第4章 年〜年

三菱化学:三菱油化との合併と三菱ケミカルHDの設立

1994年〜三菱油化と合併した国内最大の化学会社と、事業ごとに公表した収益

1994年10月、三菱化成と三菱油化が合併し、三菱化学が発足した。公正取引委員会は、この合併の目的を事業環境の変化への対応と国際競争力の確保と整理した。三菱油化の三浦昭社長は合併前の1994年7月、企業の規模を大きくしなければ化学工業の先行きを乗り切れないと判断の理由を明かした。合併後に会長となった古川昌彦氏は、投資に使える資金が増えてリスクを分散しやすくなった点を最大の狙いに挙げた。新会社のエチレン生産能力は国内の22.3%を占めて首位となったが、アジアにエチレン拠点を持たず、欧米の上位企業とは研究開発費に差が残った。両社は競合をポリエチレンとポリプロピレンに限ってきたため、合併は重複を解くより、多岐にわたる事業を一つの会社に並べる結果になった。

  • 公正取引情報 1503 1995年6月19日「平成6年度における主要な企業結合事例 事例1 三菱化成と三菱油化の合併」
    • [1]1994年10月合併。目的は事業環境の変化への対応・国際競争力の確保。エチレン生産能力シェア22.3%で首位、アジアにエチレン拠点なし、欧米上位と売上高・研究開発費に格差
    • [2]1994年10月合併。目的は事業環境の変化への対応・国際競争力の確保。エチレン生産能力シェア22.3%で首位、アジアにエチレン拠点なし、欧米上位と売上高・研究開発費に格差
    • [5]1994年10月合併。目的は事業環境の変化への対応・国際競争力の確保。エチレン生産能力シェア22.3%で首位、アジアにエチレン拠点なし、欧米上位と売上高・研究開発費に格差
  • 日化協月報 47(7) 1994年7月「クローズアップ 社長インタビュー 三浦昭」
    • [3]三菱油化の三浦昭社長(1994年7月): 合併で企業規模を大きくしないと乗り切れないと考えて決めた
  • ビジネス・インテリジェンス 10(12) 1996年12月「三菱化学会長・経団連副会長 古川昌彦――素材不況が半年早くやってきた」
    • [4]古川昌彦会長(1996年): 使える資金が大きくなりリスクヘッジしやすくなったことが合併の最大の狙い。1994年10月の合併で会長に就任
  • Omni-management 6(4) 1997年4月「ケース3 三菱化学――合併を機にカンパニー制を導入 その効果と課題」
    • [6]両社は競合を避けてきた。競合はポリエチレン・ポリプロピレンくらい

三菱化学は発足と同時に事業部門を9つのカンパニーに分け、事業ごとに損益の責任を負わせた。三菱化成は医薬や情報電子へ多角化しており、事業ごとに意思決定の速さが異なったうえ、どちらの会社の組織に統一しても不都合があったためである。プレジデントには石化で10億円未満、その他で5億円未満の投資決裁権と、課長以下の人事権が委ねられた。各カンパニーには資本金と借入金も割り当てられ、月次の損益計算書と半期ごとのバランスシートが作られた。三浦昭社長は1996年、次期社長を旧両社の交互ではなく、プレジデントの中から選ぶと明言した。ただ石化のカンパニーは市況で損益が上下し、成長途上の医薬と同じ尺度で業績を測る方法は定まらなかった。

  • Omni-management 6(4) 1997年4月「ケース3 三菱化学――合併を機にカンパニー制を導入 その効果と課題」
    • [7]1994年10月の発足と同時にカンパニー制を導入(当初9、1996年6月に8)。狙いは合併効果を高めること。多角化した医薬・情報電子は意思決定スピードが異なり、どちらの事業形態に統一してもまずかった。投資決裁権は石化10億円未満・他5億円未満、課長以下の人事権を委譲
    • [8]1994年10月の発足と同時にカンパニー制を導入(当初9、1996年6月に8)。狙いは合併効果を高めること。多角化した医薬・情報電子は意思決定スピードが異なり、どちらの事業形態に統一してもまずかった。投資決裁権は石化10億円未満・他5億円未満、課長以下の人事権を委譲
    • [9]1994年10月の発足と同時にカンパニー制を導入(当初9、1996年6月に8)。狙いは合併効果を高めること。多角化した医薬・情報電子は意思決定スピードが異なり、どちらの事業形態に統一してもまずかった。投資決裁権は石化10億円未満・他5億円未満、課長以下の人事権を委譲
  • 日経ビジネス 1996年10月7日号
    • [10]カンパニーに資本金と借入金を割当、月次損益計算書・半期バランスシート。三浦昭社長: 次期社長はプレジデントの中から選ぶ。石化は市況で業績が上下し医薬と同じ尺度で比較しにくい
    • [11]カンパニーに資本金と借入金を割当、月次損益計算書・半期バランスシート。三浦昭社長: 次期社長はプレジデントの中から選ぶ。石化は市況で業績が上下し医薬と同じ尺度で比較しにくい
    • [12]カンパニーに資本金と借入金を割当、月次損益計算書・半期バランスシート。三浦昭社長: 次期社長はプレジデントの中から選ぶ。石化は市況で業績が上下し医薬と同じ尺度で比較しにくい

