LINE:ライブドアの買収と「LINE」の提供開始
63億円のライブドア・54本のスマートフォンアプリ・6か月の1,000万ダウンロード
2010年〜63億円のライブドアと月間1,473万人のNAVER
2010年4月12日、NHN Japanは株式会社LDHとの間で、株式会社ライブドアの全株式を63億円で取得する契約を結んだ。掲げた目的は、子会社ネイバージャパンが運営する検索サービス「NAVER」の事業を強化することであった。NAVERは2009年7月のオープンβ開始から6か月で134万人の利用者を得ていたにすぎない。一方のlivedoorは、月間約23億ページビュー、ユニークユーザー約3,000万人を抱えるポータルであった。株式は5月に取得し、6月には完全子会社としている。自前の検索で集めた利用者の20倍を超える人の流れを、会社ごと買い取って手元に置く判断であった。
- NHN Japan・ネイバージャパン プレスリリース「株式会社ライブドアの株式取得に関するお知らせ」(2010年4月12日)
- [1]NHN Japanは2010年4月12日、LDHとの間でライブドア株式全部を取得金額63億円で取得する株式譲渡契約を締結
- [2]株式取得の目的は、子会社ネイバージャパンが運営する検索サービス「NAVER」事業の強化・推進
- [3]NAVERは2009年7月のオープンβ開始から6ヶ月時点で134万人の利用者を獲得(2009年12月ネットレイティングス調べ)
- [4]livedoorは月間約23億ページビュー(2009年3月自社調べ)、ユニークユーザー数約3,000万人(2009年11月コムスコア調べ)
- LINE株式会社 第17期有価証券報告書(2016年12月期)【沿革】
- [5]2010年5月にライブドアの株式を取得し、2010年6月に完全子会社化
買収の後、NAVERは2010年9月にlivedoorへ画像検索エンジンを提供した。続いてインフォシークやマピオンなど外部のサイトにも検索エンジンを入れている。2011年6月のNAVERの月間ユニークユーザーは1,473万人と、前年同月の586万人の2.5倍になった。月間ページビューも6,318万から2億4,630万へ伸びている。伸びを牽いたのは利用者が記事を編む「NAVERまとめ」で、1年間の投稿は479万件に達した。2011年9月にはグループ全体のパソコン向け月間利用者が4,308万人となり、国内4位の規模に並んだ。人を呼んだのは検索窓ではなく利用者の編んだまとめであり、検索で正面から競う余地は小さいままだったとみられる。
- ネイバージャパン プレスリリース「NAVER、サービス開始2周年レポートを公開」(2011年7月8日)
- [6]2010年9月、グループ企業となったライブドアの「livedoor」に画像検索エンジンを提供
- [7]livedoorへの提供後、「ケータイ@nifty」「フレッシュアイ」「楽天ツールバー」「インフォシーク」「マピオン」など外部の主要ポータルサイトやインターネットサービスに検索エンジンを導入
- [8]NAVERの2011年6月の月間ユニークユーザー数は1,473万人(前年同期比251.4%、前年度586万人)
- [9]NAVERの月間PV数は2億4,630万PV(前年度6,318万PV)
- [10]NAVERまとめの投稿件数は2010年7月から2011年6月の累計で479万件
- NHN Japan・ネイバージャパン・ライブドア プレスリリース「NHN Japan とネイバージャパン、ライブドアの経営統合に関するお知らせ」(2011年11月7日)
- [11]NHN JapanグループのPC市場における月間ユニークユーザー数は4,308万人(2011年9月、comScore調べ)で国内4位の規模
検索への投資を支えたのはゲームで、買収発表時のNHN Japanは売上高119.5億円(2009年12月期)、従業員586名であった。ネイバージャパンの従業員は162名で、株式はNHN Japanが全て持っていた。ハンゲームの登録IDは2011年2月に3,860万を数え、最大同時接続者数は20万3,000人に達している。ところが2011年12月期、NHN Japan単体の売上高151億3,000万円に対し、経常利益は1億9,800万円にとどまった。関係会社株式の減損損失を特別損失に計上し、当期純損失は61億4,600万円となっている。ゲームの利益で検索とポータルを抱える構図は、買収の翌年度には余力をほぼ使い切っていたとみられる。
- NHN Japan・ネイバージャパン プレスリリース「株式会社ライブドアの株式取得に関するお知らせ」(2010年4月12日)
- [12]NHN Japanの直近の売上高は119.5億円(2009年12月期)、従業員数586名(2010年3月末時点)
- [13]ネイバージャパンの従業員数は162名(2010年3月末時点)、株主構成はNHN Japan 100%
- NHN Japan・フィールズ プレスリリース「NHN Japanとフィールズ、合弁会社を設立」(2011年2月3日)
