第4章 年〜年

楽天グループ:Viber・Ebatesの買収と携帯キャリアへの参入

2014年〜通話アプリViberと北米のEbatesの買収と、格安スマホで始めた楽天モバイル

楽天は2014年3月11日、無料の通話・メッセージアプリを運営するVIBER MEDIA LTD.の全株式を取得し、完全子会社化した。2013年12月に東証一部へ市場を変更してから3か月後の買収だった。取得対価は現金81,654百万円で、目的はViberの顧客基盤をグループのECとデジタルコンテンツの基盤強化に生かすことにあった。2014年の年報によれば、Viberは世界で5億超のユニークIDを持っていた。三木谷浩史会長兼社長は同じ年報で『This dramatically expanded the global member base of the Rakuten Ecosystem, which now stands at approximately 700 million.』(訳:これで楽天エコシステムの世界の会員基盤は大きく広がり、約7億となった)と述べた。楽天市場のない国でも、毎日開く通話アプリを通じて会員との接点を持てると見た買収とみられる。

  • 楽天 有価証券報告書 第18期(2014年12月期)【企業結合等関係】
    • [1]2014年3月11日 VIBER MEDIA LTD.の議決権100.0%を現金81,654百万円で取得。目的は同社の顧客基盤を活用し、世界で展開するECサービスやデジタルコンテンツサービスに提供するプラットフォームを強化すること
    • [3]2014年3月11日 VIBER MEDIA LTD.の議決権100.0%を現金81,654百万円で取得。目的は同社の顧客基盤を活用し、世界で展開するECサービスやデジタルコンテンツサービスに提供するプラットフォームを強化すること
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【沿革】
    • [2]2013年12月 東京証券取引所市場第一部へ上場市場を変更、2014年3月 VIBER MEDIA LTD.を子会社化
  • 楽天 アニュアルレポート 2014(To Our Shareholders)
    • [4]2014年、世界で5億超のユニークIDを持つ無料メッセージ・通話アプリの Viber がグループに加わり、楽天エコシステムの世界の会員基盤は約7億になった
    • [5]2014年、世界で5億超のユニークIDを持つ無料メッセージ・通話アプリの Viber がグループに加わり、楽天エコシステムの世界の会員基盤は約7億になった

楽天は2014年9月9日の取締役会で、Ebates Inc.の全株式を約10億米ドルの現金で取得すると決議した。Ebatesは米国で会員制のキャッシュバック・サイトを運営し、提携企業は2,600以上、アクティブ会員は250万だった。楽天は、会員ビジネスを基盤とする点でEbatesと事業モデルの親和性が高いと判断した。提携サイトでの購入をEbates経由にすると、消費者はポイント還元やキャッシュバックを受けられる。子会社化は2014年10月9日で、取得対価は現金99,401百万円だった。米国で自社モールへの出店を募るより、他社の売場での購買に還元を付けて会員を増やす方針だったと考えられる。

  • 楽天 プレスリリース「Ebates Inc.の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2014年9月9日)
    • [6]2014年9月9日の取締役会で Ebates Inc.の発行済株式100%を約10億米ドルの現金で取得することを決議。Ebates は1999年設立、提携企業2,600以上、アクティブ会員250万、2013年度の流通総額22億米ドル
    • [7]2014年9月9日の取締役会で Ebates Inc.の発行済株式100%を約10億米ドルの現金で取得することを決議。Ebates は1999年設立、提携企業2,600以上、アクティブ会員250万、2013年度の流通総額22億米ドル
    • [8]取得の理由として、会員ビジネスを基盤とする点で Ebates は楽天のビジネスモデルと親和性が高いこと、消費者は提携サイトの商品を Ebates 経由で購入することでポイント還元やキャッシュ・バックを受けられ、ポイントプログラムを中核とした会員制マーケットプレイスが誕生することを挙げた
    • [9]取得の理由として、会員ビジネスを基盤とする点で Ebates は楽天のビジネスモデルと親和性が高いこと、消費者は提携サイトの商品を Ebates 経由で購入することでポイント還元やキャッシュ・バックを受けられ、ポイントプログラムを中核とした会員制マーケットプレイスが誕生することを挙げた
  • 楽天 有価証券報告書 第18期(2014年12月期)【企業結合等関係】
    • [10]2014年10月9日 Ebates Inc.の議決権100.0%を取得、取得対価 現金99,401百万円

