ホシザキ:LANCERとGRAM COMMERCIALの買収による業務用厨房機器の世界展開
2006年〜米LANCERとデンマークGRAM COMMERCIALの買収と、創業62年目の東証・名証同時上場
ホシザキ電機は2005年10月、米国で2位の飲料ディスペンサーメーカーLANCERの全株を取得すると決めた。買収額は約215百万ドルで、米国子会社を通じて買った。国内の販売とサービスの網を足場に、『5年後には製氷機市場での世界ナンバーワンを志向する計画です』と掲げた。狙いには、製氷機と飲料ディスペンサーの一体の開発と、米国・欧州・オセアニアでの拠点の統合を挙げた。LANCERはテキサス州に本社を置き、2004年12月期に約124百万ドルを売り上げていた。買収は2006年2月2日に完了し、LANCERの株主には1株22ドルが現金で支払われた。製氷機と飲料機器の買い手が重なる外食チェーンに、2つの機器をまとめて納める販路を買い取ったとみられる。
- ホシザキ電機 プレスリリース「ホシザキ電機 米国2位の飲料ディスペンサーメーカー LANCER CORPORATION を買収」(2005年10月20日)
- [1]米国二位の飲料ディスペンサーメーカーLANCER CORPORATIONの発行済株式全株の取得を決定
- [2]買収額は約215百万USドル。米国子会社HOSHIZAKI AMERICAを通じて取得
- [3]国内の販売・サービスネットワークを基盤とする政策に加え、積極的な海外展開で5年後に製氷機市場での世界ナンバーワンを志向する計画
- [4]製氷機と飲料ディスペンサーの一体的な開発、ランサーの飲料抽出技術との融合、米国・欧州・オセアニア地区での製造・販売拠点の統合による相乗効果を目指す
- LANCER CORPORATION Form 8-K Exhibit 99.1「Hoshizaki America, Inc. Completes Acquisition of Lancer Corporation」(2006年2月2日)
- [5]LANCER CORPORATIONは米国テキサス州サンアントニオ市に本社。売上高約124百万USドル(2004年12月期)、従業員約1,200人
- [6]2006年2月2日に買収が完了。株主は1株22.00ドルの現金を受け取り、LANCER株はAMEXで上場廃止
国内では2006年7月、ネスターを株式交換で完全子会社にした。ネスターは、坂本精志氏が1987年から社長を務めた会社だった。欧州では2008年9月30日、デンマークの業務用冷蔵庫メーカーGRAM COMMERCIALの全株を取得した。取得原価は81億17百万円で、欧州の持株会社を通じて買った。買収の理由には、GRAMの技術力と製品の幅に、ホシザキの営業網を掛け合わせて欧州の事業を広げることを挙げた。GRAMは2020年7月、オランダの販売子会社に吸収合併された。その後デンマークの工場は清算され、GRAMが担っていた冷蔵庫の生産はトルコとインドの工場へ移された。欧州で自前の生産を持つ試みは、12年でほかの地域の工場へ振り替えられたと考えられる。
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [7]2006年7月、株式会社ネスターを株式交換により完全子会社化
- [12]2020年7月、オランダの販売子会社Hoshizaki Europe B.V.がデンマークの製造子会社GRAM COMMERCIAL A/Sを吸収合併
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第60期(2006年6月期)【役員の状況】
- [8]坂本精志は1987年4月にネスター(旧星崎工業)代表取締役社長、2002年11月に同社取締役会長
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第63期(2008年12月期)【企業結合等関係】
- [9]2008年9月30日、デンマークのGRAM COMMERCIAL A/Sの議決権100%を株式取得
- [10]取得原価8,117百万円(普通株式7,869百万円、アドバイザリー費用等248百万円)。Hoshizaki Europe Holdings B.V.を通じて取得
- [11]企業結合の主な理由は、高い技術力、豊富な製品バリエーションや営業網との相乗効果で欧州市場における一層の事業の拡大を図るため
- ホシザキ 統合報告書 2023「トップメッセージ」
- [13]デンマークのグラム工場を清算し、冷蔵庫の製造拠点をトルコとインドに移した
2008年12月10日、ホシザキ電機は東京証券取引所と名古屋証券取引所の市場第一部に株式を同時に上場した。上場の目的には事業基盤と資金調達基盤の強化を挙げ、中長期の経営目標に海外売上高比率の向上を掲げた。上場した年の連結売上高は1702億81百万円で、前の年より4.5%減った。ホシザキは後に、1996年から2008年までを海外企業の買収と上場を果たしたパブリックカンパニーへの転換期と位置づけた。のちに社長となる小林靖浩氏はこの年の9月にアルペンを退いてホシザキに移り、経営企画室長に就任した。海外の買収を続けるための資金と信用を、創業家の資本の外に求めた上場だったと思われる。
