第1章 年〜年

ベイカレント:藤沢のシステム受託から上流コンサルタントへ

年俸1,500万円の投資による高付加価値化

1998年〜移転のたびに書き足した年商と、単価の上限を破るために示した年俸1,500万円

独立系SIerとして9期連続で増収する

ベイカレントの前身は、1998年3月に神奈川県藤沢市で設立された有限会社ピーシーワークスである。創業者の江口新氏は、経営・業務とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション、アウトソーシングを事業目的に掲げた。実際に請け負ったのは大企業の情報システム構築で、独立系のSIerとして出発した。2000年6月に有限会社から株式会社ピーシーワークスへ組織を変更し、2002年3月には本社を東京都新宿区へ移した。顧客となる大企業の本社は東京都心に集まっており、案件を取るには営業の拠点を都心へ置く必要があった。売上高は2005年2月期に33億5,000万円へ達し、設立から9期連続の増収増益を無借金で続けた。

  • 株式会社ベイカレント・コンサルティング 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)【沿革】
    • [1]1998年3月に有限会社ピーシーワークスとして神奈川県藤沢市で設立された
    • [2]設立時の事業目的は経営・業務とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション及びアウトソーシングであった
    • [4]2000年6月に有限会社ピーシーワークスが株式会社ピーシーワークスへ組織変更した
    • [5]2002年3月に本社を東京都新宿区へ移転した
  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
    • [3]ピーシーワークスは独立系ITコンサルティングファームを称し、大企業の情報システム構築を受託していた
    • [6]2005年2月期の売上高は33億5,000万円で前年比141%であった
    • [7]設立以来9期連続の増収増益を無借金経営で続けていた
移転のたびに年商を書き足す

江口氏は1963年に大阪で生まれ、早稲田大学を卒業して経営コンサルタント会社に勤めたのち、1998年にピーシーワークスを設立した。会社は年を追って事務所を移し、そのたびに年商が増えた。1999年に初台へ移って年商4億円、2000年に笹塚で7億円、2001年に代々木で13億円である。2002年に新宿NSビルへ入って17億円、2003年には同じビルの17階へフロアを広げて25億円、2006年には5階へさらに広げて55億円に届いた。創業から2007年の社名変更までの歩みは、移転先と年商だけを並べた8行の年表として掲げられた。

  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「代表挨拶」(2007年5月時点)
    • [8]江口新氏は1963年に大阪で生まれ、早稲田大学卒業後に経営コンサルタント会社を経て1998年にピーシーワークスを設立した
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「沿革」(2007年5月時点)
    • [9]1999年に初台へ移転して年商4億円、2000年に笹塚へ移転して7億円、2001年に代々木へ移転して13億円となった
    • [10]1999年に初台へ移転して年商4億円、2000年に笹塚へ移転して7億円、2001年に代々木へ移転して13億円となった
    • [11]2002年に新宿NSビルへ移転して年商17億円、2003年に同ビル17階へフロアを拡大して25億円、2006年に5階へ拡大して55億円となった
    • [12]沿革は1998年の藤沢での創業から2007年の社名変更までを、移転先と年商を並べた8行の年表で示していた
年俸1,500万円で上流の人材を募る

システム構築の受託を積み上げる伸ばし方には、単価の上限がある。経営戦略の立案や業務プロセスの再設計といった上流の仕事は単価が高いが、そこで稼ぐには、戦略を語れるだけでなく顧客の課題を見つけて案件そのものを作れる人材が要る。そうした人材は外資系のコンサルティングファームに集まっており、知名度のない独立系の中堅が引き抜くには、報酬と裁量の両方を示さなければならなかった。2007年1月の中途採用広告は、ビジネスコンサルタントに年俸500万円から1,500万円、ITコンサルタントに500万円から1,300万円という幅の広い条件を示した。同じ広告にはアプリケーション開発エンジニアやインフラ系エンジニアの月給25万円から70万円も併記され、構築の技術者と上流のコンサルタントを同時に募っていた。