楽天は2014年10月、携帯電話サービスに本格参入し、『楽天モバイル』の提供を始めた。2014年12月期の有報は、ViberのアプリとMVNO(仮想移動体通信事業者)を通じて楽天経済圏の会員基盤を拡大する方針を掲げた。楽天モバイルはグループの楽天コミュニケーションズが他社の回線を借り受けて提供するMVNOで、2017年12月期も自前の設備を持たなかった。2015年8月の個人投資家説明会で、楽天はサービス開始直後の月次申込件数を楽天カードの立ち上がり期と比べて示した。三木谷浩史会長兼社長は2015年の年報で、楽天市場とFinTechの成長に並べて楽天モバイルの拡大を1年の成果に挙げた。海外では通話アプリ、国内では毎月の通信契約という二つの会員の入口を、2014年の同じ年に設けたことになる。

  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【沿革】
    • [11]2014年10月 携帯電話サービスに本格参入、『楽天モバイル』を提供開始
  • 楽天 有価証券報告書 第18期(2014年12月期)
    • [12]対処すべき課題の④通信サービスとして、買収した Viber 社のメッセージングアプリや MVNO(仮想移動体通信事業者)等の通信サービスを通じて楽天経済圏の会員基盤を拡大し、ユーザーの利便性を向上することを目指す
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【事業等のリスク】
    • [13]『楽天モバイル』は楽天コミュニケーションズ(株)が他の電気通信事業者の回線を借り受けて提供しており、提携先が回線利用料を引き上げた場合や提携が終了した場合にはサービスに支障をきたす可能性がある
  • 楽天 個人投資家説明会「楽天グループの事業戦略」(2015年8月21日)
    • [14]「楽天モバイル vs. 楽天カード サービス開始直後の申込件数の推移」(月次申込件数、サービス開始月を Month 1 とする)を示した
  • 楽天 アニュアルレポート 2015(To Our Shareholders)
    • [15]2015年は楽天市場と FinTech 事業の着実な成長、電子書籍事業の進展とともに楽天モバイルの急拡大があった(rapid expansion of Rakuten Mobile)
参考文献[1]-[15]
  • 楽天 有価証券報告書 第18期(2014年12月期)【企業結合等関係】
    • [1]2014年3月11日 VIBER MEDIA LTD.の議決権100.0%を現金81,654百万円で取得。目的は同社の顧客基盤を活用し、世界で展開するECサービスやデジタルコンテンツサービスに提供するプラットフォームを強化すること
    • [3]2014年3月11日 VIBER MEDIA LTD.の議決権100.0%を現金81,654百万円で取得。目的は同社の顧客基盤を活用し、世界で展開するECサービスやデジタルコンテンツサービスに提供するプラットフォームを強化すること
    • [10]2014年10月9日 Ebates Inc.の議決権100.0%を取得、取得対価 現金99,401百万円
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【沿革】
    • [2]2013年12月 東京証券取引所市場第一部へ上場市場を変更、2014年3月 VIBER MEDIA LTD.を子会社化
  • 楽天 アニュアルレポート 2014(To Our Shareholders)
    • [4]2014年、世界で5億超のユニークIDを持つ無料メッセージ・通話アプリの Viber がグループに加わり、楽天エコシステムの世界の会員基盤は約7億になった
    • [5]2014年、世界で5億超のユニークIDを持つ無料メッセージ・通話アプリの Viber がグループに加わり、楽天エコシステムの世界の会員基盤は約7億になった
  • 楽天 プレスリリース「Ebates Inc.の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2014年9月9日)
    • [6]2014年9月9日の取締役会で Ebates Inc.の発行済株式100%を約10億米ドルの現金で取得することを決議。Ebates は1999年設立、提携企業2,600以上、アクティブ会員250万、2013年度の流通総額22億米ドル
    • [7]2014年9月9日の取締役会で Ebates Inc.の発行済株式100%を約10億米ドルの現金で取得することを決議。Ebates は1999年設立、提携企業2,600以上、アクティブ会員250万、2013年度の流通総額22億米ドル
    • [8]取得の理由として、会員ビジネスを基盤とする点で Ebates は楽天のビジネスモデルと親和性が高いこと、消費者は提携サイトの商品を Ebates 経由で購入することでポイント還元やキャッシュ・バックを受けられ、ポイントプログラムを中核とした会員制マーケットプレイスが誕生することを挙げた
    • [9]取得の理由として、会員ビジネスを基盤とする点で Ebates は楽天のビジネスモデルと親和性が高いこと、消費者は提携サイトの商品を Ebates 経由で購入することでポイント還元やキャッシュ・バックを受けられ、ポイントプログラムを中核とした会員制マーケットプレイスが誕生することを挙げた
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【沿革】
    • [11]2014年10月 携帯電話サービスに本格参入、『楽天モバイル』を提供開始
  • 楽天 有価証券報告書 第18期(2014年12月期)
    • [12]対処すべき課題の④通信サービスとして、買収した Viber 社のメッセージングアプリや MVNO(仮想移動体通信事業者)等の通信サービスを通じて楽天経済圏の会員基盤を拡大し、ユーザーの利便性を向上することを目指す
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【事業等のリスク】
    • [13]『楽天モバイル』は楽天コミュニケーションズ(株)が他の電気通信事業者の回線を借り受けて提供しており、提携先が回線利用料を引き上げた場合や提携が終了した場合にはサービスに支障をきたす可能性がある
  • 楽天 個人投資家説明会「楽天グループの事業戦略」(2015年8月21日)
    • [14]「楽天モバイル vs. 楽天カード サービス開始直後の申込件数の推移」(月次申込件数、サービス開始月を Month 1 とする)を示した
  • 楽天 アニュアルレポート 2015(To Our Shareholders)
    • [15]2015年は楽天市場と FinTech 事業の着実な成長、電子書籍事業の進展とともに楽天モバイルの急拡大があった(rapid expansion of Rakuten Mobile)

