第1章 年〜年

ソシオネクスト:富士通・パナソニックのSoC事業統合とSolution SoCへの転換

2014年〜富士通とパナソニックの設計部門を統合した設計専業と、パナソニック議決権20%の3社出資

富士通とパナソニックは2014年9月、両社のシステムLSI事業を受け入れる準備会社としてソシオネクストを設立した。2015年3月2日に統合を完了させ、事業開始時の会長兼CEOには京セラで社長と会長を務めた西口泰夫氏を迎えた。社長兼COOには、富士通セミコンダクターでシステムLSIカンパニー長を務めた井上あまね氏。CTOにはパナソニックで新会社設立準備室長を務めた岡本吉史氏を充て、両社の事業責任者を経営陣に並べた。新会社は、両社が培った技術力、知的財産、顧客基盤を1社に集約する方針を掲げた。微細化が進むほど膨らむ先端品の開発費を単独で負担し続けることが両社とも難しくなり、設計部門を持ち寄って規模を確保する統合を選んだとみられる。

  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [1]2014年9月に準備会社として設立
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2015年3月2日「株式会社ソシオネクストが事業を開始」
    • [2]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集
    • [3]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集
    • [4]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集
    • [5]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集

ソシオネクストは2015年3月、富士通セミコンダクターとパナソニックの会社分割により両社のSoC事業を統合し、事業を開始した。議決権の構成は、日本政策投資銀行と富士通が40%ずつ、パナソニックが20%。パナソニックは2015年3月期末にソシオネクストの議決権の20.0%を保有する株主として残った。資本金は302億円、従業員は約2,600名で、国内7か所と海外15か所の事業所を抱えて出発した。8つの事業部のうち6つを国内に、米国と欧州に1つずつを置き、各事業部が設計・開発と販売を担う体制である。工場を持たず、映像・イメージングと光ネットワークの技術を核に据えた設計専業として出発したことが、後の事業転換の前提になったと考えられる。

  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [6]2015年3月、富士通セミコンダクターとパナソニックの会社分割でSoC事業を統合し事業開始
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2015年3月2日「株式会社ソシオネクストが事業を開始」
    • [7]議決権比率は日本政策投資銀行40%・富士通40%・パナソニック20%。資本金302億円、従業員約2,600名、国内7・海外15事業所、8事業部(国内6・米欧各1)。事業内容はシステムLSIの設計・開発・販売
    • [9]議決権比率は日本政策投資銀行40%・富士通40%・パナソニック20%。資本金302億円、従業員約2,600名、国内7・海外15事業所、8事業部(国内6・米欧各1)。事業内容はシステムLSIの設計・開発・販売
    • [10]議決権比率は日本政策投資銀行40%・富士通40%・パナソニック20%。資本金302億円、従業員約2,600名、国内7・海外15事業所、8事業部(国内6・米欧各1)。事業内容はシステムLSIの設計・開発・販売
  • パナソニック 有価証券報告書 2015年3月期(関連会社の状況)
    • [8]パナソニックは平成26年度末にソシオネクストの議決権20.0%を保有
参考文献[1]-[10]
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [1]2014年9月に準備会社として設立
    • [6]2015年3月、富士通セミコンダクターとパナソニックの会社分割でSoC事業を統合し事業開始
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2015年3月2日「株式会社ソシオネクストが事業を開始」
    • [2]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集
    • [3]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集
    • [4]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集
    • [5]2015年3月2日に両社のシステムLSI事業統合が完了。会長兼CEO西口泰夫(元京セラ社長・会長)、社長兼COO井上あまね(富士通セミコンダクター システムLSIカンパニー長)、CTO岡本吉史(パナソニック 新会社設立準備室長)。両社の技術力・知的財産・顧客基盤を結集
    • [7]議決権比率は日本政策投資銀行40%・富士通40%・パナソニック20%。資本金302億円、従業員約2,600名、国内7・海外15事業所、8事業部(国内6・米欧各1)。事業内容はシステムLSIの設計・開発・販売
    • [9]議決権比率は日本政策投資銀行40%・富士通40%・パナソニック20%。資本金302億円、従業員約2,600名、国内7・海外15事業所、8事業部(国内6・米欧各1)。事業内容はシステムLSIの設計・開発・販売
    • [10]議決権比率は日本政策投資銀行40%・富士通40%・パナソニック20%。資本金302億円、従業員約2,600名、国内7・海外15事業所、8事業部(国内6・米欧各1)。事業内容はシステムLSIの設計・開発・販売
  • パナソニック 有価証券報告書 2015年3月期(関連会社の状況)
    • [8]パナソニックは平成26年度末にソシオネクストの議決権20.0%を保有

