第4章 年〜年

日本マクドナルド:期限切れ鶏肉問題の350億円赤字とサラ・L・カサノバ社長の再建

2014年〜上海福喜問題と異物混入による349億円の純損失、131店の閉鎖と401店の改装

2014年7月、日本マクドナルドのチキン商品を加工していた上海福喜食品で期限切れ鶏肉の使用が発覚した。会社は中国製チキンの販売を止めて全量をタイ製へ替え、原産国の公開とサプライヤー監査の強化に動いた。それでも客足は戻らず、既存店売上高は11.2%減、売上高は2223億19百万円と14.6%落ちた。減損損失77億61百万円と問題関連損失22億94百万円が重なり、当期純損失は218億43百万円に達した。翌年のトップメッセージで、カサノバ社長は『引き続き、食品の安全と品質に対するお客様の信頼回復のために全社をあげて全力で取り組んでまいります』と記した。原因が仕入先の工場にあっても、顧客は店の看板で安全を判断したとみられる。

  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第44期(2014年12月期)【業績等の概要】
    • [1]2014年7月に上海福喜食品の問題が発生し、日本マクドナルドは原材料の調達先を見直した
    • [2]中国製チキンの販売を停止して全てタイ製に切り替え、原材料最終加工国・主要原産国の情報公開、サプライヤーの監査体制の強化、Q&Aサイト「見える、マクドナルド品質」の開設を行った
    • [3]2014年12月期の既存店売上高は11.2%減少し、売上高は2223億19百万円で前期比14.6%減少した
    • [4]減損損失77億61百万円と上海福喜問題関連損失2294百万円などを計上し、当期純損益は218億43百万円の損失となった
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2014」トップメッセージ(2015年)
    • [5]代表取締役社長兼CEOサラ・エル・カサノバがトップメッセージで、中国の元鶏肉サプライヤーに関する2014年の報道と2015年年明けからの異物混入の報道に触れ、信頼回復に取り組む考えを示した

2015年1月には商品への異物混入の申し立てが相次いで報じられ、鶏肉問題で傷んだ信頼にさらに響いた。会社は1月12日に外部有識者2名を加えたお客様対応プロセス・タスクフォースを置き、苦情への応じ方を組み直した。製造工場には異物混入の防止策の再点検を求め、全国約14万人のクルーを訓練し直した。顧客の声を店で直接拾うスマートフォンアプリ「KODO」を入れ、カサノバCEOは47都道府県を回って母親たちと対話した。それでも2015年12月期の既存店売上高は15.2%減り、当期純損失は349億51百万円へ膨らんだ。品質の説明を店頭の対話にまで下ろしたのは、広告では信頼を取り戻せないと見たためだろう。

  • 日本マクドナルド「CSR Report 2015」異物混入への対応について(2015年)
    • [6]2015年1月、異物混入の申し立てに関する報道を受けて、日本マクドナルドは発生防止と苦情対応の強化を目的とする包括的な取り組みを発表した
    • [7]2015年1月12日に「お客様対応プロセス・タスクフォース」を設置し、外部から2名の有識者を交えて議論を進めた
    • [8]原材料の製造工場に異物混入の防止対策の再点検を要請し、全国の約14万人のクルーを対象にトレーニングを行った
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2015」食の安全と品質に関する取り組み(2015年)
    • [9]お客様の声をその場で投稿できるスマートフォンアプリ「KODO」を導入し、サラ・カサノバCEOが47都道府県を巡って全国のママたちと直接話し合う活動を行った
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第45期(2015年12月期)【業績等の概要】【連結損益計算書】
    • [10]2015年12月期の既存店売上高は15.2%減少し、親会社株主に帰属する当期純損失は349億51百万円となった

