第3章 年〜年

すかいらーくホールディングス:MBOによる上場廃止とすかいらーくの完全閉店

2006年〜売上高1兆円構想と縮む外食市場、野村・CVCによる1株2,500円の公開買付け

2006年1月、最高顧問に退いていた横川竟を代表取締役会長兼最高経営責任者に戻し、社長の伊東康孝を最高執行責任者として役割を分ける人事が決まった。狙いに掲げたのは、2009年度をめどにグループ売上高を1兆円へ届かせる中期構想の体制づくりである。3月にトマトアンドアソシエイツの全株を取得し、4月には30.04%を持つ小僧寿し本部へ1株1,105円の公開買付けをかけて連結子会社とした。しかし外食の市場規模は1997年の30兆円弱を頂点に25兆円程度へ縮み、中食は6兆円を超えていた。会社は6月の意見表明で、『これまでの日本経済のデフレ局面に適合させてきたビジネスモデルから、今後の本格的な経済回復局面に相応しいビジネスモデルへと転換していく必要があります』と書いた。拡張の構想と縮む市場の間で、店舗網の作り替えが先に来た。

  • すかいらーく お知らせ「代表取締役の異動に関するお知らせ」(2006年1月13日)
    • [1]2006年1月13日 取締役会で横川竟(最高顧問)を代表取締役会長兼最高経営責任者、伊東康孝を代表取締役社長兼最高執行責任者とする異動を決議
  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
    • [2]異動の理由は中期事業計画における1兆円構想実現に向けた経営体制強化。中期5ヵ年事業計画で2009年度を目処とする売上高1兆円構想を掲げる
  • すかいらーく お知らせ「株式会社トマトアンドアソシエイツの子会社化に関するお知らせ」(2006年3月15日)/すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
    • [3]2006年3月 トマトアンドアソシエイツの株式100%取得を決議。同年4月 持分30.04%の小僧寿し本部に1株1,105円で公開買付けを実施し連結子会社化を目指す
  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの賛同に関するお知らせ」(2006年6月8日)
    • [4]外食産業の市場規模は平成9年の30兆円弱をピークに25兆円程度まで減少、中食市場は6兆円超に拡大
    • [5]中長期的な成長にはデフレ局面に適合させてきたビジネスモデルからの転換が必要と表明

6月8日、取締役会はSNCインベストメントによる公開買付けへの賛同を決めた。SNCは野村プリンシパル・ファイナンスが63.33%、CVCグループの助言するファンドが持つAsia Eateries Holdingsが36.67%を出資する受け皿だった。横川は同日の説明資料で、5万名を超える株主の要望と、短期の利益を削りかねない改革とを両立させることを『大胆な改革の断行と株主様のご要望とを一致させ、説明責任をも全うさせることは、極めて困難との判断』とし、従業員の出資も視野に入れたMEBOを選んだ。意見表明が掲げた目的は、新業態の開発や業態転換を含む大規模なスクラップ・アンド・ビルドを、短期業績の振れに縛られずに実行する体制づくりである。上場企業の身分を差し出し、店舗網を組み替える時間を買う取引だった。

  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの賛同に関するお知らせ」(2006年6月8日)
    • [6]2006年6月8日 取締役会でSNCインベストメントによる公開買付けへの賛同と応募推奨を決議
    • [7]SNCインベストメントの出資は野村プリンシパル・ファイナンス63.33%、CVC Asia Pacificが助言するファンドが間接保有するAsia Eateries Holdings NV 36.67%
    • [9]新業態開発・既存店舗のモデルチェンジ・業態転換を含む大規模なスクラップ&ビルドを、短期的な業績変動に左右されず実行する体制の整備が主な目的
  • すかいらーく 説明資料「すかいらーくの“新たなる挑戦”」(2006年6月8日)
    • [8]5万名を超える株主の要望と大胆な改革の両立は困難と判断し、従業員の参加も視野に入れたMEBOを最適と結論

買付価格は1株2,500円で、直前6か月の終値平均1,962円を27.4%上回った。6月9日から7月10日までの買付けでSNCは102,602,217株を取得し、議決権の過半を握って親会社となった。応募しなかった株式は、産業活力再生特別措置法の認定を受けた金銭交付の株式交換で取り込み、9月19日に東証一部の上場を廃止した。ただ、同じ8月に出した業績予想の修正では、既存店売上高が見込みを1%超下回り、時給とエネルギー費も重くのしかかった。減損損失も膨らみ、通期の連結純損益は32億円の黒字予想から35億円の赤字見込みへ転じた。非上場化は、収益が細る局面での出発になった。