三菱化学は1998年6月の決算説明会で、8つの事業分野ごとの売上高と営業利益を連結で公表した。それまでは全社を3部門に分けた数字しか出しておらず、どの事業が利益を生んでいるかを外部から判別できなかった。1998年3月期の連結経常利益は216億円と前期比98.2%増えたが、株価は売上高の小さい住友化学工業や三井化学を下回っていた。開示では、石油化学部門合計の営業利益262億円に対し、機能化学品が単独で109億円を上げていた。水上桂助常務は、石油化学中心の事業構造からの転換を数字で評価してもらう開示だと説明した。古川昌彦会長も1998年、業界の採算改善は製品値上げとナフサ安によるもので、国際競争力はなお不足していると認めていた。

  • 日経ビジネス 1998年7月6日号
    • [13]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [14]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [15]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [16]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [17]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
  • ビジネス・インテリジェンス 12(4) 1998年4月「主幹インタビュー 三菱化学会長 古川昌彦」
    • [18]古川昌彦会長(1998年): 97年9月中間の採算改善は値上げとナフサ値下がりによるもので、国際競争力はまだ力不足
参考文献[1]-[18]
  • 公正取引情報 1503 1995年6月19日「平成6年度における主要な企業結合事例 事例1 三菱化成と三菱油化の合併」
    • [1]1994年10月合併。目的は事業環境の変化への対応・国際競争力の確保。エチレン生産能力シェア22.3%で首位、アジアにエチレン拠点なし、欧米上位と売上高・研究開発費に格差
    • [2]1994年10月合併。目的は事業環境の変化への対応・国際競争力の確保。エチレン生産能力シェア22.3%で首位、アジアにエチレン拠点なし、欧米上位と売上高・研究開発費に格差
    • [5]1994年10月合併。目的は事業環境の変化への対応・国際競争力の確保。エチレン生産能力シェア22.3%で首位、アジアにエチレン拠点なし、欧米上位と売上高・研究開発費に格差
  • 日化協月報 47(7) 1994年7月「クローズアップ 社長インタビュー 三浦昭」
    • [3]三菱油化の三浦昭社長(1994年7月): 合併で企業規模を大きくしないと乗り切れないと考えて決めた
  • ビジネス・インテリジェンス 10(12) 1996年12月「三菱化学会長・経団連副会長 古川昌彦――素材不況が半年早くやってきた」
    • [4]古川昌彦会長(1996年): 使える資金が大きくなりリスクヘッジしやすくなったことが合併の最大の狙い。1994年10月の合併で会長に就任
  • Omni-management 6(4) 1997年4月「ケース3 三菱化学――合併を機にカンパニー制を導入 その効果と課題」
    • [6]両社は競合を避けてきた。競合はポリエチレン・ポリプロピレンくらい
    • [7]1994年10月の発足と同時にカンパニー制を導入(当初9、1996年6月に8)。狙いは合併効果を高めること。多角化した医薬・情報電子は意思決定スピードが異なり、どちらの事業形態に統一してもまずかった。投資決裁権は石化10億円未満・他5億円未満、課長以下の人事権を委譲
    • [8]1994年10月の発足と同時にカンパニー制を導入(当初9、1996年6月に8)。狙いは合併効果を高めること。多角化した医薬・情報電子は意思決定スピードが異なり、どちらの事業形態に統一してもまずかった。投資決裁権は石化10億円未満・他5億円未満、課長以下の人事権を委譲
    • [9]1994年10月の発足と同時にカンパニー制を導入(当初9、1996年6月に8)。狙いは合併効果を高めること。多角化した医薬・情報電子は意思決定スピードが異なり、どちらの事業形態に統一してもまずかった。投資決裁権は石化10億円未満・他5億円未満、課長以下の人事権を委譲
  • 日経ビジネス 1996年10月7日号
    • [10]カンパニーに資本金と借入金を割当、月次損益計算書・半期バランスシート。三浦昭社長: 次期社長はプレジデントの中から選ぶ。石化は市況で業績が上下し医薬と同じ尺度で比較しにくい
    • [11]カンパニーに資本金と借入金を割当、月次損益計算書・半期バランスシート。三浦昭社長: 次期社長はプレジデントの中から選ぶ。石化は市況で業績が上下し医薬と同じ尺度で比較しにくい
    • [12]カンパニーに資本金と借入金を割当、月次損益計算書・半期バランスシート。三浦昭社長: 次期社長はプレジデントの中から選ぶ。石化は市況で業績が上下し医薬と同じ尺度で比較しにくい
  • 日経ビジネス 1998年7月6日号
    • [13]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [14]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [15]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [16]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
    • [17]1998年6月1日の決算説明会で8分野の売上高・営業利益(連結)を公表。従来は3部門。1998年3月期連結経常利益216億円(98.2%増)。株価は住友化学・三井化学を下回る。石油化学部門計262億円、機能化学品109億円。水上桂助常務: 構造転換を評価してもらうため
  • ビジネス・インテリジェンス 12(4) 1998年4月「主幹インタビュー 三菱化学会長 古川昌彦」
    • [18]古川昌彦会長(1998年): 97年9月中間の採算改善は値上げとナフサ値下がりによるもので、国際競争力はまだ力不足

