壱番屋:大黒商事・竹井の買収によるカレー専業からの多角化
2020年〜コロナ禍のテイクアウトと、植物工場・大黒商事の取得で始めた長期ビジョン2030
ハウス食品グループ本社の子会社となって5年目の2020年、葛原守社長が率いる壱番屋を新型コロナウイルスの感染拡大が襲った。緊急事態宣言と営業時間短縮の要請が重なり、2021年2月期の国内既存店の店内売上高は前期比28.1%減となった。葛原守社長は配達代行と自社宅配の導入を広げ、導入店は2021年2月期末に805店と全体の63%に達した。宅配とテイクアウトを合わせた弁当売上は同期に34.3%増え、店内の減少を一部補った。加盟店に対しては『コロナによって経営をあきらめる加盟店を出さない』を掲げ、加盟保証金制度を廃止して総額15億57百万円を返還した。2021年10月には公式アプリのモバイルオーダーを全店へ導入し、店内飲食と持ち帰りの注文・決済をアプリで完結させた。
- 壱番屋 有価証券報告書 第39期(2021年2月期)
- [1]2015年12月にハウス食品グループ本社の子会社となり、2021年2月期の代表取締役社長は葛原守で、同期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受けた
- [2]緊急事態宣言と営業時間短縮の要請により、2021年2月期の国内既存店の店内売上高は前期比28.1%減となった
- [4]宅配とテイクアウトを合計した弁当売上は2021年2月期に前期比34.3%増となった
- 壱番屋 2021年2月期 決算説明資料
- [3]配達代行または自社宅配の導入店舗は2021年2月期末に805店(全体の63%、前期末比219店増)となった
- [5]FC支援策として加盟保証金制度を廃止し、加盟保証金総額15億57百万円を返還した
- 壱番屋 ニュースリリース「カレーハウスCoCo壱番屋公式アプリからオーダー&お支払いができる「モバイルオーダー」を導入いたします。」(2021年9月27日)
- [6]2021年10月1日から公式アプリのモバイルオーダーを一部店舗を除く全店に導入し、店内飲食・テイクアウトの注文と支払いをアプリでできるようにした
2020年10月、葛原守社長はエージーピーから千葉県横芝光町の完全閉鎖型植物工場を事業ごと譲り受けた。異常気象による生鮮野菜の価格高騰と必要量の確保難が頻発し、食材の安定調達は購買部門の課題となっていた。エージーピーが工場野菜事業からの撤退を決めたのを機に、関東を中心とする約450店への野菜供給を自前で担う計画を立てた。同年12月には旭川市で「成吉思汗(ジンギスカン)大黒屋」を営む大黒商事を取得し、連結子会社とした。壱番屋は大黒屋を観光客と地元客に支持される繁盛店と評し、北海道外への出店を目指すと説明した。食材の内製と他社業態の取得を同じ年に始めたことで、2020年はカレー1業態への依存を見直す起点になったとみられる。
- 壱番屋 有価証券報告書【沿革】
- [7]2020年10月、株式会社エージーピーより植物工場を事業譲受した
- 壱番屋 お知らせ「事業譲受に関するお知らせ」(2020年7月30日)
- [8]異常気象等の影響で生鮮野菜の価格高騰や必要量の確保難が頻発し、安全・安心な食材の安定調達が購買部門の課題となっていた
- [9]エージーピーの工場野菜生産・販売事業からの撤退判断を受けて譲受を決め、千葉県横芝光町の完全閉鎖型植物工場により関東を中心とする約450店への生鮮野菜の安定供給が可能になるとした
- 壱番屋 有価証券報告書 第39期(2021年2月期)
- [10]2020年12月、北海道旭川市で「成吉思汗(ジンギスカン)大黒屋」を運営する有限会社大黒商事の出資持分を取得し連結子会社化した
- 壱番屋 2021年2月期 決算説明資料
- [11]大黒屋は観光客や地元顧客に強く支持される繁盛店であり、北海道内にとどまらず他エリアへの店舗展開を目指すとした