2015年4月、会社はビジネスリカバリープランを打ち出した。柱は顧客重視の施策、店舗投資の加速、地域に特化した事業モデル、コストと資源効率の改善の4つである。単品200円の「おてごろマック」を出す一方、この年に計上した一時的な投資と費用は228億円に上った。成長の見込めない131店を閉鎖対象とし、うち101店をこの年に閉めた。浮いた資金は401店の改装と7店の建て替えへ回し、2018年末までに9割超の店を刷新する計画を立てた。2016年12月期には既存店売上高が20.0%伸び、営業利益69億30百万円で黒字へ戻った。2017年12月期の当期純利益は240億24百万円に達した。2018年には新規出店21店が閉店20店を上回り、店舗数は2899店と純増へ転じた。

  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第45期(2015年12月期)【業績等の概要】
    • [11]「よりお客様にフォーカスしたアクション」「店舗投資の加速」「地域に特化したビジネスモデル」「コストと資源効率の改善」の4つの柱からなるビジネスリカバリープランを策定し実施した
    • [12]「よりお客様にフォーカスしたアクション」「店舗投資の加速」「地域に特化したビジネスモデル」「コストと資源効率の改善」の4つの柱からなるビジネスリカバリープランを策定し実施した
    • [13]エッグチーズバーガーなど3品を単品200円・セット500円で売る「おてごろマック」を導入し、ビジネスリカバリープランに伴う一時的な投資および費用は228億円となった
    • [14]長期的な成長が見込めない131店舗を戦略的に閉鎖することとし、うち101店舗を2015年中に閉店した
    • [15]2015年に401店舗の改装と7店舗のリビルドを実施し、2018年度末までに90%以上の店舗をモダン化する計画を進めた
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第46期(2016年12月期)【業績等の概要】
    • [16]2016年12月期はビジネスリカバリープランに基づく施策により既存店売上高が20.0%増加し、営業利益は69億30百万円となった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第47期(2017年12月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [17]2017年12月期の親会社株主に帰属する当期純利益は240億24百万円であった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第48期(2018年12月期)【業績等の概要】
    • [18]2018年12月期は新規出店21店舗が閉店20店舗を上回り、期末店舗数は前期末の2898店から2899店へ増加した
参考文献[1]-[18]
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第44期(2014年12月期)【業績等の概要】
    • [1]2014年7月に上海福喜食品の問題が発生し、日本マクドナルドは原材料の調達先を見直した
    • [2]中国製チキンの販売を停止して全てタイ製に切り替え、原材料最終加工国・主要原産国の情報公開、サプライヤーの監査体制の強化、Q&Aサイト「見える、マクドナルド品質」の開設を行った
    • [3]2014年12月期の既存店売上高は11.2%減少し、売上高は2223億19百万円で前期比14.6%減少した
    • [4]減損損失77億61百万円と上海福喜問題関連損失2294百万円などを計上し、当期純損益は218億43百万円の損失となった
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2014」トップメッセージ(2015年)
    • [5]代表取締役社長兼CEOサラ・エル・カサノバがトップメッセージで、中国の元鶏肉サプライヤーに関する2014年の報道と2015年年明けからの異物混入の報道に触れ、信頼回復に取り組む考えを示した
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2015」異物混入への対応について(2015年)
    • [6]2015年1月、異物混入の申し立てに関する報道を受けて、日本マクドナルドは発生防止と苦情対応の強化を目的とする包括的な取り組みを発表した
    • [7]2015年1月12日に「お客様対応プロセス・タスクフォース」を設置し、外部から2名の有識者を交えて議論を進めた
    • [8]原材料の製造工場に異物混入の防止対策の再点検を要請し、全国の約14万人のクルーを対象にトレーニングを行った
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2015」食の安全と品質に関する取り組み(2015年)
    • [9]お客様の声をその場で投稿できるスマートフォンアプリ「KODO」を導入し、サラ・カサノバCEOが47都道府県を巡って全国のママたちと直接話し合う活動を行った
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第45期(2015年12月期)【業績等の概要】【連結損益計算書】
    • [10]2015年12月期の既存店売上高は15.2%減少し、親会社株主に帰属する当期純損失は349億51百万円となった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第45期(2015年12月期)【業績等の概要】
    • [11]「よりお客様にフォーカスしたアクション」「店舗投資の加速」「地域に特化したビジネスモデル」「コストと資源効率の改善」の4つの柱からなるビジネスリカバリープランを策定し実施した
    • [12]「よりお客様にフォーカスしたアクション」「店舗投資の加速」「地域に特化したビジネスモデル」「コストと資源効率の改善」の4つの柱からなるビジネスリカバリープランを策定し実施した
    • [13]エッグチーズバーガーなど3品を単品200円・セット500円で売る「おてごろマック」を導入し、ビジネスリカバリープランに伴う一時的な投資および費用は228億円となった
    • [14]長期的な成長が見込めない131店舗を戦略的に閉鎖することとし、うち101店舗を2015年中に閉店した
    • [15]2015年に401店舗の改装と7店舗のリビルドを実施し、2018年度末までに90%以上の店舗をモダン化する計画を進めた
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第46期(2016年12月期)【業績等の概要】
    • [16]2016年12月期はビジネスリカバリープランに基づく施策により既存店売上高が20.0%増加し、営業利益は69億30百万円となった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第47期(2017年12月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [17]2017年12月期の親会社株主に帰属する当期純利益は240億24百万円であった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第48期(2018年12月期)【業績等の概要】
    • [18]2018年12月期は新規出店21店舗が閉店20店舗を上回り、期末店舗数は前期末の2898店から2899店へ増加した