- [14]パソコン向け「ハンゲーム」は登録ID 3,860万、最大同時接続者数20万3,000人の規模
- LINE株式会社 有価証券届出書(新規公開)【主要な経営指標等の推移】
- [15]2011年12月期の提出会社(日本基準・単体)の売上高15,130百万円、経常利益198百万円
- [16]2011年12月期の当期純損失6,146百万円。関係会社株式に係る減損損失を特別損失に計上したことによる
参考文献[1]-[16]
- [1]NHN Japanは2010年4月12日、LDHとの間でライブドア株式全部を取得金額63億円で取得する株式譲渡契約を締結
- [2]株式取得の目的は、子会社ネイバージャパンが運営する検索サービス「NAVER」事業の強化・推進
- [3]NAVERは2009年7月のオープンβ開始から6ヶ月時点で134万人の利用者を獲得(2009年12月ネットレイティングス調べ)
- [4]livedoorは月間約23億ページビュー(2009年3月自社調べ)、ユニークユーザー数約3,000万人(2009年11月コムスコア調べ)
- [12]NHN Japanの直近の売上高は119.5億円(2009年12月期)、従業員数586名(2010年3月末時点)
- [13]ネイバージャパンの従業員数は162名(2010年3月末時点)、株主構成はNHN Japan 100%
- LINE株式会社 第17期有価証券報告書(2016年12月期)【沿革】
- [5]2010年5月にライブドアの株式を取得し、2010年6月に完全子会社化
- [6]2010年9月、グループ企業となったライブドアの「livedoor」に画像検索エンジンを提供
- [7]livedoorへの提供後、「ケータイ@nifty」「フレッシュアイ」「楽天ツールバー」「インフォシーク」「マピオン」など外部の主要ポータルサイトやインターネットサービスに検索エンジンを導入
- [8]NAVERの2011年6月の月間ユニークユーザー数は1,473万人(前年同期比251.4%、前年度586万人)
- [9]NAVERの月間PV数は2億4,630万PV(前年度6,318万PV)
- [10]NAVERまとめの投稿件数は2010年7月から2011年6月の累計で479万件
- [11]NHN JapanグループのPC市場における月間ユニークユーザー数は4,308万人(2011年9月、comScore調べ)で国内4位の規模
- [14]パソコン向け「ハンゲーム」は登録ID 3,860万、最大同時接続者数20万3,000人の規模
- LINE株式会社 有価証券届出書(新規公開)【主要な経営指標等の推移】
- [15]2011年12月期の提出会社(日本基準・単体)の売上高15,130百万円、経常利益198百万円
- [16]2011年12月期の当期純損失6,146百万円。関係会社株式に係る減損損失を特別損失に計上したことによる
2011年〜ハンゲームの54アプリ・東日本大震災・100人のグループを結ぶLINE
NHN Japanは2010年7月24日にハンゲームのスマートフォン向けサービスを始めた。2011年3月末までにiPhone向け30、Android向け24の計54本を出し、累計約300万ダウンロードを得ている。4月14日の催し「HANGAME SMART DAY 2011」ではロゴを韓国のハンゲームと共通の意匠に改めた。同時に、スマートフォン契約者の4人に1人にあたる400万人の利用者を年末までに得る目標を掲げた。ネイバージャパンも2010年7月以降、画像検索やNドライブをアプリとして出している。パソコンの画面に人を集める設計が、端末の移り替わりで通じにくくなる前に対策を講じる必要があったのだろう。
- NHN Japan プレスリリース「NHN Japan、本日開催の「HANGAME SMART DAY 2011」で、ハンゲームのロゴ刷新を発表」(2011年4月14日)
- [17]ハンゲームのスマートフォンサービスは2010年7月24日に開始
- [18]2011年3月末現在で54タイトル(iPhone 30・Android 24)のアプリを出し、累計ダウンロード数約300万
- [19]2011年4月14日のカンファレンス「HANGAME SMART DAY 2011」でハンゲームのロゴ刷新を発表。新ロゴは韓国のハンゲームと共通
- [20]2011年12月末までに累計ユニークユーザー400万人、スマートフォン契約者の4人に1人を利用者とする目標
- ネイバージャパン プレスリリース「NHN Japanグループ3社でスマートフォンアプリ累計1,000万ダウンロード突破」(2011年9月7日)
- [21]ネイバージャパンは2010年7月以降「画像検索」「映画検索」「Nドライブ」などをスマートフォンアプリとして展開
