第3章 年〜年

インフロニア・ホールディングス:小原好一氏の社長就任と仙台国際空港・有料道路の運営への進出

1992年〜本業重視を掲げた前田靖治社長と、日建連会長を務めた前田又兵衞氏

1994年4月、前田靖治副社長が兄の前田顯治氏に代わって社長に就任した。大手の持ち回りだった日本建設業団体連合会の会長職が前田建設工業に回り、前田顯治氏は社長との兼務を無理とみて55歳で社長を退任し、会長となった。兄弟は、兄が社外との折衝を、弟が社内の管理を受け持つ分担をとった。前田靖治社長は就任時の抱負に『堅実経営、本業重視の路線を踏襲したい』を掲げた。住宅投資が減少し、民間設備投資も公共投資も戻りが鈍いなかで、前田靖治社長は環境が厳しいほど本業に絞るべきだと考えた。バブル崩壊後に損失補塡で他社が騒がれた際も前田建設工業の名は出ず、前田靖治社長はこれを創業者がオイルショック期に敷いた本業重視の成果とみた。業界団体の顔を兄が担う以上、弟には社内の採算を崩さない役回りが求められたのだろう。

  • 日経ビジネス 1994年11月7日
    • [1]1994年4月、前田靖治(1944年生、72年入社、92年副社長)が社長に就任
    • [2]日建連会長ポストが準大手の前田建設に回り、前田顯治前社長は兼務を無理と判断し55歳で会長に退いた
    • [3]兄の顯治が外交、弟の靖治が内政という役割分担
  • 開発往来 39(7) 1995年7月「前田靖治(前田建設工業代表取締役社長)――品質管理という武器を使いこなし、競争に打ち勝つ」
    • [4]就任時の抱負は「堅実経営、本業重視の路線を踏襲したい」
    • [5]住宅投資が落ち込み民間設備投資・公共投資も回復が鈍い。厳しい環境ほど本業重視でいくべき
    • [6]バブル崩壊後の損失補塡騒ぎで前田建設の名は出ず、故名誉会長がオイルショック時に打ち出した本業重視の路線が奏功した

公共工事の入札制度改革と価格の下落が進み、前田靖治社長は受注に技術力とコストの双方が問われるとみた。そこで競争優位の源泉に据えたのが、社内で積み上げてきた品質管理だった。その土台は、1980年前後に大清水トンネルなどで死亡事故が続いた際、前田顯治氏がTQCに打ち込み、デミング賞とISOの取得につなげたことにあった。コスト面では1994年暮れに銭高組・日本国土開発と業務提携し、技術開発・資機材調達・協力会社の相互活用で重複を省こうとした。3社は免震・制振や液状化対策など建築と土木で6項目ずつ共同開発の課題を挙げ、関東と関西で鉄筋の共同購入を始めた。自ら需要を生めない請負業では、品質とコストのほかに差をつける手段が乏しいと見ていたと推察される。

  • 開発往来 39(7) 1995年7月「前田靖治(前田建設工業代表取締役社長)――品質管理という武器を使いこなし、競争に打ち勝つ」
    • [7]入札制度改革と価格破壊のもと、技術力が重要になり、大幅なコストダウンと生産性向上が課題
    • [8]品質管理という道具・武器を使いこなして激化する競争に打ち勝つ(デミング賞は7年前に受賞)
    • [10]1994年暮れに銭高組・日本国土開発と業務提携。技術開発・資機材調達・協力会社の相互活用でコストダウンと効率化
    • [11]建築・土木で各6項目の共同技術開発課題、関東・関西で鉄筋の共同購入を開始
  • 土木施工 40(9) 1999年9月「特別インタビュー 前田又兵衞 反骨の源流--生かされるにいたるまで」
    • [9]顯治(又兵衞)は40代に大清水トンネル16名などの事故を受けTQCに没頭し、デミング賞・ISO取得につながった

