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百貨店・アパレル

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日本の百貨店・アパレル産業は、高度経済成長期に黄金時代を迎えたが、バブル崩壊以降は構造的な衰退に直面している。百貨店業界の売上高は1991年の約9.7兆円をピークに半減し、三越伊勢丹HD・J.フロントリテイリング(大丸松坂屋)・高島屋の3グループへの集約が進んだ。2023年以降はインバウンド需要と富裕層消費の回復で都心店舗が好調だが、地方店舗の閉鎖は止まらない。アパレル分野ではファーストリテイリングが「ユニクロ」でSPA(製造小売)モデルを確立し、売上高3兆円超・時価総額15兆円超でZARAのインディテックスに次ぐ世界2位のアパレル企業に成長した。一方、オンワードHD・ワールドなど従来型アパレルは百貨店チャネルの縮小とEC化への対応に苦戦。ファッション産業の構造変化は「百貨店の衰退」と「SPA・ECの台頭」の二極化として進行している。

1949年 創業
ファーストリテイリング(ユニクロ/GU)
売上収益
27,665億円
2023/08
当期利益
2,962億円
2023/08
1949年に宇部市で小郡商事として創業。1984年に柳井正が社長に就任し、広島市内にユニクロ1号店を開業した。ロードサイド出店と中国メーカーからの調達を組み合わせたSPAモデルを構築し、1994年に100店舗を突破して広島証券取引所に上場。2000年のフリース旋風で全国的な知名度を獲得した。2006年にGUを設立しグローバル化を宣言、海外旗艦店の出店と物流投資を加速させ、世界有数のアパレル企業へと成長を遂げた。
1985年 創業
ABCマート
売上高
3,441億円
2024/02
当期純利益
400億円
2024/02
1985年設立。韓国での靴生産と国内小売を組み合わせたSPAモデルで創業し、ホーキンスの独占販売権取得と木村拓哉起用のTVCMで知名度を獲得した。1999年からABCマートの積極出店をショッピングセンター中心に展開し、銀座に自社ビルを取得するなど都心部にも攻勢をかけた。韓国・台湾をはじめアジア各国への海外進出と旗艦店業態GRANDSTAGEの展開により、国内1000店舗を突破した靴専門チェーン最大手に成長。
1830年 創業
そごう
売上高
1,571億円
2000/02
当期純利益
-1,376億円
2000/02
1830年に大和屋として開業し、1877年に十合呉服店へ改称、1919年に百貨店へ業態転換。1962年に水島廣雄が社長に就任し積極出店を推進、千葉・横浜・大宮など大型店を相次ぎ開業して1992年に百貨店業界で売上高首位に到達した。しかし過剰投資による負債の拡大が経営を圧迫し、1995年に水島社長が引責退任。2000年に東京店を閉鎖したのち民事再生法の適用を申請し、百貨店最大手の座から倒産に至った。
1950年 創業
靴のマルトミ
売上高
1,211億円
2000/02
当期純利益
-87億円
2000/02
1950年に丸富靴店として開業し、1957年に合資会社化。1965年に掛け売り禁止の方針を打ち出し、1975年に郊外型店舗へシフトして靴流通センターの全国展開を推進した。1983年に全店オンライン化、1986年に国内シェア首位を獲得。バブル期には玩具店BANBANの多角展開にも着手し、1990年に株式上場、1993年に1700店舗を突破した。しかし1994年に17期ぶりの減益へ転じ大量閉店を実施、2000年に民事再生法を申請して倒産した。
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