第4章 年〜年

富士フイルム:VISION75による写真事業の大リストラと化粧品参入

2000年〜古森重隆社長の就任と、富士ゼロックス株25%の追加取得

2000年6月、1965年4月に入社した古森重隆氏が富士写真フイルムの社長に就任した。就任直前の2000年3月期、連結売上高は前期の13,870億円から13,488億円へ減少していた。1997年11月の時点で、宗雪雅幸社長はデジタル化への布石と並べて従来型写真の将来にも自信を示していた。その2年後の1999年11月には、『収益の源だったフィルム・印画紙事業は今や頭打ち』という状態に至った。会社は後年、2000年の世界のカラーフィルム総需要を100とする指数で、その後の急速な縮小を示した。古森重隆社長は、需要の頂点と減収が重なった年に経営を承継したとみられる。

  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [1]古森重隆氏は1939年9月5日生まれ、1965年4月入社、2000年6月に取締役社長に就任した
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(1999年3月期・2000年3月期)連結損益計算書
    • [2]連結売上高は1999年3月期13,870億円、2000年3月期13,488億円(連結・JGAAP)
  • 日経ビジネス 1997年11月17日号
    • [3]1997年11月、宗雪雅幸社長はデジタル化への布石は十分としつつ、従来型写真の未来にも自信を示した
  • 日経ビジネス 1999年11月22日号
    • [4]日経ビジネスは、収益の源だったフィルム・印画紙事業が頭打ちになったと書いた
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
    • [5]カラーフィルムの世界総需要推移を2000年総需要=100の指数で示し、2000年以降に写真フィルム市場が急速に縮小したと説明した

2001年3月、富士写真フイルムは富士ゼロックスの発行済株式の25%を追加取得し、出資比率を75%に高めて連結子会社とした。連結売上高は2001年3月期の13,833億円から、2002年3月期に24,011億円へ増加した。増加額10,178億円は前の期の増加額345億円の約30倍で、大半は富士ゼロックスの売上の取り込みによるものだった。2006年3月末の連結従業員では、ドキュメント部門の37,338人がイメージング部門の17,567人の2倍を超えた。会社は後年の年表で、富士ゼロックスの連結子会社化を2000年代の「第二の創業期」の出来事に掲げた。古森重隆社長は、写真の縮小が顕在化する前に、複写機の売上で連結の規模を保つ時間を確保したと推察される。

  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【沿革】
    • [6]2001年3月、富士ゼロックス㈱の発行済株式総数の25%を追加取得し、出資比率を75%として連結子会社化した
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(2001年3月期・2002年3月期)連結損益計算書
    • [7]連結売上高は2001年3月期13,833億円、2002年3月期24,011億円(連結・JGAAP)
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(2000年3月期〜2002年3月期)連結損益計算書
    • [8]2000年3月期13,488億円から2001年3月期13,833億円への増加幅(345億円)に比べ、2002年3月期の増加幅(10,178億円)は富士ゼロックスの連結で桁違いに大きい
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【従業員の状況】
    • [9]2006年3月31日現在のセグメント別人員はイメージング ソリューション17,567名、インフォメーション ソリューション20,515名、ドキュメント ソリューション37,338名
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「イノベーションとトランスフォーメーションの歴史」
    • [10]事業変革の年表で2000年代を「第二の創業期」とし、富士ゼロックス連結子会社化を掲げた
参考文献[1]-[10]
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【役員の状況】
    • [1]古森重隆氏は1939年9月5日生まれ、1965年4月入社、2000年6月に取締役社長に就任した
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(1999年3月期・2000年3月期)連結損益計算書
    • [2]連結売上高は1999年3月期13,870億円、2000年3月期13,488億円(連結・JGAAP)
  • 日経ビジネス 1997年11月17日号
    • [3]1997年11月、宗雪雅幸社長はデジタル化への布石は十分としつつ、従来型写真の未来にも自信を示した
  • 日経ビジネス 1999年11月22日号
    • [4]日経ビジネスは、収益の源だったフィルム・印画紙事業が頭打ちになったと書いた
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
    • [5]カラーフィルムの世界総需要推移を2000年総需要=100の指数で示し、2000年以降に写真フィルム市場が急速に縮小したと説明した
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【沿革】
    • [6]2001年3月、富士ゼロックス㈱の発行済株式総数の25%を追加取得し、出資比率を75%として連結子会社化した
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(2001年3月期・2002年3月期)連結損益計算書
    • [7]連結売上高は2001年3月期13,833億円、2002年3月期24,011億円(連結・JGAAP)
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(2000年3月期〜2002年3月期)連結損益計算書
    • [8]2000年3月期13,488億円から2001年3月期13,833億円への増加幅(345億円)に比べ、2002年3月期の増加幅(10,178億円)は富士ゼロックスの連結で桁違いに大きい
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【従業員の状況】
    • [9]2006年3月31日現在のセグメント別人員はイメージング ソリューション17,567名、インフォメーション ソリューション20,515名、ドキュメント ソリューション37,338名
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「イノベーションとトランスフォーメーションの歴史」
    • [10]事業変革の年表で2000年代を「第二の創業期」とし、富士ゼロックス連結子会社化を掲げた