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第63期(2008年12月期)【業績等の概要】
- [14]2008年12月10日に東京証券取引所市場第一部及び名古屋証券取引所市場第一部に株式を上場
- [15]上場により事業基盤と資金調達基盤の強化を図る。中長期の経営目標として海外売上高比率の向上を掲げる
- [16]2008年12月期の連結売上高1,702億81百万円(前年同期比4.5%減)
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- [17]1996〜2008年を「パブリックカンパニーへの転換」とし、海外企業のM&Aを実施し株式上場を実現した時期と区分
- ホシザキ 有価証券報告書 第72期(2017年12月期)【役員の状況】
- [18]小林靖浩は2008年9月にアルペンを退職し、2008年10月に当社経営企画室室長
参考文献[1]-[18]
- ホシザキ電機 プレスリリース「ホシザキ電機 米国2位の飲料ディスペンサーメーカー LANCER CORPORATION を買収」(2005年10月20日)
- [1]米国二位の飲料ディスペンサーメーカーLANCER CORPORATIONの発行済株式全株の取得を決定
- [2]買収額は約215百万USドル。米国子会社HOSHIZAKI AMERICAを通じて取得
- [3]国内の販売・サービスネットワークを基盤とする政策に加え、積極的な海外展開で5年後に製氷機市場での世界ナンバーワンを志向する計画
- [4]製氷機と飲料ディスペンサーの一体的な開発、ランサーの飲料抽出技術との融合、米国・欧州・オセアニア地区での製造・販売拠点の統合による相乗効果を目指す
- LANCER CORPORATION Form 8-K Exhibit 99.1「Hoshizaki America, Inc. Completes Acquisition of Lancer Corporation」(2006年2月2日)
- [5]LANCER CORPORATIONは米国テキサス州サンアントニオ市に本社。売上高約124百万USドル(2004年12月期)、従業員約1,200人
- [6]2006年2月2日に買収が完了。株主は1株22.00ドルの現金を受け取り、LANCER株はAMEXで上場廃止
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [7]2006年7月、株式会社ネスターを株式交換により完全子会社化
- [12]2020年7月、オランダの販売子会社Hoshizaki Europe B.V.がデンマークの製造子会社GRAM COMMERCIAL A/Sを吸収合併
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第60期(2006年6月期)【役員の状況】
- [8]坂本精志は1987年4月にネスター(旧星崎工業)代表取締役社長、2002年11月に同社取締役会長
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第63期(2008年12月期)【企業結合等関係】
- [9]2008年9月30日、デンマークのGRAM COMMERCIAL A/Sの議決権100%を株式取得
- [10]取得原価8,117百万円(普通株式7,869百万円、アドバイザリー費用等248百万円)。Hoshizaki Europe Holdings B.V.を通じて取得
- [11]企業結合の主な理由は、高い技術力、豊富な製品バリエーションや営業網との相乗効果で欧州市場における一層の事業の拡大を図るため
- ホシザキ 統合報告書 2023「トップメッセージ」
- [13]デンマークのグラム工場を清算し、冷蔵庫の製造拠点をトルコとインドに移した
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第63期(2008年12月期)【業績等の概要】
- [14]2008年12月10日に東京証券取引所市場第一部及び名古屋証券取引所市場第一部に株式を上場
- [15]上場により事業基盤と資金調達基盤の強化を図る。中長期の経営目標として海外売上高比率の向上を掲げる
- [16]2008年12月期の連結売上高1,702億81百万円(前年同期比4.5%減)
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- [17]1996〜2008年を「パブリックカンパニーへの転換」とし、海外企業のM&Aを実施し株式上場を実現した時期と区分
- ホシザキ 有価証券報告書 第72期(2017年12月期)【役員の状況】
