第4章 年〜年

日立製作所:2万人の人員削減とIBMからのHDD事業取得

2002年〜4,838億円の最終赤字と約1万100人の希望退職、FIVという撤退基準

2002年3月期、日立の連結最終損益は4,838億円の赤字となった。営業段階でも1,174億円の赤字を出し、不採算事業からの撤退と生産拠点の統合に3,255億円の構造改革費用を積んでいる。会社は原因を、国内のデフレと米国の景気後退に、半導体と通信機器の世界的な需要の落ち込みが重なったことに求めた。1999年3月期に続く2度目の大赤字であり、2002年2月28日の記者会見では、2度の赤字から何を学んだのかを問われている。庄山悦彦社長は『売価ダウンが5%、作業量の減少が3%という程度であれば、一般的なオペレーションで対応できた。ところが10%ということになると、どうしても早く対応できなかった』と答えた。値下がりが一桁の幅を超えた途端に、事業の組み替えより先に損益が崩れる体質を、社長自身が認めた答えとみられる。

  • 日立製作所 有価証券報告書 第133期(2002年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [1]2002年3月期 連結当期純損失4,838億円(米国会計基準)
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「To Our Shareholders」
    • [2]2002年3月期は営業損失1,174億円・当期純損失4,838億円。不採算事業からの撤退と生産拠点の統合に構造改革費用3,255億円を計上。国内のマイナス成長とデフレ、米国の景気後退、半導体業界の過去最悪の不況、通信機器市場の世界的な低迷、9月11日の同時多発テロが重なったと説明
    • [3]2002年3月期は営業損失1,174億円・当期純損失4,838億円。不採算事業からの撤退と生産拠点の統合に構造改革費用3,255億円を計上。国内のマイナス成長とデフレ、米国の景気後退、半導体業界の過去最悪の不況、通信機器市場の世界的な低迷、9月11日の同時多発テロが重なったと説明
  • 日経ビジネス(2002年3月11日号)
    • [4]2002年2月28日、日立は決算見通しの下方修正と追加のリストラ策を発表。2002年3月期の予想連結最終赤字は4,800億円で、1999年3月期の3,388億円に続く大赤字。記者会見で2度の大赤字から何を学び今後にどう生かすかを問われた庄山悦彦社長の回答
    • [5]2002年2月28日、日立は決算見通しの下方修正と追加のリストラ策を発表。2002年3月期の予想連結最終赤字は4,800億円で、1999年3月期の3,388億円に続く大赤字。記者会見で2度の大赤字から何を学び今後にどう生かすかを問われた庄山悦彦社長の回答

人員と拠点の削減は、赤字を出した期のうちに実行へ移された。特別退職金を中心に1,851億円を費用に計上し、約1万100人の希望退職に伴う未払い分は2003年3月までに支払うとした。電子デバイスの部門では生産ラインを統合して約5,000人を減らし、半導体の前工程ラインを19から14へ、組立拠点を13から9へ絞っている。北米向けの直視型テレビ用ブラウン管とパソコンモニター用ブラウン管からは撤退し、シンガポールと英国ではテレビの生産を止めた。年間配当は前期の11円から3円へ下げている。需要の戻りを待たずに固定費を落とし、損益分岐点を先に下げる順序を選んだのだろう。

  • 日立製作所『Annual Report 2002』「Financial Section」連結財務諸表注記
    • [6]2002年3月期、主に特別退職金として1,851億円を費用計上。約1万100人の希望退職に係る未払特別退職金1,142億円は2003年3月31日までに支払う
    • [7]2002年3月期、主に特別退職金として1,851億円を費用計上。約1万100人の希望退職に係る未払特別退職金1,142億円は2003年3月31日までに支払う
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「Review of Operations」
    • [8]2002年3月期、電子デバイス部門で生産ラインの統合による生産規模の適正化と約5,000人の人員削減などの緊急対策を実施
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「To Our Shareholders」
    • [9]半導体のウエハー製造ラインを19から14へ、組立拠点を13から9へ削減。北米向け直視型カラーテレビ用とパソコンモニター用のブラウン管から撤退。シンガポールでテレビ・オーディオ・掃除機、英国でテレビの生産を停止。年間配当を1株11.0円から3.0円へ減配
    • [10]半導体のウエハー製造ラインを19から14へ、組立拠点を13から9へ削減。北米向け直視型カラーテレビ用とパソコンモニター用のブラウン管から撤退。シンガポールでテレビ・オーディオ・掃除機、英国でテレビの生産を停止。年間配当を1株11.0円から3.0円へ減配
    • [11]半導体のウエハー製造ラインを19から14へ、組立拠点を13から9へ削減。北米向け直視型カラーテレビ用とパソコンモニター用のブラウン管から撤退。シンガポールでテレビ・オーディオ・掃除機、英国でテレビの生産を停止。年間配当を1株11.0円から3.0円へ減配

