング制度の強化を行った
  • NEC 統合レポート 2018 社長メッセージ
    • [12]既存事業の想定以上の落ち込みで営業利益1,500億円の実現が困難となり、中計期間の途中で目標を見直した

2018年〜国内3,000人の削減と、「中期経営計画2020」の実行力の改革

2018年1月、NECは2021年3月期を最終年度とする「2020中期経営計画」を策定した。目標は売上収益3兆円、営業利益1,500億円(営業利益率5%)である。方針は「収益構造の改革」「成長の実現」「実行力の改革」の3つである。収益構造の改革では、国内の間接部門とハードウェア事業領域を対象に3,000人の構造改革を実施し、SGA比率20%以下を目指すとした。NECは2019年3月期に特別転進支援施策と生産拠点の再編を実施し、その理由にSGA水準が他社より高いことへの危機感を挙げた。実行力の改革を新野隆社長は計画の中で最も重視し、NECについて『一度言ったこと・決めたことを最後までやり抜く実行力が不足していることも課題であると捉えています。』と記した。執行役員は1年任期の委任契約に改め、結果責任を厳しく問う制度とした。

  • NEC 統合レポート 2018「2020中期経営計画の概要」
    • [18]2021年3月期目標は売上収益30,000億円、営業利益1,500億円(営業利益率5.0%)。目標値は2018年1月30日現在
    • [19]2021年3月期目標は売上収益30,000億円、営業利益1,500億円(営業利益率5.0%)。目標値は2018年1月30日現在
    • [20]中期経営方針として「収益構造の改革」「成長の実現」「実行力の改革」の3つを掲げた
    • [21]次年度に国内の間接部門とハードウェア事業領域を対象に3,000人の構造改革を実施し、SGA比率20%以下を目指す
  • NEC 統合レポート 2019 社長メッセージ
    • [22]当年度に特別転進支援施策と生産拠点の再編を実施した。SGA水準が他社と比較して高く淘汰されるという危機感による
  • NEC 統合レポート 2018 社長メッセージ
    • [23]一度言ったこと・決めたことを最後までやり抜く実行力が不足していることを課題と捉え、コミットメントと信賞必罰の文化がないことに起因するとした
  • NEC 統合レポート 2020 社長メッセージ
    • [24]執行役員の評価制度を刷新し、1年任期の委任契約とすることで結果責任を厳格化した

NECは2018年1月に英国のNorthgate Public Services社を買収した。2019年2月にはデンマークのKMD Holding社も買収した。2020中期経営計画の策定時点で、NECは売上収益の増加分をほぼ海外で実現し、国内の売上収益は前計画並みの水準で推移すると見込んでいた。KMD社はデンマークの中央・地方政府向けソリューションで首位のシェアを持ち、継続的に収益を生むリカーリング型の事業を営んでいた。NECは両社を通じた追加の買収で「NEC Safer Cities」の提供価値を広げる方針を示した。目標は2020年度に海外売上高2,000億円、営業利益率5%である。2件の買収に投じた額は約2,000億円である。森田隆之副社長兼CFOは2020年に、両社の統合作業は順調に進みシナジーも出始めたと評価した。