2019年〜日色保社長のデリバリー1979店・モバイルオーダーと、全店売上高1000億円増の中期計画

2019年3月、日色保氏が日本マクドナルドの社長兼CEOに就き、カサノバ氏は会長へ退いた。日色氏はジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人の社長を務めた経営者である。翌2020年の新型コロナ禍では営業時間の短縮や客席の制限を強いられた。会社は宅配、モバイルオーダー、駐車場で受け取る「パーク&ゴー」を広げた。デリバリー対応店は2021年末に1979店、モバイルオーダーは約2900店に届いた。日色社長の説明資料はこの時期を『コロナ禍で変化したお客様のニーズに、先回りした投資で応える事が成長に繋がった』と総括した。2021年の全店売上高は6520億円、既存店売上高は25四半期続けて前年を上回った。店内で食べる客が減る局面で、店外の受け取り口を先に用意していたことが売上を支えたとみられる。

  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第50期(2020年12月期)【役員の状況】
    • [19]日色保氏はジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社代表取締役社長などを経て2018年9月に日本マクドナルド上席執行役員となり、2019年3月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEOに就任した。サラ・L・カサノバ氏は同月に同社代表取締役会長となった
    • [20]日色保氏はジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社代表取締役社長などを経て2018年9月に日本マクドナルド上席執行役員となり、2019年3月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEOに就任した。サラ・L・カサノバ氏は同月に同社代表取締役会長となった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第50期(2020年12月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [21]新型コロナウイルス感染症の下で店舗の営業時間の短縮や店内客席の利用制限を行い、デリバリーサービス、モバイルオーダー、パーク&ゴーといった販売方法を積極的に導入した
    • [22]新型コロナウイルス感染症の下で店舗の営業時間の短縮や店内客席の利用制限を行い、デリバリーサービス、モバイルオーダー、パーク&ゴーといった販売方法を積極的に導入した
  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)
    • [23]デリバリー対応店舗は2021年12月に合計1979店舗、モバイルオーダー対応は2021年12月末現在で約2900店舗であった
    • [24]代表取締役社長兼CEO日色保による中期経営計画の説明資料が、2018〜2021年の成長をコロナ禍で変化した顧客ニーズへの先回りした投資によるものと振り返った
    • [25]2021年の全店売上高は6520億円で前年比10.7%増、既存店売上高は25四半期連続で前年を上回った