社長を退任して会長となった前田顯治氏は、日本建設業団体連合会の会長として業界の立て直しを受け持った。前田顯治氏はのちに父の名を継いで前田又兵衞を名乗った。1999年に日建連会長へ再任されると、業界の体質を改め経営の再構築を急ぐ考えを示した。同年3月の対談では、公共事業には地元中小の雇用対策と社会資本整備の二面があり、その比重を見直す時期に来たとの見方を示した。そのうえで成田の滑走路が1本しかない例を挙げ、財政支出に頼らず民間が主体となるPFIで社会資本を整えるべきだと説いた。民間もリスクを負う仕組みとし、小さく始めて直しながら広げる手順を勧めた。のちの空港・道路の運営参入につながる考え方は、この時期に会長の口から示されていたとみられる。

  • 土木施工 40(9) 1999年9月「特別インタビュー 前田又兵衞 反骨の源流--生かされるにいたるまで」
    • [12]1994年から会長。日本建設業団体連合会会長を務める
    • [14]日建連会長に再任。業界の体質を軌道修正し経営の再構築を加速させる必要があるとした
  • 財界人 12(5) 1999年3月「トップインタビュー 前田又兵衛--危機説強い建設業界に明るい兆し」
    • [13]前田又兵衞(顕治改め)。85年社長、94年会長
    • [15]公共事業には雇用対策(地元中小の育成)と社会資本整備の2面性があり、ウエイトを見直す時期
    • [16]成田の滑走路は1本。財政支出を続けられないためPFIで民間が主体となり社会資本を整備すべき
    • [17]民間もリスクを考える新しい仕組みに。小さく産んで使いながら直して大きくする
参考文献[1]-[17]
  • 日経ビジネス 1994年11月7日
    • [1]1994年4月、前田靖治(1944年生、72年入社、92年副社長)が社長に就任
    • [2]日建連会長ポストが準大手の前田建設に回り、前田顯治前社長は兼務を無理と判断し55歳で会長に退いた
    • [3]兄の顯治が外交、弟の靖治が内政という役割分担
  • 開発往来 39(7) 1995年7月「前田靖治(前田建設工業代表取締役社長)――品質管理という武器を使いこなし、競争に打ち勝つ」
    • [4]就任時の抱負は「堅実経営、本業重視の路線を踏襲したい」
    • [5]住宅投資が落ち込み民間設備投資・公共投資も回復が鈍い。厳しい環境ほど本業重視でいくべき
    • [6]バブル崩壊後の損失補塡騒ぎで前田建設の名は出ず、故名誉会長がオイルショック時に打ち出した本業重視の路線が奏功した
    • [7]入札制度改革と価格破壊のもと、技術力が重要になり、大幅なコストダウンと生産性向上が課題
    • [8]品質管理という道具・武器を使いこなして激化する競争に打ち勝つ(デミング賞は7年前に受賞)
    • [10]1994年暮れに銭高組・日本国土開発と業務提携。技術開発・資機材調達・協力会社の相互活用でコストダウンと効率化
    • [11]建築・土木で各6項目の共同技術開発課題、関東・関西で鉄筋の共同購入を開始
  • 土木施工 40(9) 1999年9月「特別インタビュー 前田又兵衞 反骨の源流--生かされるにいたるまで」
    • [9]顯治(又兵衞)は40代に大清水トンネル16名などの事故を受けTQCに没頭し、デミング賞・ISO取得につながった
    • [12]1994年から会長。日本建設業団体連合会会長を務める
    • [14]日建連会長に再任。業界の体質を軌道修正し経営の再構築を加速させる必要があるとした
  • 財界人 12(5) 1999年3月「トップインタビュー 前田又兵衛--危機説強い建設業界に明るい兆し」
    • [13]前田又兵衞(顕治改め)。85年社長、94年会長
    • [15]公共事業には雇用対策(地元中小の育成)と社会資本整備の2面性があり、ウエイトを見直す時期
    • [16]成田の滑走路は1本。財政支出を続けられないためPFIで民間が主体となり社会資本を整備すべき
    • [17]民間もリスクを考える新しい仕組みに。小さく産んで使いながら直して大きくする

