伊藤ハムの決断社史:経営の意思決定を振り返る

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決断

手に入る肉が変わるたび、製品ではなく原料のほうを替えてきた。1934年のセロハンウインナーは豚肉に兎肉を1割強混ぜたもので、統制が厳しくなった1943年には、枠の外にあったさめといるかへ切り替えている。1946年4月には長田区の市場で買い手のつかなかったさめを原料に"ニューソーセージ"を作り、この一品だけで3か月後に神戸市灘区備後町へ敷地約5,000平方メートルの工場を建設した。1948年には氷水で洗う脱臭法を確立して原料を全面的に畜肉へ移し、1958年にはニュージーランドからマトン3,000トンを輸入する。同じ年の日本全体の輸入量は3,200トンで、そのほとんどを1社で使った。原料を差し替えられる温度管理と脱臭の技術が、豚肉が高騰しても値上げをしない供給を支えた。

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