  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
    • [13]2007年1月の中途採用広告はビジネスコンサルタントの年俸を500万円から1,500万円と提示していた
    • [14]同広告はITコンサルタントの年俸を500万円から1,300万円と提示していた
    • [15]同広告はアプリケーション開発エンジニアとインフラ系エンジニアを月給25万円から70万円で募集していた
    • [16]同広告は6職種を同時に募集し、構築を担うエンジニアと上流を担うコンサルタントが併存していた
参考文献[1]-[16]
  • 株式会社ベイカレント・コンサルティング 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)【沿革】
    • [1]1998年3月に有限会社ピーシーワークスとして神奈川県藤沢市で設立された
    • [2]設立時の事業目的は経営・業務とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション及びアウトソーシングであった
    • [4]2000年6月に有限会社ピーシーワークスが株式会社ピーシーワークスへ組織変更した
    • [5]2002年3月に本社を東京都新宿区へ移転した
  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
    • [3]ピーシーワークスは独立系ITコンサルティングファームを称し、大企業の情報システム構築を受託していた
    • [6]2005年2月期の売上高は33億5,000万円で前年比141%であった
    • [7]設立以来9期連続の増収増益を無借金経営で続けていた
    • [13]2007年1月の中途採用広告はビジネスコンサルタントの年俸を500万円から1,500万円と提示していた
    • [14]同広告はITコンサルタントの年俸を500万円から1,300万円と提示していた
    • [15]同広告はアプリケーション開発エンジニアとインフラ系エンジニアを月給25万円から70万円で募集していた
    • [16]同広告は6職種を同時に募集し、構築を担うエンジニアと上流を担うコンサルタントが併存していた
    • [8]江口新氏は1963年に大阪で生まれ、早稲田大学卒業後に経営コンサルタント会社を経て1998年にピーシーワークスを設立した
    • [9]1999年に初台へ移転して年商4億円、2000年に笹塚へ移転して7億円、2001年に代々木へ移転して13億円となった
    • [10]1999年に初台へ移転して年商4億円、2000年に笹塚へ移転して7億円、2001年に代々木へ移転して13億円となった
    • [11]2002年に新宿NSビルへ移転して年商17億円、2003年に同ビル17階へフロアを拡大して25億円、2006年に5階へ拡大して55億円となった
    • [12]沿革は1998年の藤沢での創業から2007年の社名変更までを、移転先と年商を並べた8行の年表で示していた

2007年〜経歴ではなく素養で採る選抜と、発案者がマネージャーになる案件の立て方

経歴を外して素養で採る

2007年1月の取材で江口新氏が成長の鍵として挙げたのは、優秀な人材に出会えたことと人を大切にしてきたことであった。組織として目指す姿には、意欲のある者が自ら望む仕事に取り組める会社を据えた。この時期の経営は、人をどう集めるかを軸に回っていた。採用の物差しは、知識や経験ではなく素養に置いた。翌月の時点では、言語能力を土台に行動力と思考力を持つコンサルタントを採って育てることも重んじられた。経歴で既存ファームの出身者を選ぶのでなく、自ら案件を起こせる素質を見込んで採用し、社内で育成するやり方であった。江口氏が人材の基準として挙げた言葉はハイブリッドで、育成の目標は技術力とビジネス・コンサルティング力の両面を備えることに置かれた。

  • 日本オラクル ORACLE MASTER 取得事例(2007年1月)
    • [17]江口社長は2007年1月の記事で、優秀な人材との出会いと人を大切にする経営が成長の鍵になっていると語った
    • [18]江口社長は同記事で、やりたい人がやりたいことをやる、やりたいから仕事に加わる会社にしたいと語った
  • ベイカレント・コンサルティング 掲載記事「顧客との良好なリレーションには個々のコンサルタントの素養が重要」(type 2007年2月号、2007年2月)
    • [19]江口社長は社員の採用に際し知識や経験よりも素養を重視する方針を取ると述べた
    • [20]江口社長は言語能力を軸とした行動力と思考力のあるコンサルタントの採用と育成を重視すると述べた
    • [21]江口社長は知識や経験より素養を重視し、採用後に育てる方針を取ると述べた
  • 日本オラクル ORACLE MASTER 取得事例(2007年1月)
    • [22]江口社長は人材に対するキーワードをハイブリッドとし、技術力とビジネス・コンサルティング力の両面を兼ね備える人材を育成の目標に置いた
異業種から採って社内で育てる