1999年〜四日市のエチレン停止と、医薬を切り出した三菱東京製薬・三菱ウェルファーマ

2001年1月、三菱化学は四日市事業所のエチレン製造設備を停止し、エチレンの生産を水島と鹿島の両事業所に集約した。同じ月には四日市のエチレンオキサイドとエチレングリコールの設備も止めた。この停止と大規模な定期修理で、2001年3月期のエチレン生産量は147万トンと前期を6.1%下回った。三菱化学は2002年3月期の単独売上高を7,400億円と415億円減る見通しとし、主因に四日市エチレンなどの停止を挙げた。停止に先立つ1999年6月に正野寛治社長が就任し、同年12月の中期計画は石油化学で設備の統廃合と他社との提携を進めると定めていた。売上高の減少を受け入れてでも、3拠点のエチレン設備を2拠点に絞って稼働率を上げる方を選んだと思われる。

  • 三菱化学 平成13年3月期 決算短信(連結)(2001年5月16日)
    • [19]2001年1月、水島・鹿島の両事業所に生産を集約するため四日市事業所のエチレン製造設備を停止。定期修理の大規模化もあり2001年3月期のエチレン生産量147万トン(前期比6.1%減)
    • [21]2001年1月、水島・鹿島の両事業所に生産を集約するため四日市事業所のエチレン製造設備を停止。定期修理の大規模化もあり2001年3月期のエチレン生産量147万トン(前期比6.1%減)
  • 三菱化学 平成13年3月期 決算概要(2001年5月16日)
    • [20]プラント停止: 四日市エチレン、エチレンオキサイド/エチレングリコール(01年1月)。2002年3月期単独売上高予想7,400億円(△415億円)、要因は四日市エチレン等停止他
    • [22]プラント停止: 四日市エチレン、エチレンオキサイド/エチレングリコール(01年1月)。2002年3月期単独売上高予想7,400億円(△415億円)、要因は四日市エチレン等停止他
  • 日経ビジネス 1999年11月8日号
    • [23]正野寛治氏は1999年6月29日社長就任
  • 三菱化学 平成12年3月期 決算短信(連結)
    • [24]1999年12月の中期計画: 石油化学は設備の統廃合・企業提携で収益・キャッシュフロー改善

1999年10月、三菱化学は東京田辺製薬を合併し、両社の医薬事業を全額出資子会社の三菱東京製薬に移して分離した。同年12月の中期計画は、医薬を市場の成長性と技術の優位性から重点成長分野に位置づけ、経営資源を優先して投入すると定めた。2000年3月期の医薬品の営業利益は、合併経費がかさみ前期の52億円から47億円に減った。2001年10月には三菱東京製薬がウェルファイドと合併し、三菱ウェルファーマが発足した。2002年11月の計画は三菱ウェルファーマに、提携などで2006年度に売上高5,000億円、研究開発費1,000億円の規模を目指させた。化学の一部門のままでは、新薬に要る研究開発費を競合に見合う水準で確保できないと判断したのだろう。