2004年〜創立70周年のVISION75と、国内販売会社の統合と写真事業の構造改革

2004年2月、古森重隆社長は創立75周年に向けた中期経営計画「VISION75」を策定した。基本戦略には「新たな成長戦略の構築」「経営全般にわたる徹底的な構造改革」「連結経営の強化」の3つを並べた。策定の翌期にあたる2005年3月期、連結売上高は2,566,725百万円から2,527,374百万円へ減少した。会社は後年、写真感光材料で培った技術を洗い出す「技術の棚卸し」をこの時期に実施したと説明した。2006年4月の改定版では、高機能材料、医療・ライフサイエンス、グラフィックアーツ、ドキュメント、光学デバイスを重点事業分野に定めた。構造改革と成長投資を1つの計画に並べたのは、縮む写真の利益で新事業の立ち上げ費用を賄う算段だったと思われる。

  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【対処すべき課題】
    • [11]2004年2月、創立75周年に向けて中期経営計画「VISION75」を策定した
    • [12]基本戦略は「新たな成長戦略の構築」「経営全般にわたる徹底的な構造改革」「連結経営の強化」
    • [15]2006年4月にVISION75(2006)を策定し、「高機能材料」「医療・ライフサイエンス」「グラフィックアーツ」「ドキュメント」「光学デバイス」を重点事業分野と位置付けた
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [13]連結売上高は2004年3月期2,566,725百万円、2005年3月期2,527,374百万円
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
    • [14]写真フィルム市場が急激に縮小する中、写真感光材料を中心に培ってきた技術を洗い出す「技術の棚卸し」を実施し、重点事業分野を定めた

1999年時点で、富士写真フイルムの写真サービス網は基幹ラボと呼ぶ大型現像所78社と、その下の現像取次店2万5000で構成されていた。同じ年、この販売網はデジタル化で解体を迫られていた。2004年10月、㈱フジカラーイメージングサービスと富士フイルムアクシア㈱が合併し、富士フイルムイメージング㈱が発足した。前身には1965年設立のフジカラー販売㈱も含まれていた。特約店制度の廃止で、生産と流通の寡占から利益を確保してきた国内の販売体制は転換を迫られた。国内の写真需要の縮小を前に、特約店を挟む多段の流通を自社系の販売会社1社へ集約したと考えられる。

  • 日経ビジネス 1999年11月22日号
    • [16]「基幹ラボ」と呼ばれる78社の大型現像所と、その下に連なる中小カメラ店など2万5000の現像取次店があった
    • [17]家庭への低価格プリンター普及で販売網も解体を迫られ、基幹ラボと取次店というサービス網の解体に踏み切らざるを得なくなった
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【沿革】
    • [18]2004年10月、㈱フジカラーイメージングサービスと富士フイルムアクシア㈱が合併し、富士フイルムイメージング㈱を発足した
    • [19]1965年4月設立のフジカラー販売㈱(現 富士フイルムイメージング㈱)
  • 週刊東洋経済 2004年11月13日号
    • [20]生産・流通を通じた寡占体制とシナジー効果で利益を吸い上げてきたビジネスモデルが、特約店制度とともに終わりつつある

