The社史
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その他製造
2この分類には、既存の業種区分に収まりきらない多様な製造業が含まれる。印刷業の大日本印刷(DNP)と凸版印刷(TOPPANホールディングス)は、紙の印刷から出発してフォトマスク・半導体パッケージ・有機ELディスプレイ部材など先端技術領域に事業を拡大し、「印刷会社」の名称からは想像できない姿に変貌した。ガラス分野ではAGC(旧旭硝子)が建築用・自動車用・ディスプレイ用ガラスで世界首位に立ち、EUV露光向けフォトマスクブランクスという最先端半導体素材でも独占的地位を占める。住宅設備のLIXILは統合を繰り返して国内最大の住設メーカーとなったが、海外事業の不振と減損で苦戦。各社に共通するのは、祖業の成熟化に対して技術力を武器に新領域を開拓する「変態型経営」であり、本業の延長線上にない飛び地への挑戦が成否を分けている。
1897年
創業
ヤマハ
売上収益
4,620億円
2025/03
(親)当期利益
133億円
2025/03
1897年に日本楽器製造として設立し、ピアノの製造から出発。1950年に川上源一が社長に就任して多角化を推進し、ヤマハ発動機の設立、音楽教室の組織化、エレクトーンやオーディオ機器、半導体など事業領域を大幅に拡大した。1983年の社長交代を機に事業部制を導入して経営を立て直したが、2000年に最終赤字407億円に転落。以降は多角事業の整理とヤマハ発動機の株式売却を進め、楽器・音響機器への回帰を図った。
1924年
創業
ダイキン
売上高
43,953億円
2024/03
当期純利益
2,603億円
2024/03
1924年設立。大阪金属工業所として創業し、住友との資本提携を経てフロンの国産化に成功した。戦後は軍需からの転換で苦しんだが、1958年のルームエアコン参入で空調事業に本格進出。ココム違反問題を乗り越え、新冷媒HFC32の開発で環境対応を先導した。2006年のOYL社買収と2012年の米Goodman買収でグローバル空調メーカーの地位を確立し、R32冷媒の採用推進で業界の脱フロン化を牽引する世界最大級の空調専業メーカーに成長。