2005年の判断は、事業を売ったわけでも買ったわけでもない。100%持っていた売上283億円の会社を、50%しか持たない売上660億円規模の会社へ組み替えた取引であった。連結売上高は267億円減り、従業員は196名減った。数字の上では縮小に見えるが、扱う車両は約15万台となり、単独では届かなかった上位グループの位置に入った。持分の比率と事業の規模のどちらを取るかを問われて、この会社は規模を取った。
選んだ相手がNTTであったことが、後になって効いた。系列の需要を土台にする点で似た2社が、それぞれの親会社を対等な出資者として横に並べる。この形は2013年に東京センチュリーリース側が59.5%を握るまで8年続き、そのあいだに両グループのあいだには車両以外の取引が積み上がった。合併から15年後の2020年、NTTは約700億円を払って東京センチュリー本体の第3位株主になった。1985年に伊藤忠商事らと切り出した自動車リース会社は、相手を替えながら、親会社の株主名簿の側へ回っている。