富士写真フイルムは2006年3月期、写真の市場を『当初想定していた以上のスピードで市場環境が厳しさを増しており』と記した。構造改革では工場の統合と一部生産ラインの停止、ラボ拠点の統廃合、研究開発投資の大幅な縮小を進めた。費用は2007年3月期までの2期で総額1,650億円と見込み、実績は163,433百万円で終えた。イメージング ソリューション部門の連結従業員は、2006年3月末の17,567人から2008年3月末に11,530人へ減少した。2006年10月には全営業を新設の富士フイルム㈱に承継させ、持株会社の富士フイルムホールディングスへ移行した。会社は後年、この局面を創業以来最大の危機と呼んだ。

  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【業績等の概要】
    • [21]イメージング ソリューション部門について、当初想定していた以上のスピードで市場環境が厳しさを増していると記した
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【連結財務諸表注記16 構造改革費用】
    • [22]写真感光材料分野で工場の統合や一部生産ラインの停止、販売/流通における人員スリム化、研究開発投資の大幅縮小、ラボ拠点の統廃合を推し進めた
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)・富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【連結財務諸表注記 構造改革費用】
    • [23]平成18年3月期と平成19年3月期を通じて総額1,650億円の費用を見込み(第110期注記16)、2連結会計年度を通じて総額163,433百万円を計上して2007年3月期末までに終了した(第112期注記18)
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第110期〜第112期(2006年3月期〜2008年3月期)【従業員の状況】
    • [24]イメージング ソリューションのセグメント別人員は2006年3月31日17,567名、2007年3月31日13,807名、2008年3月31日11,530名
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【沿革】
    • [25]2006年10月、全ての営業を富士フイルム㈱に承継する新設分割を行い、持株会社である富士フイルムホールディングス㈱に移行した
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
    • [26]写真フィルム市場が急激に縮小していく中、創業以来の最大の危機に対して事業構造の転換を決断した
参考文献[11]-[26]
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【対処すべき課題】
    • [11]2004年2月、創立75周年に向けて中期経営計画「VISION75」を策定した
    • [12]基本戦略は「新たな成長戦略の構築」「経営全般にわたる徹底的な構造改革」「連結経営の強化」
    • [15]2006年4月にVISION75(2006)を策定し、「高機能材料」「医療・ライフサイエンス」「グラフィックアーツ」「ドキュメント」「光学デバイス」を重点事業分野と位置付けた
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
    • [13]連結売上高は2004年3月期2,566,725百万円、2005年3月期2,527,374百万円
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
    • [14]写真フィルム市場が急激に縮小する中、写真感光材料を中心に培ってきた技術を洗い出す「技術の棚卸し」を実施し、重点事業分野を定めた
    • [26]写真フィルム市場が急激に縮小していく中、創業以来の最大の危機に対して事業構造の転換を決断した
  • 日経ビジネス 1999年11月22日号
    • [16]「基幹ラボ」と呼ばれる78社の大型現像所と、その下に連なる中小カメラ店など2万5000の現像取次店があった
    • [17]家庭への低価格プリンター普及で販売網も解体を迫られ、基幹ラボと取次店というサービス網の解体に踏み切らざるを得なくなった
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【沿革】
    • [18]2004年10月、㈱フジカラーイメージングサービスと富士フイルムアクシア㈱が合併し、富士フイルムイメージング㈱を発足した
    • [19]1965年4月設立のフジカラー販売㈱(現 富士フイルムイメージング㈱)
  • 週刊東洋経済 2004年11月13日号
    • [20]生産・流通を通じた寡占体制とシナジー効果で利益を吸い上げてきたビジネスモデルが、特約店制度とともに終わりつつある
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【業績等の概要】
    • [21]イメージング ソリューション部門について、当初想定していた以上のスピードで市場環境が厳しさを増していると記した
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【連結財務諸表注記16 構造改革費用】
    • [22]写真感光材料分野で工場の統合や一部生産ラインの停止、販売/流通における人員スリム化、研究開発投資の大幅縮小、ラボ拠点の統廃合を推し進めた
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)・富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【連結財務諸表注記 構造改革費用】
    • [23]平成18年3月期と平成19年3月期を通じて総額1,650億円の費用を見込み(第110期注記16)、2連結会計年度を通じて総額163,433百万円を計上して2007年3月期末までに終了した(第112期注記18)
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第110期〜第112期(2006年3月期〜2008年3月期)【従業員の状況】
    • [24]イメージング ソリューションのセグメント別人員は2006年3月31日17,567名、2007年3月31日13,807名、2008年3月31日11,530名
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【沿革】
    • [25]2006年10月、全ての営業を富士フイルム㈱に承継する新設分割を行い、持株会社である富士フイルムホールディングス㈱に移行した