  • NEC 統合レポート 2018「2020中期経営計画の概要」
    • [25]当年度からの売上収益増加分はほぼ海外で実現し、国内の売上収益は横ばいと想定。2018年1月に英国Northgate Public Services社を買収
    • [27]当年度からの売上収益増加分はほぼ海外で実現し、国内の売上収益は横ばいと想定。2018年1月に英国Northgate Public Services社を買収
  • 日本電気 有価証券報告書(2021年3月期・連結)
    • [26]2018年以降にノースゲート・パブリック・サービシズ社を、2019年2月にケーエムディ社を買収した
  • NEC 統合レポート 2019 社長メッセージ
    • [28]KMD社はデンマークの中央・地方政府向けソリューションでトップシェアの最大手IT企業で、リカーリング型ビジネスを持つ
    • [29]NPS社とのシナジーと両社を通じたM&Aで提供価値を拡大し、2020年度目標の海外売上高2,000億円・営業利益率5%の達成を目指す
    • [30]NPS社とのシナジーと両社を通じたM&Aで提供価値を拡大し、2020年度目標の海外売上高2,000億円・営業利益率5%の達成を目指す
  • NEC 統合レポート 2020 CFOメッセージ
    • [31]2020中期経営計画の期間で約2,000億円を投じNPS社とKMD社を買収した
    • [32]2件のPMIは順調に進捗し、シナジー効果も出始めており、効果的なM&Aであったと自己評価した(CFOは代表取締役執行役員副社長兼CFO 森田隆之、2018年6月就任)
参考文献[18]-[32]
  • NEC 統合レポート 2018「2020中期経営計画の概要」
    • [18]2021年3月期目標は売上収益30,000億円、営業利益1,500億円(営業利益率5.0%)。目標値は2018年1月30日現在
    • [19]2021年3月期目標は売上収益30,000億円、営業利益1,500億円(営業利益率5.0%)。目標値は2018年1月30日現在
    • [20]中期経営方針として「収益構造の改革」「成長の実現」「実行力の改革」の3つを掲げた
    • [21]次年度に国内の間接部門とハードウェア事業領域を対象に3,000人の構造改革を実施し、SGA比率20%以下を目指す
    • [25]当年度からの売上収益増加分はほぼ海外で実現し、国内の売上収益は横ばいと想定。2018年1月に英国Northgate Public Services社を買収
    • [27]当年度からの売上収益増加分はほぼ海外で実現し、国内の売上収益は横ばいと想定。2018年1月に英国Northgate Public Services社を買収
  • NEC 統合レポート 2019 社長メッセージ
    • [22]当年度に特別転進支援施策と生産拠点の再編を実施した。SGA水準が他社と比較して高く淘汰されるという危機感による
    • [28]KMD社はデンマークの中央・地方政府向けソリューションでトップシェアの最大手IT企業で、リカーリング型ビジネスを持つ
    • [29]NPS社とのシナジーと両社を通じたM&Aで提供価値を拡大し、2020年度目標の海外売上高2,000億円・営業利益率5%の達成を目指す
    • [30]NPS社とのシナジーと両社を通じたM&Aで提供価値を拡大し、2020年度目標の海外売上高2,000億円・営業利益率5%の達成を目指す
  • NEC 統合レポート 2018 社長メッセージ
    • [23]一度言ったこと・決めたことを最後までやり抜く実行力が不足していることを課題と捉え、コミットメントと信賞必罰の文化がないことに起因するとした
  • NEC 統合レポート 2020 社長メッセージ
    • [24]執行役員の評価制度を刷新し、1年任期の委任契約とすることで結果責任を厳格化した
  • 日本電気 有価証券報告書(2021年3月期・連結)
    • [26]2018年以降にノースゲート・パブリック・サービシズ社を、2019年2月にケーエムディ社を買収した
  • NEC 統合レポート 2020 CFOメッセージ
    • [31]2020中期経営計画の期間で約2,000億円を投じNPS社とKMD社を買収した
    • [32]2件のPMIは順調に進捗し、シナジー効果も出始めており、効果的なM&Aであったと自己評価した(CFOは代表取締役執行役員副社長兼CFO 森田隆之、2018年6月就任)

2020年〜NTTから受けた644億円余の出資と5G、スイスAvaloqの買収

2020年6月25日、NECは日本電信電話(NTT)と資本業務提携の契約を結び、NTTを割当先とする第三者割当増資を決めた。払込金額の総額は644億6,682万円で、2021年3月末のNTTの持株比率は4.77%となった。提携の目的は光・無線技術を用いたICT製品の共同研究開発とグローバル展開で、「O-RAN」などオープンアーキテクチャの普及促進にあった。NECは2020年の統合レポートで、ネットワーク事業の弱みにコモディティ領域の価格競争力の低さとグローバル実績の不足を挙げた。対策はオープン化とエコシステムを軸に海外で製品をつくり込むことで、メガベンダーによるオープン化への抵抗を脅威と位置づけた。単独では海外大手と規模で競えないため、NTTと並んで基地局仕様の開放を進める方針を選んだとみられる。

  • 日本電気 有価証券報告書(2021年3月期・連結)
    • [33]2020年6月25日の取締役会で日本電信電話を割当予定先とする第三者割当増資と資本業務提携契約の締結を決議し、同日契約締結
    • [34]2020年7月10日に払込完了。普通株式13,023,600株、1株4,950円、払込金額の総額64,466,820,000円
    • [35]大株主の状況で日本電信電話株式会社の所有株式数13,023千株、所有割合4.77%
    • [36]資本業務提携は5Gや多様なICT製品の共同研究開発とグローバル展開を目指し、「O-RAN」をはじめとするオープンアーキテクチャの普及促進を目的とする
  • NEC 統合レポート 2020
    • [37]ネットワークサービス事業の弱みとしてコモディティ領域における価格競争力の低さ、グローバル実績/フットプリントの不足を挙げた
    • [38]対策はオープン化やエコシステムを軸にグローバル市場で競争力のある製品作りこみ。脅威はグローバルメガベンダによるオープン化潮流への抵抗