2009年〜創業家以外から初の小原好一社長と、「脱請負No.1」を掲げた中期計画JUMP 16〜18

2009年4月、常務執行役員で経営管理本部長の小原好一氏が社長に就任し、15年務めた前田靖治氏は会長に転じた。社長職は1985年から前田顯治氏が務めており、創業者の息子2人が24年続けた後の交代だった。小原好一氏は1972年の入社で、神流川上部ダムの作業所長、総合企画部長、調達本部長を経ていた。交代直前の期、前田建設工業は過年度の談合事件で営業停止処分を受け、公共投資の低調も続くとみていた。翌期には大型公共事業の見直しと予算縮減を懸念に挙げ、「環境経営№1」を主眼とする3カ年計画を立てた。談合の処分と公共投資の細りが重なり、現場と管理の双方を知る生え抜きに立て直しを託したと考えられる。

  • 前田建設工業 有価証券報告書 第64期(2009年3月期)【役員の状況】
    • [18]小原好一は2009年4月代表取締役社長。前田靖治は1994年4月社長、2009年4月代表取締役会長
    • [21]小原は1972年入社、97年神流川上部ダム作業所長、2003年総合企画部長、07年調達本部長、08年経営管理本部長
  • 財界人 12(5) 1999年3月「トップインタビュー 前田又兵衛--危機説強い建設業界に明るい兆し」
    • [19]前田又兵衞(顕治改め)は1985年社長就任、94年会長就任
  • 日経ビジネス 1994年11月7日
    • [20]前田靖治・顯治は創業者前田又兵衛の息子
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第64期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [22]公共投資は引き続き低調の見込み。過年度受注工事の談合事件で営業停止処分を受けた
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第65期(2010年3月期)【対処すべき課題】
    • [23]大型公共事業の見直しと公共投資の予算縮減を懸念。「環境経営№1」などを重点施策とする2010年度からの3カ年中計を策定

請負の外に収益を求める動きは、2000年10月に立ち上げた店舗修繕のリテール事業部に芽があった。高井眞澄副社長は、公共事業の削減で市場が縮み、他社のやらない事業が要ると説明した。前田建設工業は2013年3月、茨城県つくば市で1,990キロワットの太陽光発電を動かした。2013年度からの中期計画「Maeda STEP 13〜15」は「新たな収益基盤の確立」を重点に据えた。マッコーリーキャピタルとは再エネなどの合弁設立で基本合意し、これを「脱請負」と呼んだ。対処すべき課題でも、持続的な成長に向けた新たな収益基盤として脱請負を掲げた。2013年12月には五葉山太陽光発電へ出資した。公共投資と景気に揺れる請負とは別に、自ら事業主として長く収入を得る事業を築こうとしたと思われる。

  • 日経ビジネス 2001年8月27日
    • [24]2000年10月にリテール事業部を立ち上げ、コンビニなどFCの店舗修繕を一括受託
    • [25]高井眞澄副社長:公共事業の削減で市場が縮小し、他社がやっていない新しい事業を始める必要がある
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【研究開発活動】
    • [26]茨城県つくば市に1,990キロワットの太陽光発電施設を建設し2013年3月に運転開始
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【業績等の概要】
    • [27]中計「Maeda STEP 13〜15」で「新たな収益基盤の確立」を重点施策とし、マッコーリーキャピタルと再エネ等インフラ事業の合弁設立で基本合意、「脱請負」を推進
    • [28]中計「Maeda STEP 13〜15」で「新たな収益基盤の確立」を重点施策とし、マッコーリーキャピタルと再エネ等インフラ事業の合弁設立で基本合意、「脱請負」を推進
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【対処すべき課題】
    • [29]持続的な成長に向けた新たな収益基盤を確立するため「脱請負」「グローバル化」を推進
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【沿革】
    • [30]2013年12月匿名組合五葉山太陽光発電に出資、2014年3月吹越台地風力開発の株式取得