- [18]小林靖浩は2008年9月にアルペンを退職し、2008年10月に当社経営企画室室長
2011年〜米国法人を率いた鈴木幸彦社長によるインド・ブラジルの買収と、社名のホシザキへの一本化
2011年3月、鈴木幸彦氏が代表取締役社長に就任し、坂本精志氏は代表取締役会長に回った。鈴木幸彦氏は1976年に販売会社の坂本商事に入った。2005年12月からHOSHIZAKI AMERICAのCEOを務め、LANCERとGRAMの会長も兼ねた。2013年1月にインドの冷蔵庫メーカーWestern Refrigerationを買収した。同年7月にはブラジルの厨房機器メーカーAços Macomを完全子会社にした。2013年から2015年にかけて、韓国とインドネシア、タイにも現地法人を置いた。ホシザキは2022年、新興国では自社の存在感が相対的に高く競合に対して優位を保てるとして、買収の注力先に挙げた。米国で買った会社を率いた社長が、欧米の次の市場を新興国の既存メーカーの買収で取りに行ったのだろう。
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- [19]2011年、坂本精志が代表取締役会長に、鈴木幸彦が代表取締役社長に就任
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第66期(2011年12月期)【役員の状況】
- [20]鈴木幸彦は2011年3月に代表取締役社長に就任
- [21]鈴木幸彦は1976年4月坂本商事入社
- [22]2005年12月HOSHIZAKI AMERICA Director, CEO/President、2007年8月LANCER CORPORATION Chairman、2008年9月GRAM COMMERCIAL A/S Chairman
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [23]2013年1月、冷蔵庫等メーカーのWestern Refrigeration Private Limited(インド)を買収し子会社化
- [24]2013年7月、Aços Macom Indústria e Comércio Ltda.(ブラジル・サンパウロ州)を買収し完全子会社化
- [25]2013年1月Hoshizaki Korea、2014年2月PT. HOSHIZAKI INDONESIA、2015年2月HOSHIZAKI(THAILAND)を設立
- ホシザキ 統合報告書 2022「財務・資本戦略」
- [26]M&Aの注力地域は海外の新興国。新興国ではホシザキグループの存在感が相対的に高く、競合他社比で優位性を発揮できる
2014年6月、坂本精志氏が代表取締役会長兼社長となり、社長に復帰した。翌2015年6月、中国浙江省の冷蔵庫メーカー浙江愛雪制冷電器の持分を取得して子会社にした。同じ年の12月には、マレーシアで厨房機器の販売会社POLAR SEALの事業を取得した。浙江愛雪の持分は2018年6月に譲渡し、中国の冷蔵庫メーカーを抱えた期間は3年で終わった。2026年の中期戦略説明会で撤退の考え方を問われた会社側は、『過去にも中国では冷蔵庫事業の会社を撤退している』と答えた。改善が見込めない事業には、撤退を含めて厳格に判断する方針も示した。買った会社を育てる型が中国では通らず、後の撤退基準の先例になったと推察される。
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第69期(2014年12月期)【役員の状況】
- [27]2014年6月、坂本精志が代表取締役会長兼社長に就任
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [28]2015年6月、冷蔵庫メーカーの浙江愛雪制冷電器有限公司(中国浙江省徳清県)の持分を取得し子会社化
- [29]2015年12月、HOSHIZAKI MALAYSIAを通じフードサービス機器販売会社POLAR SEAL(M)SDN. BHD.の事業を取得
- [30]浙江愛雪制冷電器有限公司は2018年6月に持分譲渡
- ホシザキ 中期戦略説明会 質疑応答の内容(2026年4月17日)
- [31]過去にも中国では冷蔵庫事業の会社を撤退している
- [32]収益性や資本効率の改善が見込めない事業については、撤退を含めた判断をより厳格に行う
2016年7月、社名をホシザキ電機からホシザキに改め、電機の2文字を外した。ペンギンのマークは1966年に創業者の坂本薫俊氏が製氷機の宣伝のために考えたものだった。同じ2016年、そのマークから文字を消し、5大陸を表す5つの星に置き換えた。ホシザキはこの改称を、ホシザキ電機から世界のホシザキへの社名変更と位置づけた。2021年12月末の連結グループ会社は国内18社、米州15社、欧州・アジアなど18社の計51社に増えていた。同じ年の連結売上高2744億円のうち、991億円を海外で上げた。社名とマークを同じ年に改めたのは、各国の子会社を一つの名の下に並べる意図だったとうかがえる。
