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重工・造船

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日本の重工業は、明治政府の殖産興業政策と軍需産業を母体に発展した。三菱重工業・川崎重工業・IHI(石川島播磨重工業)の3社が中核を成し、造船・航空機・発電プラント・防衛装備など国家インフラの製造を担ってきた。三菱重工は戦前の零戦製造から、戦後は火力発電タービン・ロケットまで手がける日本最大の重工メーカーであるが、国産旅客機「三菱スペースジェット(MRJ)」は開発難航の末2023年に撤退を表明し、約1兆円の開発費が事実上の損失となった。造船業は1950年代に世界首位に立ったが、韓国・中国との価格競争で次第にシェアを喪失。今治造船が国内首位として健闘するものの、かつての勢いはない。一方、防衛費増額やエネルギー転換の潮流は追い風であり、ガスタービン・原子力・水素関連技術が成長の柱として期待されている。

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