サンゲツの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

国内で作った安定収益を、自分から揺さぶった。1990年代後半までに国内壁紙卸で約5割のシェアを固めた一方、新築住宅の頭打ちで成長の余地は縮小していた。2016年11月、米国の壁装材大手Korosealの全株式を取得する。買収額は有利子負債を含めて1億3,400万ドルで、取得価額は約110億円規模である。海外セグメントは数年にわたり赤字が続き、2018年3月期の連結営業利益は前年比33.5%減の50億円へ落ち、2020年3月期にはKorosealで約59億円の特別損失を計上した。それでも売却せず、2022年7月に現地の社長を入れ替えて北米を黒字へ転じさせている。国内の高収益を守るのではなく、赤字を数年抱える側を選んだ。

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