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [33]2016年7月、ホシザキ株式会社に社名変更
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- [34]創業者の坂本薫俊が製氷機をアピールするため1966年にペンギンマークを草案
- [35]2016年にペンギンマークからCUBE STARの文字が消え、世界5大陸を示すファイブスターに変更
- [36]2009〜2021年の項で「ホシザキ電機から世界のホシザキへ社名変更」と記載
- ホシザキ 統合報告書 2022「事業概況」
- [37]2021年12月末の連結グループ会社数は国内18社、米州15社、欧州アジアなど18社の計51社
- [38]2021年の連結売上高2,744億円(国内1,752億円、海外991億円)
参考文献[19]-[38]
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- [19]2011年、坂本精志が代表取締役会長に、鈴木幸彦が代表取締役社長に就任
- [34]創業者の坂本薫俊が製氷機をアピールするため1966年にペンギンマークを草案
- [35]2016年にペンギンマークからCUBE STARの文字が消え、世界5大陸を示すファイブスターに変更
- [36]2009〜2021年の項で「ホシザキ電機から世界のホシザキへ社名変更」と記載
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第66期(2011年12月期)【役員の状況】
- [20]鈴木幸彦は2011年3月に代表取締役社長に就任
- [21]鈴木幸彦は1976年4月坂本商事入社
- [22]2005年12月HOSHIZAKI AMERICA Director, CEO/President、2007年8月LANCER CORPORATION Chairman、2008年9月GRAM COMMERCIAL A/S Chairman
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [23]2013年1月、冷蔵庫等メーカーのWestern Refrigeration Private Limited(インド)を買収し子会社化
- [24]2013年7月、Aços Macom Indústria e Comércio Ltda.(ブラジル・サンパウロ州)を買収し完全子会社化
- [25]2013年1月Hoshizaki Korea、2014年2月PT. HOSHIZAKI INDONESIA、2015年2月HOSHIZAKI(THAILAND)を設立
- [28]2015年6月、冷蔵庫メーカーの浙江愛雪制冷電器有限公司(中国浙江省徳清県)の持分を取得し子会社化
- [29]2015年12月、HOSHIZAKI MALAYSIAを通じフードサービス機器販売会社POLAR SEAL(M)SDN. BHD.の事業を取得
- [30]浙江愛雪制冷電器有限公司は2018年6月に持分譲渡
- [33]2016年7月、ホシザキ株式会社に社名変更
- ホシザキ 統合報告書 2022「財務・資本戦略」
- [26]M&Aの注力地域は海外の新興国。新興国ではホシザキグループの存在感が相対的に高く、競合他社比で優位性を発揮できる
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第69期(2014年12月期)【役員の状況】
- [27]2014年6月、坂本精志が代表取締役会長兼社長に就任
- ホシザキ 中期戦略説明会 質疑応答の内容(2026年4月17日)
- [31]過去にも中国では冷蔵庫事業の会社を撤退している
- [32]収益性や資本効率の改善が見込めない事業については、撤退を含めた判断をより厳格に行う
- ホシザキ 統合報告書 2022「事業概況」
- [37]2021年12月末の連結グループ会社数は国内18社、米州15社、欧州アジアなど18社の計51社
- [38]2021年の連結売上高2,744億円(国内1,752億円、海外991億円)
2017年〜アルペン出身の小林靖浩社長によるBrema・ナオミの買収と、国内販社を統合したホシザキ販売
2017年3月、小林靖浩氏が代表取締役社長に就任し、坂本精志氏は代表取締役会長に移った。小林靖浩氏はアルペンから移ったのち、経営企画室長と経理部長を経て、グループ管理部とIR・経営企画を担当していた。翌2018年には、販売会社の不祥事が発覚した。2019年12月、トルコの厨房機器メーカーOztiryakilerの持分を取得して関連会社にした。小林靖浩社長は2023年、Oztiryakilerへの出資比率を段階を踏んで引き上げる方針を示した。トルコでは2022年に、約10億円を投じた4か所目の工場が完成した。GRAMに代わる欧州向けの生産の足場を、出資の段階を踏んで確保したと考えられる。