  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの賛同に関するお知らせ」(2006年6月8日)
    • [10]買付価格1株2,500円は平成18年6月7日までの過去6ヶ月の終値単純平均1,962円に27.4%のプレミアムを加えた価格
  • すかいらーく お知らせ「親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」(2006年7月11日)
    • [11]公開買付けは2006年6月9日〜7月10日に実施、SNCインベストメントが102,602,217株を取得し議決権50%超の親会社・主要株主となった
  • すかいらーく お知らせ「株式交換に関するお知らせ」(2006年8月18日)/すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [12]産業活力再生特別措置法に基づく経営資源再活用計画の認定を受け、金銭交付による株式交換を実施。2006年9月19日上場廃止、9月29日株式交換の効力発生
  • すかいらーく お知らせ「業績予想の修正に関するお知らせ」(2006年8月18日)
    • [13]5〜6月の天候不順で既存店売上高前年比が当初見込みを1%超下回り、パート・アルバイト時給とエネルギーコストの上昇で販売管理費率が約1%悪化
    • [14]減損損失の増加などで2006年12月期の連結当期純利益予想を32億円から35億円の損失へ修正
参考文献[1]-[14]
  • すかいらーく お知らせ「代表取締役の異動に関するお知らせ」(2006年1月13日)
    • [1]2006年1月13日 取締役会で横川竟(最高顧問)を代表取締役会長兼最高経営責任者、伊東康孝を代表取締役社長兼最高執行責任者とする異動を決議
  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
    • [2]異動の理由は中期事業計画における1兆円構想実現に向けた経営体制強化。中期5ヵ年事業計画で2009年度を目処とする売上高1兆円構想を掲げる
  • すかいらーく お知らせ「株式会社トマトアンドアソシエイツの子会社化に関するお知らせ」(2006年3月15日)/すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
    • [3]2006年3月 トマトアンドアソシエイツの株式100%取得を決議。同年4月 持分30.04%の小僧寿し本部に1株1,105円で公開買付けを実施し連結子会社化を目指す
  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの賛同に関するお知らせ」(2006年6月8日)
    • [4]外食産業の市場規模は平成9年の30兆円弱をピークに25兆円程度まで減少、中食市場は6兆円超に拡大
    • [5]中長期的な成長にはデフレ局面に適合させてきたビジネスモデルからの転換が必要と表明
    • [6]2006年6月8日 取締役会でSNCインベストメントによる公開買付けへの賛同と応募推奨を決議
    • [7]SNCインベストメントの出資は野村プリンシパル・ファイナンス63.33%、CVC Asia Pacificが助言するファンドが間接保有するAsia Eateries Holdings NV 36.67%
    • [9]新業態開発・既存店舗のモデルチェンジ・業態転換を含む大規模なスクラップ&ビルドを、短期的な業績変動に左右されず実行する体制の整備が主な目的
    • [10]買付価格1株2,500円は平成18年6月7日までの過去6ヶ月の終値単純平均1,962円に27.4%のプレミアムを加えた価格
  • すかいらーく 説明資料「すかいらーくの“新たなる挑戦”」(2006年6月8日)
    • [8]5万名を超える株主の要望と大胆な改革の両立は困難と判断し、従業員の参加も視野に入れたMEBOを最適と結論
  • すかいらーく お知らせ「親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」(2006年7月11日)
    • [11]公開買付けは2006年6月9日〜7月10日に実施、SNCインベストメントが102,602,217株を取得し議決権50%超の親会社・主要株主となった
  • すかいらーく お知らせ「株式交換に関するお知らせ」(2006年8月18日)/すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [12]産業活力再生特別措置法に基づく経営資源再活用計画の認定を受け、金銭交付による株式交換を実施。2006年9月19日上場廃止、9月29日株式交換の効力発生
  • すかいらーく お知らせ「業績予想の修正に関するお知らせ」(2006年8月18日)
    • [13]5〜6月の天候不順で既存店売上高前年比が当初見込みを1%超下回り、パート・アルバイト時給とエネルギーコストの上昇で販売管理費率が約1%悪化
    • [14]減損損失の増加などで2006年12月期の連結当期純利益予想を32億円から35億円の損失へ修正