2015年〜二子玉川への本社移転と、当期利益1105億円の年に掲げたMNO参入

楽天は2015年8月、本社を東京都世田谷区玉川一丁目14番1号の二子玉川へ移転した。三木谷浩史会長兼社長は2014年の年報で、2015年中に二子玉川の新しいビルへ移ると予告した。同じ年報で『We will integrate all Rakuten group companies in Japan under a new organizational structure.』(訳:国内の楽天グループ各社を新たな組織体制のもとに統合する)とも述べた。2015年の年報は移転の理由に従業員の増加への備えと事業間の連携の最大化を挙げ、多くのグループ会社を一つの建物に集約したと記した。グループの従業員数は2015年6月末時点で12,288人だった。EC、FinTech、通信の各事業に共通IDとポイントで会員の横断利用を促すには、事業部門の距離を縮める必要があったのだろう。

  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【沿革】
    • [16]2015年8月 本社を東京都世田谷区玉川一丁目14番1号に移転
  • 楽天 アニュアルレポート 2014(To Our Shareholders)
    • [17]国内のグループ会社を新たな組織体制のもとに統合し、その一環として2015年中に本社を二子玉川の新しいビルへ移転する
    • [18]国内のグループ会社を新たな組織体制のもとに統合し、その一環として2015年中に本社を二子玉川の新しいビルへ移転する
  • 楽天 アニュアルレポート 2015(To Our Shareholders)
    • [19]従業員の増加を見込み、事業間の効果的な連携を最大化するため、本社を世田谷区の二子玉川へ移転し、多くのグループ会社を一つ屋根の下に集めた
  • 楽天 個人投資家説明会「楽天グループの事業戦略」(2015年8月21日)
    • [20]従業員数 12,288人(2015年6月末時点)