2006年〜液晶用フィルムのフジタックと、写真のコア技術を転用した化粧品のアスタリフト

2006年3月期、液晶ディスプレイ市場の拡大で「フジタック」と「WVフィルム」の販売が大幅に増加した。同期の設備投資はインフォメーション部門に114,124百万円を充て、イメージング部門を24,901百万円にとどめた。2007年3月期も配分は同じで、95,947百万円対19,827百万円だった。富士フイルム九州の第2工場では、2007年8月に第3ライン、2008年1月に第4ラインが稼働した。会社は、燃えやすいセルロイドに替わる不燃性のフィルムとしてTACフィルムを手がけたことを、製膜技術の起点に置いた。写真の需要が戻らない以上、同じ製膜の技術を生かせる液晶用途へ投資を集める判断だったとうかがえる。

  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【業績等の概要】
    • [27]液晶ディスプレイ市場の拡大とともに主力製品「フジタック」「WVフィルム」の販売が大幅に増加し、新たな生産設備を稼働させ、積極的な設備投資で生産能力の増強を加速させる方針とした
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【設備投資等の概要】
    • [28]設備投資総額179,808百万円のうちインフォメーション ソリューション114,124百万円、イメージング ソリューション24,901百万円
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【設備投資等の概要】
    • [29]2007年3月期の設備投資はインフォメーション ソリューション95,947百万円、イメージング ソリューション19,827百万円(総額165,159百万円)
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【業績等の概要】
    • [30]富士フイルム九州㈱第2工場で2007年8月に第3ライン、2008年1月に第4ラインが稼動し、「フジタック」や「IPSモード向け高機能フィルム」の生産能力を拡大した
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「イノベーションを支える独自技術」
    • [31]歴史の年表で、セルロイドは燃えやすいため不燃性の「TACフィルム」と「PETフィルム」を開発したことを製膜技術につながる源流として示した

2007年3月期、富士フイルムは機能性スキンケア化粧品「エフスクエアアイ」と機能性体内ケア食品「エフキューブアイ」を開発した。会社はこれでヘルスケア分野に参入したと位置づけ、根拠として自社のコア技術を『多彩なコア技術は、深く人間の生命現象と関わっており』と説明した。研究の拠点として、2006年4月に異分野の研究者が協働する富士フイルム先進研究所を開所していた。2008年3月期には、エイジングケアのスキンケアシリーズ「ASTALIFT(アスタリフト)」を発売した。同じ期にイメージング ソリューション部門の研究開発費は16,933百万円となり、2006年3月期の32,678百万円からほぼ半減した。会社は後年、ナノサイズの微粒子を液中に安定して分散させる技術を、インクから化粧品までを支えるコア技術に挙げた。

