決断
過半を取れる大きさの市場だけを選び、取れなくなれば素材の側へ退いてきた。1967年に塩ビモノマーの原料をカーバイド法から石油化学方式へ替えし、カーバイド法との1kgあたり20円の原価差を取り込んでいる。人工毛では世界生産の8割をカネカロンが占めながら、1985年8月に直営を含め140店を持つフォンテーヌをアデランスへ譲渡した。売り場を譲っても素材そのものの需要は増えるという判断である。500億円前後のニッチで過半を確保し、3位へ後退したら撤退するという規律が、以後の事業の出入りを決める基準になった。
1998年10月 カネカソーラーテック設立
1985年8月 フォンテーヌをアデランスへ譲渡
フォンテーヌをアデランスへ譲渡市況に左右されにくい電子材料・特殊樹脂・バイオサイエンスへ資源を集中するため、化学メーカーの技術と経営力を発揮しにくい川下事業を、収益力があるうちに専業メーカーへ譲渡した業績の推移1984 1985 売上高(億円) 1,842 1,965 経常利益率(%) 4.7 6.2 1967年7月 高砂に新製法設備建設
業績の推移1966 1967 1972 売上高(億円) 236 291 617 純利益率(%) 1.7 1.7 2.3