2016年〜Bayside Design買収と台湾・英国の2拠点と、元富士通副会長のCEO

ソシオネクストは2016年1月1日付で、米国子会社のSocionext America Inc.を通じて半導体パッケージ設計会社のBayside Design Inc.を100%子会社にした。Bayside Design Inc.は2002年の設立で、高速で動作するパッケージと基板の設計サービスを得意とする会社である。ソシオネクストは買収の理由として、SoCの高度化に伴い、チップを載せるパッケージやプリント基板の特性まで含めた協調設計が必要になった点を挙げた。2018年4月にはSocionext America Inc.がBayside Design Inc.を吸収合併し、社内の設計組織に取り込んだ。チップの外まで設計範囲を広げたことは、顧客の製品全体に関わる後年の特注設計への布石だったのだろう。

  • ソシオネクスト ニュースリリース 2016年1月4日「半導体パッケージ設計会社 Bayside Design Inc.の買収について」
    • [11]2016年1月1日付でSocionext America Inc.の100%子会社としてBayside Design Inc.を取得。BDIは2002年設立の高速パッケージ・基板設計会社。チップ・パッケージ・基板の協調設計の重要性が理由
    • [12]2016年1月1日付でSocionext America Inc.の100%子会社としてBayside Design Inc.を取得。BDIは2002年設立の高速パッケージ・基板設計会社。チップ・パッケージ・基板の協調設計の重要性が理由
    • [13]2016年1月1日付でSocionext America Inc.の100%子会社としてBayside Design Inc.を取得。BDIは2002年設立の高速パッケージ・基板設計会社。チップ・パッケージ・基板の協調設計の重要性が理由
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [14]2016年1月に全株式取得、2018年4月にSocionext America Inc.が吸収合併

ソシオネクストは2016年4月1日、Socionext Technology Pacific Asia Ltd.の台湾支店を法人化し、Socionext Taiwan Inc.を設立した。設立時のソシオネクストはビジュアルシステムやカスタムSoCなど7つの事業部を持ち、うち5つを日本に置いた。総経理の姉歯伸彦氏は、映像、ネットワーク、コンピューティングを中核技術に据え、クラウドやIoT向けの応用製品を開発する方針を示した。姉歯伸彦氏は台湾をIT産業の要所と位置づけ、台湾の顧客に直接サービスを提供しつつ、台湾を足場にアジア、欧州、米国の市場を開拓する考えである。電子機器の設計と製造が集まる台湾に拠点を置き、海外の顧客開拓を急いだと推察される。

  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [15]2016年4月、Socionext Technology Pacific Asia Ltd.台湾支店を法人化しSocionext Taiwan Inc.を設立
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2016年4月6日「Socionext Taiwan Inc. 4月1日設立」
    • [16]2016年4月1日にSocionext Taiwan Inc.設立。当時7事業部(日本5・米欧各1)。総経理姉歯伸彦が映像・ネットワーク・コンピューティングを核にクラウド・IoT向け開発、台湾を前線基地に世界市場を目指すと説明。台北の展示会2件に出展予定
    • [17]2016年4月1日にSocionext Taiwan Inc.設立。当時7事業部(日本5・米欧各1)。総経理姉歯伸彦が映像・ネットワーク・コンピューティングを核にクラウド・IoT向け開発、台湾を前線基地に世界市場を目指すと説明。台北の展示会2件に出展予定
    • [18]2016年4月1日にSocionext Taiwan Inc.設立。当時7事業部(日本5・米欧各1)。総経理姉歯伸彦が映像・ネットワーク・コンピューティングを核にクラウド・IoT向け開発、台湾を前線基地に世界市場を目指すと説明。台北の展示会2件に出展予定