再発を防ぐ仕組みとして持ち込まれたのが、税引後営業利益から資本コストを差し引いて事業の価値を測るFIVという指標である。新規事業には3年以内の単年度黒字化と5年以内の累積損失の解消を課し、既存事業でもFIVが2年続けてマイナスなら監視対象に置いた。そこから2年で立て直せなければ、閉鎖・売却・抜本的な再編のいずれかへ進む決まりである。あわせて子会社・関連会社を3年で約300社減らし、負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ下げる目標も掲げた。1999年11月に始めた中期経営計画「i.e.HITACHIプラン」の方向は変えず、情報システムと社会インフラを一括して担う方針は保っている。前章で撤退を阻んだ雇用と納入先への配慮を、数値の基準で越えようとした設計とみられる。

  • 日立製作所『Annual Report 2002』「To Our Shareholders」
    • [12]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
    • [13]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
    • [14]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
    • [15]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
  • 日立製作所『Annual Report 2003』「To Our Shareholders」
    • [16]1999年11月に中期経営計画「i.e.HITACHIプラン」を開始。情報システムサービスと社会インフラシステムを、基幹のハード・ソフト・高機能材料と部品とともに提供する「ベストソリューションパートナー」を目標とし、構造改革の方向は正しかったと総括
参考文献[1]-[16]
  • 日立製作所 有価証券報告書 第133期(2002年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [1]2002年3月期 連結当期純損失4,838億円(米国会計基準)
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「To Our Shareholders」
    • [2]2002年3月期は営業損失1,174億円・当期純損失4,838億円。不採算事業からの撤退と生産拠点の統合に構造改革費用3,255億円を計上。国内のマイナス成長とデフレ、米国の景気後退、半導体業界の過去最悪の不況、通信機器市場の世界的な低迷、9月11日の同時多発テロが重なったと説明
    • [3]2002年3月期は営業損失1,174億円・当期純損失4,838億円。不採算事業からの撤退と生産拠点の統合に構造改革費用3,255億円を計上。国内のマイナス成長とデフレ、米国の景気後退、半導体業界の過去最悪の不況、通信機器市場の世界的な低迷、9月11日の同時多発テロが重なったと説明
    • [9]半導体のウエハー製造ラインを19から14へ、組立拠点を13から9へ削減。北米向け直視型カラーテレビ用とパソコンモニター用のブラウン管から撤退。シンガポールでテレビ・オーディオ・掃除機、英国でテレビの生産を停止。年間配当を1株11.0円から3.0円へ減配
    • [10]半導体のウエハー製造ラインを19から14へ、組立拠点を13から9へ削減。北米向け直視型カラーテレビ用とパソコンモニター用のブラウン管から撤退。シンガポールでテレビ・オーディオ・掃除機、英国でテレビの生産を停止。年間配当を1株11.0円から3.0円へ減配
    • [11]半導体のウエハー製造ラインを19から14へ、組立拠点を13から9へ削減。北米向け直視型カラーテレビ用とパソコンモニター用のブラウン管から撤退。シンガポールでテレビ・オーディオ・掃除機、英国でテレビの生産を停止。年間配当を1株11.0円から3.0円へ減配
    • [12]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
    • [13]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
    • [14]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
    • [15]資本コストを考慮した新たな業績指標FIV(Future Inspiration Value)を導入。新規事業は3年以内の単年度黒字化と5年以内の累損解消が条件。FIVが2年連続マイナスの事業は監視対象とし、2年以内に再建計画が承認されないかFIVがプラスにならなければ閉鎖・売却・抜本的再編。子会社・関連会社を3年で約300社削減。負債資本倍率を2004年3月までに0.8倍へ
  • 日経ビジネス(2002年3月11日号)
    • [4]2002年2月28日、日立は決算見通しの下方修正と追加のリストラ策を発表。2002年3月期の予想連結最終赤字は4,800億円で、1999年3月期の3,388億円に続く大赤字。記者会見で2度の大赤字から何を学び今後にどう生かすかを問われた庄山悦彦社長の回答
    • [5]2002年2月28日、日立は決算見通しの下方修正と追加のリストラ策を発表。2002年3月期の予想連結最終赤字は4,800億円で、1999年3月期の3,388億円に続く大赤字。記者会見で2度の大赤字から何を学び今後にどう生かすかを問われた庄山悦彦社長の回答
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「Financial Section」連結財務諸表注記
    • [6]2002年3月期、主に特別退職金として1,851億円を費用計上。約1万100人の希望退職に係る未払特別退職金1,142億円は2003年3月31日までに支払う
    • [7]2002年3月期、主に特別退職金として1,851億円を費用計上。約1万100人の希望退職に係る未払特別退職金1,142億円は2003年3月31日までに支払う
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「Review of Operations」
    • [8]2002年3月期、電子デバイス部門で生産ラインの統合による生産規模の適正化と約5,000人の人員削減などの緊急対策を実施
  • 日立製作所『Annual Report 2003』「To Our Shareholders」
    • [16]1999年11月に中期経営計画「i.e.HITACHIプラン」を開始。情報システムサービスと社会インフラシステムを、基幹のハード・ソフト・高機能材料と部品とともに提供する「ベストソリューションパートナー」を目標とし、構造改革の方向は正しかったと総括

