- 創業
- 1946年5月、井深大氏が東京通信工業を設立し、盛田昭夫氏が常務として加わった。井深大氏は1950年から21年、続く盛田昭夫氏が5年で、最初の四半世紀は創業者2人が社長を務めている。1976年に岩間和夫氏へ渡ってから創業家の社長は出ておらず、外部出身もハワード・ストリンガー氏の1人にとどまる。
- 登用
- 直近20年のトップは中鉢良治氏・ハワード・ストリンガー氏・平井一夫氏・吉田憲一郎氏・十時裕樹氏の5人である。米CBS出身のストリンガー氏を除けば内部昇格だが、本体一筋の経歴ではない。平井一夫氏はソニー・コンピュータエンタテインメント、吉田憲一郎氏はソネット、十時裕樹氏はソニー銀行を率いた。
- 任期
- CDを世に出した大賀典雄氏の12年を最後に、10年を超える長期政権は途絶えた。直近3代はハワード・ストリンガー氏が約7年、平井一夫氏が6年、吉田憲一郎氏が7年とそろう。上級役員の任期は1年で毎年再任を諮る建て付けだが、実際には中期経営計画を2本走らせられる時間が渡されている。
- 含意
- 創業家が去ったあとも、外で結果を出した人がトップに立つ型が残っているように見える。大賀典雄氏はCDの規格、平井一夫氏はPlayStationの海外展開、十時裕樹氏はソニー銀行の設立と、いずれも本体の外に足場を持つ。社外が選ぶ形は整ったが、後継の名を最初に出すのは今も現職のCEOである。
1949〜1969年・21年/創業家
1970〜1974年・5年/創業家
1975〜1981年・7年/生え抜き
1982〜1993年・12年/生え抜き
1994〜1998年・5年/生え抜き
1999〜2003年・5年/生え抜き
2004〜2007年・4年/生え抜き
2008〜2010年・3年/外部出身
2011〜2016年・6年/生え抜き
2017〜2021年・5年/生え抜き
十時裕樹現任
2022年〜現在・5年/生え抜き
十時裕樹
ととき ひろき
生え抜き(1987年入社)。財務畑を歩みソニー銀行の設立を主導、CFOを経て社長へ
吉田憲一郎
よしだ けんいちろう
生え抜き(1983年入社)。ソネットエンタテインメント社長、CFOを経て社長へ
平井一夫
ひらい かずお
生え抜き(1984年CBS・ソニー入社)。ソニー・コンピュータエンタテインメント社長を経て本体社長へ
外部出身(1997年ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ社長)。米CBS放送出身で、2005年から会長兼CEO、2009年に社長を兼務
中鉢良治
ちゅうばち りょうじ
生え抜き(1977年入社)。記録メディア事業を歩み、エレクトロニクスCEOを経て社長へ
安藤国威
あんどう くにたけ
生え抜き(1969年入社)。盛田昭夫の秘書、ソニー・プルデンシャル生命の立ち上げ、VAIO事業を経て社長へ
出井伸之
いでい のぶゆき
生え抜き(1960年入社)。欧州駐在やホームビデオ事業を経て、常務取締役から社長へ
大賀典雄
おおが のりお
生え抜き(1959年入社)。声楽家から嘱託を経て入社し、CBS・ソニー社長など音楽事業を率いて社長へ
岩間和夫
いわま かずお
生え抜き(1946年入社)。創業直後に参加した技術者で、トランジスタ・半導体の開発と米国法人を率いて社長へ
盛田昭夫
もりた あきお
創業者(1946年東京通信工業を設立)。設立時の常務取締役として井深大とともに会社を興し、1971年に社長へ
井深大
いぶか まさる
創業者(1946年東京通信工業を設立)。設立時の専務取締役から1950年に社長へ