2016年3月期、前田建設工業は2016年度からの3カ年計画「Maeda JUMP 16〜18」を定めた。重点施策は「利益率No.1」「脱請負No.1」「CSV経営No.1」の3つだった。直前の計画期間に、脱請負は再生可能エネルギーとコンセッションへと重点が絞られていた。新計画は脱請負の目的を、持続的に成長するための収益基盤の確立と定めた。具体策には国内コンセッションと再エネの拡大、新興国での海外コンセッションへの挑戦を並べた。最終年度の目標は前倒し達成の見込みから、連結売上高4,600億円・営業利益300億円へ引き上げられた。請負で稼いだ資金を運営事業に充当する二本立ては、この計画で初めて経営の方針として明文化されたのではないか。

  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【対処すべき課題】
    • [31]2016年度を初年度とする3カ年中計「Maeda JUMP 16〜18」を策定。重点施策は「利益率No.1」「脱請負No.1」「CSV経営No.1」
    • [32]2016年度を初年度とする3カ年中計「Maeda JUMP 16〜18」を策定。重点施策は「利益率No.1」「脱請負No.1」「CSV経営No.1」
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【業績等の概要】
    • [33]「Maeda STEP 13〜15」のもと、再生可能エネルギー事業やコンセッション事業に重点を置いた「脱請負」に取り組んだ
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [34]脱請負No.1は持続的に成長していくための収益基盤を確立するため
    • [35]国内コンセッション・再生可能エネルギーの取組拡大、新興国中心の海外コンセッション事業への挑戦
    • [36]平成30年度目標を前倒し達成見込みにより連結売上高4,600億円、営業利益300億円へ上方修正
参考文献[18]-[36]
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第64期(2009年3月期)【役員の状況】
    • [18]小原好一は2009年4月代表取締役社長。前田靖治は1994年4月社長、2009年4月代表取締役会長
    • [21]小原は1972年入社、97年神流川上部ダム作業所長、2003年総合企画部長、07年調達本部長、08年経営管理本部長
  • 財界人 12(5) 1999年3月「トップインタビュー 前田又兵衛--危機説強い建設業界に明るい兆し」
    • [19]前田又兵衞(顕治改め)は1985年社長就任、94年会長就任
  • 日経ビジネス 1994年11月7日
    • [20]前田靖治・顯治は創業者前田又兵衛の息子
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第64期(2009年3月期)【対処すべき課題】
    • [22]公共投資は引き続き低調の見込み。過年度受注工事の談合事件で営業停止処分を受けた
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第65期(2010年3月期)【対処すべき課題】
    • [23]大型公共事業の見直しと公共投資の予算縮減を懸念。「環境経営№1」などを重点施策とする2010年度からの3カ年中計を策定
  • 日経ビジネス 2001年8月27日
    • [24]2000年10月にリテール事業部を立ち上げ、コンビニなどFCの店舗修繕を一括受託
    • [25]高井眞澄副社長:公共事業の削減で市場が縮小し、他社がやっていない新しい事業を始める必要がある
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【研究開発活動】
    • [26]茨城県つくば市に1,990キロワットの太陽光発電施設を建設し2013年3月に運転開始
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【業績等の概要】
    • [27]中計「Maeda STEP 13〜15」で「新たな収益基盤の確立」を重点施策とし、マッコーリーキャピタルと再エネ等インフラ事業の合弁設立で基本合意、「脱請負」を推進
    • [28]中計「Maeda STEP 13〜15」で「新たな収益基盤の確立」を重点施策とし、マッコーリーキャピタルと再エネ等インフラ事業の合弁設立で基本合意、「脱請負」を推進
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【対処すべき課題】
    • [29]持続的な成長に向けた新たな収益基盤を確立するため「脱請負」「グローバル化」を推進
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【沿革】
    • [30]2013年12月匿名組合五葉山太陽光発電に出資、2014年3月吹越台地風力開発の株式取得
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【対処すべき課題】
    • [31]2016年度を初年度とする3カ年中計「Maeda JUMP 16〜18」を策定。重点施策は「利益率No.1」「脱請負No.1」「CSV経営No.1」
    • [32]2016年度を初年度とする3カ年中計「Maeda JUMP 16〜18」を策定。重点施策は「利益率No.1」「脱請負No.1」「CSV経営No.1」
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【業績等の概要】
    • [33]「Maeda STEP 13〜15」のもと、再生可能エネルギー事業やコンセッション事業に重点を置いた「脱請負」に取り組んだ
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [34]脱請負No.1は持続的に成長していくための収益基盤を確立するため
    • [35]国内コンセッション・再生可能エネルギーの取組拡大、新興国中心の海外コンセッション事業への挑戦
    • [36]平成30年度目標を前倒し達成見込みにより連結売上高4,600億円、営業利益300億円へ上方修正