2007年〜受け皿会社との合併と谷真社長の就任、創業業態「すかいらーく」の閉店

2006年10月の臨時株主総会で、会長の横川と社長の伊東は留任し、事業を率いてきた取締役は執行役員のカンパニーCOOへ移って監督と執行が分かれた。野村とCVCからは非常勤の取締役と監査役が1名ずつ入った。会社は4、5年以内の再上場を目標に据え、経営陣と従業員がストックオプションを含め最大13%程度を出資し、創業者も加わる計画を示した。2007年7月、SNCが存続会社として合併し、商号を株式会社すかいらーくに改めた。2008年8月には、1977年入社でニラックスの社長を務めた谷真が代表取締役社長に就いた。再上場までの道筋は、MBOを主導した創業家ではなく生え抜きの社長に委ねられた。

  • すかいらーく お知らせ「新経営体制および役員の人事異動について」(2006年10月25日)
    • [15]2006年10月25日の臨時株主総会で横川竟会長・伊東康孝社長が留任、事業執行を担う旧取締役は取締役を退任し執行役員社内カンパニーCOOに就任
    • [16]野村プリンシパル・ファイナンスとCVCグループからそれぞれ非常勤取締役1名・非常勤監査役1名が就任
    • [17]4、5年以内の再上場を目指す。SNCとの合併で創設される新すかいらーくに経営陣・従業員がストックオプションと合わせ最大13%程度出資し、創業者も参画予定
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [18]2007年7月 SNCインベストメントが存続会社として合併し、同日に株式会社すかいらーくへ商号変更
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2014年12月期)【役員の状況】
    • [19]谷真 1977年4月入社、ニラックス代表取締役社長を経て2007年10月常務執行役員、2008年8月代表取締役社長

谷のもとで進んだのは、業態を減らして店舗を組み替える作業だった。海外を除くグループの店舗数は2006年の4,434店から2008年に3,909店、2009年10月には3,740店へ減り、バーミヤンは726店から460店になった。2008年末には、社名と同じ創業業態の展開をやめると決めていた。会社はのちに、『社名でもあり、創業業態でもあります業態「すかいらーく」の展開中止を決定しておりました』と明かしている。2009年は10月までに292店を業態転換し、ガストへ164店、おはしカフェガストへ72店を振り向けた。10月29日、川口新郷店が最後の営業を終え、1993年に720店を数えた業態は39年4か月で消えた。その店も11月にはおはしカフェガストとして開け直した。看板よりも、全国で回る業態に店を寄せる判断だった。

  • すかいらーく お知らせ「ファミリーレストラン業態「すかいらーく」最終営業のお知らせ」(2009年10月26日)
    • [20]グループ合計店舗数(海外除く)2006年4,434店、2008年3,909店、2009年(10月現在)3,740店。バーミヤンは2006年726店、2009年460店
    • [21]2008年末に社名でもあり創業業態でもある業態「すかいらーく」の展開中止を決定
    • [22]2008年末に社名でもあり創業業態でもある業態「すかいらーく」の展開中止を決定
    • [23]2009年の業態転換は10月現在で累計292店(当初計画294店)、内訳はガスト164店・おはしカフェガスト72店・グラッチェガーデンズ31店・ジョナサン21店・チャイナガスト4店
    • [25]最終営業店舗のすかいらーく川口新郷店は「おはしカフェガスト」に転換し2009年11月10日に再オープン
  • すかいらーく お知らせ「ファミリーレストラン業態「すかいらーく」最終営業のお知らせ」(2009年10月26日)/すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [24]2009年10月29日 すかいらーく川口新郷店で最終営業、39年4ヶ月の展開を終了。業態のピークは1993年期中の720店。同年10月 完全閉店

店を絞る一方で、店舗網そのものを収益源に使う試みも始めた。2008年11月、6ブランド2,704店の店内で他社の広告や販促を扱うインストアメディア事業を立ち上げ、飲食以外の収益事業に育てる方針を示した。第1弾はホンダの新型車の販促で、来店客に車の利用者が多いガストとバーミヤンの1,796店を媒体にした。2009年6月には中期事業計画の成長戦略として宅配の拡大を掲げ、東京と埼玉のガスト116店で冷凍惣菜の販売を始めた。2010年7月、1号店の出店から40年目を機に企業ロゴを改め、ガストが1,347店で全47都道府県に出ている唯一のファミリーレストランだと示した。創業業態を閉じた後の会社は、ガストの全国網を軸にした店舗の会社として自らを描き直した。