ソシオネクストは2017年12月21日の取締役会で、2018年4月1日付で肥塚雅博氏を代表取締役会長兼CEOとする人事を内定した。肥塚雅博氏は1974年に通商産業省へ入省し、2009年に富士通へ移って執行役員副会長などを務めた。内定時の肥塚雅博氏の役職は、富士通の特命顧問と富士通総研の代表取締役会長。肥塚雅博氏は2015年3月の事業開始時からソシオネクストの非常勤取締役に名を連ね、経営の内情を把握できる立場だった。ソシオネクストは2019年3月期以降、ASSPと従来型ASICを中心とした事業から、顧客と仕様を詰める特注設計を事業の中心にした。両社から引き継いだ汎用品の事業が伸び悩むなかで、株主の富士通と縁の深い肥塚雅博氏に事業の組み直しを託したのではないか。

  • ソシオネクスト ニュースリリース 2017年12月21日「代表取締役人事について」
    • [19]2017年12月21日、2018年4月1日付で肥塚雅博を代表取締役会長兼CEOに内定、西口泰夫は2018年3月31日付で退任。肥塚は1974年通商産業省入省、2009年富士通入社後に執行役員副会長など、2016年4月から富士通特命顧問・富士通総研代表取締役会長
    • [20]2017年12月21日、2018年4月1日付で肥塚雅博を代表取締役会長兼CEOに内定、西口泰夫は2018年3月31日付で退任。肥塚は1974年通商産業省入省、2009年富士通入社後に執行役員副会長など、2016年4月から富士通特命顧問・富士通総研代表取締役会長
    • [21]2017年12月21日、2018年4月1日付で肥塚雅博を代表取締役会長兼CEOに内定、西口泰夫は2018年3月31日付で退任。肥塚は1974年通商産業省入省、2009年富士通入社後に執行役員副会長など、2016年4月から富士通特命顧問・富士通総研代表取締役会長
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2015年3月2日「株式会社ソシオネクストが事業を開始」
    • [22]2015年3月の事業開始時の役員に取締役(非常勤)肥塚雅博
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 事業の内容
    • [23]2019年3月期以降、従来型ASICとASSP中心からソリューションSoCによるカスタムSoCへシフト
参考文献[11]-[23]
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2016年1月4日「半導体パッケージ設計会社 Bayside Design Inc.の買収について」
    • [11]2016年1月1日付でSocionext America Inc.の100%子会社としてBayside Design Inc.を取得。BDIは2002年設立の高速パッケージ・基板設計会社。チップ・パッケージ・基板の協調設計の重要性が理由
    • [12]2016年1月1日付でSocionext America Inc.の100%子会社としてBayside Design Inc.を取得。BDIは2002年設立の高速パッケージ・基板設計会社。チップ・パッケージ・基板の協調設計の重要性が理由
    • [13]2016年1月1日付でSocionext America Inc.の100%子会社としてBayside Design Inc.を取得。BDIは2002年設立の高速パッケージ・基板設計会社。チップ・パッケージ・基板の協調設計の重要性が理由
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [14]2016年1月に全株式取得、2018年4月にSocionext America Inc.が吸収合併
    • [15]2016年4月、Socionext Technology Pacific Asia Ltd.台湾支店を法人化しSocionext Taiwan Inc.を設立
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2016年4月6日「Socionext Taiwan Inc. 4月1日設立」
    • [16]2016年4月1日にSocionext Taiwan Inc.設立。当時7事業部(日本5・米欧各1)。総経理姉歯伸彦が映像・ネットワーク・コンピューティングを核にクラウド・IoT向け開発、台湾を前線基地に世界市場を目指すと説明。台北の展示会2件に出展予定
    • [17]2016年4月1日にSocionext Taiwan Inc.設立。当時7事業部(日本5・米欧各1)。総経理姉歯伸彦が映像・ネットワーク・コンピューティングを核にクラウド・IoT向け開発、台湾を前線基地に世界市場を目指すと説明。台北の展示会2件に出展予定
    • [18]2016年4月1日にSocionext Taiwan Inc.設立。当時7事業部(日本5・米欧各1)。総経理姉歯伸彦が映像・ネットワーク・コンピューティングを核にクラウド・IoT向け開発、台湾を前線基地に世界市場を目指すと説明。台北の展示会2件に出展予定
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2017年12月21日「代表取締役人事について」
    • [19]2017年12月21日、2018年4月1日付で肥塚雅博を代表取締役会長兼CEOに内定、西口泰夫は2018年3月31日付で退任。肥塚は1974年通商産業省入省、2009年富士通入社後に執行役員副会長など、2016年4月から富士通特命顧問・富士通総研代表取締役会長
    • [20]2017年12月21日、2018年4月1日付で肥塚雅博を代表取締役会長兼CEOに内定、西口泰夫は2018年3月31日付で退任。肥塚は1974年通商産業省入省、2009年富士通入社後に執行役員副会長など、2016年4月から富士通特命顧問・富士通総研代表取締役会長
    • [21]2017年12月21日、2018年4月1日付で肥塚雅博を代表取締役会長兼CEOに内定、西口泰夫は2018年3月31日付で退任。肥塚は1974年通商産業省入省、2009年富士通入社後に執行役員副会長など、2016年4月から富士通特命顧問・富士通総研代表取締役会長
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2015年3月2日「株式会社ソシオネクストが事業を開始」
    • [22]2015年3月の事業開始時の役員に取締役(非常勤)肥塚雅博
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 事業の内容
    • [23]2019年3月期以降、従来型ASICとASSP中心からソリューションSoCによるカスタムSoCへシフト