日色社長はデジタルへの投資と並べて、店で働く人への投資を中期計画の柱に置いた。計画はデジタルとピープルの融合を掲げ、店舗の社員比率を高めるとした。ハンバーガー大学やデジタル教材でクルーを育て、離職を抑える狙いも示した。2021年末には案内役のおもてなしリーダーを約2800店、席まで商品を運ぶテーブルサービスを約2500店に置いていた。同年のCEOレターで日色社長は、創業50周年を機に歴史を見直し、約2900店・約19万人のクルーと社員で社会への役割を果たすと記した。存在意義には「おいしさと笑顔を地域の皆さまに」を掲げた。注文が画面へ移るほど、受け渡しの場の接客が店の差になると判断したと推察される。

  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)
    • [26]中期経営計画2022〜2024は、成長に向けた3本柱の一つに「店舗・デジタル・ピープル」を置き、店舗・デジタル・ピープルへの投資を加速するとした
    • [27]「デジタルとピープルの融合」を掲げ、店舗における社員比率の増加、ハンバーガー大学、デジタルを活用したクルートレーニングによる育成と離職抑制を示した
    • [28]「デジタルとピープルの融合」を掲げ、店舗における社員比率の増加、ハンバーガー大学、デジタルを活用したクルートレーニングによる育成と離職抑制を示した
    • [29]2021年12月末現在、おもてなしリーダーは約2800店舗、テーブルサービスは約2500店舗で提供していた
  • 日本マクドナルド「Sustainability Report 2021」Letter from CEO(2022年)
    • [30]代表取締役社長兼CEO日色保がCEOレターで、2021年が創業50周年の節目であり、全国約2900店舗で働く約19万人のクルーや社員と共に、ビジネスを通して社会に対する役割や責任を果たしていくと記した
    • [31]存在意義(Our Purpose)を「おいしさと笑顔を地域の皆さまに」と定め、マクドナルドの世界共通の想いを表すものとした

2022年2月、日色社長は2024年までの中期経営計画を示した。全店売上高を1000億円伸ばし、営業利益を年3〜5%ずつ増やす目標である。手段は年約100店の出店と毎期300億円程度の設備投資で、公式アプリを顧客との接点の中心に据えた。3年後の実績は全店売上高が2021年比1770億円増、営業利益の年平均成長率が11.6%と、どちらも目標を上回った。設備投資は年平均350億円と計画より厚く、全店売上高に占めるデリバリーの比率は10%超、デジタル経由は20%超となった。月間のアプリ利用者は約2500万人に増えた。一方で2024年に3000店以上とした店舗数は2988店にとどまった。コロナ下で積んだ店外の販路が、行動制限の解けた後も客数を保つ土台に変わったと言える。

