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自動車部品
4日本の自動車部品産業は、完成車メーカーとの系列取引を基盤に発展し、デンソー・アイシン・豊田自動織機などトヨタグループ企業が世界的な規模を誇る。デンソーはサーマルシステム・パワートレイン制御で世界2位の部品メーカーに成長し、売上高は6兆円を超える。アイシンはAT(自動変速機)で世界シェア首位級を維持してきたが、EV化に伴うAT需要の減少という構造的課題に直面している。系列外ではブリヂストンがタイヤで世界首位に立ち、グローバル売上高4兆円超を達成。住友電装はワイヤーハーネスで世界トップクラスのシェアを持つ。自動車産業のEVシフトとCASE(Connected/Autonomous/Shared/Electric)の進展により、エンジン関連部品の需要減少とソフトウェア・電子部品の重要性増大が同時進行しており、従来の「すり合わせ技術」だけでは生き残れない転換期を迎えている。
1926年
創業
豊田自動織機
売上高
40,849億円
2025/03
当期純利益
2,712億円
2025/03
1926年設立。豊田佐吉がG型自動織機の特許収入を元手に設立し、1933年に自動車部を新設してトヨタ自動車の源流となった。戦後はフォークリフト・カーエアコン・繊維機械に多角化し、トヨタグループの中核企業として受託生産車種を拡大。BTインダストリーズやVanderlande買収で物流機器のグローバル展開も進めた。メキシコ事業での失敗やリーマンショックの赤字を乗り越え、多角的な事業基盤でトヨタグループを支えている。
1949年
創業
デンソー
売上高
64,013億円
2023/03
当期純利益
3,478億円
2023/03
1949年設立。トヨタ自動車の電装部品部門を分離して日本電装として独立し、朝鮮特需を機に業績を安定させた。ロバートボシュとの技術提携でエンジン制御技術を獲得し、カーエアコン・エレクトロニクス・安全システムへと事業領域を拡大した。売上高1兆円計画を掲げて国内外に製作所を新設し、北米・中国・東南アジアでグローバル生産体制を構築。ADAS・電動化技術への投資を加速させ、モビリティ社会の変革を牽引するグローバルサプライヤーに成長した。
1931年
創業
ブリヂストン
売上収益
43,138億円
2023/12
当期利益
3,313億円
2023/12
1931年設立。石橋正二郎が日本足袋の事業部からタイヤ製造を独立させ、石橋家100%出資の同族企業として創業した。地下足袋で培ったゴム技術を自動車用タイヤに転用し、戦後のモータリゼーションに乗って国内シェアを拡大。1961年の上場まで30年間非上場を維持し、石橋家は富裕税日本1位の蓄財に至った。1988年の米ファイアストン買収で世界最大級のタイヤメーカーに躍進し、品質問題を乗り越えてグローバル経営体制を確立した。
1936年
創業
日本特殊陶業
売上収益
6,144億円
2024/03
当期利益
826億円
2024/03
1936年設立。日本碍子の技術を基盤にスパークプラグの製造で創業し、戦後の生産改善と積極的な海外展開で点火プラグの国内シェア70%を確保した。補修用市場での高収益体制を築きながら、1967年にはセラミックICパッケージにも参入して半導体向け事業を開拓。ブラジル・東南アジア・欧米に生産拠点を展開し、インテル向け樹脂パッケージの量産も手がけた。スパークプラグ10億本生産を掲げる自動車点火プラグの世界的メーカー。