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- [39]2017年、坂本精志が代表取締役会長に、小林靖浩が代表取締役社長に就任
- [41]2018年、販売会社の不祥事発覚
- ホシザキ 有価証券報告書 第72期(2017年12月期)【役員の状況】
- [40]小林靖浩は2008年9月アルペン退職、経営企画室室長、経理部部長、取締役、グループ管理部・IR・経営企画担当を経て2017年3月代表取締役社長
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [42]2019年12月、Oztiryakiler Madeni Esya Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketi(トルコ・イスタンブール市)の持分を取得し関連会社化
- ホシザキ 統合報告書 2023「トップメッセージ」
- [43]オズティはホシザキの出資比率を段階的に上げていく
- ホシザキ 統合報告書 2023「ホシザキグループの2022年」
- [44]2022年5月、約10億円を投じたトルコ国内4拠点目のオズティ新工場が竣工
2022年に公表した5ヵ年経営ビジョンは、2026年度に連結売上高4500億円、営業利益630億円を目標に置いた。5年間の買収には1250億円を想定した。買収先の条件には、営業利益率10%以上や優秀な経営者がいることなど5つの原則を定めた。2022年7月にイタリアの業務用製氷機メーカーBremaを、10月に食品充填機のナオミを完全子会社にした。Bremaの買収は、2017年から2022年6月まで取締役会で11回議論した。出資を段階的に上げたOztiryakilerと違い、初めから全株を取る計画だった。ナオミには、ホシザキの全国の営業網と組み合わせて飲食店の外の市場を開くことを期待した。2025年7月には、米国の食品ショーケースメーカーStructural Conceptsも完全子会社にした。
- ホシザキ 統合報告書 2022「財務・資本戦略」
- [45]5ヵ年経営ビジョン(2022〜2026年度)の2026年度目標は売上高4,500億円・営業利益630億円
- [46]M&Aには5年間で1,250億円の投資金額をイメージ
- [47]M&A5原則は①儲かっている企業(営業利益率10%以上)②優秀な経営者のいる企業③シナジー効果の見込める企業④ある規模以上の企業⑤上昇志向を持っている企業
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [48]2022年7月に業務用製氷機メーカーBrema Group S.p.A.(イタリア)、2022年10月に食品充填機メーカーの株式会社ナオミを買収し完全子会社化
- [52]2025年7月、食品ショーケースメーカーのStructural Concepts Corporation(米国ミシガン州)を買収し完全子会社化
- ホシザキ 統合報告書 2023「トップメッセージ」
- [49]ブレマの買収は2017年から2022年6月まで計11回取締役会で議論
- [50]オズティは出資比率を段階的に上げていくが、ブレマは最初から100%買収の計画
- ホシザキ 統合報告書 2023「ホシザキグループの2022年」
- [51]ホシザキグループの全国を網羅する営業・サービス網と、飲食外市場でプレゼンスのあるナオミとのシナジーで飲食外市場の開拓強化を目指す
2023年1月、会社分割でホシザキ販売を設け、15の国内販売会社をその傘下に置いた。新会社の社長には小林靖浩社長自身が就任し、本体の社長と兼ねた。2025年12月期の連結売上高は4858億円、営業利益は519億円だった。2026年4月の中期戦略説明会で小林靖浩社長は、売上高が5ヵ年経営ビジョンの数字に届く見込みを示した。そのうえで、『調整後の営業利益率、ROE については、残念ながら経営ビジョンは未達でした』と総括した。2029年に向けては売上高6500億円とROIC14%を掲げた。質疑では買収について『既存グループ会社の PMI を最優先課題として取り組む方針』と答えた。規模は計画を超えたが利益率が追いつかず、次の3年を買った会社の立て直しに充てる構えだと読める。
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [53]2023年1月、会社分割により東京都品川区にホシザキ販売株式会社を設立。15の国内販売会社の中間持株会社
- ホシザキ 有価証券報告書 第78期(2023年12月期)【役員の状況】
- [54]小林靖浩はホシザキ販売(株)代表取締役社長を兼任
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)
- [55]2025年12月期の連結売上高485,890百万円、営業利益51,932百万円
