稲盛和夫
プロ経営者としての経歴と施策
プロ経営者としての経歴と施策
稲盛和夫氏は1955年に京都の碍子メーカー松風工業に入社してセラミックの開発にあたり、1959年に京都セラミックを設立して取締役技術部長に就任した。1966年5月に同社の代表取締役社長となり、1984年6月に第二電電(現KDDI)の代表取締役会長、1985年6月に京セラの代表取締役会長兼社長を兼ねた。1997年6月に京セラと第二電電の取締役名誉会長に就任した。
- 日経ビジネス 1975年12月8日号(日経マグロウヒル社)
- [1]1955年 鹿児島大学工学部(応用化学学科)卒業、松風工業に入社しフォルステライト磁器の商品化・低温焼成アルミナ磁器の開発を担当、1959年 京都セラミック設立時は取締役技術部長(社長は出資者)
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【役員の状況】
- [2]昭和7年1月30日生。昭和41年5月 京都セラミック㈱(現京セラ㈱)代表取締役社長/昭和59年6月 第二電電㈱(現KDDI㈱)代表取締役会長/昭和60年6月 京セラ株式会社代表取締役会長(兼)社長/平成9年6月 京セラ㈱取締役名誉会長/平成9年6月 第二電電㈱取締役名誉会長/平成22年2月 当社会長/平成22年11月 当社代表取締役/平成23年3月 当社代表取締役会長/平成24年2月 当社取締役名誉会長
- [3]昭和7年1月30日生。昭和41年5月 京都セラミック㈱(現京セラ㈱)代表取締役社長/昭和59年6月 第二電電㈱(現KDDI㈱)代表取締役会長/昭和60年6月 京セラ株式会社代表取締役会長(兼)社長/平成9年6月 京セラ㈱取締役名誉会長/平成9年6月 第二電電㈱取締役名誉会長/平成22年2月 当社会長/平成22年11月 当社代表取締役/平成23年3月 当社代表取締役会長/平成24年2月 当社取締役名誉会長
京セラの単体売上高は、社長就任前年度の1966年3月期の2億9,800万円から1985年3月期には2,832億円へ増加した。1982年時点で、製造部門の最小単位の組織をアメーバと呼び、人件費以外の経費を差し引いた売上高を総労働時間で割った「時間当り」で日々の採算を測っていた。一方、単体の当期純利益は1985年3月期の316億円から1987年3月期の164億円へ減少しており、成長が一本調子だったわけではない。
- 京セラ 07_pl_long(会社年鑑・証券調査(203)・証券24(10)(283))・単体
- [4]京セラ 単体 売上高 1966年3月期2.98億円・1985年3月期2,832億円。当期純利益 1985年3月期316億円・1986年3月期194億円・1987年3月期164億円
- [6]京セラ 単体 売上高 1966年3月期2.98億円・1985年3月期2,832億円。当期純利益 1985年3月期316億円・1986年3月期194億円・1987年3月期164億円
- 政経人 29巻3号 1982年3月「個性派経営者列伝(14) 京都セラミツク社長 稲盛和夫」
- [5]製造部門の最小単位組織(アメーバ)で、人件費を除く全経費を控除した差し引き売り上げを総労働時間で割った「時間当り」を日々算出
2010年1月19日、日本航空インターナショナルと親会社の日本航空など3社が東京地方裁判所に会社更生手続を申し立て、同日に企業再生支援機構の支援決定を受けた。その翌月の2010年2月に会長に就任し、同時に大西賢氏が管財人代理兼社長となった。会長に招かれた経緯を日本航空が述べた資料は、手元には見当たらない。
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【主要な経営指標等の推移】
- [7]当社(旧商号:株式会社日本航空インターナショナル)、株式会社日本航空及び株式会社ジャルキャピタルの3社は平成22年1月19日に東京地方裁判所に会社更生手続の申立てを行い、同日同手続の開始決定を受けるとともに、株式会社企業再生支援機構に対し再生支援の申込みを行い、同日支援決定を受けた
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【役員の状況】
- [8]昭和7年1月30日生。昭和41年5月 京都セラミック㈱(現京セラ㈱)代表取締役社長/昭和59年6月 第二電電㈱(現KDDI㈱)代表取締役会長/昭和60年6月 京セラ株式会社代表取締役会長(兼)社長/平成9年6月 京セラ㈱取締役名誉会長/平成9年6月 第二電電㈱取締役名誉会長/平成22年2月 当社会長/平成22年11月 当社代表取締役/平成23年3月 当社代表取締役会長/平成24年2月 当社取締役名誉会長
- [9]大西賢 平成22年2月 当社管財人代理(兼)社長/平成23年3月 当社代表取締役社長/平成24年2月 当社代表取締役会長。植木義晴 平成24年2月 当社代表取締役社長