採用の間口は業界の外へ広げた。業界経験のない者を採る場合は第2新卒から28歳程度までの範囲にとどめ、コミュニケーション能力・問題解決能力・論理的思考力・協調性の4つで資質を見極めた。中途で入るビジネス系コンサルタントの半数は総合商社や広告代理店、外資系金融機関など他業種の出身で、IT系ではコンサルティングファーム出身が4割、SIer出身が6割を占めた。採用責任者の南部光良氏は『この業界は狭いので、異業種から人材を入れないと業界は広がりません』と語り、社内をコンサルタントの道場にする下地づくりを考えていた。経験を持たずに入った新人には、コンサルタントの仕事とはどういうものかという入口から教え、過去の事例を共有する研修と、それをもとに別の解き方を考える訓練を重ねた。

  • TALENT IMAGE「高度化がカギ」コンサルティング(掲載記事、2007年4月)
    • [23]業界未経験者を採用する場合は第2新卒から28歳くらいまでの若手であることを条件とした
    • [24]コンサルタントとしての資質はコミュニケーション能力、問題解決能力、論理的思考力、協調性の4つで判断された
    • [25]中途採用のビジネス系コンサルタントは異業種出身が半数を占め、IT系コンサルタントはコンサルティングファーム出身が4割、SIer出身が6割であった
    • [26]採用責任者の南部光良氏は異業種から人材を入れなければ業界は広がらないとして、コンサルタント道場としての素地を作る考えを示した
    • [27]未経験の新入社員にはコンサルタントとは何かという段階から教え、過去の事例を共有する研修と過去の事例から別の解決策を考えるトレーニングを行った
発案した者に案件を立てさせる

2007年1月の時点で、社員は618名いた。その現場では、職位の上下よりも誰が案を出したかが重んじられた。2007年5月の企業レポートによれば、案を出した者自身がマネージャーとしてプロジェクトを起こすのがベイカレント流で、若手社員も会社の伸びに合わせて存分に力を振るえるという。経営者の目線を若いうちに養える場を求めて将来の起業を目指す人が入ってくるとも、同社を離れて数十億円規模の企業を継いだ社員がすでにいるとも記事は伝えており、自由裁量で人を集める運営は、育てた人材を外へ送り出すことまで織り込んだ仕組みだった。

  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
    • [28]2007年1月時点の社員数は618名であった
  • コンサルタント 活躍の条件(掲載記事、2007年5月)
    • [29]発案者がマネージャーとなってプロジェクトを立ち上げる運営が定着していた
    • [30]2007年5月の記事は、発案者がマネージャーとなりプロジェクトを立ち上げる運営をベイカレント流と記録している
    • [31]同記事は、会社の成長ベクトルに沿って若手社員が自由に活躍できると記している
    • [32]同記事は、早くから経営側の視点を身につける環境を求めて将来の起業を志す社員が集まると記している
    • [33]2007年時点で、同社を巣立って数十億円の企業を継いだ社員の存在が記録されていた
参考文献[17]-[33]
  • 日本オラクル ORACLE MASTER 取得事例(2007年1月)
    • [17]江口社長は2007年1月の記事で、優秀な人材との出会いと人を大切にする経営が成長の鍵になっていると語った
    • [18]江口社長は同記事で、やりたい人がやりたいことをやる、やりたいから仕事に加わる会社にしたいと語った
  • ベイカレント・コンサルティング 掲載記事「顧客との良好なリレーションには個々のコンサルタントの素養が重要」(type 2007年2月号、2007年2月)
    • [19]江口社長は社員の採用に際し知識や経験よりも素養を重視する方針を取ると述べた
    • [20]江口社長は言語能力を軸とした行動力と思考力のあるコンサルタントの採用と育成を重視すると述べた
    • [21]江口社長は知識や経験より素養を重視し、採用後に育てる方針を取ると述べた
    • [22]江口社長は人材に対するキーワードをハイブリッドとし、技術力とビジネス・コンサルティング力の両面を兼ね備える人材を育成の目標に置いた
    • [23]業界未経験者を採用する場合は第2新卒から28歳くらいまでの若手であることを条件とした
    • [24]コンサルタントとしての資質はコミュニケーション能力、問題解決能力、論理的思考力、協調性の4つで判断された
    • [25]中途採用のビジネス系コンサルタントは異業種出身が半数を占め、IT系コンサルタントはコンサルティングファーム出身が4割、SIer出身が6割であった
    • [26]採用責任者の南部光良氏は異業種から人材を入れなければ業界は広がらないとして、コンサルタント道場としての素地を作る考えを示した
    • [27]未経験の新入社員にはコンサルタントとは何かという段階から教え、過去の事例を共有する研修と過去の事例から別の解決策を考えるトレーニングを行った
  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
    • [28]2007年1月時点の社員数は618名であった
  • コンサルタント 活躍の条件(掲載記事、2007年5月)
    • [29]発案者がマネージャーとなってプロジェクトを立ち上げる運営が定着していた
    • [30]2007年5月の記事は、発案者がマネージャーとなりプロジェクトを立ち上げる運営をベイカレント流と記録している
    • [31]同記事は、会社の成長ベクトルに沿って若手社員が自由に活躍できると記している
    • [32]同記事は、早くから経営側の視点を身につける環境を求めて将来の起業を志す社員が集まると記している
    • [33]2007年時点で、同社を巣立って数十億円の企業を継いだ社員の存在が記録されていた