2021年4月、壱番屋は長期経営方針「壱番屋長期ビジョン2030」と、2024年2月期を最終年度とする中期経営計画を示した。ビジョンは「わくわくで未来をつくる」を主題に、「新しいことへのチャレンジ」を含む10の重点項目を掲げた。第7次中期経営計画は2024年2月期に売上高570億円、営業利益60億円を目標に置いた。海外はアジアと北米を中心に店舗網を拡大し、中東と豪州にも新たに出店すると定めた。国内の他業態については、自社開発に加えてM&Aを積極的に活用すると明記した。最終年度の2024年2月期は売上高551億37百万円、営業利益47億15百万円で、いずれも目標を下回った。
- 壱番屋 2021年2月期 決算説明資料
- [12]2021年4月の2021年2月期決算説明資料で、長期経営方針「壱番屋長期ビジョン2030」と2024年2月期を最終年度とする中期経営計画(連結業績計画・国内出店計画・海外出店計画)を示した
- 壱番屋 有価証券報告書 第39期(2021年2月期)
- [13]壱番屋長期ビジョン2030は「わくわくで未来をつくる」をメインテーマとし、「新しいことへのチャレンジ」など10の重点項目ごとの施策を中期経営計画に落とし込むとした
- [14]第7次中期経営計画(2022年2月期〜2024年2月期)は2024年2月期に売上高570億円、営業利益60億円を目標とした
- [15]海外事業はアジア・北米を中心に店舗網を拡大し、中東エリアや豪州でも新たに出店する方針とした
- [16]国内他業態は自社での開発に加えてM&Aを積極的に活用する方針とした
- 壱番屋 有価証券報告書 第42期(2024年2月期)
- [17]2024年2月期の連結売上高は55,137百万円、連結営業利益は4,715百万円だった
参考文献[1]-[17]
- 壱番屋 有価証券報告書 第39期(2021年2月期)
- [1]2015年12月にハウス食品グループ本社の子会社となり、2021年2月期の代表取締役社長は葛原守で、同期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受けた
- [2]緊急事態宣言と営業時間短縮の要請により、2021年2月期の国内既存店の店内売上高は前期比28.1%減となった
- [4]宅配とテイクアウトを合計した弁当売上は2021年2月期に前期比34.3%増となった
- [10]2020年12月、北海道旭川市で「成吉思汗(ジンギスカン)大黒屋」を運営する有限会社大黒商事の出資持分を取得し連結子会社化した
- [13]壱番屋長期ビジョン2030は「わくわくで未来をつくる」をメインテーマとし、「新しいことへのチャレンジ」など10の重点項目ごとの施策を中期経営計画に落とし込むとした
- [14]第7次中期経営計画(2022年2月期〜2024年2月期)は2024年2月期に売上高570億円、営業利益60億円を目標とした
- [15]海外事業はアジア・北米を中心に店舗網を拡大し、中東エリアや豪州でも新たに出店する方針とした
- [16]国内他業態は自社での開発に加えてM&Aを積極的に活用する方針とした
- 壱番屋 2021年2月期 決算説明資料
- [3]配達代行または自社宅配の導入店舗は2021年2月期末に805店(全体の63%、前期末比219店増)となった
- [5]FC支援策として加盟保証金制度を廃止し、加盟保証金総額15億57百万円を返還した
- [11]大黒屋は観光客や地元顧客に強く支持される繁盛店であり、北海道内にとどまらず他エリアへの店舗展開を目指すとした
- [12]2021年4月の2021年2月期決算説明資料で、長期経営方針「壱番屋長期ビジョン2030」と2024年2月期を最終年度とする中期経営計画(連結業績計画・国内出店計画・海外出店計画)を示した
- [6]2021年10月1日から公式アプリのモバイルオーダーを一部店舗を除く全店に導入し、店内飲食・テイクアウトの注文と支払いをアプリでできるようにした
- 壱番屋 有価証券報告書【沿革】
- [7]2020年10月、株式会社エージーピーより植物工場を事業譲受した
- 壱番屋 お知らせ「事業譲受に関するお知らせ」(2020年7月30日)
- [8]異常気象等の影響で生鮮野菜の価格高騰や必要量の確保難が頻発し、安全・安心な食材の安定調達が購買部門の課題となっていた