2016年〜前田操治社長の仙台空港・愛知県有料道路8路線の運営権と、請負と脱請負を融合するNEXT10

2016年4月、小原好一氏が会長に転じ、1967年生まれの前田操治氏が社長に就任した。前田操治氏は2010年にエネルギー管掌、2014年に営業管掌を務めていた。2017年3月期、前田建設工業は30.0%を出資する仙台国際空港㈱を、重要性が増したとして持分法適用の関連会社に加えた。空港会社は空港の運営を担い、前田建設工業へ建設工事も発注していた。1999年、前田又兵衞会長は成田の滑走路が1本しかない例を挙げ、空港などの社会資本を民間主導のPFIで整えるよう説いていた。運営側に立てば改修や更新の工事も自ら請けられるため、空港は請負と運営を結ぶ最初の案件になったのかもしれない。

  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【役員の状況】
    • [37]小原好一は2016年4月代表取締役会長。前田操治(1967年12月6日生)は2016年4月代表取締役社長
    • [38]前田操治は2010年1月エネルギー管掌、2014年4月営業管掌
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【連結財務諸表 注記】
    • [39]持分法非適用関連会社だった仙台国際空港㈱を重要性が増したため持分法適用の範囲に含めた。議決権所有30.0%
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【関係会社の状況】
    • [40]仙台国際空港㈱(宮城県名取市、資本金4,249百万円、空港運営事業)は当社へ建設工事を発注
  • 財界人 12(5) 1999年3月「トップインタビュー 前田又兵衛--危機説強い建設業界に明るい兆し」
    • [41]又兵衞:成田の滑走路は1本。社会資本整備をPFIで民間が主体となって進めるべき

前田建設工業は2016年8月に愛知道路コンセッション㈱を設立し、議決権の50.0%を持つ連結子会社とした。同月31日、運営会社は愛知県道路公社と知多4路線などの公共施設等運営権実施契約を結んだ。事業期間は2016年10月1日から平成58年までだった。JUMPの脱請負No.1は、国内インフラサービスを支える重要なプレイヤーの地位を確立すると掲げていた。2017年3月期のインフラ運営事業の設備投資は1,378億円余で、主に運営権への投資だった。2020年3月期には、愛知道路コンセッションなどの運営によりインフラ運営事業の売上高が186億円余、セグメント利益が40億円余となった。空港では3割の出資にとどめたのに対し、道路では持分を厚くし、運営の収益を自社に取り込む狙いがあったと推察される。

  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【沿革・関係会社の状況】
    • [42]2016年8月愛知道路コンセッション㈱を設立(連結子会社、議決権50.0%)、9月匿名組合愛知道路コンセッションに出資
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営上の重要な契約等】
    • [43]2016年8月31日、愛知県道路公社と知多4路線他の公共施設等運営権実施契約。事業期間は2016年10月1日から平成58年
    • [44]2016年8月31日、愛知県道路公社と知多4路線他の公共施設等運営権実施契約。事業期間は2016年10月1日から平成58年
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [45]脱請負No.1:国内のインフラサービスを支える重要なプレイヤーとしての地位を確立する
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【設備投資等の概要】
    • [46]インフラ運営事業の設備投資1,378億円余、主に愛知道路コンセッションの公共施設等運営権への投資
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第75期(2020年3月期)【経営成績等の状況】
    • [47]インフラ運営事業は愛知道路コンセッション・八峰風力開発などの運営で売上高186億円余、セグメント利益40億円余