2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が起きると、NHN Japanグループは日本赤十字社へ義援金1億円を寄付した。ハンゲームでは地域別の掲示板を開設し、安否の確認や地域の情報交換に使えるようにした。アバターアイテムの販売による募金は3万5195件、349万3940円に上った。同じ3月にはNAVERまとめを全面刷新した直後で、震災関連のまとめが多くの訪問者を集め、利用者数を押し上げた。アーティストの呼びかけに応じた募金企画「SHOW YOUR HEART」には、1万7926件、2億818万1735円が寄せられた。当時の発表はLINEの着想を震災に結んでいないが、身近な相手と連絡を取る需要をグループは掲示板で目にしていた。
- NHN Japan プレスリリース「東北地方太平洋沖地震の被災者・被災地への支援等について」(2011年3月30日)
- [22]NHN Japanグループとして義援金1億円を日本赤十字社に寄付
- [23]ハンゲームのコミュニティ機能を利用し、安否確認や地域情報の確認に使える地域別掲示板を開設
- [24]アバターアイテム販売による募金の最終報告は募金件数3万5195件・募金金額349万3940円
- [26]募金企画「SHOW YOUR HEART」への協力の最終報告は募金件数1万7926件・募金金額2億818万1735円
- ネイバージャパン プレスリリース「NAVER、サービス開始2周年レポートを公開」(2011年7月8日)
- [25]2011年3月にNAVERまとめを全面リニューアルし、直後の東日本大震災で震災関連のまとめが多くの訪問者を集め、ユーザー数・アクセス数が急拡大
ネイバージャパンは2011年6月23日にLINEを公開した。27日にはiPhone・Androidアプリと携帯電話向けの正式公開を発表している。登録の鍵に電話番号を使い、端末のアドレス帳から友だちを自動で読み込むため、メールアドレスを知らない相手にも送れた。1グループに最大100人が入り、画像や位置情報も送れて、利用料はかからなかった。発表は、TwitterやFacebookのような公開型のSNSを、家族や親しい友人との私的な連絡には不向きと位置づけた。目標としたのは年内100万ユーザーの獲得であった。見知らぬ人をつなぐ場ではなく、既に知っている相手とのやり取りに的を絞った製品であった。
- ネイバージャパン プレスリリース「モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」、公開3ヶ月で累計100万ダウンロード達成」(2011年9月21日)
- [27]LINEの公開日は2011年6月23日
- LINE株式会社 第17期有価証券報告書(2016年12月期)【沿革】
- [28]2011年6月、モバイルメッセンジャー・アプリケーション「LINE」をリリース
- ネイバージャパン プレスリリース「全機種・全キャリア対応グループコミュニケーションサービス「LINE」提供開始」(2011年6月27日)
- [29]2011年6月27日、LINEをiPhone/Androidアプリ・携帯電話で正式公開したと発表
- [30]最もプライバシー性の高い電話番号を登録キーとし、アドレス帳を自動で読み込んで友だちリストに登録。メールアドレスを知らなくてもメッセージを送れる
- [31]1グループ最大100人まで登録でき、画像や位置情報を送信可能。利用料は無料
- [32]公開型・準公開型のSNSは身近な友人や家族間のプライベートなコミュニケーションには利便性が高いとは言えないと位置づけた
- [33]LINEを通じて年内100万ユーザー達成を目指す
参考文献[17]-[33]
- [17]ハンゲームのスマートフォンサービスは2010年7月24日に開始
- [18]2011年3月末現在で54タイトル(iPhone 30・Android 24)のアプリを出し、累計ダウンロード数約300万
- [19]2011年4月14日のカンファレンス「HANGAME SMART DAY 2011」でハンゲームのロゴ刷新を発表。新ロゴは韓国のハンゲームと共通
- [20]2011年12月末までに累計ユニークユーザー400万人、スマートフォン契約者の4人に1人を利用者とする目標
- [21]ネイバージャパンは2010年7月以降「画像検索」「映画検索」「Nドライブ」などをスマートフォンアプリとして展開
- [22]NHN Japanグループとして義援金1億円を日本赤十字社に寄付
- [23]ハンゲームのコミュニティ機能を利用し、安否確認や地域情報の確認に使える地域別掲示板を開設
- [24]アバターアイテム販売による募金の最終報告は募金件数3万5195件・募金金額349万3940円
- [26]募金企画「SHOW YOUR HEART」への協力の最終報告は募金件数1万7926件・募金金額2億818万1735円
- [25]2011年3月にNAVERまとめを全面リニューアルし、直後の東日本大震災で震災関連のまとめが多くの訪問者を集め、ユーザー数・アクセス数が急拡大
- [27]LINEの公開日は2011年6月23日