2002年〜IBMのHDD事業買収とルネサステクノロジ設立、売上高の2割を組み替える計画

2002年12月、日立は米IBMのハードディスクドライブ(HDD)事業を買い取った。2003年1月には日立グローバルストレージテクノロジーズとして営業を始めている。会社はHDDを世界首位を狙える中核分野と位置づけ、パソコンやディスクアレイに加えてデジタル家電にも需要が広がるとみていた。一方で半導体は、2003年4月に三菱電機との合弁でルネサステクノロジを設け、システムLSIを中心に大半の事業を移した。DRAMはすでに1999年にNECとの合弁エルピーダメモリへ出しており、ルネサスとエルピーダはいずれも持分法適用会社にとどまった。会社は、単独で強くしにくい事業には提携・合弁・買収・売却から最適な手を選ぶと説明し、その例にHDDを挙げている。

  • 日立製作所『Annual Report 2003』「To Our Shareholders」
    • [17]2002年12月にIBMのHDD事業を買収。HDDは日立にとって中核分野であり、競争優位を生かして世界首位を目指す。パソコンやディスクアレイ装置に加えデジタル家電など新用途でも市場拡大を見込む
    • [19]2002年12月にIBMのHDD事業を買収。HDDは日立にとって中核分野であり、競争優位を生かして世界首位を目指す。パソコンやディスクアレイ装置に加えデジタル家電など新用途でも市場拡大を見込む
  • 日立製作所 有価証券報告書 第156期(2025年3月期)【沿革】
    • [18]2003年1月 米国IBMからハードディスクドライブ事業を買収しHitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V.として営業開始。2003年4月 システムLSIを中心とする半導体事業を分割しルネサステクノロジを設立
    • [20]2003年1月 米国IBMからハードディスクドライブ事業を買収しHitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V.として営業開始。2003年4月 システムLSIを中心とする半導体事業を分割しルネサステクノロジを設立
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「To Our Shareholders」
    • [21]単独で事業を強くすることが難しい場合は、提携・合弁・買収・売却を含む最適な戦略を選ぶとし、HDD事業をその例とした。DRAMは1999年にNECと設立したエルピーダメモリ、システムLSIを中心とする半導体事業の大半は2003年4月に三菱電機と設立したルネサステクノロジへ移管し、両社とも持分法適用会社
    • [22]単独で事業を強くすることが難しい場合は、提携・合弁・買収・売却を含む最適な戦略を選ぶとし、HDD事業をその例とした。DRAMは1999年にNECと設立したエルピーダメモリ、システムLSIを中心とする半導体事業の大半は2003年4月に三菱電機と設立したルネサステクノロジへ移管し、両社とも持分法適用会社
    • [23]単独で事業を強くすることが難しい場合は、提携・合弁・買収・売却を含む最適な戦略を選ぶとし、HDD事業をその例とした。DRAMは1999年にNECと設立したエルピーダメモリ、システムLSIを中心とする半導体事業の大半は2003年4月に三菱電機と設立したルネサステクノロジへ移管し、両社とも持分法適用会社