2006年〜社名による上流の標榜と、1998年から動かない事業目的と単一本部

社名を上流へ掛け替える

2006年12月、株式会社ピーシーワークスは株式会社ベイカレント・コンサルティングへ商号を変更し、2007年1月1日から新しい社名で営業を開始した。社名には、社員の叡智が結集するBay(湾)から、クライアントを成功へ導くCurrent(流れ)を生み出すという意味を持たせた。掲げ直した事業内容は、経営戦略の立案からBPR、ITシステムの導入、保守運用までを一貫して手がけるコンサルティングサービスである。構築の下請けではなく経営課題の解決から入る会社であることを、社名で対外的に示した。

  • 株式会社ベイカレント・コンサルティング 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)【沿革】
    • [34]2006年12月に株式会社ピーシーワークスから株式会社ベイカレント・コンサルティングへ商号変更した
  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
    • [35]新社名の運用は2007年1月1日から始まった
    • [36]社名は社員の叡智が結集するBay(湾)から、クライアントを成功へと導くCurrent(流れ)を生み出すことに由来する
    • [37]事業内容は経営戦略立案からBPR、ITシステム導入、保守運用までの一貫したコンサルティングサービスと掲げられた
    • [38]商号変更にあわせ、経営課題の解決から一貫して手がけるコンサルティングサービスを掲げた
3本の川と認証で品質を説明する

社名の後半のCurrentは、クライアントを成功へ導く流れを表す。前半のBayは一流の知恵が集まる湾のことである。そこへ注ぐ3本の川が、Strategy、Business Process、ITの3つのサービスにあたる。江口氏はClient First、Be Excellent、Flexibleの3つを方針に掲げた。競争で優位に立てる理由としては、課題を解くための戦略づくりから、その戦略を形にするITシステムの構築・運用・保守といったアウトソーシング領域までを一手に引き受けられる点を挙げた。品質の裏づけとしては、2005年7月のISMS・BS7799と、2006年7月のISO/IEC 27001:2005の認証取得を示した。

  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「ベイカレントコンサルティングとは」(2007年5月時点)
    • [39]社名のBayは一流の知恵が集う湾を指し、Strategy・Business Process・ITの3つのサービスを湾に流れ込む3本の川に見立て、Currentはクライアントを成功へ導く流れを意味した
    • [40]社名のBayは一流の知恵が集う湾を指し、Strategy・Business Process・ITの3つのサービスを湾に流れ込む3本の川に見立て、Currentはクライアントを成功へ導く流れを意味した
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「代表挨拶」(2007年5月時点)
    • [41]江口社長は当社の方針としてClient First、Be Excellent、Flexibleの3つを掲げた
    • [42]江口社長は競争優位を、戦略の立案からITシステムの構築・運用・保守などのアウトソーシング領域まで一貫して提供できることに置いた
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト トップページ(2007年1月時点)
    • [43]2005年7月にISMS・BS7799認証を、2006年7月にISO/IEC 27001:2005認証を取得した
事業目的も本部も1998年のまま据え置く