更生計画に基づき、2010年12月に発行済株式をすべて消却し、企業再生支援機構が3,500億円を出資した。連結の従業員数は2009年3月末の47,170人から2011年3月末に31,263人へ減少した。2011年3月に代表取締役会長となり、同月に会社更生手続が終結した。翌4月に部門別採算制度を導入し、全社員が共有する行動指針「JALフィロソフィ」の教育をグループ全社員に実施した。2012年2月に取締役名誉会長に就任し、同時に植木義晴氏が代表取締役社長に就任した。2012年9月に東京証券取引所市場第一部へ再上場し、2013年3月31日に退任したのちも、名誉顧問として部門別採算制度とJALフィロソフィの助言を報酬なしで続けた。
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【発行済株式総数、資本金等の推移】
- [10]平成22年12月1日に更生計画に基づき、発行済株式の全てを消却し、資本金の全額及び資本準備金の全額を減少させた。同時に株式会社企業再生支援機構より3,500億円の出資に対して第三者割当増資として175,000千株を発行
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【主要な経営指標等の推移】
- [11]従業員数 第59期(平成21年3月)47,170名、第62期(平成23年3月)31,263名
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【役員の状況】
- [12]昭和7年1月30日生。昭和41年5月 京都セラミック㈱(現京セラ㈱)代表取締役社長/昭和59年6月 第二電電㈱(現KDDI㈱)代表取締役会長/昭和60年6月 京セラ株式会社代表取締役会長(兼)社長/平成9年6月 京セラ㈱取締役名誉会長/平成9年6月 第二電電㈱取締役名誉会長/平成22年2月 当社会長/平成22年11月 当社代表取締役/平成23年3月 当社代表取締役会長/平成24年2月 当社取締役名誉会長
- [15]昭和7年1月30日生。昭和41年5月 京都セラミック㈱(現京セラ㈱)代表取締役社長/昭和59年6月 第二電電㈱(現KDDI㈱)代表取締役会長/昭和60年6月 京セラ株式会社代表取締役会長(兼)社長/平成9年6月 京セラ㈱取締役名誉会長/平成9年6月 第二電電㈱取締役名誉会長/平成22年2月 当社会長/平成22年11月 当社代表取締役/平成23年3月 当社代表取締役会長/平成24年2月 当社取締役名誉会長
- [16]大西賢 平成22年2月 当社管財人代理(兼)社長/平成23年3月 当社代表取締役社長/平成24年2月 当社代表取締役会長。植木義晴 平成24年2月 当社代表取締役社長
- 日本航空 有価証券報告書 第67期(2016年3月期)【沿革】
- [13]平成23年3月 会社更生手続の終結。平成24年9月 東京証券取引所市場第一部に株式を上場
- [17]平成23年3月 会社更生手続の終結。平成24年9月 東京証券取引所市場第一部に株式を上場
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【業績等の概要】
- [14]平成23年4月から導入した部門別採算制度を活用し、各部門の採算意識を向上させた。全社員が同じ価値観をもち判断及び行動していくための行動指針である「JALフィロソフィ」の浸透を図るため、グループ全社員を対象にした「JALフィロソフィ」教育を実施
- 日本航空 コーポレート・ガバナンス報告書(2022年6月28日)【代表取締役社長等を退任した者の状況】
- [18]元代表取締役社長等である相談役・顧問等 稲盛和夫 名誉顧問 部門別採算制度およびJALフィロソフィに関する助言 非常勤・報酬無 社長等退任日 2013/03/31
部門ごとに採算を測る制度と全社員で価値観を共有する行動指針は、京セラで部門別の採算管理と社員との信頼関係を経営の拠り所にした経験を移したものと考えられる。2012年3月期の連結営業利益は2,049億円、自己資本比率は2009年3月期の6.9%から35.7%へ上昇した。ただし債務免除益5,837億円や株式の消却といった法的整理の効果を含んでおり、経営者の寄与だけを数字で切り分けることはできない。
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【主要な経営指標等の推移】【業績等の概要】
- [19]平成24年3月期 連結営業利益2,049億円。自己資本比率 第59期(平成21年3月)6.9%、第63期(平成24年3月)35.7%
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【連結損益及び包括利益計算書】
- [20]前連結会計年度(平成22年12月1日〜平成23年3月31日) 特別利益 債務免除益583,707百万円
参考文献2件
参考文献
- 日本航空 有価証券届出書(2012年8月3日提出)【役員の状況】
- 日経ビジネス 1975年12月8日号「未来進行形経営 しろうとこそ技術開発の担い手 稲盛和夫氏(京都セラミツク社長)が語る成長の秘密」(日経マグロウヒル社)
事実根拠:出所(日本航空)