- [9]エージーピーの工場野菜生産・販売事業からの撤退判断を受けて譲受を決め、千葉県横芝光町の完全閉鎖型植物工場により関東を中心とする約450店への生鮮野菜の安定供給が可能になるとした
- 壱番屋 有価証券報告書 第42期(2024年2月期)
- [17]2024年2月期の連結売上高は55,137百万円、連結営業利益は4,715百万円だった
2022年〜値上げを重ねたココイチと、ココイチワールド・カレーパン・麺屋たけ井
2022年4月6日、壱番屋は同年6月1日からベースのカレーソースと肉類トッピングの価格を改定すると発表した。東京都・神奈川県・大阪府のポークカレーは514円から547円となり、33円の値上げだった。理由には、世界的な食材価格とエネルギー価格の高騰が自社の経営努力で吸収できる水準を超えたことを挙げた。2023年2月期は価格改定を2度行い、客単価への影響は1度目が3.7%、2度目が6.3%だった。同期の連結営業利益の増減要因では、FC向け卸価格の値上げが1,676百万円の増益要因となった。2022年11月の既存店は客数が前年比3.3%増、客単価が同3.0%増で、値上げ後も客足は減らなかった。加盟店への卸価格に原価上昇を転嫁できたことが、本部の利益を下支えしたのだろう。
- 壱番屋 お知らせ「価格改定に関するお知らせ」(2022年4月6日)
- [18]2022年4月6日、国内のカレーハウスCoCo壱番屋で2022年6月1日からベースのカレーソースと肉類のトッピングの価格を改定すると発表した
- [19]東京都・神奈川県・大阪府のポークカレー(ライス300g・店内)は514円から547円へ33円改定した
- [20]世界的な食材価格や資源・エネルギー価格の高騰によるコスト上昇が自社の経営努力ではカバーできない水準となったことを改定理由とした
- 壱番屋 2023年2月期 決算説明会資料
- [21]2023年2月期に2度の価格改定を行い、客単価への影響は+3.7%と+6.3%だった
- [22]2023年2月期の連結営業利益分析で、FC向け卸価格の値上げの影響は+1,676百万円だった
- 壱番屋 2022年11月度 月次情報
- [23]2022年11月の既存店売上高は前年比6.4%増で、客数は3.3%増、客単価は6月からの値上げ等により3.0%増だった
2022年10月11日、壱番屋は東京・京橋に「CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD」京橋エドグラン店を出店した。“海外ココイチの逆輸入”を掲げ、海外で人気のオムカレーなど日本にないメニューを初めて国内で出した。カレーソースは食肉由来の原材料を使わない海外店舗専用のものとし、内外装も海外仕様にそろえた。同年12月には名古屋駅地下街にカレーパン専門店「SPICE UP! COCOICHI BAKERY」の1号店を出店した。名古屋の「シャルムベーカリー・ポンシェ」の監修と技術指導を受け、2023年4月時点で好調な売上を維持していると説明した。2店はいずれも、海外で育った品ぞろえやカレーパンという新しい入口で、既存店と異なる客層を試す実験店と位置づけられる。
- 壱番屋 ニュースリリース「世界に広がる「ココイチ」をあなたに CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店、10月11日(火)オープン」(2022年9月30日)
- [24]2022年10月11日にCURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店をオープンした
- [25]京橋エドグラン店は“海外ココイチの逆輸入”をコンセプトに、日本で初めて海外のメニューを提供する店舗とし、海外で人気の多彩なトッピングのオムカレーなど日本にないメニューをそろえた
- 壱番屋 2023年2月期 決算説明会資料
- [26]食肉由来の原材料を使用していない海外店舗専用カレーソースを使い、海外仕様の内外装とした
- [28]SPICE UP! COCOICHI BAKERY 名駅サンロード店は名古屋の「シャルムベーカリー・ポンシェ」の監修・技術指導を受け、開店以降好調な売上を維持しているとした