2007年3月時点の会社概要は、事業内容欄に経営とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション及びアウトソーシングを並べた。1998年の設立時に定めた事業目的とほぼ同じ文言であった。組織も代表取締役の下にコンサルティング&IT事業本部を一本だけ置く構えで、戦略の立案とシステムの構築が同じ本部に同居した。会社の輪郭を示す数字は、資本金1億円、決算期2月、主要取引銀行は三菱東京UFJ銀行であり、本社は新宿NSビル5階に置かれた。従業員は新社名での営業を始めた2007年1月の618名から、同年5月には742名へ増えた。社名を先に上流へ掛け替え、事業の中身を後から寄せていくことが、次の段階に残された仕事であった。

  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「会社概要」(2007年3月時点)
    • [44]2007年3月4日時点の会社概要は事業内容欄に経営とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション及びアウトソーシングを掲げていた
    • [47]2007年3月4日時点の会社概要は資本金1億円、決算期2月、主要取引銀行を三菱東京UFJ銀行と記していた
    • [48]所在地は東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル5Fであった
    • [49]2007年3月4日時点の会社概要は従業員を618名(2007年1月現在)と記していた
  • 株式会社ベイカレント・コンサルティング 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)【沿革】
    • [45]設立時の事業目的は経営・業務とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション及びアウトソーシングであった
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「組織図」(2007年10月時点)
    • [46]組織図は株主総会・取締役会・代表取締役・社長室を縦に置き、代表取締役の下にコンサルティング&IT事業本部を単一の事業本部として配していた
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「会社概要」(2007年5月時点)
    • [50]2007年5月20日時点の会社概要は従業員を742名(2007年5月現在)と記していた
参考文献[34]-[50]
  • 株式会社ベイカレント・コンサルティング 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)【沿革】
    • [34]2006年12月に株式会社ピーシーワークスから株式会社ベイカレント・コンサルティングへ商号変更した
    • [45]設立時の事業目的は経営・業務とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション及びアウトソーシングであった
  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
    • [35]新社名の運用は2007年1月1日から始まった
    • [36]社名は社員の叡智が結集するBay(湾)から、クライアントを成功へと導くCurrent(流れ)を生み出すことに由来する
    • [37]事業内容は経営戦略立案からBPR、ITシステム導入、保守運用までの一貫したコンサルティングサービスと掲げられた
    • [38]商号変更にあわせ、経営課題の解決から一貫して手がけるコンサルティングサービスを掲げた
    • [39]社名のBayは一流の知恵が集う湾を指し、Strategy・Business Process・ITの3つのサービスを湾に流れ込む3本の川に見立て、Currentはクライアントを成功へ導く流れを意味した
    • [40]社名のBayは一流の知恵が集う湾を指し、Strategy・Business Process・ITの3つのサービスを湾に流れ込む3本の川に見立て、Currentはクライアントを成功へ導く流れを意味した
    • [41]江口社長は当社の方針としてClient First、Be Excellent、Flexibleの3つを掲げた
    • [42]江口社長は競争優位を、戦略の立案からITシステムの構築・運用・保守などのアウトソーシング領域まで一貫して提供できることに置いた
    • [43]2005年7月にISMS・BS7799認証を、2006年7月にISO/IEC 27001:2005認証を取得した
    • [44]2007年3月4日時点の会社概要は事業内容欄に経営とITに関するコンサルティング、システムインテグレーション及びアウトソーシングを掲げていた
    • [47]2007年3月4日時点の会社概要は資本金1億円、決算期2月、主要取引銀行を三菱東京UFJ銀行と記していた
    • [48]所在地は東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル5Fであった
    • [49]2007年3月4日時点の会社概要は従業員を618名(2007年1月現在)と記していた
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「組織図」(2007年10月時点)
    • [46]組織図は株主総会・取締役会・代表取締役・社長室を縦に置き、代表取締役の下にコンサルティング&IT事業本部を単一の事業本部として配していた
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「会社概要」(2007年5月時点)
    • [50]2007年5月20日時点の会社概要は従業員を742名(2007年5月現在)と記していた