2020年10月3日、NECは取締役会でスイスの金融ソフトウェア企業Avaloq Group社の買収を決め、12月22日に連結子会社とした。取得の対価は2,168億8,600万円である。Avaloq社は30ヵ国150社を超える金融機関に金融資産管理のソフトウェアを提供していた。SaaS型で継続的に収益を得る事業モデルで成長していた。NECはこの買収でデジタル・ファイナンス領域のソフトウェアとドメイン知識を得て、同領域にグローバルで参入するとした。狙いはNorthgate、KMDと合わせた欧州3社のSaaS基盤に、NECの生体認証やAIを組み合わせてシナジーを生むことにあった。KMD社を含むグループの販路でAvaloq社のソフトウェアを海外に広げる計画も示した。

  • 日本電気 有価証券報告書(2021年3月期・連結)
    • [39]2020年10月3日の取締役会でアバロク・グループ社を100%所有する持株会社の全株式取得を決議し、2020年12月22日に連結子会社化した
    • [40]取得の対価は現金及び現金同等物216,886百万円
    • [41]アバロク・グループ社はスイスを中心に金融機関向けソフトウェア事業を展開し、世界30ヵ国150社超の顧客を持ち、金融資産管理ソフトをSaaS型で提供するリカーリングビジネスで成長
    • [42]アバロク・グループ社はスイスを中心に金融機関向けソフトウェア事業を展開し、世界30ヵ国150社超の顧客を持ち、金融資産管理ソフトをSaaS型で提供するリカーリングビジネスで成長
    • [43]買収によりデジタル・ファイナンス領域のソフトウェアやドメイン知識を獲得し、グローバルで同領域に事業参入する
    • [45]2019年2月に買収したケーエムディ社を含むNECグループの販路を活用してアバロク・グループ社のソフトウェアのグローバルでの拡販を推進する
  • NEC 統合レポート 2021 CFOメッセージ
    • [44]欧州3社(NPS・KMD・Avaloq)が持つソフトウェアやSaaSプラットフォームと、NECの生体認証やAIなどの技術を掛け合わせシナジーを追求する

2020中期経営計画の最終年度にあたる2021年3月期、NECの営業利益は1,538億円となり、目標の1,500億円を上回った。売上収益は2兆9,940億円で、3兆円の目標には届かなかった。藤川修CFOは、不採算案件の抑制と新型コロナウイルス感染症に対応した費用削減が営業利益率5.0%の達成につながったと説明した。5G基地局の出荷が本格化したことも、売上の減少を前年度比3.3%にとどめた。新たな統合レポートは前計画を『2020年度は前中期経営計画で目標としていた営業利益率5%を達成し、財務的な体質改善と事業成長のための布石もしっかりと打つことができたと評価しています。』と総括した。売上の目標は未達のまま残ったが、2度の中計未達を経て利益の目標を達成した。2021年4月、新野隆社長は代表取締役副会長に移り、森田隆之副社長が社長兼CEOとして次の計画を担った。

