The社史
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IT(メガベンチャー)
6日本のITメガベンチャーは、1990年代後半のインターネット黎明期に創業した企業群である。ソフトバンクグループは1981年にソフトウェア流通業として創業した孫正義が、Yahoo! JAPAN・ボーダフォン日本法人の買収・ARMホールディングスの3.3兆円買収・ビジョンファンドの設立と、次々と大胆な賭けを繰り返し、時価総額10兆円超の投資会社に変貌した。楽天グループは三木谷浩史が1997年に創業したECモールから金融・通信・スポーツへと「楽天経済圏」を拡大。2020年の携帯電話事業参入では1兆円超の設備投資で巨額赤字を計上したが、通信インフラの内製化という独自路線を追求する。サイバーエージェントはインターネット広告から出発し、「ABEMA」で動画配信に参入。LINEヤフーはメッセンジャーとポータルの統合で国内最大級のネットサービス企業となった。GAFAMのような世界的プラットフォーマーは生まれなかったものの、各社とも独自の生態系を構築している。
1999年
創業
DeNA
売上収益
1,349億円
2023/03
当期利益
88億円
2023/03
1999年創業。南場智子がマッキンゼーからの転身でディー・エヌ・エーを設立し、オークション事業から携帯ゲームプラットフォームへと事業の軸を転換した。怪盗ロワイヤルの大ヒットとモバゲーの急成長で2013年に過去最高益を達成したが、コンプガチャ問題やWelQ事件など社会的批判にも直面。横浜ベイスターズ取得でスポーツ事業に参入し、ヘルスケア・タクシー配車など新規事業に挑むも、ゲーム依存からの脱却が課題。
1996年
創業
ヤフー
売上収益
16,723億円
2023/03
当期利益
1,891億円
2023/03
1996年設立。ソフトバンクと米Yahoo!の合弁でYahoo! JAPANを開設し、日本最大のポータルサイトに成長した。EC・オークション・ブロードバンドと事業を拡大し、爆速経営のもとアスクルや一休の買収でサービスを拡充。2018年にPayPay設立で決済事業に本格参入し、ZOZO買収でEC基盤を強化した。2019年にZホールディングスへ商号変更しLINEとの経営統合に合意。プラットフォーム経済圏の構築を推進している。
1998年
創業
ZOZO
売上高
2,131億円
2025/03
経常利益
648億円
2025/03
1998年設立。前澤友作がCD・レコードのECサイトから出発し、2004年にZOZOTOWNを開設してファッション通販事業に転換した。ユナイテッドアローズなど有力セレクトショップの出店を獲得し、日本最大級のファッションECプラットフォームに成長。ツケ払いサービスの導入やZOZOBASEへの大規模物流投資で事業基盤を強化した。2019年にZホールディングス傘下に入り、ペイペイモールとの連携で新たな成長を模索する。
2013年
創業
メルカリ
売上高
1,874億円
2024/06
営業利益
163億円
2024/06
2013年設立。山田進太郎がスマホアプリ「メルカリ」をリリースし、日本のC2C市場を開拓した。テレビCMと大型資金調達で急成長し、ヤマト運輸との提携で物流基盤を整備。2018年に東証マザーズに上場したが、米国子会社での巨額減損や情報漏洩・不正決済の問題にも直面した。メルペイの設立で決済領域に進出しOrigamiを買収するなどフィンテック展開も推進。鹿島アントラーズの株式取得でスポーツ事業にも参入している。
1960年
創業
リクルートHD
売上収益
34,295億円
2023/03
税引前利益
3,677億円
2023/03
1960年創業。江副浩正が大学新聞の広告取次として個人創業し、就職情報誌から住宅・旅行・結婚など生活領域の情報メディアを次々と創刊した。1988年のリクルート事件で経営危機に陥るも、ダイエーの資本参加を受けて再建。ホットペッパーやリクナビのネット移行で収益基盤を強化し、2012年のIndeed買収でHRテクノロジー企業に転換した。2014年の上場後はGlassDoor買収など海外投資を加速し、グローバル人材マッチング市場を牽引する。
1998年
創業
サイバーエージェント
売上高
8,029億円
2024/09
当期純利益
162億円
2024/09
1998年設立。藤田晋がインターネット広告代理事業で創業し、渋谷に本拠を構えてネット広告市場の拡大とともに成長。村上ファンドの株主提案や終身雇用宣言など独自の経営判断で話題を集めた。2005年にアメーバ事業に参入し、2011年のスマホシフト宣言で業界に先駆けてモバイル対応を断行。2015年にはAbemaTVを設立してインターネットテレビに巨額投資を継続し、広告・ゲーム・メディアの三本柱で成長を続ける。