  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)
    • [32]中期経営計画2022〜2024は、2024年度までに全店売上高を1000億円増(年平均成長率5%前後)、営業利益を年平均成長率3〜5%、ROE10%以上とする財務目標を掲げた
    • [33]中期経営計画2022〜2024は、2024年度までに全店売上高を1000億円増(年平均成長率5%前後)、営業利益を年平均成長率3〜5%、ROE10%以上とする財務目標を掲げた
    • [34]中期経営計画2022〜2024は年間およそ100店舗の出店、毎期300億円程度の設備投資、日本最大級の公式アプリをハブとした顧客接点を掲げた
  • 日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)
    • [35]2024年実績で全店売上高は2021年比1770億円増、営業利益の年平均成長率は11.6%となり、中期経営計画の全ての財務目標を達成した
    • [36]2022〜2024年の設備投資は平均350億円で、全店売上高に占めるデリバリー比率は10%以上、デジタル比率は20%以上となった
    • [37]公式アプリの月間ユニークユーザーは約2500万人となった
  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)/日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)
    • [38]中期経営計画2022〜2024は2024年に3000店舗以上の展開を目指したが、2024年末の店舗数は2988店舗であった
参考文献[19]-[38]
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第50期(2020年12月期)【役員の状況】
    • [19]日色保氏はジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社代表取締役社長などを経て2018年9月に日本マクドナルド上席執行役員となり、2019年3月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEOに就任した。サラ・L・カサノバ氏は同月に同社代表取締役会長となった
    • [20]日色保氏はジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社代表取締役社長などを経て2018年9月に日本マクドナルド上席執行役員となり、2019年3月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEOに就任した。サラ・L・カサノバ氏は同月に同社代表取締役会長となった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第50期(2020年12月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [21]新型コロナウイルス感染症の下で店舗の営業時間の短縮や店内客席の利用制限を行い、デリバリーサービス、モバイルオーダー、パーク&ゴーといった販売方法を積極的に導入した
    • [22]新型コロナウイルス感染症の下で店舗の営業時間の短縮や店内客席の利用制限を行い、デリバリーサービス、モバイルオーダー、パーク&ゴーといった販売方法を積極的に導入した
  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)
    • [23]デリバリー対応店舗は2021年12月に合計1979店舗、モバイルオーダー対応は2021年12月末現在で約2900店舗であった
    • [24]代表取締役社長兼CEO日色保による中期経営計画の説明資料が、2018〜2021年の成長をコロナ禍で変化した顧客ニーズへの先回りした投資によるものと振り返った
    • [25]2021年の全店売上高は6520億円で前年比10.7%増、既存店売上高は25四半期連続で前年を上回った
    • [26]中期経営計画2022〜2024は、成長に向けた3本柱の一つに「店舗・デジタル・ピープル」を置き、店舗・デジタル・ピープルへの投資を加速するとした
    • [27]「デジタルとピープルの融合」を掲げ、店舗における社員比率の増加、ハンバーガー大学、デジタルを活用したクルートレーニングによる育成と離職抑制を示した
    • [28]「デジタルとピープルの融合」を掲げ、店舗における社員比率の増加、ハンバーガー大学、デジタルを活用したクルートレーニングによる育成と離職抑制を示した
    • [29]2021年12月末現在、おもてなしリーダーは約2800店舗、テーブルサービスは約2500店舗で提供していた
    • [32]中期経営計画2022〜2024は、2024年度までに全店売上高を1000億円増(年平均成長率5%前後)、営業利益を年平均成長率3〜5%、ROE10%以上とする財務目標を掲げた
    • [33]中期経営計画2022〜2024は、2024年度までに全店売上高を1000億円増(年平均成長率5%前後)、営業利益を年平均成長率3〜5%、ROE10%以上とする財務目標を掲げた
    • [34]中期経営計画2022〜2024は年間およそ100店舗の出店、毎期300億円程度の設備投資、日本最大級の公式アプリをハブとした顧客接点を掲げた
  • 日本マクドナルド「Sustainability Report 2021」Letter from CEO(2022年)
    • [30]代表取締役社長兼CEO日色保がCEOレターで、2021年が創業50周年の節目であり、全国約2900店舗で働く約19万人のクルーや社員と共に、ビジネスを通して社会に対する役割や責任を果たしていくと記した
    • [31]存在意義(Our Purpose)を「おいしさと笑顔を地域の皆さまに」と定め、マクドナルドの世界共通の想いを表すものとした
  • 日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)
    • [35]2024年実績で全店売上高は2021年比1770億円増、営業利益の年平均成長率は11.6%となり、中期経営計画の全ての財務目標を達成した
    • [36]2022〜2024年の設備投資は平均350億円で、全店売上高に占めるデリバリー比率は10%以上、デジタル比率は20%以上となった
    • [37]公式アプリの月間ユニークユーザーは約2500万人となった
  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)/日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)
    • [38]中期経営計画2022〜2024は2024年に3000店舗以上の展開を目指したが、2024年末の店舗数は2988店舗であった