2018年〜肥塚雅博CEOのSolution SoCと、売上997億円の底で取った5nm車載案件

肥塚雅博氏がCEOに就任した2018年4月以降、ソシオネクストは「ソリューションSoC」と名づけたカスタムSoC事業を注力事業に据えた。営業部門と開発部門の人員を、カスタムSoC事業へ順次移した。ソリューションSoCは、顧客の製品やシステムの設計開発の段階から参画し、IP、EDAツール、OSSからファウンドリー、後工程の請負会社までを組み合わせて最適なSoCを提供するモデルである。従来型ASICでは、仕様や論理設計などの上流工程を顧客自身が担い、上流設計の能力を持つ顧客に利用が限られた。ソシオネクストは仕様の策定や論理設計から顧客と取り組むモデルへの移行を進めた。転換の理由には、汎用プロセッサーやASSPでは実現の難しい機能や性能を求める企業の増加を挙げた。

  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [24]2018年4月以降、ソリューションSoCによるカスタムSoC事業を注力事業とし、営業・開発部門のリソースを順次シフト
    • [25]2018年4月以降、ソリューションSoCによるカスタムSoC事業を注力事業とし、営業・開発部門のリソースを順次シフト
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2022年9月6日「中期事業目標について」
    • [26]ソリューションSoCは顧客の設計開発プロセスから参画し、IP・EDA・OSS・ファウンドリ・OSATのエコシステムを活用して最適なSoCを提供。差別化のため汎用プロセッサーやASSPで実現困難な機能を求める企業が増加
    • [29]ソリューションSoCは顧客の設計開発プロセスから参画し、IP・EDA・OSS・ファウンドリ・OSATのエコシステムを活用して最適なSoCを提供。差別化のため汎用プロセッサーやASSPで実現困難な機能を求める企業が増加
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 事業の内容
    • [27]従来型ASICは上流設計を顧客が行い、その能力を持つ顧客に限定。ソシオネクストは顧客と仕様策定・論理設計を行うモデルへシフト
    • [28]従来型ASICは上流設計を顧客が行い、その能力を持つ顧客に限定。ソシオネクストは顧客と仕様策定・論理設計を行うモデルへシフト