2003年1月に発表した中期経営計画「i.e.HITACHIプランII」は、2006年3月期にFIVを黒字にすることを中心の目標に据えた。その条件として、営業利益率5%以上とROE8%以上、情報通信で7%・電力産業で4%という部門別の営業利益率を挙げている。前の計画が2003年3月期の目標に届かなかったことは、会社自身が認めていた。新計画は2003年3月期の売上高の約2割にあたる事業を2年で撤退・売却・再編し、3年後の売上高も同じ水準に置いた。『Expanding sales is not the objective.』(訳:売上の拡大は目的ではない)という一文が、計画の性格を言い表している。2003年6月には委員会等設置会社へ移り、上場する18のグループ会社も同じ機関設計をとった。

  • 日立製作所『Annual Report 2003』「To Our Shareholders」
    • [24]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [25]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [26]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [27]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [28]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
  • 日立製作所 有価証券報告書 第156期(2025年3月期)【沿革】
    • [29]2003年6月 委員会等設置会社(現指名委員会等設置会社)に移行
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「Chairman's Message」
    • [30]2003年6月に日立製作所と上場グループ会社18社が委員会等設置会社へ移行

2004年6月、庄山社長は株主あての書簡で組み替えの規模を見直した。『When we formulated this business plan, we assumed that we would realign around 20% of our business portfolio by fiscal 2005. We are now expecting that this will be around 10%.』(訳:計画時は2005年度までに事業の約2割を組み替える想定だったが、いまは約1割とみる)。半導体とHDDの組み替えは済み、残る事業は個々に強くするのを基本とした。2006年3月期は売上高9兆円規模で連結営業利益4,000億円超、FIV黒字の見通しを掲げた。HDDは2004年3月期に営業赤字だったが、第4四半期に想定より早く黒字化した。ルネサスも設立初年度の2004年3月期から黒字だった。2004年10月にはトキコと日立ユニシアオートモティブを合併し、自動車機器で2011年3月期に売上高1兆円を狙う体制とした。撤退幅が半分に縮んだぶん、残した事業の収益力に成否が懸かった。