- LINE株式会社 第17期有価証券報告書(2016年12月期)【沿革】
- [28]2011年6月、モバイルメッセンジャー・アプリケーション「LINE」をリリース
- [29]2011年6月27日、LINEをiPhone/Androidアプリ・携帯電話で正式公開したと発表
- [30]最もプライバシー性の高い電話番号を登録キーとし、アドレス帳を自動で読み込んで友だちリストに登録。メールアドレスを知らなくてもメッセージを送れる
- [31]1グループ最大100人まで登録でき、画像や位置情報を送信可能。利用料は無料
- [32]公開型・準公開型のSNSは身近な友人や家族間のプライベートなコミュニケーションには利便性が高いとは言えないと位置づけた
- [33]LINEを通じて年内100万ユーザー達成を目指す
2011年〜無料通話・スタンプと6か月の1,000万ダウンロード
LINEは公開から10日間で累計10万ダウンロードを超え、その後も1日約1万件の速さで伸びた。7月13日からはスマートフォン利用者10万人を募るモニター企画を始め、回答者にAmazonギフト券500円分を配った。App Storeの無料総合ランキングでは7月19日から4日間1位に立ち、7月21日に30万、8月20日に50万ダウンロードとなった。8月時点の利用者は10代後半から20代の女性が中心で、サークルや家族など実生活の集まりを通じて広がった。利用者が知人を呼び込む仕組みの上では、最初の10万人に配った500円が、その先の伸びの呼び水として働いたとみられる。
- ネイバージャパン プレスリリース「グループメッセージアプリ「LINE」、公開2ヶ月で累計50万ダウンロード突破」(2011年8月23日)
- [34]2011年6月23日の公開後、10日間で累計10万ダウンロードを突破し、1日約1万件のペースで増加
- [36]7月19日から22日まで約4日間App Store無料アプリ総合ランキング1位を獲得。7月21日に累計30万、8月20日に累計50万ダウンロードを突破
- [37]10代後半から20代の女性を中心に、サークル・クラスメイト・家族・会社の同僚など実生活のコミュニティ基盤を通じて利用者が増加
- ネイバージャパン プレスリリース「NAVER、スマートフォンユーザー10万名を対象に「LINE」モニターキャンペーンを開始」(2011年7月13日)
- [35]2011年7月13日から8月9日まで、スマートフォンユーザー先着10万名を対象にモニターキャンペーンを実施し、Amazonギフト券500円分を進呈
8月下旬にはクウェートで1日約2万ダウンロードを記録し、サウジアラビアやアラブ首長国連邦でもApp Storeの無料ランキング1位を得た。9月18日に累計100万件に達し、年内の目標を100万から300万ユーザーへ引き上げている。10月4日にはスマートフォン利用者同士の無料通話を加え、同じ日に絵文字・スタンプ機能も公開した。以後はシンガポールや台湾、香港へ利用が広がり、10月14日に1日60万件の最多を記録して翌15日に300万件を超えた。10月19日から11月1日までiPhone版の新規取得が止まったが、11月8日には500万件に達した。国外で先に利用が伸びたのは、有料のSMSが連絡手段の中心を担う地域であったとみられる。
- ネイバージャパン プレスリリース「グループメッセージアプリ「LINE」、中東地域で利用者が急増」(2011年9月1日)
- [38]8月下旬以降、クウェートで1日約2万ダウンロード。クウェート・サウジアラビア・アラブ首長国連邦などのApp Store無料アプリランキングで1位を獲得
- ネイバージャパン プレスリリース「モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」、公開3ヶ月で累計100万ダウンロード達成」(2011年9月21日)
- [39]9月18日時点で累計100万ダウンロードを達成し、年内100万ダウンロードの目標を年内300万ユーザーに上方修正
- ネイバージャパン プレスリリース「モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」に「無料通話機能」が登場」(2011年10月4日)
- [40]10月4日、LINEに無料通話機能をリリース。友だち同士であれば同キャリア間・同デバイス間、国内・海外問わず電話番号なしで無料通話が可能
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計200万ダウンロードを突破」(2011年10月14日)
- [41]10月4日に「無料通話機能」「絵文字・スタンプ機能」を公開
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計300万ダウンロード達成」(2011年10月17日)