- ホシザキ 中期戦略説明会資料(ノート付)(2026年4月17日)
- [56]2026年の業績予想で売上高は5ヵ年経営ビジョンの4,500億円を達成する見込み
- [57]調整後の営業利益率とROEは5ヵ年経営ビジョンに対し未達
- [58]2029年の財務目標は売上高6,500億円、ROIC14%、調整後営業利益率15%
- ホシザキ 中期戦略説明会 質疑応答の内容(2026年4月17日)
- [59]今後のM&Aは既存グループ会社のPMIを最優先課題とし、米州では昨年買収したStructural ConceptsのPMIの進捗を見極めて次の投資判断を行う
参考文献[39]-[59]
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- [39]2017年、坂本精志が代表取締役会長に、小林靖浩が代表取締役社長に就任
- [41]2018年、販売会社の不祥事発覚
- ホシザキ 有価証券報告書 第72期(2017年12月期)【役員の状況】
- [40]小林靖浩は2008年9月アルペン退職、経営企画室室長、経理部部長、取締役、グループ管理部・IR・経営企画担当を経て2017年3月代表取締役社長
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- [42]2019年12月、Oztiryakiler Madeni Esya Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketi(トルコ・イスタンブール市)の持分を取得し関連会社化
- [48]2022年7月に業務用製氷機メーカーBrema Group S.p.A.(イタリア)、2022年10月に食品充填機メーカーの株式会社ナオミを買収し完全子会社化
- [52]2025年7月、食品ショーケースメーカーのStructural Concepts Corporation(米国ミシガン州)を買収し完全子会社化
- [53]2023年1月、会社分割により東京都品川区にホシザキ販売株式会社を設立。15の国内販売会社の中間持株会社
- ホシザキ 統合報告書 2023「トップメッセージ」
- [43]オズティはホシザキの出資比率を段階的に上げていく
- [49]ブレマの買収は2017年から2022年6月まで計11回取締役会で議論
- [50]オズティは出資比率を段階的に上げていくが、ブレマは最初から100%買収の計画
- ホシザキ 統合報告書 2023「ホシザキグループの2022年」
- [44]2022年5月、約10億円を投じたトルコ国内4拠点目のオズティ新工場が竣工
- [51]ホシザキグループの全国を網羅する営業・サービス網と、飲食外市場でプレゼンスのあるナオミとのシナジーで飲食外市場の開拓強化を目指す
- ホシザキ 統合報告書 2022「財務・資本戦略」
- [45]5ヵ年経営ビジョン(2022〜2026年度)の2026年度目標は売上高4,500億円・営業利益630億円
- [46]M&Aには5年間で1,250億円の投資金額をイメージ
- [47]M&A5原則は①儲かっている企業(営業利益率10%以上)②優秀な経営者のいる企業③シナジー効果の見込める企業④ある規模以上の企業⑤上昇志向を持っている企業
- ホシザキ 有価証券報告書 第78期(2023年12月期)【役員の状況】
- [54]小林靖浩はホシザキ販売(株)代表取締役社長を兼任
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)
- [55]2025年12月期の連結売上高485,890百万円、営業利益51,932百万円
- ホシザキ 中期戦略説明会資料(ノート付)(2026年4月17日)
- [56]2026年の業績予想で売上高は5ヵ年経営ビジョンの4,500億円を達成する見込み
- [57]調整後の営業利益率とROEは5ヵ年経営ビジョンに対し未達
- [58]2029年の財務目標は売上高6,500億円、ROIC14%、調整後営業利益率15%
- ホシザキ 中期戦略説明会 質疑応答の内容(2026年4月17日)
- [59]今後のM&Aは既存グループ会社のPMIを最優先課題とし、米州では昨年買収したStructural ConceptsのPMIの進捗を見極めて次の投資判断を行う
2006年〜2026年の業績
| 決算期 | 区分 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 主な投資 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 億円 | YoY | 億円 | 億円 | 利益率 | 億円 | |||
| 2006年06月期 | 連結 | 960 | n/a | 61 | 65 | 6.8% | 31 | n/a |
| 2007年12月期 | 連結 | 1,784 | +85.8% | 98 | 98 | 5.5% | 35 | n/a |