- 壱番屋 有価証券報告書【沿革】
- [27]2022年12月、名古屋駅地下街にカレーパン専門店「SPICE UP! COCOICHI BAKERY」1号店をオープンした
2023年3月28日、壱番屋は京都・大阪で「麺屋たけ井」を8店営む竹井の全株式を取得し、連結子会社とした。開示では、既存店の活性化に加えて新たな業態の開発・育成を経営課題の一つに挙げた。取得の理由は、『「麺屋たけ井」の商品力や成長性が極めて高いものであり』、企業価値の向上に繋がると判断したことだった。竹井はスープ・麺・チャーシューを製造するセントラルキッチンも運営していた。同年12月には福岡市内で「もつ鍋前田屋」を4店営むLFD JAPANを取得し、国内連結子会社は3社目となった。第7次中期経営計画が国内他業態でのM&A活用を掲げており、自社開発の2店と並行して買収が進んだと考えられる。
- 壱番屋 適時開示「「株式会社竹井」の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ」(2023年3月29日)
- [29]2023年3月28日付で、京都・大阪で「麺屋たけ井」を8店舗経営する株式会社竹井の全株式を取得し連結子会社化した
- [30]既存店舗の活性化に加えて新たな業態を開発・育成し、グループ力の強化と企業価値の向上を図ることを経営課題のひとつとしていた
- [31]「麺屋たけ井」の商品力や成長性が極めて高く企業価値の向上に繋がると判断し、竹井を子会社とした
- 壱番屋 2023年2月期 決算説明会資料
- [32]竹井はスープ・麺・チャーシュー等を製造するセントラルキッチンを運営している
- 壱番屋 2024年2月期 決算説明会資料
- [33]2023年12月、「もつ鍋前田屋」を福岡市内で4店舗運営する株式会社LFD JAPANの株式を取得し、国内連結子会社3社目とした
参考文献[18]-[33]
- 壱番屋 お知らせ「価格改定に関するお知らせ」(2022年4月6日)
- [18]2022年4月6日、国内のカレーハウスCoCo壱番屋で2022年6月1日からベースのカレーソースと肉類のトッピングの価格を改定すると発表した
- [19]東京都・神奈川県・大阪府のポークカレー(ライス300g・店内)は514円から547円へ33円改定した
- [20]世界的な食材価格や資源・エネルギー価格の高騰によるコスト上昇が自社の経営努力ではカバーできない水準となったことを改定理由とした
- 壱番屋 2023年2月期 決算説明会資料
- [21]2023年2月期に2度の価格改定を行い、客単価への影響は+3.7%と+6.3%だった
- [22]2023年2月期の連結営業利益分析で、FC向け卸価格の値上げの影響は+1,676百万円だった
- [26]食肉由来の原材料を使用していない海外店舗専用カレーソースを使い、海外仕様の内外装とした
- [28]SPICE UP! COCOICHI BAKERY 名駅サンロード店は名古屋の「シャルムベーカリー・ポンシェ」の監修・技術指導を受け、開店以降好調な売上を維持しているとした
- [32]竹井はスープ・麺・チャーシュー等を製造するセントラルキッチンを運営している
- 壱番屋 2022年11月度 月次情報
- [23]2022年11月の既存店売上高は前年比6.4%増で、客数は3.3%増、客単価は6月からの値上げ等により3.0%増だった
- 壱番屋 ニュースリリース「世界に広がる「ココイチ」をあなたに CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店、10月11日(火)オープン」(2022年9月30日)
- [24]2022年10月11日にCURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店をオープンした
- [25]京橋エドグラン店は“海外ココイチの逆輸入”をコンセプトに、日本で初めて海外のメニューを提供する店舗とし、海外で人気の多彩なトッピングのオムカレーなど日本にないメニューをそろえた
- 壱番屋 有価証券報告書【沿革】
