2000年〜 韓国NHNの全額出資で日本に置かれたゲームポータル子会社の出発
- 2000年韓国NHNの日本法人としてハンゲームジャパンを設立
- 2000年インターネットゲーム・ポータルサイト「ハンゲーム」のサービスを開始
- 2003年NHN Japanに商号変更
LINEの業績推移:単体
出所:有価証券報告書等
日本発ベンチャーではないという出自
2000年9月4日、韓国のNHN Corporation(現NAVER Corporation)が東京都渋谷区桜ヶ丘に資本金3,500万円でハンゲームジャパン株式会社を設立した。出資比率は100%で、日本側の共同出資者はいなかった。後にLINEという名で知られるこの法人は、日本の起業家が興した会社ではなく、韓国のインターネット企業が日本市場に置いた子会社として始まった。設立から統合までの20年余りを通じて、韓国資本が過半を握る状態は一度も崩れなかった。日本で生まれ日本で広がったサービスを持つ会社が、資本の上では終始よそから来た会社であり続けた。資本の出自は、以後の意思決定の前提として繰り返し現れる。 [1][2][3]
- LINE株式会社 有価証券報告書(第17期・2017年3月31日提出)
- [1]2000年9月4日にハンゲームジャパン株式会社が設立された
- [2]設立時の所在地は東京都渋谷区桜ヶ丘、資本金は35,000千円
- SEC Form F-1(LINE Corporation・2016年6月10日提出)
- [3]設立者は韓国のNHN Corporation(現NAVER Corporation)で出資比率は100%
同年11月、インターネットゲーム・ポータルサイト「ハンゲーム」のサービスを始めた。韓国で先に成功していた無料ゲームポータルを日本語へ移し替えたもので、囲碁・将棋・麻雀といった卓上遊戯を無料で遊ばせ、集まった利用者を広告とアイテム販売で回収する設計だった。ゲームソフトを1本ずつ売る商売でも、月額料金を取る商売でもなかった。遊ばせる場所を無料で開いておき、そこに人が溜まってから収益源を作るという順序で、当時の日本にはほとんど例がなかった。会員数は年を追って積み上がり、2008年1月末の累計登録会員数は2,493万ID、2010年4月時点では3,300万件を超えた。 [4][5][6]
- LINE株式会社 有価証券報告書(第17期・2017年3月31日提出)
- [4]2000年11月にインターネットゲーム・ポータルサイト「ハンゲーム」のサービスを開始した
- NHN Japan プレスリリース(2008年2月26日)
- [5]2008年1月末の累計登録会員数は2,493万ID
- NHN Japan・ネイバージャパン プレスリリース(2010年4月12日)
- [6]2010年4月時点の累計登録ID数は3,300万件超
- LINE株式会社 有価証券報告書(第17期・2017年3月31日提出)
- [1]2000年9月4日にハンゲームジャパン株式会社が設立された
- [2]設立時の所在地は東京都渋谷区桜ヶ丘、資本金は35,000千円
- [4]2000年11月にインターネットゲーム・ポータルサイト「ハンゲーム」のサービスを開始した
- SEC Form F-1(LINE Corporation・2016年6月10日提出)
- [3]設立者は韓国のNHN Corporation(現NAVER Corporation)で出資比率は100%
- NHN Japan プレスリリース(2008年2月26日)
- [5]2008年1月末の累計登録会員数は2,493万ID
- NHN Japan・ネイバージャパン プレスリリース(2010年4月12日)
- [6]2010年4月時点の累計登録ID数は3,300万件超
商号に親会社の名を掲げた2003年の再編
2003年8月、同じNHN Corporationのグループ会社であるネイバー株式会社との合併に伴い、商号をNHN Japan株式会社へ改めた。ハンゲームジャパンという事業名に由来する社名を捨て、親会社の略称をそのまま名乗った。日本市場で独自のブランドを立てるより、韓国NHNの日本法人であることを前面に出す判断を採った。日本で商売をする会社が親会社の名を掲げれば、資本関係は誰の目にも明らかになる。日本市場で独自のブランドを立てる道は、ここで一度捨てられた。2013年に自社サービスの名を社名へ据え直すまで、この商号が10年続いた。 [7][8]
- NHN Japan・ネイバージャパン プレスリリース(2010年4月12日)
- [7]2003年8月にハンゲームジャパン株式会社からNHN Japan株式会社へ商号変更した
- LINE株式会社 有価証券報告書(第17期・2017年3月31日提出)
- [8]商号変更はNHN Corporationのグループ会社であるネイバー株式会社との合併に伴うものだった
2000年代前半のNHN Japanは、無料ゲームで会員を集める1本の事業で成り立っていた。収益源は広告とゲーム内のアイテム販売の2つに限られた。この時期に積み上げた数千万人規模の会員基盤と、多人数が同時に接続する通信を安定して捌く技術は、後の展開で二度効いてくる。一度目は検索という第二の事業を始める原資として、二度目は数か月のうちに数千万人が押し寄せるメッセンジャーを支える基盤として。もっとも、当時の経営陣がその二度目まで見通していたと考える根拠はない。無料で人を集めてから回収する設計を10年続けたことが、たまたま次の10年に効いた面のほうが大きい。 [9]
- LINE株式会社 有価証券報告書(第17期・2017年3月31日提出)
- [9]2000年代前半の主力事業は無料ゲームポータル「ハンゲーム」だった
- NHN Japan・ネイバージャパン プレスリリース(2010年4月12日)
- [7]2003年8月にハンゲームジャパン株式会社からNHN Japan株式会社へ商号変更した
- LINE株式会社 有価証券報告書(第17期・2017年3月31日提出)
- [8]商号変更はNHN Corporationのグループ会社であるネイバー株式会社との合併に伴うものだった
- [9]2000年代前半の主力事業は無料ゲームポータル「ハンゲーム」だった