2022年〜東名阪184店への都心型価格と、トーマス・コウ社長の下での連結売上高4166億円

2022年、円安と原材料高が店の収支を圧迫し、直営売上高に対する材料費の比率は35.4%から39.6%へ上がった。日色社長は同年のCEOレターで、コロナ禍に加えて物価高騰などの課題に直面したと振り返った。そのうえで『私たちのビジネスに波及する影響に対し、できる限り迅速かつ柔軟な対応を重ねる中で強く感じたのは、お客様への提供価値の向上やビジネスの健全な成長を実現し続ける役割と責任です』と記した。2023年1月16日には全体の約8割の品目の店頭価格を改めた。店の7割超を運営するフランチャイズオーナーや仕入先の事業を続けさせることが値上げの名分だった。1994年の価格破壊から続いた低価格の看板より、加盟店の採算を先に置いた判断とみられる。

  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第52期(2022年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [39]直営売上高に対する材料費の比率は2021年12月期の35.4%から2022年12月期は39.6%へ上昇した
  • 日本マクドナルド「Sustainability Report 2022」Letter from CEO(2023年)
    • [40]代表取締役社長兼CEO日色保がCEOレターで、2022年はコロナ禍に加え物価の高騰や世界情勢の大きな動きなど様々な課題に直面したと述べた
    • [41]日色保は課題への対応を重ねる中で、提供価値の向上とビジネスの健全な成長を続ける役割と責任を強く感じたと記した
  • 日本マクドナルド ニュースリリース(2023年1月6日)「価格改定のお知らせ」
    • [42]2023年1月16日に全体の約8割の品目で店頭価格を改定した
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第53期(2023年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [43]全国の店舗の7割を超える約2100店舗を運営するフランチャイズオーナーやサプライヤーを含めビジネスを健全に継続するために、一部商品の店頭価格を改定した

2023年6月19日、会社は賃料と人件費の負担が特に重い東名阪の184店に、7月19日から都心型価格を当てると発表した。それまで別価格の店は空港や遊園地など約40店に限られていた。再編後に価格の異なる店は準都心121店・都心94店・特殊立地13店の計228店となり、会社は店名まで一覧で公開した。特殊立地を除く215店のうち140店が東京都に集まった。2023年12月期の既存店売上高は7.0%伸び、2015年第4四半期から33四半期続けて前年を上回った。材料費の比率も38.1%へ下がった。値上げ幅を立地の費用に合わせて分けたことで、郊外店の客離れを抑えつつ都心店の採算を守る形になったと思われる。

  • 日本マクドナルド ニュースリリース(2023年6月19日)「都心型価格の適用店舗再編のお知らせ」
    • [44]2023年6月19日、店舗運営コストの上昇を背景に、賃料や人件費等の負担が特に大きい東名阪エリアの一部184店舗に2023年7月19日から都心型価格を適用すると発表した
    • [45]従来、価格が異なる店舗は空港・駅・遊園地・サービスエリアといった特殊な立地と都心部の一部の計約40店舗であった
  • 日本マクドナルド「価格が異なる店舗一覧」(2023年6月19日時点)
    • [46]2023年6月19日時点で価格が異なる店舗は準都心店121店、都心店94店、特殊立地店13店で、店名と都道府県名の一覧が公表された。準都心店と都心店の215店のうち140店が東京都にあった
    • [47]2023年6月19日時点で価格が異なる店舗は準都心店121店、都心店94店、特殊立地店13店で、店名と都道府県名の一覧が公表された。準都心店と都心店の215店のうち140店が東京都にあった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第53期(2023年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [48]2023年12月期の既存店売上高は7.0%増加し、2015年第4四半期から2023年第4四半期まで33四半期連続でプラスとなった
    • [49]直営売上高に対する材料費の比率は2023年12月期に38.1%へ低下した

