決断
祖業の消失を前提に置き、技術の転用先を早くから探してきた会社である。1962年に英ランク・ゼロックスと折半出資で富士ゼロックスを設立し、写真以外の収益源を得た。写真感光材料の需要が2000年に頂点を迎えると、古森重隆社長は2004年に"VISION75"で構造改革へ踏み切り、イメージング事業で約5,000人を削減しながら研究開発は続けた。2007年にはアスタリフトで化粧品へ参入し、2008年には富山化学工業を買収して治療の領域を加えた。写真で培った化学と塗布の技術を持ち込めたため、3つの参入はいずれも一から研究を始めずに済んだ。
2019年 富士ゼロックス完全子会社化
売上高と営業利益率2019 2020 2025 売上高(億円) 10,056 9,583 11,985 営業利益率(%) 9.6 11.0 6.2 2017年7月 富士ゼロックスの会計問題と決算訂正
経緯と対応会計問題の対象会社 Fuji Xerox New Zealand Limited 問題の内容 不適切な会計処理及び取引 調査体制 第三者委員会 内部統制の評価 有効でない 2011年3月 バイオCDMO参入
バイオCDMO参入創薬ではなく製造受託(CDMO)に特化し、稼働中の受託拠点を連続して買収することで立ち上げを縮め、2011年の参入から2019年の大量生産拠点取得を経て、大型の設備投資を重ねてヘルスケアの中核へ育てた集中投資同じ経営論点に直面した企業 | M&A・買収事業買収の投資総額2010 2011 2013 事業買収の投資総額(百万円) 358 32,497 31,215 2008年2月 富山化学工業の買収
営業権2007 2008 2013 営業権(億円) 2,579 3,268 4,122 2007年 「アスタリフト」発売
「アスタリフト」発売写真フィルムで培ったコア技術を人間の生命現象と結び付ける見立てから、スキンケアシリーズ「ASTALIFT(アスタリフト)」を発売し、インフォメーション ソリューション部門のライフサイエンス事業として化粧品を立ち上げた技術転用型の多角化同じ経営論点に直面した企業 | 新規事業・多角化インフォメーション ソリューション部門の売上高2007 2008 2013 インフォメーション部門 売上高(億円) 10,261 11,081 9,077 2004年2月 「VISION75」で第二の創業
業績の推移2003 2004 2009 売上高(兆円) 2.5 2.6 2.4 純利益率(%) 1.9 3.2 0.4