- 創業
- 1889年9月、山内房治郎氏が京都で花札の製造を始めた。1933年に婿養子の山内積良氏が2代目を継ぎ、1949年にその積良氏が66歳で急逝すると、孫の山内溥氏が早稲田大学在学中の22歳で跡を継いだ。山内溥氏が2002年5月に社長を降りるまでの113年、トップは山内家が占め続けた。
- 登用
- 直近20年のトップは岩田聡氏・君島達己氏・古川俊太郎氏の3人で、創業家出身は一人もいない。岩田聡氏はハル研究所の社長から2000年に、君島達己氏は三和銀行を経て2002年に中途で入社し、それぞれ経営企画室長、米国法人の社長・会長を経て就いた。生え抜きは1994年入社で経理畑の古川俊太郎氏だけである。
- 任期
- 山内溥氏は22歳で就いてから52年、2002年に退くまで社長の座を動かなかった。22歳という若さで継いだことが、そのまま在任の長さになったと思われる。直近3代は岩田聡氏が13年、君島達己氏が3年弱、古川俊太郎氏が2026年8月時点で8年である。
- 含意
- 後継を審議する指名等諮問委員会は2020年に置かれたが、役割は取締役会への答申までで、委員5名には社長本人が入る。取締役13名のうち社外は6名と過半に届かない。2002年の交代は山内溥氏が世襲をしないと自ら決めたもので、2015年は岩田聡氏の急逝が理由である。トップの交代時期を外から動かす主体は見当たらない。
歴代社長1949年19601970198019902000201020202026年
1949〜2000年・52年/創業家
2001〜2014年・14年/外部出身
2015〜2016年・2年/外部出身
古川俊太郎現任
2017年〜現在・10年/生え抜き
古川俊太郎
ふるかわ しゅんたろう
生え抜き(1994年入社)。経理・財務畑を歩み、欧州統括会社への駐在を経て経営企画室長・取締役常務執行役員から社長へ
君島達己
きみしま たつみ
外部出身(2002年入社)。三和銀行を経て入社し、Nintendo of America 社長・会長、経営統括本部長を経て社長へ
岩田聡
いわた さとる
外部出身(2000年入社)。ハル研究所社長から山内溥社長に請われて入社し、取締役経営企画室長を経て社長へ
山内溥
やまうち ひろし
創業家(1949年入社)。創業者・山内房治郎の曾孫にあたり、2代目社長だった祖父・山内積良の急逝を受け、早稲田大学在学中に22歳で家業を継いだ