  • 日立製作所『Annual Report 2004』「To Our Shareholders」
    • [31]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [32]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [33]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [34]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [35]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [36]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
  • 日立製作所『Annual Report 2005』「To Our Shareholders」
    • [37]2004年10月、持分法適用会社トキコと子会社日立ユニシアオートモティブを合併し、エンジンマネジメントと駆動制御の開発力を強化。自動車機器事業で2011年3月期(fiscal 2010)に売上高1兆円を目指す
参考文献[17]-[37]
  • 日立製作所『Annual Report 2003』「To Our Shareholders」
    • [17]2002年12月にIBMのHDD事業を買収。HDDは日立にとって中核分野であり、競争優位を生かして世界首位を目指す。パソコンやディスクアレイ装置に加えデジタル家電など新用途でも市場拡大を見込む
    • [19]2002年12月にIBMのHDD事業を買収。HDDは日立にとって中核分野であり、競争優位を生かして世界首位を目指す。パソコンやディスクアレイ装置に加えデジタル家電など新用途でも市場拡大を見込む
    • [24]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [25]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [26]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [27]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
    • [28]2003年1月に「i.e.HITACHIプランII」を発表。2006年3月期(fiscal 2005)のFIV黒字化が中心目標で、営業利益率5%以上・ROE8%以上、部門別では情報通信7%以上・電力産業4%以上の営業利益率が必要。前計画の2003年3月期目標は未達。2003年3月期売上高の約2割に当たる事業を2年で撤退・売却・再編し、2006年3月期の売上高は2003年3月期とほぼ同水準を前提とする
  • 日立製作所 有価証券報告書 第156期(2025年3月期)【沿革】
    • [18]2003年1月 米国IBMからハードディスクドライブ事業を買収しHitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V.として営業開始。2003年4月 システムLSIを中心とする半導体事業を分割しルネサステクノロジを設立
    • [20]2003年1月 米国IBMからハードディスクドライブ事業を買収しHitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V.として営業開始。2003年4月 システムLSIを中心とする半導体事業を分割しルネサステクノロジを設立
    • [29]2003年6月 委員会等設置会社(現指名委員会等設置会社)に移行
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「To Our Shareholders」
    • [21]単独で事業を強くすることが難しい場合は、提携・合弁・買収・売却を含む最適な戦略を選ぶとし、HDD事業をその例とした。DRAMは1999年にNECと設立したエルピーダメモリ、システムLSIを中心とする半導体事業の大半は2003年4月に三菱電機と設立したルネサステクノロジへ移管し、両社とも持分法適用会社
    • [22]単独で事業を強くすることが難しい場合は、提携・合弁・買収・売却を含む最適な戦略を選ぶとし、HDD事業をその例とした。DRAMは1999年にNECと設立したエルピーダメモリ、システムLSIを中心とする半導体事業の大半は2003年4月に三菱電機と設立したルネサステクノロジへ移管し、両社とも持分法適用会社
    • [23]単独で事業を強くすることが難しい場合は、提携・合弁・買収・売却を含む最適な戦略を選ぶとし、HDD事業をその例とした。DRAMは1999年にNECと設立したエルピーダメモリ、システムLSIを中心とする半導体事業の大半は2003年4月に三菱電機と設立したルネサステクノロジへ移管し、両社とも持分法適用会社
    • [31]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [32]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [33]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [34]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [35]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
    • [36]計画策定時は2006年3月期までに事業ポートフォリオの約2割を再編すると想定したが、約1割になる見込み。半導体とHDDの再編は完了。2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超でFIV黒字化を見込む。HDD事業は2004年3月期に営業赤字だったが第4四半期に想定より早く四半期黒字化。ルネサステクノロジは初年度に黒字
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「Chairman's Message」
    • [30]2003年6月に日立製作所と上場グループ会社18社が委員会等設置会社へ移行
  • 日立製作所『Annual Report 2005』「To Our Shareholders」
    • [37]2004年10月、持分法適用会社トキコと子会社日立ユニシアオートモティブを合併し、エンジンマネジメントと駆動制御の開発力を強化。自動車機器事業で2011年3月期(fiscal 2010)に売上高1兆円を目指す

2005年〜営業利益2,560億円での計画未達と古川一夫の就任、2期続いた最終赤字

計画の最終年度の2006年3月期、売上高は9兆4,648億円と見通しを上回ったが、営業利益は2,560億円、純利益は373億円だった。2年前に掲げた4,000億円超の営業利益目標には、1,400億円あまり届かなかった。財務の目標だけは先に達しており、2005年3月末の負債資本倍率は0.78倍と、0.8倍の目標を1年前倒しで満たしていた。足を引いたのはHDDで、買収後の日立グローバルストレージテクノロジーズは長く損益が低迷した。のちに会社は『This business had experienced a sluggish period for rather a long time from January 2003 when Hitachi Global Storage Technologies started.』(訳:この事業は同社が発足した2003年1月からかなり長く低迷した)と振り返っている。同じ2005年3月期にはHDDの増産などで設備投資を29%増やしており、量を追った投資がHDDの汎用品化と重なったとみられる。

  • 日立製作所 有価証券報告書 第137期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [38]2006年3月期 連結売上高9兆4,648億円・営業利益2,560億円・当期純利益373億円(米国会計基準)
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「To Our Shareholders」
    • [39]2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超を見込む
  • 日立製作所『Annual Report 2005』「To Our Shareholders」
    • [40]2005年3月期の設備投資(リース資産を除く)は前期比29%増の3,821億円で、主にHDDの増産とディスプレイ事業の製品構成の転換に関連。2005年3月末の負債資本倍率は0.78倍となり、中期経営計画の目標0.8倍を1年前倒しで達成
    • [43]2005年3月期の設備投資(リース資産を除く)は前期比29%増の3,821億円で、主にHDDの増産とディスプレイ事業の製品構成の転換に関連。2005年3月末の負債資本倍率は0.78倍となり、中期経営計画の目標0.8倍を1年前倒しで達成
  • 日立製作所『Annual Report 2008』「Interview with the President」
    • [41]HDD事業は2003年1月の日立グローバルストレージテクノロジーズ発足から長く低迷。2008年3月期後半にようやく黒字化。HDDは技術志向の製品である一方で汎用品化も進んだと説明
    • [42]HDD事業は2003年1月の日立グローバルストレージテクノロジーズ発足から長く低迷。2008年3月期後半にようやく黒字化。HDDは技術志向の製品である一方で汎用品化も進んだと説明