2019年、創業100周年を迎えた前田建設工業は次の10年を「NEXT10」と名づけた。目指す姿は、請負と脱請負を融合した「総合インフラサービス企業」への転換だった。融合とは、請負を軸に上流の事業投資・開発と下流の運営・維持管理へ領域を広げることだった。同年度からの中期計画も、脱請負事業の全社的推進を重点施策に置いた。2020年3月には、持分法適用会社だった前田道路を公開買付けで連結子会社にした。目的には公共インフラの包括管理やPPP・コンセッションでの協業を挙げた。翌期には前田道路・前田製作所との3社で、企画提案から運営・維持管理までを一括で担う姿を共通の目標とした。運営を広げるほど道路の維持管理を担う手が要り、それが前田道路の取り込みへ向かわせたとうかがえる。

  • 前田建設工業 有価証券報告書 第75期(2020年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [48]2019年の創業100周年を機に「NEXT10」で請負と脱請負の融合による「総合インフラサービス企業」への転換を目指す
    • [49]2019年の創業100周年を機に「NEXT10」で請負と脱請負の融合による「総合インフラサービス企業」への転換を目指す
    • [50]請負を軸に上流の事業投資・開発、下流の運営・維持管理へ事業領域を拡大
    • [51]2019年度からの中計「Maeda Change 1st Stage '19-'21」の重点施策の一つが脱請負事業の全社的推進
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第75期(2020年3月期)【経営成績等の状況】
    • [52]2020年3月、公共インフラの包括管理やPPP・コンセッション分野での協業等を目的に前田道路を公開買付けで連結子会社化
    • [53]2020年3月、公共インフラの包括管理やPPP・コンセッション分野での協業等を目的に前田道路を公開買付けで連結子会社化
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第76期(2021年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [54]前田建設工業・前田道路・前田製作所の3社が「総合インフラサービス企業」(企画提案から運営・維持管理までワンストップ)を目指す姿と定めた
参考文献[37]-[54]
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【役員の状況】
    • [37]小原好一は2016年4月代表取締役会長。前田操治(1967年12月6日生)は2016年4月代表取締役社長
    • [38]前田操治は2010年1月エネルギー管掌、2014年4月営業管掌
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【連結財務諸表 注記】
    • [39]持分法非適用関連会社だった仙台国際空港㈱を重要性が増したため持分法適用の範囲に含めた。議決権所有30.0%
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【関係会社の状況】
    • [40]仙台国際空港㈱(宮城県名取市、資本金4,249百万円、空港運営事業)は当社へ建設工事を発注
  • 財界人 12(5) 1999年3月「トップインタビュー 前田又兵衛--危機説強い建設業界に明るい兆し」
    • [41]又兵衞:成田の滑走路は1本。社会資本整備をPFIで民間が主体となって進めるべき
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【沿革・関係会社の状況】
    • [42]2016年8月愛知道路コンセッション㈱を設立(連結子会社、議決権50.0%)、9月匿名組合愛知道路コンセッションに出資
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営上の重要な契約等】
    • [43]2016年8月31日、愛知県道路公社と知多4路線他の公共施設等運営権実施契約。事業期間は2016年10月1日から平成58年
    • [44]2016年8月31日、愛知県道路公社と知多4路線他の公共施設等運営権実施契約。事業期間は2016年10月1日から平成58年
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [45]脱請負No.1:国内のインフラサービスを支える重要なプレイヤーとしての地位を確立する
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【設備投資等の概要】
    • [46]インフラ運営事業の設備投資1,378億円余、主に愛知道路コンセッションの公共施設等運営権への投資
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第75期(2020年3月期)【経営成績等の状況】
    • [47]インフラ運営事業は愛知道路コンセッション・八峰風力開発などの運営で売上高186億円余、セグメント利益40億円余
    • [52]2020年3月、公共インフラの包括管理やPPP・コンセッション分野での協業等を目的に前田道路を公開買付けで連結子会社化
    • [53]2020年3月、公共インフラの包括管理やPPP・コンセッション分野での協業等を目的に前田道路を公開買付けで連結子会社化
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第75期(2020年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [48]2019年の創業100周年を機に「NEXT10」で請負と脱請負の融合による「総合インフラサービス企業」への転換を目指す
    • [49]2019年の創業100周年を機に「NEXT10」で請負と脱請負の融合による「総合インフラサービス企業」への転換を目指す
    • [50]請負を軸に上流の事業投資・開発、下流の運営・維持管理へ事業領域を拡大
    • [51]2019年度からの中計「Maeda Change 1st Stage '19-'21」の重点施策の一つが脱請負事業の全社的推進
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第76期(2021年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
    • [54]前田建設工業・前田道路・前田製作所の3社が「総合インフラサービス企業」(企画提案から運営・維持管理までワンストップ)を目指す姿と定めた