楽天は2017年、自前の回線を持つ携帯キャリア事業への参入を発表し、2019年10月のサービス開始を目標に置いた。2017年12月期の親会社の所有者に帰属する当期利益は110,585百万円で、前期の37,995百万円から増えた年の決断だった。MVNOの楽天モバイルは他社の回線を借りており、回線利用料の引き上げや提携の終了が経営成績を左右する構造だった。三木谷浩史会長兼社長は、日本のスマホ普及率が2016年で56.8%にとどまる点を挙げ、『寡占化により高止まりしているスマホ料金がこの理由の1つと思われます。』と述べた。設備投資は2028年までに5,263億円を予定し、うち2,000億円は親会社がハイブリッドファイナンスで調達する計画だった。料金を自ら決め、国内9,500万会員の入口を他社の回線に依存しない体制を求めた参入と推察される。

  • 楽天 アニュアルレポート 2017(CEO メッセージ)
    • [21]2019年10月のサービス開始を目指し国内での携帯キャリア事業への参入を発表。日本のスマホ普及率は2016年で56.8%、寡占化で高止まりするスマホ料金が理由の1つとし、国内9,500万会員を軸にサービスを提供する。設備投資額は2028年までに5,263億円を予定
    • [24]2019年10月のサービス開始を目指し国内での携帯キャリア事業への参入を発表。日本のスマホ普及率は2016年で56.8%、寡占化で高止まりするスマホ料金が理由の1つとし、国内9,500万会員を軸にサービスを提供する。設備投資額は2028年までに5,263億円を予定
    • [25]2019年10月のサービス開始を目指し国内での携帯キャリア事業への参入を発表。日本のスマホ普及率は2016年で56.8%、寡占化で高止まりするスマホ料金が理由の1つとし、国内9,500万会員を軸にサービスを提供する。設備投資額は2028年までに5,263億円を予定
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [22]親会社の所有者に帰属する当期利益 2017年12月期 110,585百万円・2016年12月期 37,995百万円
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【事業等のリスク】
    • [23]『楽天モバイル』は楽天コミュニケーションズ(株)が他の電気通信事業者の回線を借り受けて提供しており、提携先の回線利用料の引き上げや提携の終了は当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がある
  • 楽天 アニュアルレポート 2017(CFO メッセージ)
    • [26]携帯キャリア事業で最大6,000億円の設備投資を予定し、うち2,000億円は親会社の楽天株式会社がハイブリッドファイナンスで調達して楽天モバイルネットワーク株式会社に出資、残り4,000億円は同社がリース・流動化ファイナンス等で調達する(CFO メッセージ)
参考文献[16]-[26]
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【沿革】
    • [16]2015年8月 本社を東京都世田谷区玉川一丁目14番1号に移転
  • 楽天 アニュアルレポート 2014(To Our Shareholders)
    • [17]国内のグループ会社を新たな組織体制のもとに統合し、その一環として2015年中に本社を二子玉川の新しいビルへ移転する
    • [18]国内のグループ会社を新たな組織体制のもとに統合し、その一環として2015年中に本社を二子玉川の新しいビルへ移転する
  • 楽天 アニュアルレポート 2015(To Our Shareholders)
    • [19]従業員の増加を見込み、事業間の効果的な連携を最大化するため、本社を世田谷区の二子玉川へ移転し、多くのグループ会社を一つ屋根の下に集めた
  • 楽天 個人投資家説明会「楽天グループの事業戦略」(2015年8月21日)
    • [20]従業員数 12,288人(2015年6月末時点)
  • 楽天 アニュアルレポート 2017(CEO メッセージ)
    • [21]2019年10月のサービス開始を目指し国内での携帯キャリア事業への参入を発表。日本のスマホ普及率は2016年で56.8%、寡占化で高止まりするスマホ料金が理由の1つとし、国内9,500万会員を軸にサービスを提供する。設備投資額は2028年までに5,263億円を予定
    • [24]2019年10月のサービス開始を目指し国内での携帯キャリア事業への参入を発表。日本のスマホ普及率は2016年で56.8%、寡占化で高止まりするスマホ料金が理由の1つとし、国内9,500万会員を軸にサービスを提供する。設備投資額は2028年までに5,263億円を予定
    • [25]2019年10月のサービス開始を目指し国内での携帯キャリア事業への参入を発表。日本のスマホ普及率は2016年で56.8%、寡占化で高止まりするスマホ料金が理由の1つとし、国内9,500万会員を軸にサービスを提供する。設備投資額は2028年までに5,263億円を予定
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [22]親会社の所有者に帰属する当期利益 2017年12月期 110,585百万円・2016年12月期 37,995百万円
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【事業等のリスク】
    • [23]『楽天モバイル』は楽天コミュニケーションズ(株)が他の電気通信事業者の回線を借り受けて提供しており、提携先の回線利用料の引き上げや提携の終了は当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がある
  • 楽天 アニュアルレポート 2017(CFO メッセージ)
    • [26]携帯キャリア事業で最大6,000億円の設備投資を予定し、うち2,000億円は親会社の楽天株式会社がハイブリッドファイナンスで調達して楽天モバイルネットワーク株式会社に出資、残り4,000億円は同社がリース・流動化ファイナンス等で調達する(CFO メッセージ)