  • 三菱化学 有価証券報告書(2015年3月期)【沿革】
    • [25]1999年10月東京田辺製薬と合併し両社の医薬事業を全額出資子会社三菱東京製薬として分離。2001年10月三菱東京製薬がウェルファイドと合併し三菱ウェルファーマ発足
    • [28]1999年10月東京田辺製薬と合併し両社の医薬事業を全額出資子会社三菱東京製薬として分離。2001年10月三菱東京製薬がウェルファイドと合併し三菱ウェルファーマ発足
  • 三菱化学 平成12年3月期 決算短信(連結)
    • [26]1999年12月の中期計画で機能化学品と医薬を市場の成長性と技術の優位性から重点成長分野とし、優先的に経営資源を投入
  • 三菱化学 平成12年3月期 決算概要
    • [27]医薬品営業利益 2000年3月期47億円(前期52億円)。要因は三菱東京製薬発足・合併経費増加
  • 三菱化学「KAKUSHIN-Phase1」(2002年11月14日)
    • [29]子会社の三菱ウェルファーマの目標(三菱化学連結ではない): グローバル・スペシャリティ・ファーマを目指し、2006年度までに提携等で売上高5,000億円・研究開発費1,000億円規模

2001年6月、三菱化学の子会社の日本ポリケムは、ポリエチレンとポリプロピレンを他社と統合する詳細検討に入ると発表した。ポリエチレンの相手は昭和電工と日本石油化学の合弁の日本ポリオレフィン、ポリプロピレンの相手はチッソであった。発表文は、海外の大型合併による巨大メーカーの誕生、2004年に向けた関税の引き下げ、アジアと中東の大型設備の稼働を理由に挙げた。その半年前、住友化学工業と三井化学は経営統合を公表していた。ポリエチレンの統合が実現すれば国内の能力シェアは約36%となり、住友・三井の計25%を上回る見通しであった。ただ統合後の年産能力約130万トンは、米ダウ・ケミカルとユニオン・カーバイドの計800万トンに遠く及ばなかった。