  • すかいらーく ニュースリリース「すかいらーくグループの新規事業「インストアメディア事業」展開のご案内」(2008年11月20日)
    • [26]2008年11月 グループ主要6ブランド全店(2008年10月末2,704店)でインストアメディア事業を本格展開し、飲食業以外の主たる収益事業の一つとしての成長を目指す
    • [27]第1弾として本田技研工業の新型「ライフ」のプロモーションを全国のガスト・バーミヤン計1,796店で実施。来店客層の適合と車での来店客の多さが理由
  • すかいらーく ニュースリリース「すかいらーくの冷凍惣菜 新ブランド【食卓のミカタ】発売開始」(2009年6月24日)
    • [28]中期事業計画の成長戦略として宅配事業の拡大を計画、第一弾として2009年6月25日から東京都・埼玉県のガスト116店で冷凍惣菜「食卓のミカタ」を販売
  • すかいらーく ニュースリリース「コーポレートロゴの変更について」(2010年7月7日)
    • [29]1号店開店から40年目を機に企業ロゴを変更。ガストは1,347店(2010年7月1日現在)でファミリーレストランとして唯一全国47都道府県に展開、グループ2,260店
参考文献[15]-[29]
  • すかいらーく お知らせ「新経営体制および役員の人事異動について」(2006年10月25日)
    • [15]2006年10月25日の臨時株主総会で横川竟会長・伊東康孝社長が留任、事業執行を担う旧取締役は取締役を退任し執行役員社内カンパニーCOOに就任
    • [16]野村プリンシパル・ファイナンスとCVCグループからそれぞれ非常勤取締役1名・非常勤監査役1名が就任
    • [17]4、5年以内の再上場を目指す。SNCとの合併で創設される新すかいらーくに経営陣・従業員がストックオプションと合わせ最大13%程度出資し、創業者も参画予定
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [18]2007年7月 SNCインベストメントが存続会社として合併し、同日に株式会社すかいらーくへ商号変更
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2014年12月期)【役員の状況】
    • [19]谷真 1977年4月入社、ニラックス代表取締役社長を経て2007年10月常務執行役員、2008年8月代表取締役社長
  • すかいらーく お知らせ「ファミリーレストラン業態「すかいらーく」最終営業のお知らせ」(2009年10月26日)
    • [20]グループ合計店舗数(海外除く)2006年4,434店、2008年3,909店、2009年(10月現在)3,740店。バーミヤンは2006年726店、2009年460店
    • [21]2008年末に社名でもあり創業業態でもある業態「すかいらーく」の展開中止を決定
    • [22]2008年末に社名でもあり創業業態でもある業態「すかいらーく」の展開中止を決定
    • [23]2009年の業態転換は10月現在で累計292店(当初計画294店)、内訳はガスト164店・おはしカフェガスト72店・グラッチェガーデンズ31店・ジョナサン21店・チャイナガスト4店
    • [25]最終営業店舗のすかいらーく川口新郷店は「おはしカフェガスト」に転換し2009年11月10日に再オープン
  • すかいらーく お知らせ「ファミリーレストラン業態「すかいらーく」最終営業のお知らせ」(2009年10月26日)/すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [24]2009年10月29日 すかいらーく川口新郷店で最終営業、39年4ヶ月の展開を終了。業態のピークは1993年期中の720店。同年10月 完全閉店
  • すかいらーく ニュースリリース「すかいらーくグループの新規事業「インストアメディア事業」展開のご案内」(2008年11月20日)
    • [26]2008年11月 グループ主要6ブランド全店(2008年10月末2,704店)でインストアメディア事業を本格展開し、飲食業以外の主たる収益事業の一つとしての成長を目指す
    • [27]第1弾として本田技研工業の新型「ライフ」のプロモーションを全国のガスト・バーミヤン計1,796店で実施。来店客層の適合と車での来店客の多さが理由
  • すかいらーく ニュースリリース「すかいらーくの冷凍惣菜 新ブランド【食卓のミカタ】発売開始」(2009年6月24日)
    • [28]中期事業計画の成長戦略として宅配事業の拡大を計画、第一弾として2009年6月25日から東京都・埼玉県のガスト116店で冷凍惣菜「食卓のミカタ」を販売
  • すかいらーく ニュースリリース「コーポレートロゴの変更について」(2010年7月7日)
    • [29]1号店開店から40年目を機に企業ロゴを変更。ガストは1,347店(2010年7月1日現在)でファミリーレストランとして唯一全国47都道府県に展開、グループ2,260店

