森ビルの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

森ビルはもともと1棟ずつ取得を重ねる会社だったが、やがて街区ごとに権利者を取りまとめる会社に変わった。地価の上昇で銀行への担保余力が増し、次の借入れが容易になるのは、同じ地域に建て続けることで後発の建物が先発の建物の評価を引き上げるからである。とはいえ、この方式では手に負えない大きさの街区も残った。そこで1971年2月に市街地再開発事業へ転換しの形で地権者を取り込む方式へ移り、1982年にはサントリーホールとテレビ朝日を誘致して用途を複合させを選んで、賃料の入るオフィスだけでは埋めない構成をとった。アークヒルズでは用地の取りまとめに16年を費やし、竣工までさらに20年かかっている。1995年に地価下落で土地の含みが失われると用地の自社取得をやめ、2003年4月の六本木ヒルズは地権者の参画と床の売却で負担を分ける方式へ移した。回収に20年を要する事業を選び続ける以上、期限を切る株主は置けなかった。

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