2018年〜朝日火災の子会社化と暗号資産の楽天ウォレットと、純損失318億円での携帯開業

楽天は2018年1月29日の取締役会で、野村ホールディングス傘下の朝日火災海上保険の全株式を公開買付けで取得すると決議した。楽天は2017年1月頃から損害保険業への参入を検討し、2017年9月上旬に野村ホールディングスへ朝日火災株式の取得を提案した。旅行中の怪我のように自社サービスに伴うリスクまで引き受ければ、会員が安心して商品を購入できると考えた。楽天は2018年3月30日に議決権99.3%を現金44,685百万円で取得し、朝日火災を子会社化した。三木谷浩史会長兼社長は2019年第2四半期の決算説明会で『SPU による顧客のクロスユースの促進が、楽天カード、銀行、保険といった生涯価値の高いサービスへの顧客流入を促進しており、ポイントコストをかけても十分元がとれてる構造になっている。』と述べ、ポイントが保険への顧客流入を生む仕組みを説明した。2019年の基地局投資を前に、ポイントで会員を送り込める金融の品目に損害保険を加え、携帯以外の収益源を厚くする判断だったといえる。

  • 楽天 プレスリリース「朝日火災海上保険株式会社株券等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」(2018年1月29日)
    • [27]損害保険業への参入のため、2018年1月29日の取締役会で野村ホールディングスの連結子会社である朝日火災海上保険の全株式取得(完全子会社化)の一環として公開買付けを決議。トラベル事業の旅行中の怪我又は病気のようなサービス・商品に伴う付随的なリスクまで引き受ければ、楽天会員をはじめとする顧客がより安心して購入できると考え、2017年1月頃より従来取り扱いのない損害保険業への参入を検討していた。2017年9月上旬に親会社の野村ホールディングスへ公開買付けを含む株式取得を提案
    • [28]損害保険業への参入のため、2018年1月29日の取締役会で野村ホールディングスの連結子会社である朝日火災海上保険の全株式取得(完全子会社化)の一環として公開買付けを決議。トラベル事業の旅行中の怪我又は病気のようなサービス・商品に伴う付随的なリスクまで引き受ければ、楽天会員をはじめとする顧客がより安心して購入できると考え、2017年1月頃より従来取り扱いのない損害保険業への参入を検討していた。2017年9月上旬に親会社の野村ホールディングスへ公開買付けを含む株式取得を提案
    • [29]損害保険業への参入のため、2018年1月29日の取締役会で野村ホールディングスの連結子会社である朝日火災海上保険の全株式取得(完全子会社化)の一環として公開買付けを決議。トラベル事業の旅行中の怪我又は病気のようなサービス・商品に伴う付随的なリスクまで引き受ければ、楽天会員をはじめとする顧客がより安心して購入できると考え、2017年1月頃より従来取り扱いのない損害保険業への参入を検討していた。2017年9月上旬に親会社の野村ホールディングスへ公開買付けを含む株式取得を提案
  • 楽天 有価証券報告書 第22期(2018年12月期)【企業結合等関係】
    • [30]2018年3月30日 朝日火災海上保険の議決権99.3%を取得、取得対価 現金44,685百万円。2018年7月2日付で楽天損害保険に社名変更
  • 楽天 2019年度第2四半期 決算説明会 質疑応答
    • [31]SPU によるクロスユースの促進が楽天カード・銀行・保険への顧客流入を促し、ポイントコストをかけても採算が取れる構造になっている(三木谷浩史)