2011年〜震災と仙台工場の食中毒、ベインキャピタルによる98.7%の取得とジョナサン合併

2011年3月の震災では、食材の物流とインフラが途切れ、北関東と東北を中心に店を閉めた。物流の見通しが立った3月24日から、東北の店を順に開け直している。8月末には仙台マーチャンダイジングセンターで作った食品が原因のソンネ赤痢菌による食中毒が東北4県で起き、工場の操業と北海道から北関東にかけての120店の営業を止めた。10月に社外の委員による検証委員会が動き出し、委員会の報告書が求めた改善をすべて実施したうえで、その承認を得て工場の製造を11月18日に再開した。1か所の工場から広域の店へ配る集中調理の仕組みは、事故が起きれば止まる店の範囲も広い。

  • すかいらーく お知らせ「東日本地方店舗の営業再開について」(2011年3月24日)
    • [30]震災で北関東・東北地方の店舗を中心に物流・インフラ・設備破損により閉店、物流問題の解決見込みで2011年3月24日から東日本の店舗を順次再開
    • [31]震災で北関東・東北地方の店舗を中心に物流・インフラ・設備破損により閉店、物流問題の解決見込みで2011年3月24日から東日本の店舗を順次再開
  • すかいらーく お知らせ「東北4県の食中毒事故発生における安全への取組みについて」(2011年9月8日)/すかいらーく お知らせ「仙台マーチャンダイジングセンター(工場)再開のお知らせ」(2011年11月17日)
    • [32]東北4県で細菌性赤痢(ソンネ赤痢菌)による食中毒事故が発生、仙台マーチャンダイジングセンターの操業と東北・北海道・北関東の一部店舗120店の営業を自粛
  • すかいらーく お知らせ「仙台マーチャンダイジングセンター(工場)再開のお知らせ」(2011年11月17日)
    • [33]2011年10月12日 ソンネ赤痢菌食中毒問題検証委員会(第三者委員会)が活動開始、再発防止策の実施確認と承認を経て11月18日に仙台工場の製造を再開

同じ2011年10月21日、株主が替わる売買契約が結ばれた。ベインキャピタルが運営するBCJホールディングス6が、野村プリンシパル・ファイナンスなど3者から普通株式の議決権98.7%と全優先株式を買い取る内容である。ベインは2006年に東京拠点を開き、外食ではドミノ・ピザやバーガーキング、ダンキンドーナツなどへの投資実績を持っていた。会社はベインを、現場の事業運営にまで入り込んで企業価値を高めてきた投資会社とみていた。会社はこの交代に、『ベインキャピタルの持つ企業価値向上の手法、特に外食業界でのマーケティング及び管理手法を導入することにより、新たな成長戦略を実行に移せるものと考えております』と期待を寄せた。11月に取得が済み、すかいらーくはBCJホールディングス6の子会社となった。MBOから5年がたち、4、5年以内とした再上場は果たせないまま、出資者が入れ替わった。

  • すかいらーく お知らせ「株主変更についてのお知らせ」(2011年10月21日)
    • [34]2011年10月21日 BCJホールディングス6が野村プリンシパル・ファイナンス、NPF-Harmony投資事業有限責任組合、中央三井プライベートエクイティ第一号投資事業組合から普通株式(議決権比率98.7%)と全優先株式を買収する売買契約に調印
    • [35]2011年10月21日 BCJホールディングス6が野村プリンシパル・ファイナンス、NPF-Harmony投資事業有限責任組合、中央三井プライベートエクイティ第一号投資事業組合から普通株式(議決権比率98.7%)と全優先株式を買収する売買契約に調印
    • [36]ベインキャピタルは2006年に東京拠点を開設。外食では米ドミノ・ピザ、バーガーキング、米ダンキンドーナツ、米アウトバックステーキハウスへの投資実績
    • [37]ベインキャピタルを、事業運営を現場レベルで支援し価値向上施策を成功に導いた実績を持つ数少ない投資会社と認識
    • [38]ベインキャピタルの企業価値向上手法、特に外食業界でのマーケティング及び管理手法の導入で新たな成長戦略を実行できると表明
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [39]2011年11月 BCJホールディングス6が普通株式を取得し、すかいらーくは同社の子会社となる

