決断
価格競争の起きている棚には、最初から商品を並べなかった。武田・三共・塩野義が抗生物質で値下げを競う1960年代、1966年に社長となった内藤祐次氏は競争の薄い循環器系へ研究を絞る。資金の薄い中堅にとっては消去法だったが、1965年に着手したノイキノンは1974年4月に世界で初めて製品化され、売上は1975年3月期の10億円から1981年3月期に280億円へ伸びた。1987年には筑波研究所で抗がん剤の研究に着手し、1997年にアルツハイマー型認知症治療剤アリセプトを米国で発売する。自社で創れない領域だけは外から取り、2007年12月に米MGIファーマを約39億ドルで買収してがん領域を厚くした。仕掛研究開発費874億円の一括計上で2008年3月期は最終赤字に落ち、有利子負債は4137億円まで膨らんだ。
2023年1月 レカネマブの実用化
レカネマブの実用化巨大製薬のM&A路線と距離を置き、認知症という未攻略の巨大市場へ研究開発を長期に集中させ、提携を軸に根本治療薬の実用化をねらう事業戦略同じ経営論点に直面した企業 | 経営計画・中期戦略業績の推移2022 2023 2026 売上高(億円) 7,562 7,444 8,254 営業利益率(%) 7.1 5.4 5.3 2007年12月 米MGIファーマの買収
のれんとのれん以外の無形固定資産2007 2008 2013 のれん(億円) 0 1,787 1,273 のれん以外の無形固定資産(億円) 626 2,390 1,087 2004年10月 欧州統括会社Eisai Europeの設立
欧州の売上高と連結売上高に占める比率2004 2005 2010 欧州売上高(億円) 348 383 507 欧州売上高率(%) 7.0 7.2 6.3