住友商事のリスク回避的な経営姿勢は、経営理念の選択というよりも、25年間の「商社設立禁止宣言」を撤回して生まれた出自に構造的に規定されている。禁じ手を破った以上、業績悪化は宣言撤回の判断そのものへの否定を意味し、堅実経営が組織的な必然となった。競合商社がロッキード事件やIJPCで…
リスク回避を経営原則とする住友商事において、一人のトレーダーが10年間にわたり簿外取引を継続できたことは、組織的な管理体制の盲点を示している。浜中は銅市場で「5%の男」と呼ばれるほどの実績を持ち、その属人的な収益貢献が内部統制による監視を形骸化させた構造がうかがえる。危機対応にお…
住友商事は創業以来「10年以上の長期プロジェクトには手を出さない」という方針のもとで大型案件を見送ってきた。アンバトビーへの参画はその路線からの明確な転換であり、47.7%の出資比率でプロジェクトをリードする形をとった。しかし建設コストの倍増と市況下落が重なり、投資額に見合うリタ…