1992年〜2019年の業績

決算期 区分 売上高 営業利益経常利益純利益 主な投資
億円 YoY 億円 億円 億円 利益率
1992年11月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1993年11月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1994年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1995年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1996年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1997年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1998年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
1999年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2000年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2001年03月期 単体 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a
2002年03月期 連結 4,398 n/a n/a 92 2 0.0% n/a
2003年03月期 連結 4,589 +4.3% n/a ▲53 ▲76 ▲1.7% n/a
2004年03月期 連結 4,843 +5.5% n/a 74 33 0.7% n/a
2005年03月期 連結 4,638 ▲4.2% n/a 92 12 0.3% n/a
2006年03月期 連結 4,719 +1.7% 79 92 45 1.0% n/a
2007年03月期 連結 4,780 +1.3% 21 20 ▲6 ▲0.1% n/a
2008年03月期 連結 4,775 ▲0.1% ▲44 ▲23 ▲458 ▲9.6% n/a
2009年03月期 連結 3,925 ▲17.8% 50 39 26 0.7% n/a
2010年03月期 連結 3,286 ▲16.3% 27 36 24 0.7% n/a
2011年03月期 連結 2,919 ▲11.2% 19 14 ▲25 ▲0.9% n/a
2012年03月期 連結 3,133 +7.3% 53 53 32 1.0% n/a
2013年03月期 連結 3,692 +17.8% ▲71 ▲42 ▲53 ▲1.4% 茨城県つくば市の太陽光発電施設が運転開始(2013/03)
2014年03月期 連結 3,956 +7.2% 79 113 93 2.4% n/a
2015年03月期 連結 4,054 +2.5% 110 153 136 3.4% n/a
2016年03月期 連結 4,417 +9.0% 187 230 175 4.0% n/a
2017年03月期 連結 4,226 ▲4.3% 231 274 239 5.7% 愛知道路コンセッションを設立(2016/08)
2018年03月期 連結 4,677 +10.7% 354 370 231 4.9% n/a
2019年03月期 連結 4,921 +5.2% 359 384 240 4.9% n/a

出所:有価証券報告書

出典・参考

24件
出典・参考
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第64期(2009年3月期)【役員の状況】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第64期(2009年3月期)【対処すべき課題】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第65期(2010年3月期)【対処すべき課題】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【研究開発活動】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【業績等の概要】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第69期(2014年3月期)【対処すべき課題】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【沿革】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【対処すべき課題】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【業績等の概要】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第71期(2016年3月期)【役員の状況】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【連結財務諸表 注記】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【関係会社の状況】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【沿革・関係会社の状況】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【経営上の重要な契約等】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第72期(2017年3月期)【設備投資等の概要】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第75期(2020年3月期)【経営成績等の状況】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第75期(2020年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
  • 前田建設工業 有価証券報告書 第76期(2021年3月期)【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
  • 日経ビジネス 1994年11月7日
  • 日経ビジネス 2001年8月27日
  • 開発往来 39(7) 1995年7月「前田靖治(前田建設工業代表取締役社長)――品質管理という武器を使いこなし、競争に打ち勝つ」
  • 土木施工 40(9) 1999年9月「特別インタビュー 前田又兵衞 反骨の源流--生かされるにいたるまで」
  • 財界人 12(5) 1999年3月「トップインタビュー 前田又兵衛--危機説強い建設業界に明るい兆し」

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