- [42]10月4日以後シンガポール・マレーシア・台湾・香港などに利用者が拡大。10月14日に過去最高の1日60万ダウンロードを記録し、10月15日に累計300万ダウンロードを達成
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計500万ダウンロード達成」(2011年11月8日)
- [43]iPhone版は10月19日からApp Storeで新規ダウンロードできない状態となり、11月1日に再開。11月8日時点で累計500万ダウンロード
国内では11月18日から、タレントのベッキー氏を起用した初のテレビCMを全国で流した。11月24日から5日間はApp StoreとAndroid Marketの双方で無料総合1位となった。20日間で200万件を積み、11月27日に700万件へ達している。12月25日には公開から約6か月で累計1,000万ダウンロードに到達し、週約100万件の速さで増え続けた。登録者は国内が約40%、海外が約60%で、月1回以上起動する利用者は約90%にのぼった。1,000万人に達するまでの日数はFacebookが852日、Twitterが780日で、LINEはその4分の1に満たない。検索の子会社が半年で出した一本のアプリが、会社の次の中心として浮かび上がった。
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」初CM-国民的タレント ベッキーを起用」(2011年11月18日)
- [44]11月18日から、タレントのベッキーさんを起用したLINE初のTVCMを全国でオンエア開始
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計700万ダウンロード達成」(2011年11月29日)
- [45]CM開始後の11月24日から28日まで5日間、App Store・Android Marketの両方で無料ランキング総合1位を獲得
- [46]20日間で200万ダウンロード増加し、11月27日時点で累計700万ダウンロードを達成
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、サービス公開からわずか6ヶ月で1,000万ダウンロード達成」(2011年12月27日)
- [47]12月25日時点で、サービス公開から約6ヶ月で累計1,000万ダウンロードを達成。1週間に約100万ダウンロードのペースで増加
- [48]登録ユーザーは日本国内約40%、海外約60%。全ユーザーの約90%がアクティブユーザー(1ヶ月に1回以上アプリを起動)
- [49]1,000万ユーザー到達までの期間はFacebook約28ヶ月(852日間)、Twitter約26ヶ月(780日間)に対し、LINEは6ヶ月
参考文献[34]-[49]
- [34]2011年6月23日の公開後、10日間で累計10万ダウンロードを突破し、1日約1万件のペースで増加
- [36]7月19日から22日まで約4日間App Store無料アプリ総合ランキング1位を獲得。7月21日に累計30万、8月20日に累計50万ダウンロードを突破
- [37]10代後半から20代の女性を中心に、サークル・クラスメイト・家族・会社の同僚など実生活のコミュニティ基盤を通じて利用者が増加
- [35]2011年7月13日から8月9日まで、スマートフォンユーザー先着10万名を対象にモニターキャンペーンを実施し、Amazonギフト券500円分を進呈
- [38]8月下旬以降、クウェートで1日約2万ダウンロード。クウェート・サウジアラビア・アラブ首長国連邦などのApp Store無料アプリランキングで1位を獲得
- [39]9月18日時点で累計100万ダウンロードを達成し、年内100万ダウンロードの目標を年内300万ユーザーに上方修正
- [40]10月4日、LINEに無料通話機能をリリース。友だち同士であれば同キャリア間・同デバイス間、国内・海外問わず電話番号なしで無料通話が可能
- [41]10月4日に「無料通話機能」「絵文字・スタンプ機能」を公開
- [42]10月4日以後シンガポール・マレーシア・台湾・香港などに利用者が拡大。10月14日に過去最高の1日60万ダウンロードを記録し、10月15日に累計300万ダウンロードを達成
- [43]iPhone版は10月19日からApp Storeで新規ダウンロードできない状態となり、11月1日に再開。11月8日時点で累計500万ダウンロード
- [44]11月18日から、タレントのベッキーさんを起用したLINE初のTVCMを全国でオンエア開始
- [45]CM開始後の11月24日から28日まで5日間、App Store・Android Marketの両方で無料ランキング総合1位を獲得
- [46]20日間で200万ダウンロード増加し、11月27日時点で累計700万ダウンロードを達成
- [47]12月25日時点で、サービス公開から約6ヶ月で累計1,000万ダウンロードを達成。1週間に約100万ダウンロードのペースで増加