2006年4月、庄山悦彦氏は会長へ移り、情報・通信グループ長を務めた古川一夫氏が執行役社長に就いた。就任から半年後の2006年11月には「協創と収益」を主題とする企業戦略を掲げ、市場志向と利益創出の徹底で安定した高収益の構造を狙った。しかし2007年3月期は営業利益が1,825億円へ減り、327億円の最終赤字に転じている。2008年3月期は売上高11兆2,267億円・営業利益3,455億円まで回復した。ところが最終赤字は581億円へ広がった。一部事業の減益を受け、地方税にかかる繰延税金資産を取り崩したことが響いている。会長と社長の連名の書簡は『We are disappointed that we were unable to meet shareholders’ expectations.』(訳:株主の皆様の期待に応えられず残念に思う)と記している。

  • 日立製作所 有価証券報告書 第137期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [44]庄山悦彦氏は平成11年4月 代表取締役 取締役社長、15年6月 代表執行役 執行役社長、18年4月 代表執行役 執行役会長
  • 日立製作所 有価証券報告書 第156期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [45]古川一夫氏は2003年4月 情報・通信グループ長兼CEO、2005年4月 代表執行役 執行役副社長を経て、2006年4月 代表執行役 執行役社長に就任
  • 日立製作所『Annual Report 2008』「To Our Shareholders」「Interview with the President」
    • [46]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [48]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [49]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [50]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [51]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
  • 日立製作所 有価証券報告書 第138期(2007年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [47]2007年3月期 連結営業利益1,825億円・当期純損失327億円(米国会計基準)

営業段階の回復を支えたのは情報通信と電力・産業システムの2部門で、会社はここを社会イノベーション事業と呼んで資源を寄せた。投資キャッシュフローに占める同事業の割合は、2007年3月期の53%から翌期に64%へ上がり、2010年3月期に70%とする計画だった。原子力ではGEとの世界的な提携のもと、2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設けている。反対にプラズマテレビは、力を注いだ米国市場で販売が伸びずに大きな赤字を出した。このためパネルの生産設備には減損を計上している。液晶パネルでは日立ディスプレイズの株式の一部をキヤノンと松下電器産業へ売り、将来はキヤノンを筆頭株主とすることで合意した。資源の移し替えが進む途中の2009年3月期、日立の連結最終赤字は7,873億円に達する。