- [27]2022年12月、名古屋駅地下街にカレーパン専門店「SPICE UP! COCOICHI BAKERY」1号店をオープンした
- 壱番屋 適時開示「「株式会社竹井」の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ」(2023年3月29日)
- [29]2023年3月28日付で、京都・大阪で「麺屋たけ井」を8店舗経営する株式会社竹井の全株式を取得し連結子会社化した
- [30]既存店舗の活性化に加えて新たな業態を開発・育成し、グループ力の強化と企業価値の向上を図ることを経営課題のひとつとしていた
- [31]「麺屋たけ井」の商品力や成長性が極めて高く企業価値の向上に繋がると判断し、竹井を子会社とした
- 壱番屋 2024年2月期 決算説明会資料
- [33]2023年12月、「もつ鍋前田屋」を福岡市内で4店舗運営する株式会社LFD JAPANの株式を取得し、国内連結子会社3社目とした
2024年〜北米へ注力する営業利益100億円の目標と、親会社ハウス食品の非公開化検討
2025年4月10日、壱番屋は2030年2月期に営業利益100億円を目指す見通しを示した。内訳は国内事業45億円、海外事業25億円、M&A事業30億円で、2024年2月期の実績は47億円だった。第8次中期経営計画は、最終年度の2027年2月期に営業利益70億円を掲げた。海外では北米事業への注力を4つの成長戦略の筆頭に置き、直営とフランチャイズの両軸で展開すると定めた。同時に配当方針を「持続的な配当成長」から「長期的に安定した配当」へ改め、年間配当の下限を16円とした。内部留保の投資対象には、海外事業の更なる展開とM&Aを活用した新規業態の展開を明記した。1年後の2026年4月、2027年2月期の営業利益目標は70億円から50億円へ引き下げられた。
- 壱番屋 2025年2月期 決算説明会資料
- [34]2025年4月10日の決算説明会資料で、2030年2月期に営業利益100億円を目標とした
- [35]2030年2月期の営業利益100億円の内訳は国内事業45億円・海外事業25億円・M&A事業30億円で、2024年2月期の実績は47億円とした
- [36]第8次中期経営計画(2025年2月期〜2027年2月期)は2027年2月期の営業利益を70億円とした
- [37]海外事業の4つの成長戦略の第一を北米事業への注力とし、直営・フランチャイズ両軸での展開を図るとした
- [38]配当方針を「持続的な配当成長を志向」から「長期的に安定した配当を行うこと」を基本方針とし1株当たり年間配当額の下限を16円とする内容に変更した
- [39]変更後の方針で、内部留保金の投資先に海外事業の更なる展開とM&Aを活用した新規業態の展開を挙げた
- 壱番屋 2026年2月期 決算説明会資料
- [40]第8次中期経営計画を修正し、2027年2月期の連結営業利益を70億円から50億円、連結売上高を740億円から726億円とした
2025年1月、壱番屋はラーメン業態のKOZOUの株式を取得し、国内連結子会社は4社目となった。同年12月には夜パフェ専門店「パフェテリア パル」などを営むGAKUを取得し、9店を加えた。2026年3月には大阪発祥のスパイスカレー「旧ヤム邸」を展開するmeを取得し、連結子会社とした。旧ヤム邸は大阪に3店、東京に2店を持ち、客層や利用動機がCoCo壱番屋と異なると説明した。2026年1月末の国内子会社の店舗数は、大黒商事・竹井・LFD JAPAN・KOZOU・GAKUの5社で48店だった。一方、2026年4月の中計修正では国内子会社事業の2027年2月期の営業利益目標を15億円から8億円へ下げた。店舗数の計画を引き上げた一方で、取得した業態の利益貢献は想定より遅れたと読める。
- 壱番屋 2025年2月期 決算説明会資料
- [41]ラーメン業態のKOZOUを2025年1月に株式取得し国内連結子会社4社目とした
- 壱番屋 2026年1月度 月次情報
- [42]2025年12月に株式会社GAKUの株式を取得し連結子会社化し、同社が運営する「パフェテリア パル」等の夜パフェ専門店9店舗を取得した