  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【研究開発活動】
    • [32]ライフサイエンス事業で機能性スキンケア化粧品「エフスクエアアイ」シリーズ及び機能性体内ケア食品「エフキューブアイ」シリーズを開発し、ヘルスケア分野に参入した
    • [33]長年蓄積してきた多彩なコア技術は深く人間の生命現象と関わっており、ヘルスケア分野でも効果的な形で応用できると説明した
    • [34]2006年4月、富士フイルム先進研究所を開所し、異分野の研究者の協働で差別化技術の創出を推進するとした
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【研究開発活動】
    • [35]ライフサイエンス事業で、エイジングケアを目的としたスキンケアシリーズ「ASTALIFT(アスタリフト)」とマルチサプリメント「メタバリア」「オキシバリア」を発売した
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)・第112期(2008年3月期)【研究開発活動】(経営判断「「アスタリフト」発売」と同じ出所)
    • [36]イメージング ソリューション部門の研究開発費は2006年3月期32,678百万円、2008年3月期16,933百万円
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「イノベーションを支える独自技術」
    • [37]コア技術としてナノ分散技術(ナノサイズの微粒子を安定に液中に分散させる技術。機能性材料の塗膜液の安定化から染料、インク、化粧品まで)を挙げた

2008年3月期の有価証券報告書で、富士フイルムホールディングスは現在を「第二の創業」と位置づけた。メディカルシステム・ライフサイエンス事業の領域は、それまで「診断」と「予防」にとどまっていた。その先の「治療」へ進むため、会社は新薬開発の実績を持つ富山化学工業を足がかりに医薬品事業へ本格参入する方針を掲げた。相手の創薬力と自社のナノテクなどの技術を組み合わせる構想には、『異業種連携による新薬創出モデル』という名を付けた。会社は後年、富山化学工業の取得で医薬品事業に本格参入し、同じ時期に化粧品事業にも参入したと振り返った。化粧品で技術の転用に手応えを得た一方、新薬を生む開発力は社内に乏しく、外から取得して補うほかなかったのだろう。

  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【対処すべき課題】
    • [38]現在を「第二の創業」と位置付け、中期経営計画VISION75の基本戦略に基づき重点事業分野への投資を強化するとした
    • [40]平成20年3月より子会社とした富山化学工業㈱を足がかりに医薬品事業に本格参入する。同社は医療用医薬品事業で多くの新薬開発実績を挙げている
    • [41]同社の優れた創薬力やノウハウと、当社が長年培ったナノテク等の独自の技術を組み合わせ、「異業種連携による新薬創出モデル」を実現するとした
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【連結財務諸表注記 事業買収】
    • [39]富山化学工業との提携で「メディカルシステム・ライフサイエンス事業」の領域を従来の「診断」及び「予防」から「治療」にまで拡大する
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
    • [42]ヘルスケアは富山化学工業を買収したことで医薬品事業に本格参入したほか、化粧品事業にも参入したと振り返った
参考文献[27]-[42]
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【業績等の概要】
    • [27]液晶ディスプレイ市場の拡大とともに主力製品「フジタック」「WVフィルム」の販売が大幅に増加し、新たな生産設備を稼働させ、積極的な設備投資で生産能力の増強を加速させる方針とした
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【設備投資等の概要】
    • [28]設備投資総額179,808百万円のうちインフォメーション ソリューション114,124百万円、イメージング ソリューション24,901百万円
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【設備投資等の概要】
    • [29]2007年3月期の設備投資はインフォメーション ソリューション95,947百万円、イメージング ソリューション19,827百万円(総額165,159百万円)
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【業績等の概要】
    • [30]富士フイルム九州㈱第2工場で2007年8月に第3ライン、2008年1月に第4ラインが稼動し、「フジタック」や「IPSモード向け高機能フィルム」の生産能力を拡大した
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「イノベーションを支える独自技術」
    • [31]歴史の年表で、セルロイドは燃えやすいため不燃性の「TACフィルム」と「PETフィルム」を開発したことを製膜技術につながる源流として示した
    • [37]コア技術としてナノ分散技術(ナノサイズの微粒子を安定に液中に分散させる技術。機能性材料の塗膜液の安定化から染料、インク、化粧品まで)を挙げた
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【研究開発活動】
    • [32]ライフサイエンス事業で機能性スキンケア化粧品「エフスクエアアイ」シリーズ及び機能性体内ケア食品「エフキューブアイ」シリーズを開発し、ヘルスケア分野に参入した
    • [33]長年蓄積してきた多彩なコア技術は深く人間の生命現象と関わっており、ヘルスケア分野でも効果的な形で応用できると説明した
    • [34]2006年4月、富士フイルム先進研究所を開所し、異分野の研究者の協働で差別化技術の創出を推進するとした
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【研究開発活動】
    • [35]ライフサイエンス事業で、エイジングケアを目的としたスキンケアシリーズ「ASTALIFT(アスタリフト)」とマルチサプリメント「メタバリア」「オキシバリア」を発売した
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)・第112期(2008年3月期)【研究開発活動】(経営判断「「アスタリフト」発売」と同じ出所)
    • [36]イメージング ソリューション部門の研究開発費は2006年3月期32,678百万円、2008年3月期16,933百万円
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【対処すべき課題】
    • [38]現在を「第二の創業」と位置付け、中期経営計画VISION75の基本戦略に基づき重点事業分野への投資を強化するとした
    • [40]平成20年3月より子会社とした富山化学工業㈱を足がかりに医薬品事業に本格参入する。同社は医療用医薬品事業で多くの新薬開発実績を挙げている
    • [41]同社の優れた創薬力やノウハウと、当社が長年培ったナノテク等の独自の技術を組み合わせ、「異業種連携による新薬創出モデル」を実現するとした
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【連結財務諸表注記 事業買収】
    • [39]富山化学工業との提携で「メディカルシステム・ライフサイエンス事業」の領域を従来の「診断」及び「予防」から「治療」にまで拡大する
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
    • [42]ヘルスケアは富山化学工業を買収したことで医薬品事業に本格参入したほか、化粧品事業にも参入したと振り返った