ソシオネクストは2018年12月17日、Socionext Embedded Software Austria GmbHの全株式をアートスパークホールディングスへ譲渡することで合意し、2019年1月に譲渡した。Socionext Embedded Software Austria GmbHはオーストリアのリンツに拠点を置き、車載向けのHMIオーサリングツール「CGI Studio」の開発・販売を手がける会社である。CGI Studioは特定のハードウェアに依存しないため、他社製SoC向けの商談と採用が近年増えた。ソシオネクストの判断は、GUIオーサリングツールに知見を持つアートスパークホールディングスの傘下に移すほうが事業の成長に望ましいというものである。譲渡後は、車載分野のSoC製品とソフトウェアの開発に経営資源を集中する方針を示した。

  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [30]2019年1月、Socionext Embedded Software Austria GmbHの全株式を他社に譲渡
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2018年12月17日「ソシオネクストとアートスパークホールディングス、Socionext Embedded Software Austria の譲渡で合意」
    • [31]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中
    • [32]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中
    • [33]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中
    • [34]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中

ソシオネクストは2019年4月1日、6つの事業部をコンシューマとオートモーティブ&インダストリアルの2つのビジネスグループに再編した。同日付の執行体制では、岡本吉史氏が代表取締役社長兼COO兼CTOを務め、設計開発の効率を高める全社の仕組みの構築も担った。2021年2月4日には、ADASや自動運転に対応する次世代の車載カスタムSoCにTSMCの5nmプロセス「N5P」を採用すると発表した。2020年3月期からの新規商談の獲得は、大規模な案件を中心に年間2,000億円相当にのぼる。一方、提出会社の売上高は2019年3月期の108,942百万円から2021年3月期の99,161百万円へ減少した。売上の減少期にも、量産まで2年以上を要する大型案件の獲得を優先したことが、上場後の業績回復につながったと思われる。