楽天ウォレットは2019年8月、暗号資産(仮想通貨)の現物取引サービスを始めた。開始に先立ち、資金決済法に基づく仮想通貨交換業者の登録を2019年3月25日付で関東財務局に済ませていた。取り扱いはビットコインやイーサリアムで、2019年12月期の有報は価格が短期間に大きく変動し、取引需要も変わるリスクを挙げた。同じ2019年3月には楽天ペイ(アプリ決済)を刷新し、楽天キャッシュの個人間送金と楽天ポイントカードの機能を載せた。三木谷浩史会長兼社長は2019年第2四半期の決算説明会で、楽天ペイのアプリに楽天Edyと送金の機能を統合していると説明した。決済と送金の先に暗号資産の口座を置き、会員の資金の置き場を楽天の中に増やす狙いのようだ。

  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【沿革】
    • [32]2019年8月『楽天ウォレット』が暗号資産(仮想通貨)の現物取引サービスを開始
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【事業等のリスク】
    • [33]楽天ウォレット(株)は資金決済に関する法律に基づき2019年3月25日付で関東財務局への仮想通貨交換業者の登録を完了。ビットコイン、イーサリアム等の交換所として取引サービスを行い、取引価格が短期間に大きく変動し取引需要も大きく変動するリスクがある
    • [34]楽天ウォレット(株)は資金決済に関する法律に基づき2019年3月25日付で関東財務局への仮想通貨交換業者の登録を完了。ビットコイン、イーサリアム等の交換所として取引サービスを行い、取引価格が短期間に大きく変動し取引需要も大きく変動するリスクがある
  • 楽天 アニュアルレポート 2018(CEO メッセージ)
    • [35]2019年3月に「楽天ペイ(アプリ決済)」を大幅アップデートし、「楽天キャッシュ」を個人間で送り合う機能と「楽天ポイントカード」機能をメインメニューに搭載
  • 楽天 2019年度第2四半期 決算説明会 質疑応答
    • [36]楽天ペイは一つのアプリの中に楽天 Edy、楽天キャッシュ送金、QR/バーコード送金等の金融サービスの統合を進めている(三木谷浩史)

楽天モバイルは2019年10月、携帯キャリア事業としてのサービスを始めた。三木谷浩史会長兼社長は2019年第2四半期の決算説明会で、開業時は他社のローミングへの依存が大きいとして『MNO 事業者としてなるべく早く自社ネットワークの確立をできるように、基地局の建築をできる限り前倒しで進めたいと考えている。』と述べた。開業は無料サポータープログラムから入り、基地局の減価償却は2019年第4四半期に始まる予定だった。2019年12月期の営業利益は、基地局建設と販促、物流の費用で前期比57.3%減の72,745百万円となった。Lyftの減損損失102,873百万円も重なり、親会社の所有者に帰属する当期損失は31,888百万円となった。開業の年の赤字は投資損失が主因で、基地局の償却負担が本格的に決算に表れるのは2020年以降だった。