2000年〜2007年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
2000年03月期 連結 13,488 n/a n/a 848 6.3% n/a
2001年03月期 連結 13,833 +2.6% n/a 1,179 8.5% n/a
2002年03月期 連結 24,011 +73.6% n/a 813 3.4% n/a
2003年03月期 連結 25,119 +4.6% n/a 485 1.9% n/a
2004年03月期 連結 25,667 +2.2% n/a 823 3.2% n/a
2005年03月期 連結 25,274 ▲1.5% 1,644 845 3.3% n/a
2006年03月期 連結 26,675 +5.5% 704 370 1.4% n/a
2007年03月期 連結 27,825 +4.3% 1,131 344 1.2% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

27件
出典・参考
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(1999年3月期・2000年3月期)連結損益計算書
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(2000年3月期〜2002年3月期)連結損益計算書
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書(2001年3月期・2002年3月期)連結損益計算書
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【役員の状況】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【沿革】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【従業員の状況】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【対処すべき課題】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【主要な経営指標等の推移】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【業績等の概要】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【連結財務諸表注記16 構造改革費用】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)・富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【連結財務諸表注記 構造改革費用】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第110期〜第112期(2006年3月期〜2008年3月期)【従業員の状況】
  • 富士写真フイルム 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)【設備投資等の概要】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第110期(2006年3月期)・第112期(2008年3月期)【研究開発活動】(経営判断「「アスタリフト」発売」と同じ出所)
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【沿革】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【設備投資等の概要】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第111期(2007年3月期)【研究開発活動】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【業績等の概要】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【研究開発活動】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【対処すべき課題】
  • 富士フイルムホールディングス 有価証券報告書 第112期(2008年3月期)【連結財務諸表注記 事業買収】
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「FOCUS:2000〜2020年代の事業変革」
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「イノベーションとトランスフォーメーションの歴史」
  • 富士フイルムホールディングス 統合報告書 2025「イノベーションを支える独自技術」
  • 日経ビジネス 1997年11月17日号
  • 日経ビジネス 1999年11月22日号
  • 週刊東洋経済 2004年11月13日号

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