2012年の組み替えは、2006年に広げた事業の輪郭を元へ戻す動きになった。1月にジョナサンを合併し、3月には中食と寿司の中核と位置づけた小僧寿し本部の全株を手放した。4月にBCJホールディングス6が残りの普通株を取得し、6月には同社を存続会社とする合併で新たな株式会社すかいらーくが生まれた。谷は法人が替わっても社長を続け、2013年1月の臨時株主総会では米マクドナルドで社長を務めたラルフ・アルバレスを取締役会長に迎えた。アルバレスはウェンディーズを経て、2006年から2009年までマクドナルド・コーポレーションの社長兼COOを務めた外食の経営者だった。1兆円構想が描いた多角化は退き、ファミリーレストランに資源を寄せた形で再上場の準備に入った。

  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】/すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
    • [40]2012年1月 ジョナサンを合併、3月 子会社小僧寿し本部の全株式を売却。小僧寿し本部は2006年の公開買付け時に中食・寿司事業の中核会社と位置づけ
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [41]2012年4月 BCJホールディングス6が普通株式を全て取得し完全子会社化、6月 同社を存続会社として合併し株式会社すかいらーくに商号変更
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2014年12月期)【役員の状況】/すかいらーく お知らせ「新任取締役就任に関するお知らせ」(2013年1月4日)
    • [42]谷真は2012年6月に合併後の新会社の代表取締役社長。2013年1月1日の臨時株主総会で元米国マクドナルド社長のラルフ・アルバレスを取締役に選任し、取締役会長に決定
  • すかいらーく お知らせ「新任取締役就任に関するお知らせ」(2013年1月4日)
    • [43]ラルフ・アルバレスはウェンディーズインターナショナルの地区担当ヴァイス・プレジデント等を経て、2006年〜2009年マクドナルドコーポレーション社長兼最高業務執行責任者(COO)
参考文献[30]-[43]
  • すかいらーく お知らせ「東日本地方店舗の営業再開について」(2011年3月24日)
    • [30]震災で北関東・東北地方の店舗を中心に物流・インフラ・設備破損により閉店、物流問題の解決見込みで2011年3月24日から東日本の店舗を順次再開
    • [31]震災で北関東・東北地方の店舗を中心に物流・インフラ・設備破損により閉店、物流問題の解決見込みで2011年3月24日から東日本の店舗を順次再開
  • すかいらーく お知らせ「東北4県の食中毒事故発生における安全への取組みについて」(2011年9月8日)/すかいらーく お知らせ「仙台マーチャンダイジングセンター(工場)再開のお知らせ」(2011年11月17日)
    • [32]東北4県で細菌性赤痢(ソンネ赤痢菌)による食中毒事故が発生、仙台マーチャンダイジングセンターの操業と東北・北海道・北関東の一部店舗120店の営業を自粛
  • すかいらーく お知らせ「仙台マーチャンダイジングセンター(工場)再開のお知らせ」(2011年11月17日)
    • [33]2011年10月12日 ソンネ赤痢菌食中毒問題検証委員会(第三者委員会)が活動開始、再発防止策の実施確認と承認を経て11月18日に仙台工場の製造を再開
  • すかいらーく お知らせ「株主変更についてのお知らせ」(2011年10月21日)
    • [34]2011年10月21日 BCJホールディングス6が野村プリンシパル・ファイナンス、NPF-Harmony投資事業有限責任組合、中央三井プライベートエクイティ第一号投資事業組合から普通株式(議決権比率98.7%)と全優先株式を買収する売買契約に調印
    • [35]2011年10月21日 BCJホールディングス6が野村プリンシパル・ファイナンス、NPF-Harmony投資事業有限責任組合、中央三井プライベートエクイティ第一号投資事業組合から普通株式(議決権比率98.7%)と全優先株式を買収する売買契約に調印
    • [36]ベインキャピタルは2006年に東京拠点を開設。外食では米ドミノ・ピザ、バーガーキング、米ダンキンドーナツ、米アウトバックステーキハウスへの投資実績
    • [37]ベインキャピタルを、事業運営を現場レベルで支援し価値向上施策を成功に導いた実績を持つ数少ない投資会社と認識
    • [38]ベインキャピタルの企業価値向上手法、特に外食業界でのマーケティング及び管理手法の導入で新たな成長戦略を実行できると表明
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
    • [39]2011年11月 BCJホールディングス6が普通株式を取得し、すかいらーくは同社の子会社となる
    • [41]2012年4月 BCJホールディングス6が普通株式を全て取得し完全子会社化、6月 同社を存続会社として合併し株式会社すかいらーくに商号変更
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】/すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
    • [40]2012年1月 ジョナサンを合併、3月 子会社小僧寿し本部の全株式を売却。小僧寿し本部は2006年の公開買付け時に中食・寿司事業の中核会社と位置づけ
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2014年12月期)【役員の状況】/すかいらーく お知らせ「新任取締役就任に関するお知らせ」(2013年1月4日)
    • [42]谷真は2012年6月に合併後の新会社の代表取締役社長。2013年1月1日の臨時株主総会で元米国マクドナルド社長のラルフ・アルバレスを取締役に選任し、取締役会長に決定
  • すかいらーく お知らせ「新任取締役就任に関するお知らせ」(2013年1月4日)
    • [43]ラルフ・アルバレスはウェンディーズインターナショナルの地区担当ヴァイス・プレジデント等を経て、2006年〜2009年マクドナルドコーポレーション社長兼最高業務執行責任者(COO)