- [45]2026年1月末の国内子会社の店舗数は大黒商事11・竹井14・LFD JAPAN7・KOZOU7・GAKU9の計48店だった
- 壱番屋 2026年2月期 決算説明会資料
- [43]2026年3月、大阪発祥のスパイスカレー「旧ヤム邸」を展開する株式会社meの株式を取得し連結子会社化した
- [44]旧ヤム邸は大阪で3店舗、東京で2店舗を展開し、CoCo壱番屋とは客層や利用動機が異なるとした
- [46]第8次中期経営計画の修正で、国内子会社事業の2027年2月期営業利益を15億円から8億円とし、2027年2月末の国内子会社事業の店舗数計画は60店から64店とした
2026年2月末時点で、ハウス食品グループ本社は壱番屋株式81,411千株、発行済株式の51.01%を保有していた。壱番屋は親会社との利益相反取引を、独立社外取締役4名の特別委員会で審議する方針を定めていた。親会社からは事業活動に制約を設けず、経営の自主性と独自の企業文化を尊重する方針が示されていた。2026年8月31日、ハウス食品グループ本社は壱番屋に関する一部報道を受け、非公開化を含むあらゆる選択肢を検討していると開示した。同じ開示で、現時点で具体的に決定した事実はないとも表明した。2015年の公開買付けの後も残した上場の意味が、11年を経て問い直されている。
- 壱番屋 有価証券報告書 第44期(2026年2月期)
- [47]2026年2月28日現在、ハウス食品グループ本社は壱番屋株式81,411千株(発行済株式総数に対する所有割合51.01%)を所有する筆頭株主だった
- 壱番屋 コーポレート・ガバナンス報告書(2026年5月19日)
- [48]ハウス食品グループ各社と少数株主との利益が相反する重要な取引・行為は、独立社外取締役4名で構成する特別委員会で審議・検討し、監査等委員会の意見を経て取締役会で決定するとした
- [49]親会社ハウス食品グループ本社からは、事業活動上の制約を設けず、経営の自主性や独自の企業文化を尊重する方針が示されているとした
- ハウス食品グループ本社 適時開示「当社に関する一部報道について」(2026年8月31日)
- [50]2026年8月31日、ハウス食品グループ本社は一部報道について、壱番屋の非公開化を含むあらゆる選択肢を検討していると開示した
- [51]同開示で、現時点で具体的に決定した事実はないとした
参考文献[34]-[51]
- 壱番屋 2025年2月期 決算説明会資料
- [34]2025年4月10日の決算説明会資料で、2030年2月期に営業利益100億円を目標とした
- [35]2030年2月期の営業利益100億円の内訳は国内事業45億円・海外事業25億円・M&A事業30億円で、2024年2月期の実績は47億円とした
- [36]第8次中期経営計画(2025年2月期〜2027年2月期)は2027年2月期の営業利益を70億円とした
- [37]海外事業の4つの成長戦略の第一を北米事業への注力とし、直営・フランチャイズ両軸での展開を図るとした
- [38]配当方針を「持続的な配当成長を志向」から「長期的に安定した配当を行うこと」を基本方針とし1株当たり年間配当額の下限を16円とする内容に変更した
- [39]変更後の方針で、内部留保金の投資先に海外事業の更なる展開とM&Aを活用した新規業態の展開を挙げた
- [41]ラーメン業態のKOZOUを2025年1月に株式取得し国内連結子会社4社目とした
- 壱番屋 2026年2月期 決算説明会資料
- [40]第8次中期経営計画を修正し、2027年2月期の連結営業利益を70億円から50億円、連結売上高を740億円から726億円とした
- [43]2026年3月、大阪発祥のスパイスカレー「旧ヤム邸」を展開する株式会社meの株式を取得し連結子会社化した
- [44]旧ヤム邸は大阪で3店舗、東京で2店舗を展開し、CoCo壱番屋とは客層や利用動機が異なるとした
- [46]第8次中期経営計画の修正で、国内子会社事業の2027年2月期営業利益を15億円から8億円とし、2027年2月末の国内子会社事業の店舗数計画は60店から64店とした
- 壱番屋 2026年1月度 月次情報
