カネカの決断社史:経営の意思決定を振り返る

更新:

決断

過半を取れる大きさの市場だけを選び、取れなくなれば素材の側へ退いてきた。1967年に塩ビモノマーの原料をカーバイド法から石油化学方式へ替えし、カーバイド法との1kgあたり20円の原価差を取り込んでいる。人工毛では世界生産の8割をカネカロンが占めながら、1985年8月に直営を含め140店を持つフォンテーヌをアデランスへ譲渡した。売り場を譲っても素材そのものの需要は増えるという判断である。500億円前後のニッチで過半を確保し、3位へ後退したら撤退するという規律が、以後の事業の出入りを決める基準になった。

免責事項およびポリシー