住友商事の決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

投資しなかった年数が、そのまま損失を吸収する自己資本になった。1981年1月、植村光雄社長は財務基盤に見合う範囲へ投融資を限り、回収に10年以上かかる案件は原則として手がけないと明示した。三菱商事のブルネイLNGにも、三井物産が撤退できないまま十数年を投じたイランの石油化学にも参画せず、利益剰余金を積み増した。1988年1月には総合事業会社構想を掲げ、事業会社へ資本を入れて価値を高める方向へ主力を移している。1996年6月、非鉄金属部長の浜中泰男氏の簿外取引が表面化し損失の公表と当局への全面協力を最優先し、1997年3月期に銅地金関連損2,852億円を計上した。15年かけて積んだ自己資本がこの一件を吸収し、住友商事は債務超過を免れた。

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