  • 三菱化学 ニュースリリース 2001年6月7日「当社連結子会社の事業統合に係わる検討開始についてのお知らせ」
    • [30]2001年6月7日、日本ポリケム(三菱化学65%・東燃化学35%、1996年設立)が日本ポリオレフィン(昭和電工65%・日本石油化学35%)とPE、チッソとPPの統合の詳細検討開始で合意。新会社は日本ポリケムが過半数出資予定。理由は海外大型合併による超巨大メーカー群、2004年に向けた関税率逓減、アジア・中東の大型設備稼働
    • [31]2001年6月7日、日本ポリケム(三菱化学65%・東燃化学35%、1996年設立)が日本ポリオレフィン(昭和電工65%・日本石油化学35%)とPE、チッソとPPの統合の詳細検討開始で合意。新会社は日本ポリケムが過半数出資予定。理由は海外大型合併による超巨大メーカー群、2004年に向けた関税率逓減、アジア・中東の大型設備稼働
    • [32]2001年6月7日、日本ポリケム(三菱化学65%・東燃化学35%、1996年設立)が日本ポリオレフィン(昭和電工65%・日本石油化学35%)とPE、チッソとPPの統合の詳細検討開始で合意。新会社は日本ポリケムが過半数出資予定。理由は海外大型合併による超巨大メーカー群、2004年に向けた関税率逓減、アジア・中東の大型設備稼働
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号
    • [33]住友化学・三井化学が経営統合を発表済み。PE統合で国内生産能力シェア約36%、住友・三井計25%を上回る。4社統合会社のPE年産能力約130万トン、ダウ・ユニオンカーバイド計800万トン
    • [34]住友化学・三井化学が経営統合を発表済み。PE統合で国内生産能力シェア約36%、住友・三井計25%を上回る。4社統合会社のPE年産能力約130万トン、ダウ・ユニオンカーバイド計800万トン
    • [35]住友化学・三井化学が経営統合を発表済み。PE統合で国内生産能力シェア約36%、住友・三井計25%を上回る。4社統合会社のPE年産能力約130万トン、ダウ・ユニオンカーバイド計800万トン
参考文献[19]-[35]
    • [19]2001年1月、水島・鹿島の両事業所に生産を集約するため四日市事業所のエチレン製造設備を停止。定期修理の大規模化もあり2001年3月期のエチレン生産量147万トン(前期比6.1%減)
    • [21]2001年1月、水島・鹿島の両事業所に生産を集約するため四日市事業所のエチレン製造設備を停止。定期修理の大規模化もあり2001年3月期のエチレン生産量147万トン(前期比6.1%減)
    • [20]プラント停止: 四日市エチレン、エチレンオキサイド/エチレングリコール(01年1月)。2002年3月期単独売上高予想7,400億円(△415億円)、要因は四日市エチレン等停止他
    • [22]プラント停止: 四日市エチレン、エチレンオキサイド/エチレングリコール(01年1月)。2002年3月期単独売上高予想7,400億円(△415億円)、要因は四日市エチレン等停止他
  • 日経ビジネス 1999年11月8日号
    • [23]正野寛治氏は1999年6月29日社長就任
  • 三菱化学 平成12年3月期 決算短信(連結)
    • [24]1999年12月の中期計画: 石油化学は設備の統廃合・企業提携で収益・キャッシュフロー改善
    • [26]1999年12月の中期計画で機能化学品と医薬を市場の成長性と技術の優位性から重点成長分野とし、優先的に経営資源を投入
  • 三菱化学 有価証券報告書(2015年3月期)【沿革】
    • [25]1999年10月東京田辺製薬と合併し両社の医薬事業を全額出資子会社三菱東京製薬として分離。2001年10月三菱東京製薬がウェルファイドと合併し三菱ウェルファーマ発足
    • [28]1999年10月東京田辺製薬と合併し両社の医薬事業を全額出資子会社三菱東京製薬として分離。2001年10月三菱東京製薬がウェルファイドと合併し三菱ウェルファーマ発足
  • 三菱化学 平成12年3月期 決算概要
    • [27]医薬品営業利益 2000年3月期47億円(前期52億円)。要因は三菱東京製薬発足・合併経費増加
    • [29]子会社の三菱ウェルファーマの目標(三菱化学連結ではない): グローバル・スペシャリティ・ファーマを目指し、2006年度までに提携等で売上高5,000億円・研究開発費1,000億円規模
    • [30]2001年6月7日、日本ポリケム(三菱化学65%・東燃化学35%、1996年設立)が日本ポリオレフィン(昭和電工65%・日本石油化学35%)とPE、チッソとPPの統合の詳細検討開始で合意。新会社は日本ポリケムが過半数出資予定。理由は海外大型合併による超巨大メーカー群、2004年に向けた関税率逓減、アジア・中東の大型設備稼働
    • [31]2001年6月7日、日本ポリケム(三菱化学65%・東燃化学35%、1996年設立)が日本ポリオレフィン(昭和電工65%・日本石油化学35%)とPE、チッソとPPの統合の詳細検討開始で合意。新会社は日本ポリケムが過半数出資予定。理由は海外大型合併による超巨大メーカー群、2004年に向けた関税率逓減、アジア・中東の大型設備稼働
    • [32]2001年6月7日、日本ポリケム(三菱化学65%・東燃化学35%、1996年設立)が日本ポリオレフィン(昭和電工65%・日本石油化学35%)とPE、チッソとPPの統合の詳細検討開始で合意。新会社は日本ポリケムが過半数出資予定。理由は海外大型合併による超巨大メーカー群、2004年に向けた関税率逓減、アジア・中東の大型設備稼働
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号
    • [33]住友化学・三井化学が経営統合を発表済み。PE統合で国内生産能力シェア約36%、住友・三井計25%を上回る。4社統合会社のPE年産能力約130万トン、ダウ・ユニオンカーバイド計800万トン
    • [34]住友化学・三井化学が経営統合を発表済み。PE統合で国内生産能力シェア約36%、住友・三井計25%を上回る。4社統合会社のPE年産能力約130万トン、ダウ・ユニオンカーバイド計800万トン
    • [35]住友化学・三井化学が経営統合を発表済み。PE統合で国内生産能力シェア約36%、住友・三井計25%を上回る。4社統合会社のPE年産能力約130万トン、ダウ・ユニオンカーバイド計800万トン