- [48]登録ユーザーは日本国内約40%、海外約60%。全ユーザーの約90%がアクティブユーザー(1ヶ月に1回以上アプリを起動)
- [49]1,000万ユーザー到達までの期間はFacebook約28ヶ月(852日間)、Twitter約26ヶ月(780日間)に対し、LINEは6ヶ月
筆者考察
2010年のNHN Japanは、検索の利用者を増やすために人の集まる場所を買った。63億円でライブドアを取得し、NAVERの月間利用者は1年で586万人から1,473万人へ伸びた。だが人を呼んだのは利用者が編むまとめであり、検索そのものの競争優位は築けなかった。一方で同じ時期、グループはハンゲームの54本を皮切りにスマートフォン向けのアプリを並べ、端末の移り替わりに合わせて開発の軸を移していた。LINEは、検索の子会社がそのアプリ群の一つとして出した製品である。
LINEが検索と違ったのは、利用者が自分で知人を連れてくる点にあった。電話番号とアドレス帳を鍵にしたため、1人が入れば家族や友人が後に続く。10月4日の無料通話とスタンプを境に、有料のSMSに依存する中東や東南アジアで1日60万件の取得が起き、国内ではテレビCMが最後の一押しになった。検索が2年かけて得た月間1,473万人に、LINEは半年で1,000万ダウンロードまで迫った。買収で人の流れを買おうとした会社が、人の流れを自ら生む製品を手にした1年であった。
出典・参考
21件
- NHN Japan・ネイバージャパン プレスリリース「株式会社ライブドアの株式取得に関するお知らせ」(2010年4月12日)
- ネイバージャパン プレスリリース「NAVER、サービス開始2周年レポートを公開」(2011年7月8日)
- NHN Japan・ネイバージャパン・ライブドア プレスリリース「NHN Japan とネイバージャパン、ライブドアの経営統合に関するお知らせ」(2011年11月7日)
- NHN Japan・フィールズ プレスリリース「NHN Japanとフィールズ、合弁会社を設立」(2011年2月3日)
- NHN Japan プレスリリース「NHN Japan、本日開催の「HANGAME SMART DAY 2011」で、ハンゲームのロゴ刷新を発表」(2011年4月14日)
- ネイバージャパン プレスリリース「NHN Japanグループ3社でスマートフォンアプリ累計1,000万ダウンロード突破」(2011年9月7日)
- NHN Japan プレスリリース「東北地方太平洋沖地震の被災者・被災地への支援等について」(2011年3月30日)
- ネイバージャパン プレスリリース「モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」、公開3ヶ月で累計100万ダウンロード達成」(2011年9月21日)
- ネイバージャパン プレスリリース「全機種・全キャリア対応グループコミュニケーションサービス「LINE」提供開始」(2011年6月27日)
- ネイバージャパン プレスリリース「グループメッセージアプリ「LINE」、公開2ヶ月で累計50万ダウンロード突破」(2011年8月23日)
- ネイバージャパン プレスリリース「NAVER、スマートフォンユーザー10万名を対象に「LINE」モニターキャンペーンを開始」(2011年7月13日)
- ネイバージャパン プレスリリース「グループメッセージアプリ「LINE」、中東地域で利用者が急増」(2011年9月1日)
- ネイバージャパン プレスリリース「モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」に「無料通話機能」が登場」(2011年10月4日)
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計200万ダウンロードを突破」(2011年10月14日)
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計300万ダウンロード達成」(2011年10月17日)
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計500万ダウンロード達成」(2011年11月8日)
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」初CM-国民的タレント ベッキーを起用」(2011年11月18日)
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、累計700万ダウンロード達成」(2011年11月29日)
- ネイバージャパン プレスリリース「無料通話・無料メールアプリ「LINE」、サービス公開からわずか6ヶ月で1,000万ダウンロード達成」(2011年12月27日)
- LINE株式会社 第17期有価証券報告書(2016年12月期)【沿革】
- LINE株式会社 有価証券届出書(新規公開)【主要な経営指標等の推移】