| 2008年12月期 | 連結 | 1,703 | ▲4.5% | 94 | 71 | 4.2% | 42 | n/a |
| 2009年12月期 | 連結 | 1,603 | ▲5.9% | 87 | 95 | 5.9% | 49 | n/a |
| 2010年12月期 | 連結 | 1,694 | +5.7% | 138 | 131 | 7.7% | 89 | n/a |
| 2011年12月期 | 連結 | 1,693 | ▲0.1% | 138 | 138 | 8.2% | 72 | n/a |
| 2012年12月期 | 連結 | 1,789 | +5.7% | 165 | 198 | 11.1% | 113 | n/a |
| 2013年12月期 | 連結 | 2,055 | +14.9% | 201 | 263 | 12.8% | 158 | n/a |
| 2014年12月期 | 連結 | 2,333 | +13.5% | 270 | 312 | 13.4% | 150 | n/a |
| 2015年12月期 | 連結 | 2,602 | +11.5% | 317 | 309 | 11.9% | 170 | n/a |
| 2016年12月期 | 連結 | 2,655 | +2.0% | 346 | 341 | 12.8% | 214 | n/a |
| 2017年12月期 | 連結 | 2,822 | +6.3% | 361 | 371 | 13.1% | 231 | n/a |
| 2018年12月期 | 連結 | 2,928 | +3.8% | 364 | 364 | 12.4% | 257 | n/a |
| 2019年12月期 | 連結 | 2,901 | ▲0.9% | 327 | 342 | 11.8% | 244 | n/a |
| 2020年12月期 | 連結 | 2,383 | ▲17.9% | 184 | 174 | 7.3% | 114 | n/a |
| 2021年12月期 | 連結 | 2,744 | +15.1% | 249 | 312 | 11.4% | 217 | n/a |
| 2022年12月期 | 連結 | 3,213 | +17.1% | 274 | 372 | 11.6% | 240 | n/a |
| 2023年12月期 | 連結 | 3,736 | +16.3% | 435 | 503 | 13.5% | 328 | n/a |
| 2024年12月期 | 連結 | 4,455 | +19.2% | 510 | 574 | 12.9% | 369 | n/a |
| 2025年12月期 | 連結 | 4,859 | +9.1% | 519 | 563 | 11.6% | 381 | n/a |
| 2026年 | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a | n/a |
出典・参考
18件
- ホシザキ電機 プレスリリース「ホシザキ電機 米国2位の飲料ディスペンサーメーカー LANCER CORPORATION を買収」(2005年10月20日)
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第60期(2006年6月期)【役員の状況】
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第63期(2008年12月期)【企業結合等関係】
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第63期(2008年12月期)【業績等の概要】
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第66期(2011年12月期)【役員の状況】
- ホシザキ電機 有価証券報告書 第69期(2014年12月期)【役員の状況】
- ホシザキ 有価証券報告書 第72期(2017年12月期)【役員の状況】
- ホシザキ 統合報告書 2022「ホシザキの歩み」
- ホシザキ 統合報告書 2022「財務・資本戦略」
- ホシザキ 統合報告書 2022「事業概況」
- ホシザキ 統合報告書 2023「トップメッセージ」
- ホシザキ 統合報告書 2023「ホシザキグループの2022年」
- ホシザキ 有価証券報告書 第78期(2023年12月期)【役員の状況】
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)【沿革】
- ホシザキ 有価証券報告書 第80期(2025年12月期)
- LANCER CORPORATION Form 8-K Exhibit 99.1「Hoshizaki America, Inc. Completes Acquisition of Lancer Corporation」(2006年2月2日)
- ホシザキ 中期戦略説明会 質疑応答の内容(2026年4月17日)
- ホシザキ 中期戦略説明会資料(ノート付)(2026年4月17日)