2002年〜冨澤龍一社長の化学「革新」計画と、三菱ウェルファーマとの持株会社

2000年7月、三菱化学は米マサチューセッツ工科大学教授のジョージ・ステファノポーラス氏を最高技術責任者(CTO)に迎えた。ジョージ・ステファノポーラスCTOは研究者に、着手の前にその研究で利益を生む筋道を示すよう求めた。2001年5月、三菱化学は横浜総合研究所や筑波研究所などを解消し、科学技術研究センターと事業部門の技術開発部門に再編した。2002年6月に冨澤龍一氏が社長に就任した。同年11月の計画は、4か月ごとに開発の継続か中止かを判定する仕組みを掲げ、長期の探索研究は大学や国の研究機関との提携に委ねるとした。重点領域には電子・光学・ディスプレー材料や健康・バイオを挙げた。

  • 日経ビジネス 2002年1月28日号
    • [36]ジョージ・ステファノポーラス氏はMIT教授から2000年7月三菱化学CTOに就任。研究開発はまずビジネスモデルありきで考えるよう求めた
    • [37]ジョージ・ステファノポーラス氏はMIT教授から2000年7月三菱化学CTOに就任。研究開発はまずビジネスモデルありきで考えるよう求めた
  • 三菱化学 有価証券報告書(2015年3月期)【沿革】
    • [38]2001年5月、横浜総合研究所・筑波研究所等を解消し科学技術研究センターと事業部門所管の技術開発部門に再編
  • 日経ビジネス 2004年1月26日号
    • [39]冨澤龍一社長は2002年6月就任、それ以前に三菱ウェルファーマ副社長
  • 三菱化学「KAKUSHIN-Phase1」(2002年11月14日)
    • [40]R&TD方針: 4か月ごとのGo/No Goステージゲート、長期の探索研究は大学・国立研究機関との提携で外部化。対象領域にElectronics, Photonics and Display、Health・Bioなど
    • [41]R&TD方針: 4か月ごとのGo/No Goステージゲート、長期の探索研究は大学・国立研究機関との提携で外部化。対象領域にElectronics, Photonics and Display、Health・Bioなど

2002年11月、三菱化学は2003年度からの2か年計画「KAKUSHIN-Phase1」を公表した。前の中期計画は2002年度の経常利益1,200億円を目標としたが、見込みは650億円にとどまった。2002年3月期の連結決算は、経常利益71億円、当期純損失453億円であった。冨澤龍一社長は株主向けの報告書で、財務体質の改善を最優先の課題に据え、2005年3月末までに有利子負債を1,800億円減らすと記した。計画は2004年度の営業利益1,000億円以上と総資産税引前利益率4%以上を掲げ、2005年度からの3年を成長の段階と位置づけた。2005年3月期の連結経常利益は1,481億円であった。

  • 三菱化学「KAKUSHIN-Phase1」(2002年11月14日)
    • [42]2002年11月14日公表。Phase1はFY2003-2004、Phase2はFY2005-2007。前中計の2002年度目標経常利益1,200億円に対し見込み650億円。目標: 負債削減1,800億円(2005年3月まで・最優先)、営業利益1,000億円以上、ROA(税引前)4%以上
    • [43]2002年11月14日公表。Phase1はFY2003-2004、Phase2はFY2005-2007。前中計の2002年度目標経常利益1,200億円に対し見込み650億円。目標: 負債削減1,800億円(2005年3月まで・最優先)、営業利益1,000億円以上、ROA(税引前)4%以上
    • [46]2002年11月14日公表。Phase1はFY2003-2004、Phase2はFY2005-2007。前中計の2002年度目標経常利益1,200億円に対し見込み650億円。目標: 負債削減1,800億円(2005年3月まで・最優先)、営業利益1,000億円以上、ROA(税引前)4%以上
  • 三菱化学 有価証券報告書(2002年3月期・連結)
    • [44]2002年3月期連結: 経常利益71億円、当期純損失453億円
  • 三菱化学 第9期 中間報告書(2002年12月)
    • [45]冨澤龍一社長(2002年12月): 経営計画大綱で財務体質の改善を最優先課題とし、2005年3月末までに有利子負債1,800億円削減
  • 三菱化学 有価証券報告書(2005年3月期・連結)
    • [47]2005年3月期連結: 売上高2兆1,895億円、経常利益1,481億円