2024年7月、トーマス・コウ氏が日本マクドナルドの社長兼CEOに就いた。コウ氏はボストン・コンサルティング・グループを経てマクドナルドのアジア事業を歩んだ。同年の連結売上高は4054億77百万円となり、フランチャイズ転換で縮む前の2008年12月期以来、16年ぶりに4000億円台へ戻った。2025年2月の新中期経営計画でコウ社長は『地域に根差したフランチャイズビジネスの強化・拡大を通じてさらなる成長を目指します』と述べ、3年で100店以上の純増と営業利益率13%を掲げた。会社は『お客様が感じるバリュー(価値)は店舗体験を価格で割ったものであると考えております』とし、同年3月の値上げも店舗体験の向上と組にした。2025年12月期の連結売上高は4166億02百万円、既存店売上高は41四半期続けて前年を上回った。

  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第54期(2024年12月期)【役員の状況】
    • [50]トーマス・コウ氏はボストンコンサルティンググループを経て2010年にマクドナルドAPMEAリージョンへ移り、2024年3月に当社取締役、2024年7月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEO、2025年3月に当社代表取締役社長兼CEOに就任した
    • [51]トーマス・コウ氏はボストンコンサルティンググループを経て2010年にマクドナルドAPMEAリージョンへ移り、2024年3月に当社取締役、2024年7月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEO、2025年3月に当社代表取締役社長兼CEOに就任した
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第54期(2024年12月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [52]2024年12月期の連結売上高は4054億77百万円であった。2023年12月期は3819億89百万円であった
  • 日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)
    • [53]2025〜2027年の中期経営計画は3年間で100店舗以上の純増、1000店舗以上のリモデル、営業利益率13.0%を掲げた
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第55期(2025年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [54]2025年3月に店舗体験を提供するための価格改定を実施し、顧客が感じる価値を店舗体験と価格の関係で捉える考えを示した
    • [55]2025年12月期の売上高は4166億02百万円、システムワイドセールスは8886億49百万円で、既存店売上高は2015年度第4四半期から41四半期連続で増加した
参考文献[39]-[55]
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第52期(2022年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [39]直営売上高に対する材料費の比率は2021年12月期の35.4%から2022年12月期は39.6%へ上昇した
  • 日本マクドナルド「Sustainability Report 2022」Letter from CEO(2023年)
    • [40]代表取締役社長兼CEO日色保がCEOレターで、2022年はコロナ禍に加え物価の高騰や世界情勢の大きな動きなど様々な課題に直面したと述べた
    • [41]日色保は課題への対応を重ねる中で、提供価値の向上とビジネスの健全な成長を続ける役割と責任を強く感じたと記した
    • [42]2023年1月16日に全体の約8割の品目で店頭価格を改定した
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第53期(2023年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [43]全国の店舗の7割を超える約2100店舗を運営するフランチャイズオーナーやサプライヤーを含めビジネスを健全に継続するために、一部商品の店頭価格を改定した
    • [48]2023年12月期の既存店売上高は7.0%増加し、2015年第4四半期から2023年第4四半期まで33四半期連続でプラスとなった
    • [49]直営売上高に対する材料費の比率は2023年12月期に38.1%へ低下した
    • [44]2023年6月19日、店舗運営コストの上昇を背景に、賃料や人件費等の負担が特に大きい東名阪エリアの一部184店舗に2023年7月19日から都心型価格を適用すると発表した
    • [45]従来、価格が異なる店舗は空港・駅・遊園地・サービスエリアといった特殊な立地と都心部の一部の計約40店舗であった
    • [46]2023年6月19日時点で価格が異なる店舗は準都心店121店、都心店94店、特殊立地店13店で、店名と都道府県名の一覧が公表された。準都心店と都心店の215店のうち140店が東京都にあった
    • [47]2023年6月19日時点で価格が異なる店舗は準都心店121店、都心店94店、特殊立地店13店で、店名と都道府県名の一覧が公表された。準都心店と都心店の215店のうち140店が東京都にあった
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第54期(2024年12月期)【役員の状況】
    • [50]トーマス・コウ氏はボストンコンサルティンググループを経て2010年にマクドナルドAPMEAリージョンへ移り、2024年3月に当社取締役、2024年7月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEO、2025年3月に当社代表取締役社長兼CEOに就任した
    • [51]トーマス・コウ氏はボストンコンサルティンググループを経て2010年にマクドナルドAPMEAリージョンへ移り、2024年3月に当社取締役、2024年7月に日本マクドナルド株式会社代表取締役社長兼CEO、2025年3月に当社代表取締役社長兼CEOに就任した
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第54期(2024年12月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [52]2024年12月期の連結売上高は4054億77百万円であった。2023年12月期は3819億89百万円であった
  • 日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)
    • [53]2025〜2027年の中期経営計画は3年間で100店舗以上の純増、1000店舗以上のリモデル、営業利益率13.0%を掲げた
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第55期(2025年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    • [54]2025年3月に店舗体験を提供するための価格改定を実施し、顧客が感じる価値を店舗体験と価格の関係で捉える考えを示した
    • [55]2025年12月期の売上高は4166億02百万円、システムワイドセールスは8886億49百万円で、既存店売上高は2015年度第4四半期から41四半期連続で増加した