筆者考察

受託でシステムを作る商売では、人を増やせば売上は増えるが、一人あたりの単価に上限がある。ピーシーワークスは1999年の初台で年商4億円、2006年の新宿NSビル5階で55億円まで来たが、増やしたのは人と床であって単価ではない。上限を動かすなら、単価の高い仕事を取るか、それを取れる人を連れてくるかしかない。知名度のない独立系が後者を選べば、外資系ファームに集まった人材へ報酬か裁量を差し出すことになる。江口新氏は2007年1月の中途採用広告で、月給25万円のエンジニアと年俸1,500万円のコンサルタントを同じ紙面に並べた。加えて、案件を発案した者をそのままマネージャーに据えた。報酬と裁量を両方出したのは、破るべき上限が人の側にあると見たからである。

人をどう集めるかは、何を売るかより先に決まることがある。江口新氏が2007年前後に掲げた採用の基準は、経歴ではなく素養だった。中途で採るビジネス系の半数は総合商社や広告代理店などの異業種出身で、未経験者にはコンサルタントとは何かという段階から教えた。発案した者に案件を持たせる運営も併せれば、選んでいたのは知識ではなく、自分で仕事を作れるかどうかである。2006年12月、江口氏は社名をピーシーワークスからベイカレント・コンサルティングへ改め、経営課題の解決から入る会社だと外へ示した。ただし1998年に定めた事業目的の文言は据え置かれ、戦略の立案とシステムの構築は一つの事業本部に同居したままだった。上流の名を先に取り、中身を後から寄せる順番を、この会社は選んだ。

売上高(単体) 2000年2月期〜2006年2月期(億円)

4 00.2 7 01.2 13 02.2 17 03.2 25 04.2 33.5 05.2 37.78 06.2
  • 棒はすべて単体。連結の開示は無い。
  • 2000年2月期から2004年2月期は公式サイト「沿革」(2007年1月保存)が移転の年ごとに掲げた年商を決算期に読み替えた値。2005年2月期と2006年2月期は@type 2007年1月号の会社概要欄。
  • 1998年2月期と1999年2月期の売上は分からない。

1998年〜2006年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益 主な投資
億円 YoY 億円 利益率
1998年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1999年02月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a
2000年02月期 単体 4 n/a n/a n/a n/a
2001年02月期 単体 7 +75.0% n/a n/a n/a
2002年02月期 単体 13 +85.7% n/a n/a n/a
2003年02月期 単体 17 +30.8% n/a n/a n/a
2004年02月期 単体 25 +47.1% n/a n/a n/a
2005年02月期 単体 33 +34.0% n/a n/a n/a
2006年02月期 単体 37 +12.8% n/a n/a n/a

出所:公式サイト 沿革、@type 2007年1月号

出典・参考

13件
出典・参考
  • 株式会社ベイカレント・コンサルティング 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)【沿革】
  • ベイカレント・コンサルティング 掲載記事「顧客との良好なリレーションには個々のコンサルタントの素養が重要」(type 2007年2月号、2007年2月)
  • ベイカレント・コンサルティング 求人情報(@type 掲載、2007年1月)
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「代表挨拶」(2007年5月時点)
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「沿革」(2007年5月時点)
  • 日本オラクル ORACLE MASTER 取得事例(2007年1月)
  • TALENT IMAGE「高度化がカギ」コンサルティング(掲載記事、2007年4月)
  • コンサルタント 活躍の条件(掲載記事、2007年5月)
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「ベイカレントコンサルティングとは」(2007年5月時点)
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト トップページ(2007年1月時点)
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「会社概要」(2007年3月時点)
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「組織図」(2007年10月時点)
  • ベイカレント・コンサルティング ウェブサイト「会社概要」(2007年5月時点)

免責事項およびポリシー