  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【沿革】
    • [37]2018年4月 楽天モバイルネットワーク株式会社の特定基地局開設計画(1.7GHz帯割当)について総務大臣より認定、2019年10月『楽天モバイル』が携帯キャリア事業としてのサービスを開始
  • 楽天 2019年度第2四半期 決算説明会 質疑応答
    • [38]ローンチの段階では大きな部分を他社のローミングに依存しているため、なるべく早く自社ネットワークを確立できるよう基地局の建築をできる限り前倒しで進めたい(三木谷浩史)
  • 楽天 2019年度第3四半期 決算説明会 質疑応答
    • [39]10月のサービス開始後は無料サポータープログラムを実施。基地局は2019年12月末までに電波発射3,000箇所(東名阪が中心)を目標とする。Q3 では基地局の償却は発生しておらず、Q4 からソフトウェア関連は4〜6年、ネットワーク資産は7〜10年で償却する予定
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [40]2019年12月期 営業利益72,745百万円(前期比97,680百万円・57.3%減。販促活動や物流拠点の整備に伴う費用、モバイルの基地局建設に関わる費用で営業費用が増加)。Lyft,Inc.の減損損失102,873百万円を持分法による投資損失に計上し、税引前当期損失44,558百万円、親会社の所有者に帰属する当期損失31,888百万円
    • [41]2019年12月期 営業利益72,745百万円(前期比97,680百万円・57.3%減。販促活動や物流拠点の整備に伴う費用、モバイルの基地局建設に関わる費用で営業費用が増加)。Lyft,Inc.の減損損失102,873百万円を持分法による投資損失に計上し、税引前当期損失44,558百万円、親会社の所有者に帰属する当期損失31,888百万円
参考文献[27]-[41]
  • 楽天 プレスリリース「朝日火災海上保険株式会社株券等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」(2018年1月29日)
    • [27]損害保険業への参入のため、2018年1月29日の取締役会で野村ホールディングスの連結子会社である朝日火災海上保険の全株式取得(完全子会社化)の一環として公開買付けを決議。トラベル事業の旅行中の怪我又は病気のようなサービス・商品に伴う付随的なリスクまで引き受ければ、楽天会員をはじめとする顧客がより安心して購入できると考え、2017年1月頃より従来取り扱いのない損害保険業への参入を検討していた。2017年9月上旬に親会社の野村ホールディングスへ公開買付けを含む株式取得を提案
    • [28]損害保険業への参入のため、2018年1月29日の取締役会で野村ホールディングスの連結子会社である朝日火災海上保険の全株式取得(完全子会社化)の一環として公開買付けを決議。トラベル事業の旅行中の怪我又は病気のようなサービス・商品に伴う付随的なリスクまで引き受ければ、楽天会員をはじめとする顧客がより安心して購入できると考え、2017年1月頃より従来取り扱いのない損害保険業への参入を検討していた。2017年9月上旬に親会社の野村ホールディングスへ公開買付けを含む株式取得を提案
    • [29]損害保険業への参入のため、2018年1月29日の取締役会で野村ホールディングスの連結子会社である朝日火災海上保険の全株式取得(完全子会社化)の一環として公開買付けを決議。トラベル事業の旅行中の怪我又は病気のようなサービス・商品に伴う付随的なリスクまで引き受ければ、楽天会員をはじめとする顧客がより安心して購入できると考え、2017年1月頃より従来取り扱いのない損害保険業への参入を検討していた。2017年9月上旬に親会社の野村ホールディングスへ公開買付けを含む株式取得を提案
  • 楽天 有価証券報告書 第22期(2018年12月期)【企業結合等関係】
    • [30]2018年3月30日 朝日火災海上保険の議決権99.3%を取得、取得対価 現金44,685百万円。2018年7月2日付で楽天損害保険に社名変更
  • 楽天 2019年度第2四半期 決算説明会 質疑応答
    • [31]SPU によるクロスユースの促進が楽天カード・銀行・保険への顧客流入を促し、ポイントコストをかけても採算が取れる構造になっている(三木谷浩史)
    • [36]楽天ペイは一つのアプリの中に楽天 Edy、楽天キャッシュ送金、QR/バーコード送金等の金融サービスの統合を進めている(三木谷浩史)
    • [38]ローンチの段階では大きな部分を他社のローミングに依存しているため、なるべく早く自社ネットワークを確立できるよう基地局の建築をできる限り前倒しで進めたい(三木谷浩史)
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【沿革】
    • [32]2019年8月『楽天ウォレット』が暗号資産(仮想通貨)の現物取引サービスを開始
    • [37]2018年4月 楽天モバイルネットワーク株式会社の特定基地局開設計画(1.7GHz帯割当)について総務大臣より認定、2019年10月『楽天モバイル』が携帯キャリア事業としてのサービスを開始
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【事業等のリスク】
    • [33]楽天ウォレット(株)は資金決済に関する法律に基づき2019年3月25日付で関東財務局への仮想通貨交換業者の登録を完了。ビットコイン、イーサリアム等の交換所として取引サービスを行い、取引価格が短期間に大きく変動し取引需要も大きく変動するリスクがある
    • [34]楽天ウォレット(株)は資金決済に関する法律に基づき2019年3月25日付で関東財務局への仮想通貨交換業者の登録を完了。ビットコイン、イーサリアム等の交換所として取引サービスを行い、取引価格が短期間に大きく変動し取引需要も大きく変動するリスクがある
  • 楽天 アニュアルレポート 2018(CEO メッセージ)
    • [35]2019年3月に「楽天ペイ(アプリ決済)」を大幅アップデートし、「楽天キャッシュ」を個人間で送り合う機能と「楽天ポイントカード」機能をメインメニューに搭載
  • 楽天 2019年度第3四半期 決算説明会 質疑応答
    • [39]10月のサービス開始後は無料サポータープログラムを実施。基地局は2019年12月末までに電波発射3,000箇所(東名阪が中心)を目標とする。Q3 では基地局の償却は発生しておらず、Q4 からソフトウェア関連は4〜6年、ネットワーク資産は7〜10年で償却する予定
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [40]2019年12月期 営業利益72,745百万円(前期比97,680百万円・57.3%減。販促活動や物流拠点の整備に伴う費用、モバイルの基地局建設に関わる費用で営業費用が増加)。Lyft,Inc.の減損損失102,873百万円を持分法による投資損失に計上し、税引前当期損失44,558百万円、親会社の所有者に帰属する当期損失31,888百万円
    • [41]2019年12月期 営業利益72,745百万円(前期比97,680百万円・57.3%減。販促活動や物流拠点の整備に伴う費用、モバイルの基地局建設に関わる費用で営業費用が増加)。Lyft,Inc.の減損損失102,873百万円を持分法による投資損失に計上し、税引前当期損失44,558百万円、親会社の所有者に帰属する当期損失31,888百万円