2003年12月、三菱化学は535億円を投じて三菱ウェルファーマの株式を公開買付けで追加取得し、出資比率を約60%に高めた。冨澤龍一社長は子会社化の意味を『子会社化は、将来のアライアンスに向けた備えだ』と説明した。医薬で競争を続けるには年1,000億円以上の研究開発費が要るとの見方を、冨澤龍一社長も示していた。2005年10月、三菱化学と三菱ウェルファーマは株式移転で完全親会社の三菱ケミカルホールディングスを設立し、三菱化学は上場を廃止した。共同持株会社の2006年3月期の連結売上高予想は2兆3,800億円であった。化学と医薬を並列の子会社に置き、提携と資金配分を持株会社で判断する体制を選んだとみられる。

  • 日経ビジネス 2004年1月26日号
    • [48]TOBに535億円を投じ出資比率約60%。冨澤社長「子会社化は将来のアライアンスに向けた備え」。年1,000億円以上の研究開発費を投じられる事業体でないと生き残りが難しいとの認識を共有
    • [49]TOBに535億円を投じ出資比率約60%。冨澤社長「子会社化は将来のアライアンスに向けた備え」。年1,000億円以上の研究開発費を投じられる事業体でないと生き残りが難しいとの認識を共有
    • [50]TOBに535億円を投じ出資比率約60%。冨澤社長「子会社化は将来のアライアンスに向けた備え」。年1,000億円以上の研究開発費を投じられる事業体でないと生き残りが難しいとの認識を共有
  • 三菱化学 有価証券報告書(2015年3月期)【沿革】
    • [51]2003年12月三菱ウェルファーマ株式を公開買付けにより追加取得。2005年10月三菱ウェルファーマと共同で株式移転により完全親会社三菱ケミカルホールディングスを設立し上場廃止
  • 三菱化学・三菱ウェルファーマ「平成18年3月期の共同持株会社業績予想について」(2005年5月12日)
    • [52]2005年4月26日に株式移転で共同持株会社設立(10月1日)を決議済み。共同持株会社の2006年3月期連結業績予想: 売上高2兆3,800億円、経常利益1,250億円
参考文献[36]-[52]
  • 日経ビジネス 2002年1月28日号
    • [36]ジョージ・ステファノポーラス氏はMIT教授から2000年7月三菱化学CTOに就任。研究開発はまずビジネスモデルありきで考えるよう求めた
    • [37]ジョージ・ステファノポーラス氏はMIT教授から2000年7月三菱化学CTOに就任。研究開発はまずビジネスモデルありきで考えるよう求めた
  • 三菱化学 有価証券報告書(2015年3月期)【沿革】
    • [38]2001年5月、横浜総合研究所・筑波研究所等を解消し科学技術研究センターと事業部門所管の技術開発部門に再編
    • [51]2003年12月三菱ウェルファーマ株式を公開買付けにより追加取得。2005年10月三菱ウェルファーマと共同で株式移転により完全親会社三菱ケミカルホールディングスを設立し上場廃止
  • 日経ビジネス 2004年1月26日号
    • [39]冨澤龍一社長は2002年6月就任、それ以前に三菱ウェルファーマ副社長
    • [48]TOBに535億円を投じ出資比率約60%。冨澤社長「子会社化は将来のアライアンスに向けた備え」。年1,000億円以上の研究開発費を投じられる事業体でないと生き残りが難しいとの認識を共有
    • [49]TOBに535億円を投じ出資比率約60%。冨澤社長「子会社化は将来のアライアンスに向けた備え」。年1,000億円以上の研究開発費を投じられる事業体でないと生き残りが難しいとの認識を共有
    • [50]TOBに535億円を投じ出資比率約60%。冨澤社長「子会社化は将来のアライアンスに向けた備え」。年1,000億円以上の研究開発費を投じられる事業体でないと生き残りが難しいとの認識を共有
    • [40]R&TD方針: 4か月ごとのGo/No Goステージゲート、長期の探索研究は大学・国立研究機関との提携で外部化。対象領域にElectronics, Photonics and Display、Health・Bioなど
    • [41]R&TD方針: 4か月ごとのGo/No Goステージゲート、長期の探索研究は大学・国立研究機関との提携で外部化。対象領域にElectronics, Photonics and Display、Health・Bioなど
    • [42]2002年11月14日公表。Phase1はFY2003-2004、Phase2はFY2005-2007。前中計の2002年度目標経常利益1,200億円に対し見込み650億円。目標: 負債削減1,800億円(2005年3月まで・最優先)、営業利益1,000億円以上、ROA(税引前)4%以上
    • [43]2002年11月14日公表。Phase1はFY2003-2004、Phase2はFY2005-2007。前中計の2002年度目標経常利益1,200億円に対し見込み650億円。目標: 負債削減1,800億円(2005年3月まで・最優先)、営業利益1,000億円以上、ROA(税引前)4%以上
    • [46]2002年11月14日公表。Phase1はFY2003-2004、Phase2はFY2005-2007。前中計の2002年度目標経常利益1,200億円に対し見込み650億円。目標: 負債削減1,800億円(2005年3月まで・最優先)、営業利益1,000億円以上、ROA(税引前)4%以上
  • 三菱化学 有価証券報告書(2002年3月期・連結)
    • [44]2002年3月期連結: 経常利益71億円、当期純損失453億円
    • [45]冨澤龍一社長(2002年12月): 経営計画大綱で財務体質の改善を最優先課題とし、2005年3月末までに有利子負債1,800億円削減
  • 三菱化学 有価証券報告書(2005年3月期・連結)
    • [47]2005年3月期連結: 売上高2兆1,895億円、経常利益1,481億円
    • [52]2005年4月26日に株式移転で共同持株会社設立(10月1日)を決議済み。共同持株会社の2006年3月期連結業績予想: 売上高2兆3,800億円、経常利益1,250億円