- [42]2025年12月に株式会社GAKUの株式を取得し連結子会社化し、同社が運営する「パフェテリア パル」等の夜パフェ専門店9店舗を取得した
- [45]2026年1月末の国内子会社の店舗数は大黒商事11・竹井14・LFD JAPAN7・KOZOU7・GAKU9の計48店だった
- 壱番屋 有価証券報告書 第44期(2026年2月期)
- [47]2026年2月28日現在、ハウス食品グループ本社は壱番屋株式81,411千株(発行済株式総数に対する所有割合51.01%)を所有する筆頭株主だった
- 壱番屋 コーポレート・ガバナンス報告書(2026年5月19日)
- [48]ハウス食品グループ各社と少数株主との利益が相反する重要な取引・行為は、独立社外取締役4名で構成する特別委員会で審議・検討し、監査等委員会の意見を経て取締役会で決定するとした
- [49]親会社ハウス食品グループ本社からは、事業活動上の制約を設けず、経営の自主性や独自の企業文化を尊重する方針が示されているとした
- ハウス食品グループ本社 適時開示「当社に関する一部報道について」(2026年8月31日)
- [50]2026年8月31日、ハウス食品グループ本社は一部報道について、壱番屋の非公開化を含むあらゆる選択肢を検討していると開示した
- [51]同開示で、現時点で具体的に決定した事実はないとした
2020年〜2026年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 利益率 | 億円 | |||
| 2020年02月期 | 連結 | 515 | n/a | 52 | 54 | 10.5% | 33 | n/a |
| 2021年02月期 | 連結 | 442 | ▲14.2% | 26 | 31 | 7.0% | 17 | n/a |
| 2022年02月期 | 連結 | 450 | +1.8% | 29 | 42 | 9.3% | 29 | n/a |
| 2023年02月期 | 連結 | 483 | +7.3% | 36 | 40 | 8.3% | 25 | n/a |
| 2024年02月期 | 連結 | 551 | +14.1% | 47 | 50 | 9.1% | 27 | n/a |
| 2025年02月期 | 連結 | 610 | +10.7% | 49 | 52 | 8.5% | 32 | n/a |
| 2026年02月期 | 連結 | 655 | +7.4% | 47 | 50 | 7.6% | 26 | n/a |
出典・参考
18件
- 壱番屋 有価証券報告書 第39期(2021年2月期)
- 壱番屋 2021年2月期 決算説明資料
- 壱番屋 ニュースリリース「カレーハウスCoCo壱番屋公式アプリからオーダー&お支払いができる「モバイルオーダー」を導入いたします。」(2021年9月27日)
- 壱番屋 ニュースリリース「世界に広がる「ココイチ」をあなたに CURRY HOUSE CoCoICHIBANYA WORLD 京橋エドグラン店、10月11日(火)オープン」(2022年9月30日)
- 壱番屋 2023年2月期 決算説明会資料
- 壱番屋 有価証券報告書 第42期(2024年2月期)
- 壱番屋 2024年2月期 決算説明会資料
- 壱番屋 2025年2月期 決算説明会資料
- 壱番屋 2026年2月期 決算説明会資料
- 壱番屋 有価証券報告書 第44期(2026年2月期)
- 壱番屋 有価証券報告書【沿革】
- 壱番屋 お知らせ「事業譲受に関するお知らせ」(2020年7月30日)
- 壱番屋 お知らせ「価格改定に関するお知らせ」(2022年4月6日)
- 壱番屋 2022年11月度 月次情報
- 壱番屋 適時開示「「株式会社竹井」の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ」(2023年3月29日)
- 壱番屋 2026年1月度 月次情報
- 壱番屋 コーポレート・ガバナンス報告書(2026年5月19日)
- ハウス食品グループ本社 適時開示「当社に関する一部報道について」(2026年8月31日)