  • 日立製作所『Annual Report 2008』「Interview with the President」
    • [52]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [53]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [54]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [55]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [56]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [57]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
  • 日立製作所 有価証券報告書 第140期(2009年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [58]2009年3月期 連結当期純損失7,873億円(米国会計基準)
参考文献[38]-[58]
  • 日立製作所 有価証券報告書 第137期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [38]2006年3月期 連結売上高9兆4,648億円・営業利益2,560億円・当期純利益373億円(米国会計基準)
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「To Our Shareholders」
    • [39]2006年3月期に売上高9兆円規模・連結営業利益4,000億円超を見込む
  • 日立製作所『Annual Report 2005』「To Our Shareholders」
    • [40]2005年3月期の設備投資(リース資産を除く)は前期比29%増の3,821億円で、主にHDDの増産とディスプレイ事業の製品構成の転換に関連。2005年3月末の負債資本倍率は0.78倍となり、中期経営計画の目標0.8倍を1年前倒しで達成
    • [43]2005年3月期の設備投資(リース資産を除く)は前期比29%増の3,821億円で、主にHDDの増産とディスプレイ事業の製品構成の転換に関連。2005年3月末の負債資本倍率は0.78倍となり、中期経営計画の目標0.8倍を1年前倒しで達成
  • 日立製作所『Annual Report 2008』「Interview with the President」
    • [41]HDD事業は2003年1月の日立グローバルストレージテクノロジーズ発足から長く低迷。2008年3月期後半にようやく黒字化。HDDは技術志向の製品である一方で汎用品化も進んだと説明
    • [42]HDD事業は2003年1月の日立グローバルストレージテクノロジーズ発足から長く低迷。2008年3月期後半にようやく黒字化。HDDは技術志向の製品である一方で汎用品化も進んだと説明
    • [52]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [53]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [54]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [55]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [56]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
    • [57]情報通信システムと電力・産業システムの2部門が2008年3月期の増益を牽引。社会イノベーション事業へ経営資源を重点配分し、投資キャッシュフローに占める比率は2007年3月期53%、2008年3月期64%、2009年3月期66%(予想)、2010年3月期70%(予想)。原子力はGEと世界的な戦略提携を結び2008年3月期に米国・カナダ・日本で合弁会社を設立。米国市場に注力したプラズマテレビの販売不振で薄型テレビ事業は大幅な赤字となり、PDP生産設備の減損を計上。キヤノン・松下電器産業と液晶パネルで包括提携し、2008年3月末までに日立ディスプレイズ株式の一部を両社へ売却、将来はキヤノンが過半を持つ計画
  • 日立製作所 有価証券報告書 第137期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [44]庄山悦彦氏は平成11年4月 代表取締役 取締役社長、15年6月 代表執行役 執行役社長、18年4月 代表執行役 執行役会長
  • 日立製作所 有価証券報告書 第156期(2025年3月期)【役員の状況】
    • [45]古川一夫氏は2003年4月 情報・通信グループ長兼CEO、2005年4月 代表執行役 執行役副社長を経て、2006年4月 代表執行役 執行役社長に就任
  • 日立製作所『Annual Report 2008』「To Our Shareholders」「Interview with the President」
    • [46]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [48]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [49]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [50]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
    • [51]2006年11月から「協創と収益」(collaborative creation and profits)を主題とする企業戦略を推進し、市場志向と利益創出の徹底で安定的に高収益を生む構造を目指す。2008年3月期は売上高11兆2,267億円(前期比10%増)・営業利益3,455億円(89%増)だが、一部事業の減益に伴う地方税関連の繰延税金資産の取り崩しなどで当期純損失581億円(前期より253億円拡大)。年間配当は6円に据え置き
  • 日立製作所 有価証券報告書 第138期(2007年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [47]2007年3月期 連結営業利益1,825億円・当期純損失327億円(米国会計基準)
  • 日立製作所 有価証券報告書 第140期(2009年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [58]2009年3月期 連結当期純損失7,873億円(米国会計基準)

2002年〜2008年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
2002年03月期 連結 79,937 n/a n/a ▲4,838 ▲6.1% n/a
2003年03月期 連結 81,917 +2.5% n/a 278 0.3% n/a
2004年03月期 連結 86,324 +5.4% n/a 158 0.2% n/a
2005年03月期 連結 90,270 +4.6% 2,791 514 0.6% n/a
2006年03月期 連結 94,648 +4.8% 2,560 373 0.4% n/a
2007年03月期 連結 102,479 +8.3% 1,825 ▲327 ▲0.3% n/a
2008年03月期 連結 112,267 +9.6% 3,455 ▲581 ▲0.5% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

17件
出典・参考
  • 日立製作所 有価証券報告書 第133期(2002年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 日立製作所 有価証券報告書 第137期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 日立製作所 有価証券報告書 第137期(2006年3月期)【役員の状況】
  • 日立製作所 有価証券報告書 第138期(2007年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 日立製作所 有価証券報告書 第140期(2009年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 日立製作所 有価証券報告書 第156期(2025年3月期)【沿革】
  • 日立製作所 有価証券報告書 第156期(2025年3月期)【役員の状況】
  • 日経ビジネス(2002年3月11日号)
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「To Our Shareholders」
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「Financial Section」連結財務諸表注記
  • 日立製作所『Annual Report 2002』「Review of Operations」
  • 日立製作所『Annual Report 2003』「To Our Shareholders」
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「To Our Shareholders」
  • 日立製作所『Annual Report 2004』「Chairman's Message」
  • 日立製作所『Annual Report 2005』「To Our Shareholders」
  • 日立製作所『Annual Report 2008』「Interview with the President」
  • 日立製作所『Annual Report 2008』「To Our Shareholders」「Interview with the President」

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