2006年〜2013年の業績

決算期 区分 売上高 純利益 主な投資
億円 YoY 億円 利益率
2006年12月期 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2007年12月期 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2008年12月期 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2009年12月期 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2010年12月期 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2011年12月期 n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2012年12月期 連結 3,297 n/a 70 2.1% n/a
2013年12月期 連結 3,325 +0.8% 71 2.1% n/a

出典・参考

23件
出典・参考
  • すかいらーく お知らせ「株式交換に関するお知らせ」(2006年8月18日)/すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
  • すかいらーく ニュースリリース「すかいらーくグループの新規事業「インストアメディア事業」展開のご案内」(2008年11月20日)
  • すかいらーく お知らせ「ファミリーレストラン業態「すかいらーく」最終営業のお知らせ」(2009年10月26日)/すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
  • すかいらーく ニュースリリース「すかいらーくの冷凍惣菜 新ブランド【食卓のミカタ】発売開始」(2009年6月24日)
  • すかいらーく ニュースリリース「コーポレートロゴの変更について」(2010年7月7日)
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2014年12月期)【役員の状況】
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2014年12月期)【役員の状況】/すかいらーく お知らせ「新任取締役就任に関するお知らせ」(2013年1月4日)
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】
  • すかいらーくホールディングス 有価証券報告書(2025年12月期)【沿革】/すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
  • すかいらーく お知らせ「代表取締役の異動に関するお知らせ」(2006年1月13日)
  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
  • すかいらーく お知らせ「株式会社トマトアンドアソシエイツの子会社化に関するお知らせ」(2006年3月15日)/すかいらーく お知らせ「公開買付けの開始に関するお知らせ」(2006年4月3日)
  • すかいらーく お知らせ「公開買付けの賛同に関するお知らせ」(2006年6月8日)
  • すかいらーく 説明資料「すかいらーくの“新たなる挑戦”」(2006年6月8日)
  • すかいらーく お知らせ「親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」(2006年7月11日)
  • すかいらーく お知らせ「業績予想の修正に関するお知らせ」(2006年8月18日)
  • すかいらーく お知らせ「新経営体制および役員の人事異動について」(2006年10月25日)
  • すかいらーく お知らせ「ファミリーレストラン業態「すかいらーく」最終営業のお知らせ」(2009年10月26日)
  • すかいらーく お知らせ「東日本地方店舗の営業再開について」(2011年3月24日)
  • すかいらーく お知らせ「東北4県の食中毒事故発生における安全への取組みについて」(2011年9月8日)/すかいらーく お知らせ「仙台マーチャンダイジングセンター(工場)再開のお知らせ」(2011年11月17日)
  • すかいらーく お知らせ「仙台マーチャンダイジングセンター(工場)再開のお知らせ」(2011年11月17日)
  • すかいらーく お知らせ「株主変更についてのお知らせ」(2011年10月21日)
  • すかいらーく お知らせ「新任取締役就任に関するお知らせ」(2013年1月4日)

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