タカタの決断社史:経営の意思決定を振り返る

更新:

決断

需要が立ち上がる前に生産の準備を置くことを、二度繰り返した。一度目は1956年の設立で、装着義務も市場も無い時期に乗員拘束装置を定款の目的へ掲げている。二度目は1987年9月、効果を疑う完成車メーカーが多く量産の引き受け手が限られていたエアバッグで、同社は滋賀県の愛知川製造所で運転席用モジュールの量産を開始した。日系で最初にエアバッグを搭載したホンダが協力を求めた相手が、シートベルトで長く取引のあったタカタだった。1991年12月には米国ワシントン州にインフレータの生産拠点を開設し、ガス発生装置と火薬まで自社で抱える。市場ができる前に生産を置く順序は世界2位への拡大を生んだが、同時に、火薬の品質責任を他社と分け合えない構成も残した。

免責事項およびポリシー