  • ソシオネクスト ニュースリリース 2019年4月1日「組織変更および執行体制について」
    • [35]2019年4月1日、6事業部をコンシューマ/オートモーティブ&インダストリアルの2ビジネスグループに再編。執行体制で岡本吉史が代表取締役社長兼COO兼CTO、SNDP担当
    • [36]2019年4月1日、6事業部をコンシューマ/オートモーティブ&インダストリアルの2ビジネスグループに再編。執行体制で岡本吉史が代表取締役社長兼COO兼CTO、SNDP担当
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2021年2月4日「ソシオネクスト、TSMCの5nmプロセスを次世代車載カスタムSoCに採用」
    • [37]2021年2月4日、次世代車載SoCにTSMCの5nm N5Pを採用、ADAS・自動運転向けカスタムSoCのリスク生産を2022年に開始予定
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2022年9月6日「中期事業目標について」
    • [38]2020年3月期からグローバルかつ大規模な案件中心に年間2,000億円相当の新規商談を獲得。商談獲得から製品売上計上まで通常2年以上
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2023年3月期 主要な経営指標等の推移
    • [39]提出会社売上高 2019年3月期108,942百万円、2021年3月期99,161百万円(連結は2021年3月期99,746百万円)
参考文献[24]-[39]
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
    • [24]2018年4月以降、ソリューションSoCによるカスタムSoC事業を注力事業とし、営業・開発部門のリソースを順次シフト
    • [25]2018年4月以降、ソリューションSoCによるカスタムSoC事業を注力事業とし、営業・開発部門のリソースを順次シフト
    • [30]2019年1月、Socionext Embedded Software Austria GmbHの全株式を他社に譲渡
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2022年9月6日「中期事業目標について」
    • [26]ソリューションSoCは顧客の設計開発プロセスから参画し、IP・EDA・OSS・ファウンドリ・OSATのエコシステムを活用して最適なSoCを提供。差別化のため汎用プロセッサーやASSPで実現困難な機能を求める企業が増加
    • [29]ソリューションSoCは顧客の設計開発プロセスから参画し、IP・EDA・OSS・ファウンドリ・OSATのエコシステムを活用して最適なSoCを提供。差別化のため汎用プロセッサーやASSPで実現困難な機能を求める企業が増加
    • [38]2020年3月期からグローバルかつ大規模な案件中心に年間2,000億円相当の新規商談を獲得。商談獲得から製品売上計上まで通常2年以上
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 事業の内容
    • [27]従来型ASICは上流設計を顧客が行い、その能力を持つ顧客に限定。ソシオネクストは顧客と仕様策定・論理設計を行うモデルへシフト
    • [28]従来型ASICは上流設計を顧客が行い、その能力を持つ顧客に限定。ソシオネクストは顧客と仕様策定・論理設計を行うモデルへシフト
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2018年12月17日「ソシオネクストとアートスパークホールディングス、Socionext Embedded Software Austria の譲渡で合意」
    • [31]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中
    • [32]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中
    • [33]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中
    • [34]2018年12月17日、Socionext Europe GmbH保有のSESA全株式をアートスパークへ譲渡で合意(2019年1月末完了予定)。SESAはリンツでHMIオーサリングツールCGI Studioを開発・販売。ハード非依存で他社SoC向け採用が増加、アートスパークの下での成長が望ましいと判断。車載分野のSoC製品・ソフトのソリューション開発に資源集中
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2019年4月1日「組織変更および執行体制について」
    • [35]2019年4月1日、6事業部をコンシューマ/オートモーティブ&インダストリアルの2ビジネスグループに再編。執行体制で岡本吉史が代表取締役社長兼COO兼CTO、SNDP担当
    • [36]2019年4月1日、6事業部をコンシューマ/オートモーティブ&インダストリアルの2ビジネスグループに再編。執行体制で岡本吉史が代表取締役社長兼COO兼CTO、SNDP担当
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2021年2月4日「ソシオネクスト、TSMCの5nmプロセスを次世代車載カスタムSoCに採用」
    • [37]2021年2月4日、次世代車載SoCにTSMCの5nm N5Pを採用、ADAS・自動運転向けカスタムSoCのリスク生産を2022年に開始予定
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2023年3月期 主要な経営指標等の推移
    • [39]提出会社売上高 2019年3月期108,942百万円、2021年3月期99,161百万円(連結は2021年3月期99,746百万円)

2014年〜2021年の業績

決算期 区分 売上高 経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 利益率 億円
2014年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2015年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2016年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2017年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2018年 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2019年03月期 単体 1,089 n/a 8 0.7% 7 n/a
2020年03月期 単体 1,027 ▲5.7% 23 2.2% 22 n/a
2021年03月期 連結 997 ▲2.9% 20 2.0% 14 n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

12件
出典・参考
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2015年3月2日「株式会社ソシオネクストが事業を開始」
  • パナソニック 有価証券報告書 2015年3月期(関連会社の状況)
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2016年1月4日「半導体パッケージ設計会社 Bayside Design Inc.の買収について」
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2016年4月6日「Socionext Taiwan Inc. 4月1日設立」
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2017年12月21日「代表取締役人事について」
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2018年12月17日「ソシオネクストとアートスパークホールディングス、Socionext Embedded Software Austria の譲渡で合意」
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2019年4月1日「組織変更および執行体制について」
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2021年2月4日「ソシオネクスト、TSMCの5nmプロセスを次世代車載カスタムSoCに採用」
  • ソシオネクスト ニュースリリース 2022年9月6日「中期事業目標について」
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2023年3月期 主要な経営指標等の推移
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 沿革
  • ソシオネクスト 有価証券報告書 2025年3月期 事業の内容

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