2014年〜2019年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 利益率 億円
2014年12月期 連結 5,985 n/a 1,064 17.8% 714 n/a
2015年12月期 連結 7,135 +19.2% 947 13.3% 458 n/a
2016年12月期 連結 7,819 +9.6% 780 10.0% 379 n/a
2017年12月期 連結 9,444 +20.8% 1,493 15.8% 1,105 n/a
2018年12月期 連結 11,014 +16.6% 1,704 15.5% 1,422 n/a
2019年12月期 連結 12,639 +14.8% 727 5.8% ▲318 n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

19件
出典・参考
  • 楽天 有価証券報告書 第18期(2014年12月期)【企業結合等関係】
  • 楽天 アニュアルレポート 2014(To Our Shareholders)
  • 楽天 プレスリリース「Ebates Inc.の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」(2014年9月9日)
  • 楽天 有価証券報告書 第18期(2014年12月期)
  • 楽天 アニュアルレポート 2015(To Our Shareholders)
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【沿革】
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【事業等のリスク】
  • 楽天 アニュアルレポート 2017(CEO メッセージ)
  • 楽天 有価証券報告書 第21期(2017年12月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 楽天 アニュアルレポート 2017(CFO メッセージ)
  • 楽天 プレスリリース「朝日火災海上保険株式会社株券等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」(2018年1月29日)
  • 楽天 有価証券報告書 第22期(2018年12月期)【企業結合等関係】
  • 楽天 アニュアルレポート 2018(CEO メッセージ)
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【沿革】
  • 楽天 2019年度第2四半期 決算説明会 質疑応答
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【事業等のリスク】
  • 楽天 2019年度第3四半期 決算説明会 質疑応答
  • 楽天 有価証券報告書 第23期(2019年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
  • 楽天 個人投資家説明会「楽天グループの事業戦略」(2015年8月21日)

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