1994年〜2005年の業績

決算期 区分 売上高 経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 利益率
1994年03月期 連結 11,808 n/a n/a 60 0.5% n/a
1995年03月期 連結 10,771 ▲8.8% n/a ▲29 ▲0.3% n/a
1996年03月期 連結 13,401 +24.4% n/a 30 0.2% n/a
1997年03月期 連結 16,480 +23.0% n/a 225 1.4% n/a
1998年03月期 連結 17,322 +5.1% n/a ▲119 ▲0.7% n/a
1999年03月期 連結 17,334 +0.1% n/a 56 0.3% n/a
2000年03月期 連結 15,316 ▲11.6% n/a ▲275 ▲1.8% n/a
2001年03月期 連結 16,699 +9.0% n/a ▲241 ▲1.4% n/a
2002年03月期 連結 17,803 +6.6% 71 ▲453 ▲2.5% n/a
2003年03月期 連結 18,875 +6.0% 756 214 1.1% n/a
2004年03月期 連結 19,253 +2.0% 826 345 1.8% n/a
2005年03月期 連結 21,895 +13.7% 1,481 554 2.5% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

22件
出典・参考
  • 三菱化学 平成13年3月期 決算短信(連結)(2001年5月16日)
  • 三菱化学 ニュースリリース 2001年6月7日「当社連結子会社の事業統合に係わる検討開始についてのお知らせ」
  • 三菱化学 有価証券報告書(2002年3月期・連結)
  • 三菱化学 有価証券報告書(2005年3月期・連結)
  • 三菱化学 有価証券報告書(2015年3月期)【沿革】
  • 三菱化学 平成12年3月期 決算短信(連結)
  • 日経ビジネス 1996年10月7日号
  • 日経ビジネス 1998年7月6日号
  • 日経ビジネス 1999年11月8日号
  • 日経ビジネス 2001年1月29日号
  • 日経ビジネス 2002年1月28日号
  • 日経ビジネス 2004年1月26日号
  • 日化協月報 47(7) 1994年7月「クローズアップ 社長インタビュー 三浦昭」
  • 公正取引情報 1503 1995年6月19日「平成6年度における主要な企業結合事例 事例1 三菱化成と三菱油化の合併」
  • ビジネス・インテリジェンス 10(12) 1996年12月「三菱化学会長・経団連副会長 古川昌彦――素材不況が半年早くやってきた」
  • Omni-management 6(4) 1997年4月「ケース3 三菱化学――合併を機にカンパニー制を導入 その効果と課題」
  • ビジネス・インテリジェンス 12(4) 1998年4月「主幹インタビュー 三菱化学会長 古川昌彦」
  • 三菱化学 平成13年3月期 決算概要(2001年5月16日)
  • 三菱化学「KAKUSHIN-Phase1」(2002年11月14日)
  • 三菱化学 第9期 中間報告書(2002年12月)
  • 三菱化学・三菱ウェルファーマ「平成18年3月期の共同持株会社業績予想について」(2005年5月12日)
  • 三菱化学 平成12年3月期 決算概要

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