  • 日本電気 有価証券報告書(2021年3月期・連結)
    • [46]2021年3月期の営業利益1,538億円(連結IFRS)。目標は営業利益1,500億円(NEC 統合レポート 2018)
    • [47]2021年3月期の売上収益29,940億円。目標は30,000億円
    • [51]新野隆は2021年4月に代表取締役副会長、森田隆之は2018年4月代表取締役執行役員副社長を経て2021年4月に代表取締役執行役員社長兼CEOに就任
  • NEC 統合レポート 2021 CFOメッセージ
    • [48]不採算案件の抑制などによる収益性改善と、急激な環境変化に対応した費用削減・特別対策の実行で、目標の営業利益率5.0%を達成した
    • [49]5G基地局の出荷が本格化したことやNew Normal需要の獲得で、売上収益は前年度比3.3%のマイナスに抑えた
  • NEC 統合レポート 2021 社長メッセージ
    • [50]2020年度は前中期経営計画で目標としていた営業利益率5%を達成し、財務的な体質改善と事業成長の布石を打てたと評価した
参考文献[33]-[51]
  • 日本電気 有価証券報告書(2021年3月期・連結)
    • [33]2020年6月25日の取締役会で日本電信電話を割当予定先とする第三者割当増資と資本業務提携契約の締結を決議し、同日契約締結
    • [34]2020年7月10日に払込完了。普通株式13,023,600株、1株4,950円、払込金額の総額64,466,820,000円
    • [35]大株主の状況で日本電信電話株式会社の所有株式数13,023千株、所有割合4.77%
    • [36]資本業務提携は5Gや多様なICT製品の共同研究開発とグローバル展開を目指し、「O-RAN」をはじめとするオープンアーキテクチャの普及促進を目的とする
    • [39]2020年10月3日の取締役会でアバロク・グループ社を100%所有する持株会社の全株式取得を決議し、2020年12月22日に連結子会社化した
    • [40]取得の対価は現金及び現金同等物216,886百万円
    • [41]アバロク・グループ社はスイスを中心に金融機関向けソフトウェア事業を展開し、世界30ヵ国150社超の顧客を持ち、金融資産管理ソフトをSaaS型で提供するリカーリングビジネスで成長
    • [42]アバロク・グループ社はスイスを中心に金融機関向けソフトウェア事業を展開し、世界30ヵ国150社超の顧客を持ち、金融資産管理ソフトをSaaS型で提供するリカーリングビジネスで成長
    • [43]買収によりデジタル・ファイナンス領域のソフトウェアやドメイン知識を獲得し、グローバルで同領域に事業参入する
    • [45]2019年2月に買収したケーエムディ社を含むNECグループの販路を活用してアバロク・グループ社のソフトウェアのグローバルでの拡販を推進する
    • [46]2021年3月期の営業利益1,538億円(連結IFRS)。目標は営業利益1,500億円(NEC 統合レポート 2018)
    • [47]2021年3月期の売上収益29,940億円。目標は30,000億円
    • [51]新野隆は2021年4月に代表取締役副会長、森田隆之は2018年4月代表取締役執行役員副社長を経て2021年4月に代表取締役執行役員社長兼CEOに就任
  • NEC 統合レポート 2020
    • [37]ネットワークサービス事業の弱みとしてコモディティ領域における価格競争力の低さ、グローバル実績/フットプリントの不足を挙げた
    • [38]対策はオープン化やエコシステムを軸にグローバル市場で競争力のある製品作りこみ。脅威はグローバルメガベンダによるオープン化潮流への抵抗
  • NEC 統合レポート 2021 CFOメッセージ
    • [44]欧州3社(NPS・KMD・Avaloq)が持つソフトウェアやSaaSプラットフォームと、NECの生体認証やAIなどの技術を掛け合わせシナジーを追求する
    • [48]不採算案件の抑制などによる収益性改善と、急激な環境変化に対応した費用削減・特別対策の実行で、目標の営業利益率5.0%を達成した
    • [49]5G基地局の出荷が本格化したことやNew Normal需要の獲得で、売上収益は前年度比3.3%のマイナスに抑えた
  • NEC 統合レポート 2021 社長メッセージ
    • [50]2020年度は前中期経営計画で目標としていた営業利益率5%を達成し、財務的な体質改善と事業成長の布石を打てたと評価した

2016年〜2020年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
2016年03月期 連結 28,211 n/a 1,073 687 2.4% n/a
2017年03月期 連結 26,696 ▲5.4% 418 325 1.2% n/a
2018年03月期 連結 28,444 +6.5% 638 458 1.6% n/a
2019年03月期 連結 29,134 +2.4% 578 396 1.4% n/a
2020年03月期 連結 30,952 +6.2% 1,276 999 3.2% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

14件
出典・参考
  • NEC アニュアルレポート 2016 社長メッセージ
  • NEC アニュアルレポート 2016「2018中期経営計画について」
  • NEC アニュアルレポート 2017「2018中期経営計画の進捗と新たな中期経営計画の策定について」
  • NEC アニュアルレポート 2017 CFOメッセージ
  • NEC アニュアルレポート 2017 社長メッセージ
  • 日本電気 有価証券報告書(2021年3月期・連結)
  • NEC 統合レポート 2018 社長メッセージ
  • NEC 統合レポート 2018「2020中期経営計画の概要」
  • NEC 統合レポート 2019 社長メッセージ
  • NEC 統合レポート 2020 社長メッセージ
  • NEC 統合レポート 2020 CFOメッセージ
  • NEC 統合レポート 2020
  • NEC 統合レポート 2021 CFOメッセージ
  • NEC 統合レポート 2021 社長メッセージ

免責事項およびポリシー