2014年〜2026年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 億円 利益率
2014年12月期 連結 2,223 n/a ▲67 ▲80 ▲218 ▲9.8% n/a
2015年12月期 連結 1,894 ▲14.8% ▲234 ▲259 ▲349 ▲18.4% n/a
2016年12月期 連結 2,266 +19.6% 69 66 53 2.3% n/a
2017年12月期 連結 2,536 +11.9% 189 197 240 9.5% n/a
2018年12月期 連結 2,722 +7.3% 250 256 219 8.0% n/a
2019年12月期 連結 2,817 +3.5% 280 275 168 6.0% n/a
2020年12月期 連結 2,883 +2.3% 313 314 201 7.0% n/a
2021年12月期 連結 3,176 +10.2% 345 336 239 7.5% n/a
2022年12月期 連結 3,523 +10.9% 338 328 199 5.6% n/a
2023年12月期 連結 3,819 +8.4% 409 407 251 6.6% n/a
2024年12月期 連結 4,054 +6.2% 480 474 319 7.9% n/a
2025年12月期 連結 4,166 +2.8% 533 521 339 8.1% n/a
2026年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

24件
出典・参考
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第44期(2014年12月期)【業績等の概要】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第45期(2015年12月期)【業績等の概要】【連結損益計算書】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第45期(2015年12月期)【業績等の概要】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第46期(2016年12月期)【業績等の概要】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第47期(2017年12月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第48期(2018年12月期)【業績等の概要】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第50期(2020年12月期)【役員の状況】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第50期(2020年12月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第52期(2022年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
  • 日本マクドナルド ニュースリリース(2023年1月6日)「価格改定のお知らせ」
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第53期(2023年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
  • 日本マクドナルド ニュースリリース(2023年6月19日)「都心型価格の適用店舗再編のお知らせ」
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第54期(2024年12月期)【役員の状況】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第54期(2024年12月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 日本マクドナルドホールディングス 有価証券報告書 第55期(2025年12月期)【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2014」トップメッセージ(2015年)
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2015」異物混入への対応について(2015年)
  • 日本マクドナルド「CSR Report 2015」食の安全と品質に関する取り組み(2015年)
  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)
  • 日本マクドナルド「Sustainability Report 2021」Letter from CEO(2022年)
  • 日本マクドナルドホールディングス 2021年通期決算発表資料(2022年2月)/日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)
  • 日本マクドナルド「Sustainability Report 2022」Letter from CEO(2023年)
  • 日本マクドナルド「価格が異なる店舗一覧」(2023年6月19日時点)
  • 日本マクドナルドホールディングス 2024年通期決算発表資料(2025年2月)

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